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拝啓、終末の僕らへ  作者: 仁乃 戀
第一章
26/79

イメチェン

 「「…………え?」」


 僕に気がつくと、2人とも鳩が豆鉄砲を食らったような、言葉では表現し難い表情を見せた。

 そりゃあ、そうなるよなぁ……。


 「お、お待たせー。 え、優……だよね? 優なんだよね? 実は双子の弟がいて、入れ替わってましたとかいうドッキリしようとしてないよね?」

 「いや、僕だから。 明梨も、ずっとその表情で言葉を発さずに固まってるのやめてよ。 なんかちょっと悲しくなるから」

 「あ、いや、うん。 お待たせしました?」

 「いやなんで疑問形?」


 僕自身変わったとは思うが、2人は想像以上に驚いているようだ。


 「え、やっぱり変かな?」

 「「…………」」


 どんな印象か聞きたいのだが、2人とも何故か黙り込んでしまった。

 それに、何故か僕の近くに寄って僕のことをじっと見ている。

 2人とも、心なしか頬が赤くなっているのは気のせいだろうか。


 「……んーーーー」


 突然玲が唸りだした。

 いや、近い。

 2人とも、めちゃくちゃ近い。

 シャンプーの香りが鼻をすっと通って、僕の鼓動を早める。


 「「アリだな……」」

 「いや、待って待って待って、何が?」

 「「なんか、全体的に……?」」


 良くも悪くも、印象は変わったらしい。

 それだけはしっかりと伝わったよ。


 「じ、じゃあ、行こっか」

 「そう、だね」

 「き、気を取り直してこうか」


 玲は調子をすぐ取り戻せそうだが、さっきから明梨がびっくりした表情のまま同調しかしないのが少し気になったが、まあショッピングしてるうちにいつも通りの明梨に戻るだろう。




 建物の中に入り、まずはひと通り回ってみる。

 彼女たちは来たことはあるが、数回しか来たことがないからよく把握していないとのことだった。


 「ところで……そもそも玲はなんで僕を誘ったの? 服装が地味だったから?」


 この前誘われたときにパッとしないと言われていたので、それが理由だと断定するのは少し引っかかる気がして聞いてみる。


 「え? 理由? 特にないよ」

 「え?」


 思わず聞き返してしまう。

 理由もないのに誘うとは、どういうことだ?

 ますます謎が深まる。


 「そんなこと言って、玲、優と2人きりになりたかっただけだったりして?」

 「ちょっ、明梨なに言ってんの!? かく言う明梨も、『置いていかないで』とか言ってなかったっけ??」

 「なっ、それは……、私だって、そりゃ行きたいからよ!」

 「とか言ってぇ~? ……いだい! ごめんって! ごめんって!」


 僕の質問をきっかけに、2人がわちゃわちゃしだしたが、僕はその間何が理由か考えていた。

 2人のやりとりを見ていると、何故か僕を取り合っているように見えるが、きっと気のせいだろう。


 そうして僕らはいつもの調子で数十分ほど雑談をするのだった。

いつも読んでくださりありがとうございます!

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