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拝啓、終末の僕らへ  作者: 仁乃 戀
第一章
25/79

ショッピングの始まり

 澄み渡る青空。

 雲ひとつない、快晴だ。

 天候ってすごいな。

 雨が降ってじめじめしているときは心なしか気持ちが沈むように感じるが、清々しいほどに晴れた空を見ると、たとえ心の中が闇で閉ざされていたとしても、強烈な光が冷たい扉をこじ開けて、悩みなど全て吹き飛ばしてくれるような……。

 絶好のショッピング日和だ。


 そして今僕が何をしているのかというと、昨日澤谷先生から聞いた候補の中から、自分がとりあえず行きたいと思ったところを選択し、電車を乗り継いで向かっているところだ。

 全国的に有名なショッピングセンターで、東京にも神奈川にもあるというから、明梨と玲に聞いたが、優の家に近い方でいいという話なので、お言葉に甘えて家からかなり近いところにしてもらった。

 普段は素通りするところで乗り換え、神奈川のより海側に向かう。


 …………まあ、電車で20分くらい行ったら最寄駅に着くから、海に多少近付いただけでバリバリ内陸部ですけどね……。




 そして、駅に到着した。

 駅を出て、橋を渡って少し進むと目的地に着く。

 まだ夏と呼ぶには早いが、かなり日差しが強い。

 橋の上で受ける風が心地良かった。

 この髪、2人が見たらどう思うだろう。

 切るときに『短くしてください』と端的に伝えてしまったせいで、危うくツーブロックにされるところだった。

 途中で気付いてなんとかバッサリいかれなくて済んだが、それでもかなり短くなったのは事実だ。

 視界が開けて落ち着かないが、まあ慣れれば大丈夫だろう。




 少し歩いて、目的地のショッピングセンターに着いた。

 その大きさに圧倒される。

 中学生で友達と遊んでいたときは、家の近くにあるカラオケやゲームセンターで事足りていたので、こういうところに来るのは初めてだ。

 ネットで調べたが、映画館やレストランにカフェ、おまけにゲームセンターまでついてきているというハッピーセットだ。


 今日はショッピングで来ているから他のところはあまり見られないが、また別の日に映画を見に来たいものだ。

 入り口付近の椅子に座って考え事をしていると、明梨からメッセージが入った。


 〈もう着いてるかな? 私たちはもうそろそろ着くよ!〉


 ついでに愛用している猫のスタンプも送られてきた。

 文面からなんとなく読み取れるが、相当楽しみにしているんだろう。

 2人に付き合ってもらって悪いと思っていたが、彼女たちも楽しめるのだったら大丈夫だろう。


 ふと顔を上げると、彼女たちが歩いてきているのが見えた。

 うん、今日も2人ともすごくかわいい。

 僕が彼女たちとショッピングをするなんて、学校の男子が知ったらどう思うだろう。

 きっとボコボコにされるんだろうな。

 そう考えるとぞっとする。

 せっかくなんだ。

 こういう時間を楽しもう。

いつも読んでくださりありがとうございます!

面白いと思っていただけたら、是非ブックマークや評価をしたり、感想を送ってくださるとすごく嬉しいです!

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