88.入学式と邂逅7
学院編メインキャラたちとの顔合わせ終了。
未だ名前が出てきていない紅い髪の子がいますが…。
主席が間に合った、と云う安堵は霧散した会場内では粛々と式が進む。少しこの辺りは地方組は置いてけ堀ではあったが。
『新入生代表前へ!腕章授与』
司会者の言葉が会場内に響き渡る。
主席である紅い髪の少年が壇上に上がる。
学院長が差し出した腕章を陛下が受け取り紅い髪の少年の左上腕に据え付けた。
『以上、これにて入学式は閉会とする。新入生諸君各々励むように!』
『尚、この後、振り分けられたクラスにて諸連絡などがあるので、クラスに移動するように』
その言葉と共に案内の光が再び灯り始め、クラス番号を書き出したのだった。その光がまた移動を始める。クラスに案内してくれるようである。
レストは自らの案内表示を見た所Aクラスの様である。そして、右隣のフォスターの表示を見た所同じくAクラスであった。そして、フォスターと目が合った。自然、レストとフォスター、二人の目はレストの左隣の二人に移った。表示はAであった。
「ふぅん?ここの四人は同じクラスの様だな」
同じように窺っていたレイノルドが呟いた。
「そうだな~」
その呟きに呑気そうに言葉を紡ぐ紅い髪の少年が続いた。
「いや、学院側の思惑が見え隠れするクラス分けだ」
とレイノルドは言った。
「何かあるのか…?」
レストは少し嫌な予感が過ぎりレイノルドに問う。その横でコクコクと頷くフォスターが居るのであった。どうも同様に嫌な予感がしたらしい。
「問題児は固めておこうという感じか?あわよくば防波堤的なものもくっ付けて、と云う所か」
「防波堤?」
「お前たちのことだぞ」
「は?どういう…?」
「すまんな。俺はストッパー役でもあるが、同時にこいつと同類でもある」
レイノルドはレイノルドの左隣の紅い髪の少年を指差しながら言った。因みに紅い髪の少年は困ったような照れたような顔であはは~と笑っていたりする。
「まぁ、研究莫迦と言った所か。だから、3席4席のお前たちも同じクラスなんだろうな」
レストとフォスターは意味が分からないと云う様に困惑顔である。
「実は主席から4席までは試験結果としては満点だったらしい。それぐらいの実力が有ればストッパー役も務まるだろうとでも思われたんだろうな」
良い迷惑である。大人である教師陣が止められないと諦めているものを丸投げされても困る、とはレストとフォスターの双方の思いである。
まず、相手方の二人の情報もレストとフォスターは皆無と言っても等しい位であるからして…。
入学早々面倒事を押し付けられたようである。
レストとフォスターは目を合わせて同時に溜息を吐くのであった。
これが後に学園の名物カルッテットと呼ばれる四人の出会い(かいこう)であった。
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