85.入学式と邂逅4
かなりお待たせしました。
まだ修羅場中なので来月もとりあえず一回かもしれません。
レストとフォスターはルリアに言われた通りに真っ直ぐ歩いていく。
その道に沿って学舎と思われる建物が並んでいる。
落ち着いた、だが重厚感溢れる石造りの建物である。それでも廊下はアーチ状の柱が取り囲み優美さも醸し出している。
「うわー流石ですね。レスト。年代物の建物ですよ。重厚感ありますね」
「うん。屋敷と遜色無いよな」
「確か学院は建国してから直ぐに出来たのですよね」
「当初は此処まで立派な建物ではなかったみたいだけどな」
「まぁ、それはそうでしょうね」
学院の建物を見て感嘆を交えて二人は行動に向うのだった。そんな二人の目に飛び込んできた建物があった。図書館棟である。
その図書館棟を見てフォスターの目が輝いた。
「すごいです。図書施設が素晴らしいとはお祖父様に聞いてはいましたけどこれ程とは」
「確かにこれは凄いな」
二人は感嘆して見上げる。見上げた図書館は二人が驚くほどに大きい建物であった。正しく一個の建物なのだ。王都の中でも蔵書数随一と言われている図書館なのである。
「この図書館がこれから使えるのですね。楽しみです!」
「フォスターは本好きだよな。まだ屋敷にある蔵書も読破は出来てないだろ?」
「そうですが、そのうち読破しますからね」
「時間が経てばそうだよな。確かに」
「でも古文書はこちらには無いのでしたっけ?」
「確かそうだったはずだ」
「“塔”の方でしたよね」
「あぁ。確か“塔”の地下蔵書室に収められているはずだな。申請すれば貸し出しはしてもらえないが読むことは出来た筈だな」
「楽しみです!!」
キラキラとした目で図書館を見上げるフォスターを見てレストはやれやれという様に肩を竦めた。
とりあえずフォスターをこのままにはしておけないので歩くように促すことにしたのだった。
「フォスターとりあえずその熱意は仕舞っておけ、今は講堂に向うのが先だろう?」
「そうでしたね」
再び歩き出すレストとフォスターそんな二人を見た二匹の契約獣は顔を見合わせてキュイ、クゥ~と呆れたように鳴くのであった。
「訓練場も凄いな」
「そうですねぇ」
馬を走らせる専用の施設があるのも見える。軍事訓練も出来る演習場もありかなり広い。また、魔法を扱える訓練場もあるのか精霊たちもその辺りの区画には多く集まっていた。
「本格的だな。まぁ、高等部がメインで使うとは思うけど」
「えぇ、でも中等部も一般範囲での訓練はするでしょうから使えるとは思いますけど」
「楽しみだ」
「レストは実技の方が好きそうですよね」
「まぁな」
その様な話をしつつ歩いていたら目当ての講堂が見えてきたのだった。
この講堂もまたかなり大きな建物であった。
またも二人は見上げて
「「凄い…」」
と呟く。
学院は想像以上に広く大きかったのだった。
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