表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/95

62.散歩と邂逅2

次話に事件の話が・・・と書いておきながら出なかったです。

すみません。

次回には必ず・・・!


ブックマーク登録して下さっている方が80人越えしているのが嬉しかったです。

ありがとうございます。

 レストは子供たちが昼寝体制に入り、寝入る頃に孤児院を出た。とは言っても、10分も経たない内である。子供たちの体力は大人の想像を絶するが、持久力となるとその限りではない。すぐに疲れてしまうのだ。故に寝る体制に入れば後は早い。

 大体の子供はグッスリである。それでも数人は寝付きの悪い子は居るものである。その子達をレストは添い寝をしてやり撫でたり優しくその背をトントンと叩きながら寝かしつけてやるのだ。

 レストが寝かしつけると彼らの寝入る早さが早くなるらしい。お気に入りのヌイグルミや安眠枕のような物だろうか?という感想をレストが零すと孤児院の神官たちは『母親』の様な安心感よ、と笑う。少し釈然としないのはレストの思い違いでは無い筈だとレストは思う。これは無理からぬことで、レストの存在とは世界と同義様なものだ。安心感は折り紙つきである。

 そうして子供たちが寝入ったのを確かめて孤児院を辞したのだった。


 孤児院を出た後に向かったのは本殿の神殿であった。神殿の神官たちとお茶をするのも散歩中のレストの日課である。神殿では様々な情報が集う。もしかすると“国”という単位の情報収集よりも高い情報収集能力が神殿にはある。

 元々神殿は“火”“風”“水”“地”という四神殿から成る。だが、これは便宜上に分かれている物であって実際の神殿という存在は全ての属性を内包している物だ。であるから火神殿に所属している神官が必ずしも火の加護精霊に加護を受けているわけではない。火神殿所属者でも風属性、水属性、地属性の神官たちがそれぞれ存在する。だが、火神殿所属は火の加護を受けた神官が多いのも確かである。

 便宜上とは言ってもその必要があるから分かれているのだ。組織的な問題である。情報収集は風神殿が受け持ち、それぞれの問題に対応して火神殿、水神殿、地神殿が応じるのだ。特に火神殿では魔物討伐などの討伐系を中心として活動している。そのためノリは体育会系である。

 討伐系を中心と言ってもやはり行動をするための役割分担がある。それぞれの属性によって得手不得手と言うものがある。適材適所というものである。火の精霊の加護を受けている者は相手を攻撃することを得意とする。風の精霊の加護を受けている者は情報の伝達を得意とする。水の精霊の加護を受けている者は治癒回復を、地の精霊の加護を受けている者は植物関連について、である。以上の様にそれぞれの神殿にはそれぞれの神官が配されているのだ。

 前置きが長かったが前述の特性を持つ神殿であるからこそのお茶会である。神殿は世界の調整弁であるが故に部外者には情報を公開しない。だがレストは『精霊の寵児』であり『四精霊王の至宝』であり『精霊と供に歩む者』である。それだけでも神殿にとっては信頼に値する者であり、敬する者なのだ。だが、さらにそれを加速させたのはレストの『散歩みまわり』の成果であった。

 神殿が受け持つ事件とは政治関連に直するものとは異なる。世界にとっての危険性を取り除くことが主である。世界は一つではない。故に異なる世界と接触することがある。だが、反発しあうことでそこに摩擦が起こり歪みを生むのである。それらを改修する役割を神殿はもっている。だが、その歪みが世俗の政治に関連しないとも限らない。それを正すのもまた神殿の役割の一つであった。故に神殿の情報はその辺りの道端から政治、果てに世界規模の情報すら持つのである。


 その空間には幾人かの神官の姿があった。レストは臆することも無くそこに近付いて行った。


「こんにちは、アイルハイト神殿長方」

「こんにちは、ようこそレスト。今日も散歩ですか?」

「そうです」


 レストが話しかけるとこのエトルア国王都エルレイシアにある水神殿本殿である神殿の長を務めているアイルハイト神殿長は嬉しげにレストに挨拶を返した。


「今日は運が良かった様ですね」

「神殿長は忙しいからレスト君とはあまりお会い出来ないですからね」


 神殿長の言葉に他の神官たちが笑いながら言葉を返す。

 その間にもレストの元にお茶が運ばれる。パウンドケーキが乗った小皿も配された。


「どうぞ」

「ありがとう」


 レストは一口お茶を口に含み、美味いと微笑んだ。

 そして今日はどんなじけんが聞けるだろう、とまた一口お茶を含むのだった。


お気に入り登録していただいている方有難うございます。

何時も読んで頂いている方も有難うございます。

今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ