表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/95

40.侍従探しと引き篭もり

 それにしても、とレストは疑問を解消すべく己の加護精霊であるフェシェイドを呼んだ。


(どうかしたのか?レスト)


 そう言って周り見回すとレストの仲間たちに声を掛けた。


(皆久しぶりだな。息災そうで何より)

「「「フェシェイドだ~。久しぶり!!」」」


 おう、と応えを返すフェシェイドを見たレストは


「で、何でこちらに直ぐに来なかったんだ?」


 と問うとフェシェイドがそれに答えた。


(ん?馴染のやつ等に挨拶回りをな)

「あぁ、そうかこちらにはフェシェイドもあまり来られなくなったからな。そうだな。挨拶は大切だ」


 うんうん、とレストは頷いた。


(で、オレに何か用か?)

「そう、訊きたいことがあったんだ。エルーを連れて来たのはフェシェイドだよな?何でエルーが半精霊だってことを言わなかったんだ?」

(エルーのことかぁ。ん、それはな・・・)

「それは?」

(どうせエルーじゃ半精霊の代表格のようにはならないと思ったからだよ。実際そうなったしな)

「どういうことだ?」


 一緒に聞いていた仲間たちも一緒に首を傾げた。どうやらエルーは半精霊らしくない半精霊であるらしい。


(因みにそこに居るファルトリートも半精霊らしくない半精霊なのでこの二人を基本としないほうが良いぞ。まぁ、そういうことを言うと世界でも例外的な存在だからな、二人は。

 育ちとしては似ている所がある。生まれた時点で二人とも半精霊だった所とか人の中で育ったことだな。ファルトリートはまぁ精霊王の子だという事で例外的に生まれたときから半精霊だった。

 エルーの場合は死産になり掛けてた所で加護する精霊の3体のうち2対がエルーと同化したんだ。で、残りの1体がオレの所にエルーを頼みに来たんだ。その後はオレも色々手配したんだぞ?行き成り連れ去るのは騒ぎになるだろうから神殿に確保を頼んだからな。理由は聞いてくれるなと言ってエルーは引き取ったけどな。その後は知っての通りレストの側で育てたわけだ。半精霊としては実年齢通りに育った変り種になったってわけ。人好きだし。面倒くさがりじゃないし。何より精霊から加護受けてるのは半精霊ではエルー一人だ。大体、半精霊は肉体的には人間に区分けされるが、本質的には精霊に区分されるからな。精霊が加護を与えるのなんて普通ありえないだろ?精霊が精霊に加護与えるようなものなんだからな)

「そうなのか・・・聞いているの半精霊って微妙な感じがするんだが?」


 レストが困惑した表情で言った。

 それに応えたのは陛下だった。


「あぁ、彼らはね人嫌いなんだよ。大抵死に瀕した原因は人間の争いごと関連であったりするから。だからさ、彼らは彼らの自我、意思を取り戻した状態になると、森に隠棲するんだよね」


 オブラートに包んで発言する陛下の言葉をレストは身も蓋もない言葉で呟く。


「森に引き篭もる、と・・・」


 陛下は苦笑いをしながら続ける。


「そう、引き篭もるんだよ。で、人間とはほとんど関係を絶つんだ。『精霊の森』と呼ばれる森が何箇所かあるのは知っているかい?」

「水の精霊王が棲む湖があるシェスカより西に位置する森だったはず」

「その通り。そこにも棲んでるよ。『精霊の森』は方向があやふやになる話は聞いたことあるかい?」

 

 その問い掛けに一斉に皆が縦に首を振った。その話は様々なところで登場する。民話や物語などで。そして、確かにその様な話の中で半精霊――エルフも良く登場するのだ。確かに関連性はあったらしい。


「方向があやふやになる術は半精霊が森自体に掛けているんだよ。だから大抵の人は迷う。半精霊の所までは辿り着けない。でも、たまにたまたま辿り着く人も居てね。それでも大抵は半精霊には会えないんだよね。これが」


 くすくす笑いながら陛下は続きの言葉を紡いだ。


「だってねぇ、彼らは身隠しの術を使って息を殺して辿り着いた人が去るのを待つんだよ。徹底しているよね。まぁ、彼らは他の精霊たちに違わず好奇心旺盛だから物とか情報とかには興味があって、誰とも接触しないかと言いと別で私とか『祝福持ち』とかとは普通に交流はあるんだけどね」


 聞けば聞くほどエルフの特性は残念感がある物であった。

 レストたちは思う。知らない方が良い事が本当にあるのだということを。現実とはかくも夢を打ち砕くものだと言うことを。

 エルフの神秘性何処行った!?世界一の超引き篭もり集団だ何て誰も知りたくなかった。

 子供たちは思うのだった。夢返せ、と。



 結局の所、所詮夢は夢だという事なのであろう・・・。


お気に入り登録していただいている方有難うございます。

何時も読んで頂いている方も有難うございます。

今後もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ