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異世界出身のエルフが突然俺の部屋に召喚されて、人生が変わった  作者: サイコロ


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母との対面

前回のあらすじ―アルが魔法を使えることや、アルの世界の魔法のことを教えてもらった。そして高校に入学させるために母を頼ることに決めた俺は早速母に電話をかけた。そしたらまさかの合う羽目になった。

翌日


学校が終わり、家に帰ってきた。


「ただいまあああ!!」


今日も返事は…


「うるさいわね、どうしたのそんな大きな声で?」


ああそうか。そういえば昨日から同居してたんだった。


「いや、なんでもないよ」

「そう、ならいいけど。今日、お母さん来るんでしょ?大丈夫なの?」

「大丈夫…だと思う」


正直、俺もこの話がどうなるか分からない。でも、俺のできることは全てやるつもりだ。

そして時間は17時を過ぎ…

ガチャ

ドアの鍵が空いた音がした。母さんが帰ってきたのだろう。そしてそのまま、俺とアルがいるリビングまで歩いてきて、椅子に座った。


「この子が昨日話してた子?」

「そうだよ」

「女の子だったのね」

「言ってなかったっけ?」

「うん」


少し気まずい雰囲気で始まった。でも、そんな空気に飲まれずにアルは言った。


「初めまして、アルクス・カエレスティスです。アルと呼んでください」

「アルクス…?」


母さんは少し驚いた顔をした。


「変わった名前ね」

「そう…かもですね」


母さんはアルをじっと見つめる。そして、俺に視線を戻した。


「陽翔、事情は昨日電話で聞いた内容で間違いないのよね?」

「ああ、間違いないよ」


母さんはそれ以上追及しなかった。


「なるほど…」


母さんはしばらく黙っていた。


「それで、この子を蒼凪高校に通わせたいのね?」

「そうだよ」

「…分かったわ」

「え?」

「一度、お姉ちゃんに相談してみる」

「え、あ、ありがとう」


思ったより、あっさり承諾してくれた。なんだか昨日から母さんは少し変わったように思えた。


「別にいいわよ」


母さんはそう言いながら、アルを見る。


「アルさん」

「はい」

「本当に学校に通いたい?」

「はい。彼と…陽翔と同じ高校に通いたいです」


アルは迷うことなく答えた。そして、一瞬だけアルが俺を見る。


「陽翔が通っている場所なら、いろいろと学べると思います」

「…そう」


母さんは少し微笑んだ。


「なら、できる限り協力するわ」


翌日


「母さんから連絡がきたよ」

「なんて来たの?」

「お姉ちゃんとも話をしないといけないから、次の土曜日に理事長室に来て。だって」

「…分かったわ」


そうして次の土曜日。俺とアルは一緒に学校についた。


理事長室


コンコンコン


「どうぞ」

「失礼します」


中に入ると、そこには理事長、つまり俺の叔母がいた。


「久しぶりね、陽翔」

「うん、久しぶり」

「そして、あなたが…」

「アルクス・カエレスティスです。アルと呼んでください」


アルが頭を下げる。


「よろしくお願いします」

「こちらこそ」


理事長はアルに椅子を勧めた。


「まず、事情を聞かせてもらえる?」


アルは昨日と同じ説明をする。

叔母は話を聞き終えると、机の上で指を組んだ。


「事情は分かったわ。ただ、学校に入る以上、簡単に『今日から生徒です』というわけにはいかないの」

「それじゃあ…」

「でも、方法がないわけではないの」


叔母はそう言って書類を取り出した。


「必要な手続きを確認して、学校側で受け入れられる形を整える。それと、学力の確認も必要ね」

「試験ですか?」

「ええ」


アルは少しも怯えなかった。


「分かりました。受けます」

「大丈夫か?」


俺が小声で聞く。


「何が?」

「日本の高校の試験だぞ」

「大丈夫よ。秘策があるから」

「…ならいいけど」


数日後

アルの学力確認試験が行われた。

試験が終わり、教室から出てきたアルは…


「終わったわ」

「どうだった?」

「簡単だった」

「マジかよ…」


この高校の試験が簡単?偏差値70越えだぞ…


「まさか、魔法とか使ってカンニングしてないよな?」


その時、アルは少し引きつった顔をした。


「そそそそそそんなわけないでしょ」


…多分図星だ。


「やったことはもう何も言わないが、これからはもうそんなことせずにちゃんと勉強しろよ?」

「…はい」


そして翌日

アルは再び理事長室へ呼ばれた。そして理事長室の前に俺とアルが着き、俺は言った。


「一人で大丈夫か?」

「ええ、問題ないわ」


そう言いながらアルはドアをノックする。


「どうぞ」

「失礼します」


そう言いながらアルは中に入っていった。


「結果が出たわ」


理事長が一枚の書類を机に置く。


「合格よ」

「…!」


アルの目が大きく開く。


「本当ですか?」

「ええ。学力については問題ないわ。というか、全部満点だったわ」

「ありがとうございます!」


アルは嬉しそうに頭を下げた。


「必要な手続きを終えれば、来週からこの学校に通えるわ」

「…本当に?」

「ええ」


そしてアルは満面の笑みで理事長室を出てきて、俺に言った。


「陽翔!」

「なんだよ」

「私、学校に通えるって!」

「よかったな」

「うん!」


その笑顔を見て、俺も少しだけ嬉しくなった。

そして翌週


「陽翔、待たせたわね!」


そう言いながら部屋から出てきたアルは、学校指定の制服を着ていた。


「…どう?」

「どう?って何がだよ」

「私の制服が似合ってるか聞いてるのよ!」

「まあ、似合ってるんじゃね」

「まあってなによ」

「…似合ってるよ」

「最初からそう言えばいいのに」

「うるせぇ」


アルは満足そうに笑った。


「じゃあ、行きましょう」

「ああ」


こうして…

異世界からやってきた少女、アルクス・カエレスティスは、この世界で初めての学校生活を始めることになった。

次回の話も作っていますので、お楽しみに!良ければ感想よろしくお願いします!

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