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臨界の星穹  作者: Mr.佐藤焫焵
士官学校編
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26. 基地外物品調達任務 1

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

重装の授業が終わった時、両腕はもう自分のものじゃなかった。


正確に言えば、まだ肩にはぶら下がっているが、用途はほぼ装飾だ。偏振盾のグリップが手のひらを熱く擦り上げ、前腕は肘の内側まで痺れ、肩当ての下のインナーは池から引き上げたばかりみたいに濡れていた。訓練場に染みついた金属と汗と滑り止めパウダーが混ざった匂いが、鼻腔の奥にこびりついて、どうしても消えなかった。


教官が場の中央に立っていた。号令専門の墓石みたいに。


「本日はここまで。重装突入とは誰が一番早く扉を整備層に叩き込めるかを競うものじゃない。叩き込んだ後、自分の仲間を一緒に叩き込まずに済んだかを競うものだ。装備を回収し、損耗を申告し、二十分以内に退場。ネックガードの留め具を床に投げ捨てた奴は、次の班の扉として釘付けにする。」


誰も笑わなかった。


軍校のジョークの大半は誰かの骨が折れているかどうかで成立している。今日はまだ全員の骨が残っているので、笑うものがない。


Dがあの巨盾を肩から外した時、地面がくぐもった音を立てて揺れた。横目で見ると、彼もちょうど顔を下げてこちらを見ていた。こめかみにまだ汗が光っていて、ようやく強制シャットダウンされた大型破門機器みたいだった。


「さっきの二枚目の扉、」彼が息を整えながら言った。声は太鼓の膜みたいに低かった。「なんで俺に直接ぶち破らせなかった?」


手袋を引き剥がし、二度振った。指の関節がペンチで挟まれたみたいだった。


「あれは扉じゃないから。」私は言った。「教官があなたみたいな人間を釣るために仕掛けた罠。」


彼が眉を寄せた。


「扉に見えた。」


「扉に見えるものは多い。総務窓口だって、時々サービス窓口に見える。実態はどう見ても合法的に設置された絞肉機なのに。」


近くで灰色の制服を着た学員が配線を片付けていて、誰かが笑いをこらえてすぐ飲み込んだ。Dが二秒考えて、意外にも頷いた。


「だから先にサイドロックを切ったのか。」


「だからまだここに立ってる。教官に人体飛行の示範に使われずに済んだ。」


彼がまたうなった。本当に記憶に刻んでいるような音だった。こいつの良いところは、言葉を全部挑発として受け取らないことだ。悪いところは、万が一本当に聞きすぎた日には、壁の方が先に倒れるかもしれないことだ。


装備回収区に向かう列に続いた。授業後の訓練通路は、戦意を失ったゴミ圧縮ベルトみたいだった。酷使されたばかりの学員が護具、盾架、固定索、そして辛うじて砕けなかった自分の尊厳を引きずりながら前に進んでいた。肩紐の留め具が外れていた誰かを、隣の同組が手で叩いて直した。足元がふらつく者は、いつでも軍靴の上に胃の中身をぶちまけそうな歩き方をしていた。天井の蛍光灯が冷たい光を降らせ、全員の顔を診断書と同じくらい無機質に照らしていた。


装備回収窓口の前にはすでに長い列ができていた。


ハーヴィーが脇の工具台の前にしゃがみ込み、どこから持ってきたのか分解した固定バックルを、細いドライバーで弾き板の構造をつついていた。顔を上げて私を見ると、まず私の肘当てを確認し、それからDの盾——小型輸送艦に体当たりしてきたような見た目の——を見て、鼻から短く息を出した。


「二人とも、今日は扉に随分と意見があったみたいだな。」


「扉の方が先に意見を持ってきた。」私は言った。


「もっともだ。」ハーヴィーが弾き板を押し戻した。「左手の手首ガード、置いていけ。縁が毛羽立ってる。もう二回使ったら先にお前自身を切る。」


手首ガードを投げた。彼は診断書を受け取るように、自然に受け取った。


私たちの番になった時、窓口の後ろに立っていたのは普通の学員じゃなく、リンデ・ホフマンだった。


総務長本人だ。


この人物は普段、申請窓口の後ろに立ち、「不近人情」という四文字を制服に焼き込んだみたいな佇まいをしている。細いスチールフレームの眼鏡、灰色の目、襟元は寝ている時も報告書を書いているんじゃないかと疑うほど整っている。一番厄介なのは、決して声を荒げず、怒りもせず、ただ非常に当然の口調で、規則というものはお前が死にかけていても同情心を持たないと理解させてくることだ。


Dの盾の記録板を受け取り、一目見た。


「偏振層過熱、フレーム三箇所に衝撃凹み、グリップインナーに汗塩超過。保守整備に二時間追加、担当者は自分で出頭すること。」


Dが二秒黙った。「教官が突けと言ったんですが。」


リンデは顔も上げず、板に一本線を引いた。


「教官が扉を突けと言った。盾を仇の墓石代わりに使えとは言っていない。」


笑いそうになった。


彼の視線が私に移り、胸当て外側の擦り傷に落ちた。


「星野。切入組の外側プロテクター、擦過傷。」


「隔壁の縁が粗かった。」


「申告の際は表に記入できる言語を使うこと。」


「隔壁縁部の粗面により表層コーティング剥離。」


「それが教育を受けた人間の言い方だ。」記録板を返しながら、天気の話でもするような口調で続けた。「次に固定索をあんな有様で収納したら、消灯まで自分で一区間ずつほどかせる。」


板を受け取りながら、総務長の申請書に「本日また行政システムを絞め殺したくなった理由」という専用欄を新設できないものかと思った。


窓口を離れると、ジェスが後ろから追いついてきた。自分の膝当てと、どこから拾ってきたのかわからない訓練用冷却パックの袋を抱えている。


「さっきの顔。」声を低くした。「記録板をリンデの口に押し込もうとしてるのかと思った。」


「もったいない。」私は言った。「板の方が無実だから。」


彼女が笑い、肩で私を突いた。「明日、半日休みになるかもって。」


「誰か死んだ?」


「死人が出たら半日休みじゃなく教室が変わるだけ。」左右を確認し、風紀の執行班がいないことを確かめてから、さらに声を落とした。「外出購買。一日。上院の方は午後から通行証の確認を始めてるって。」


横目で見た。「どこから仕入れた?」


「洗濯室。」彼女はごく自然に言った。「軍校の情報の七割は洗濯室と調剤窓口の間を流れてる。残りの三割は食堂で、スープと同じくらい飲みにくい。」


それは本当のことだ。


寮区に戻る道、夕方の校舎の廊下は授業後の半死半生の雑音に満ちていた。洗面台の前で護具のインナーを洗っている者、床に胡座をかいてキネシオテープを貼っている者、壁にもたれて圧縮ビスケットを齧る者——表情は全員、自分の将来を齧っているみたいだった。遠くの放送が今日も翌朝の点呼、門限、装備整備、衛生検査の抜き打ちについて読み上げていた。冷蔵庫から取り出したみたいに冷たい声で。


部屋に戻ると、まず軍靴を蹴って床に転がし、自分もそのまま倒れ込みそうになった。


ジェスが冷却パックの袋を机に投げ、椅子を引いて逆向きに跨って座り、私がキャビネットから紙とペンを取り出すのを見ていた。


「何してるの?」


「明日本当に出られるなら、何を買うか先に考えておかないと。」私は言った。


「へえ、出た後に街角でぼーっと立つつもりじゃなかったんだ。」


「街角で連邦軍校に中指を立てたい気持ちはあるけど、残念ながらそれは補給リストに載ってない。」


ペン先を紙に二回当ててから、書き始めた。


最初はごく普通だった。


防湿シート。補水塩錠。予備の留め具。医療用テープ。フィルター。防擦テープ。手袋インナー。携帯縫製糸。耐久型ペン二本。旧式オフラインレコーダー——値段が非常識でなければ。ハーヴィーがこういうものは使えると言うはずだ。自分で口を開かないから、と。


ジェスが椅子の背もたれに顎を乗せ、私の紙を覗いていた。


「前半は一応、普通の人間みたいね。」


無視して続けた。


チェリーコーラ二ダース。


ライトノベル数冊。


ペン先が少し止まってから、あのタイトルを書き加えた。作者が読者と喧嘩しているみたいに長いタイトルを。


『このライトノベルのタイトルがなぜこんなに長いのか、編集部の頭はおかしいんじゃないかという件について』


ジェスが三秒その一行を見つめた。


「……外出購買に行くの? 休暇に行くの?」


紙を少し自分の方に引き寄せ、表情を動かさなかった。


「どちらも両立する。」


「チェリーコーラ二ダース?」彼女が机を指で叩いた。その数を悼むみたいに。「補給基地でも開くつもり?」


「糖分、カフェイン、水分、精神安定。」一息で数えた。「全部、長期的なストレス対処資源。」


「ライトノベルは?」


「紙の精神安定剤。」


「あのタイトルが脳震盪みたいに長いやつ。」


「だから寝る前に読むのに向いてる。」私は言った。「頭を使いすぎなくていい。他人の人生が自分より荒唐無稽だとわかると、感情が落ち着く。」


ジェスが笑って後ろに仰け反り、椅子脚が床を引っ掻いて耳障りな音を立てた。


「星野、今日一個確認できたことがある。」


「連邦軍校が慈善機関じゃないってようやく気づいた?」


「違う。」笑いで滲んだ目尻を拭いた。「いつも規則を引きちぎって銃の手入れに使いそうな顔の下に、こんなに安上がりな喜びが隠れてたとは。」


下を向いて、あのリストを見た。ペン先を「チェリーコーラ」の行の横に当てた。


安上がり、というのは本当のことだ。


でも時々、人が掴める物は最初から高級じゃなくていい。高級な物は私たちのところには回ってこないし、回ってきてもたいていトゲがついている。その点、甘ったるいコーラ一缶と、タイトルが死を覚悟したみたいに長いライトノベルは、少なくとも点呼前に報告書を三部出せとは言わない。八周走った後に姿勢が悪いと判定もしない。


紙を裏返して、もう一度書き直した。今度は「必要」と「あれば理想的」に分けて。


必要の欄は長かった。この学校が人のために用意する葬儀の手順みたいに。


あれば理想的の欄は短くて、見た目は恥ずかしいくらい少なかったが、生きている人間が書くものに見えた。


ジェスがまた覗き込んだ。今度は笑わず、ただ一回舌打ちした。


「わかった。明日本当に出られたら、最初はちゃんとした物を買いに付き合う。その後でコーラ二ダースを抱えに行く。」


「大型危険生物でも引き取りに行くみたいな言い方ね。」


「似たようなものよ。」彼女は言った。「チェリー味は特に凶暴。」


リストを折って、枕の下に押し込んだ。


窓の外から、遠くの集合ラッパの試し吹きが聞こえてきた。短く、冷たく、明日のために先に首を一度絞めておいたみたいな音だった。少しの風の便りで生活が急に良くなると思うなよ、という念押しだ。


でも少なくとも今、手元に買い物リストがある。


その半分は死なないため、もう半分は死ぬ前に先に狂わないため。


連邦軍校の基準に照らせば、これはかなり完成度の高い人生設計と言っていい。

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