231.五つの欠員 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
個人戦の名簿の校正がようやく終わった瞬間、生徒会室には短く、脆く、自分自身を騙しているような平和が訪れた。
ランが最終版の名冊をテーブルの中央に置いた。
ロイが横で最後の照合を終えた。
ジェスは椅子の上にへたり込み、両手で冷めたおでんのスープカップを抱え、「今、死の淵から這い戻ってきた」という顔をしていた。彼女がやっていたのは名前の校正だけで、なぜそれを戦場帰還のように演じられるのか全く理解できなかった。
ヘートヴィヒは横に座り、お茶コーナーで私に細針を刺したことなど全くなかったかのように優雅だった。
真紀は主席に座り、手に再び新しい書類が増えていた。眉は動かないが、彼女の全身がすでにある種の内部カウントダウン状態に入っているのが分かった。「ここはひとまず片付いた、次の案件に入る」というモードだ。
私は個人戦の名冊を脇に押しやり、まだ手をつけていない資料の束を手に取った。
最初から特別見る気があったわけではない。
この数時間で、頭の中はうどん、おでん、暗号化カード、旗艦、無人艦、要塞攻略戦、そしてヘートヴィヒの細針に交互に詰め込まれ、容量はとっくに限界だった。
ただ、ページをめくった時、視線が次の書類の見出しに自然に滑った。
ロングレンジ障害レース
私はその文字を見つめ、一度瞬きをした。
ロングレンジ障害レース。
聞こえ方は、学校が「学生を合法的に半殺しにしたい」という欲求を、「心身に有益なチーム活動」として包装した高級プロジェクトのようだ。
とはいえ名前に「長距離」と「障害」が入っているので、とりあえず「また暗号化カードを見なくて済む」という気持ちで開いてみた。
二ページ目で、笑えなくなった。
ルールが怖いのではない。
ルールは後で聞けばいい。連邦の体育行政システムのために無料翻訳をする気はない。
私が見ていたのは、名簿だ。
「本校参加選手リスト」の欄は、整然と切り分けられていた。番号、氏名、学年、専門備考。フォーマットは、学校が本気で作ったものだと信じさせるほど標準的だ。
しかし名前は五つしかない。
五つ。
もう一度数えた。月面から帰ってきたばかりで、まだ目の焦点が合っていないのかと疑って。
やはり五つ。
規定欄には正直に書いてあった。参加定員、十名。
私は顔を上げた。
その瞬間、お腹から首の後ろまで、全部冷えた。
「会長」
私の声が少し震えた。
「どうした?」
真紀はまだ顔を上げなかった。
「人数が足りていません」
私はその名簿を見つめ、彼女の方へ押した。
「この項目——人数が足りていません」
真紀はようやく筆を止めた。
彼女は一秒だけで、私の手から名簿を受け取った。
動作が速すぎた。まるで私がこれを発見するのをずっと待っていたかのように。
彼女はうつむいて照合し、指先を素早くめくり、いくつかの重要な欄を確認してから、名簿を机に戻した。
「足りていないわけじゃない」
彼女は言った。
「どこが足りていないというの?」
私の声は、冷静を装う気力を完全に失っていた。
「定員十名。五人しかいない」
「ええ、そうよ」
真紀の語気はいつも通りだった。
「残りの五名は生徒会幹部が補充する。これは昔からの慣例よ」
生徒会室が一瞬、静まり返った。
ランが資料を整理する手を止めた。
ロイが筆を取ろうとしていた指が、空中で止まった。
ジェスはといえば、まだ自分には火の粉が降りかかっていないが、本能的に逃げるべきかどうかを評価し始めているような、あの典型的な顔をしていた。
そして私は、最初にその名簿を見た者として——
足元から頭のてっぺんまで、気絶に似た何かが昇ってくるのを感じた。
誇張ではない。
「……昔からの慣例」
私はどうにかその言葉を絞り出した。
「そう」
「その昔からの慣例というのは、具体的にどういう意味ですか?」
真紀は私を見た。
その目は冷静だった。
冷静すぎて憎らしい。
彼女は指を伸ばし、一人ずつ指していった。
「私」
自分を指す。
「あなた」
私を指す。
私の中に残っていた最後の理性が、その瞬間に完全に暗転した。
「ヘートヴィヒ」
ヘートヴィヒはごく自然に微笑んだ。最初からこの順番を受け取る準備ができていたかのように。
「ラン」
ランは目を閉じ、「今朝起きるべきではなかった」という表情を浮かべた。
ここまでで、私はすでに抗議したくなっていた。十人のうち四人を指した。残りは最後の一枠だが、正式な生徒会幹部はもうこれ以上いない。
正式な編制はこれだけだ。
私は一縷の望みを持って考えた。もしかしたら真紀は今日だけは人情を見せて、最後の一枠を雑用係か何かに残してくれるかもしれない。あるいは、もう少し文明的な方法で外部から募集してくれるかもしれない。
しかし彼女はゆっくりと指を斜め下へ動かした。
「ジェス」
「え?」
ジェスは観客気分でいたのに、この一秒で椅子から跳び上がり、スープカップを危うく取り落としそうになった。魂の半分がその場で体から飛び出したようだった。
「私と何の関係があるの——なんで私なの?私は生徒会の幹部じゃない!私はただ——あなたたちのストレスを発散させてあげる可愛いルームメイトで——」
「あらあら」
ヘートヴィヒが割り込んだ。
その「あらあら」の引き方が非常に優雅だった。
優雅すぎて、私はすぐに分かった。ジェスが終わったことを。
「マッカロウさん、最近、生徒会の名前を使って食堂で色々やっているんじゃなかったかしら?」
ヘートヴィヒは淡々と彼女を見た。
その皮肉っぽい笑顔は、さっきお茶コーナーで私を見ていた時とは少し違った。あちらは針を刺すタイプ。こちらは清算タイプだ。
「食堂のおばちゃんがロイにお金を請求しに来た時、何度も、何度も、何度も言っていたそうよ?」
「あ……」
ジェスの顔色が複雑に変わり始めた。
「それは私の……」
「『生徒会がこの分の経費を補填しますよ~』『このお金は生徒会につけといてください~』『おばちゃん安心してロイが処理しますから~』」
ヘートヴィヒの語調は童話を語るように穏やかだった。
ただし童話の内容はすべてジェスの黒歴史だった。
「おばちゃんはまた、あなたがその時、自己紹介したと言っていたわ。生徒会から来た、美しくて有能な、親善コミュニケーション担当の重要なメンバーだって?」
ロイが横で頷いた。
非常に誠実に頷いた。
その頷きを見て、ジェスは半歩後退した。まるで背後のドアが地獄へ通じていることに今初めて気づいたかのように。
「ロイ、あなたって——」
「私は総務をやっている」
ロイの語気は、私がお茶を注いであげたくなるほど冷静だった。
「帳簿があれば記録する」
「それは裏切りよ!」
「これは責任の共有という」
「あなたは生徒会体制に洗脳されてる!」
「少なくとも私は食堂のおばちゃんを生徒会の名前で騙したりしない」
ランも横からついに口を開いた。語気は穏やかを通り越して冷淡に近かった。
「第八食堂、第三購買部、向かいの弁当屋の店主もね」
「ちょっと待って——」
ジェスの声量が上がり始めた。
「なんで第八食堂と弁当屋まで出てくるの?」
「自分の心の中に聞いてみて」
ランが補足した。
「知らない」
「知ってる」
「本当に知らない」
「あなたの表情が答えてる」
私はこの時初めて、生徒会の総務と財務の二人が、実は正副会長よりも遥かに恐ろしい殺傷力を持っていると感じた。
ヘートヴィヒはここで、語気を一段柔らかくした。
その柔らかさが特に怖かった。
なぜなら通常、それは最後の一刀を準備している合図だからだ。
「どうかしら、マッカロウさん?」
彼女は少し身を傾けた。
「好都合な時には、あなたは積極的に自分が生徒会の一員だと認めていたんじゃなかったかしら?」
「えっ……」
「食堂のおばちゃんが唐揚げを二個おまけしてくれた時、『生徒会はおばちゃんに感謝していますよ~』って嬉しそうに言っていたんじゃなかったかしら?」
「えっ……えっ……」
「では、生徒会のために少し力を貸す番になった時には——」
ヘートヴィヒは笑った。
「どうして手のひらを返すんですか?」
生徒会室は一時、空調の音しか聞こえないほど静まり返った。
私はジェスを見た。
その顔の変化は非常に多層的だった。衝撃から理解へ、理解から絶望へ、最後は「なんで私は人間に生まれてきたんだろう」という表情で止まった。
彼女は言い訳しようとした。
口を開けてはまた閉じた。
また開けてはまた閉じた。
一度は私に助けを求めて振り向き、たった今踏まれた小動物のような目をした。
私は容赦なく視線を逸らし、窓の外を見た。
今日の天気は悪くない。
日差しが温かく、中庭では学生が何人か騒いでいて、なかなか青春らしい声がした。
残念ながら、この部屋とは全く無関係だ。
「ほ、星野——」
ジェスの声がもう泣きそうになっていた。
「ちょっと、ちょっと待って、副会長——さっき拳骨一回やったじゃない?あれで、ほら、頭がまだ少しくらくらしてるんだけど——これって生徒会への服役にならない?私は少なくとも八人分の定員に減刑してもらえるんじゃ——」
「ならない」
私は淡々と言った。
「それはあなたの口が軽かった自業自得よ」
「……そんなひどいこと言う?」
「事実よ」
「あなたたちって、グルになって私をいじめてない?」
「それは明白な質問よ」
ヘートヴィヒが非常に教養ある補足をした。
「それと、マッカロウさん」
彼女の笑みが再び標準の営業用に戻った。今度は無害すぎて背筋が寒くなるほど甘いものだった。
「これを——」
「もう言わないで」
ジェスは両手で顔を埋めた。
「お願い、もう言わないで」
「これを、社会化と言います」
ヘートヴィヒはやはり言った。
ジェスはその場で、嘆きと泣き声の間の、非常に創造的だが全く言語にならない声を上げ、椅子の上に崩れ落ちた。骨を抜かれたようだった。
ロイが横でついに噴き出し、すぐに偽の咳払いで誤魔化した。
ランが彼を一瞥した。
彼はすぐに居住まいを正した。
ここに至って、私は一つのことを認めざるを得なかった。
生徒会というところでは、正式な肩書きは実はあまり重要ではない。
誰の名前が災難のリストに書き込まれるかを本当に決めているのは、肩書きではない。
行動だ。
信用だ。
過去に食堂でどの名目を使って唐揚げを何個騙し取ったか、だ。
「では……」
真紀は全員がほぼ静かになるのを待ってから、ゆっくりと口を開いた。
「人数が確定した」
「私、あなた、ヘートヴィヒ、ラン、ジェス」
彼女は指節で名簿を軽く叩いた。
「五名」
私はすぐに警戒した。
「まだ五人足りない」
「残りの五名は志願者から選ぶ」
真紀は涼しい顔で言った。
「こういう項目には毎年、生徒会の前で顔を売りたい下級生が列を作る。ちょうどいい機会を与えてあげればいい」
「つまり正式な『幹部補充』は私たち五人ということ?」
「そう」
「それが昔からの慣例?」
「それが昔からの慣例よ」
私は目を閉じた。
いい。
非常にいい。
連邦の教育体制の先祖代々の知恵は、本当にいつも最も油断している時に効果を発揮する。
私は諦めきれず、もう一度名簿を掴んで確認してから、顔を上げて彼女を見た。
「人数は確定した」
私は言った。
「でも、具体的に言って、このロングレンジ障害レースというのは、一体何をするの?」
真紀は私を見た。
彼女はいつも通り、すぐには答えなかった。
知らないからではない。私がしばらく聞き続けずに済み、しかも詳細を全部広げる必要のない言い方を選んでいるのだろう。
二秒後、彼女は名簿から指を離し、口角をわずかに曲げた。
「字面通りの意味よ」
私は目を細めた。
「その言い方を聞くと、人を殴りたくなる」
「じゃあもっと分かりやすい言い方にする」
彼女は言った。
「大体……」
真紀は微笑んだ。
「駅伝みたいなものかしら?」
私は彼女を見つめた。
「……駅伝」
「ええ」
「連邦の学校が、『駅伝』のためにチーム戦の定員を使って、生徒会幹部を強制補充するの?」
「ええ」
「あなたが淡々と言えば言うほど、怖くなる」
「それでいい」
彼女は端末を閉じ、語気はとても軽かった。
「どうせ正式なルールは明日下りてくる。その時に見れば、まだ間に合うわ」
私は彼女を見つめ、罵倒したくなるのを堪えた。
彼女のことをよく知りすぎているからだ。
九島真紀が「字面通りの意味よ」と「大体駅伝みたいなものかしら」という言い方で何かを説明してくる時、その何かは十中八九、字面通りの意味ではなく、絶対に駅伝だけではない。
私はロングレンジ障害レースの資料を閉じ、指節を表紙に当てた。
心の中で、奇妙な二つのものが同時に走っていた。
一方では、ジェスが道連れになったことで、自分が完全に孤独ではないという、ある種の黒い満足感。
もう一方では、ヘートヴィヒが刺した針がまだ消化できていないまま、今度は真紀が「詳細は先に教えない」という層を上からかぶせてきた。
真紀は「大体」や「かしら」を使って、自分が本気で準備している何かを表現する人間ではない。
彼女がそう言う時、通常それは——
その出来事自体は単純だ。
ただ、彼女がそれをどう使うつもりかは、単純ではない。
私は名簿を机に戻し、顔を上げて彼女を見た。
「明日、そのルールを真剣に読む」
「ぜひそうして」
真紀は言った。
「読み終わったら、今日ここで先に私を罵倒しなかったことをきっと後悔するから」
私は彼女を見つめた。
真紀は私を見て、笑みが極めて淡く浮かんだ。大量の悪い知らせの間に、日常らしい何かをわざと一つ残してくれたかのように。
私はため息をつき、これ以上何も言わず、端末を手に取り、他の書類を校正しているふりを続けた。
窓の外の日差しは変わらない。
部屋の空調も変わらない。
机の上の冷めたおでんも変わらない。
でも私の心の中ではっきりと分かっていた。
「アスガルドには別の用途がある」から「大体駅伝みたいなものかしら」まで、この二つの言葉の間には、実は同じ種類のものが流れている。
九島真紀とヘートヴィヒは、自分たちが最も得意な方法で、私を一歩ずつある位置へ引き寄せている。
その位置が具体的にどんな形をしているのか、まだはっきりとは見えない。
ただ、それが快適なものではないだろうということだけは、今から分かる。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




