230.秘密協議 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
九星戦の具体的なルールを研究してみた。
結論から言うと、このテキストは、原稿を担当した連中が泥酔状態でリレー形式で書き上げたのではないかと合理的に疑いたくなるほど曖昧だった。
しかもただの泥酔ではない。飲みながら机を叩き、「細かいことはいい、まずは勢いで行け」と叫ぶような、軍と政治の合同型泥酔スタイルだ。
個人戦はまだまともだった。
五対五の勝ち抜き戦、勝利数が多い方が勝者。
明確。明瞭。健全。文明的。正常な人間の脳で処理されたルールのように見える。
問題はその次だ。
私は個人戦のルールを脇に放り投げ、団体戦のページを見つめた。二分近く見つめても、後で責任転嫁しやすいようにわざと曖昧に書かれた公式文書を読んでいるような気分だった。
「会長」
私は端末を机に置き、向かいに座る九島真紀を見上げた。
彼女はうつむいて書類を決済していた。その処理速度は、書類が紙ではなく、一秒でも遅れれば自分で足を生やして逃げ出す生きた災害であるかのようだった。
「何?」
「意味が分からない」
「どこが?」
「全部」
私はとても正直だった。
「今回の団体戦第一段階の『艦隊編成と指揮』って一体どういう意味?さっきあんたが今年の後半戦は本気だって言った以上、本当に学生に艦隊を指揮させるつもりなの?」
真紀は顔も上げなかった。
「考えすぎよ」
語気は平穏で、むしろごく微かな嫌悪感すら帯びていた。
私が軍事コンペティションのルールではなく、「学食のデザートに巡洋艦が一隻ついてくるのか」とでも訊いたかのように。
「連邦艦隊はおもちゃじゃないわ。本気で各校の代表を正規艦隊の艦橋に押し込んだら、今夜のうちに統合作戦本部が各家庭の親と各星域の議員によって半分取り壊されるわよ」
「じゃあ?」
彼女は書類の末尾にサインを終え、ようやく目を上げた。
「司令塔モードになると思うわ」
「司令塔?」
「代表チームが一隻の船を旗艦として選定するの」
真紀はペンを脇に投げ出し、椅子の背にもたれかかり、ようやく少しは人間の言葉らしい説明をしてくれる気になった。
「学生の主戦力は旗艦に集中し、艦隊指揮中枢を通じて僚艦をコントロールする。旗艦自体と少数の必要な支援ユニットを除けば、残りの大半は無人艦艇になるわ。分かりやすく言えば、競技全体を『人間が意思決定を下し、無人艦が死にに行く』という形式にするということよ」
彼女はそこまで言って、あろうことか少し笑った。
「そうでもしないと、どの船にも人間を乗せていたら、一回戦うごとに遺族年金だけで連邦の財政が底をつくわ。連邦が本気でそんなことをしたら、帝国が攻めてくるまでもなく、自分たちで先に倒れるわよ」
私はうつむき、再び二ページ目に戻った。
確かにあった。
各代表校は一隻の艦艇を旗艦として選択し、数隻の防衛用艦艇を組み合わせる。それ以外の大半の戦術ユニットは無人艦隊で構成される。文章は相変わらず誰かに理解されるのを恐れているかのように円滑に書かれているが、核心的な意味は確かにそういうことだった。
ページを見つめれば見つめるほど、この規程が、「学生のコンペティション」と「軍事実験」という二つの概念を力任せに混ぜ合わせ、最後に出来上がった怪しげなポタージュスープのように思えてきた。
「それって、お金がかかりすぎない?」
「かからないわ」
真紀はすぐに答えた。
「少なくとも無人艦の方はね。使われるのは大半が老朽艦、退役艦、あるいは元々廃棄リストに載っている試験艇よ。飛べて、命令を受信できて、爆発できれば十分なの。本当に守るべきなのは中枢であって、外側の消耗品じゃないわ」
彼女がその言葉を口にした時、口調はあまりにも自然だった。
「消耗品」という言葉が、公文書でそう使われるのが当然であるかのように。
私は二秒沈黙し、何が人道的かという議論はとりあえず保留することにした。九島真紀に向かってそんな話をしても、通常は非常に理性的で、非常に正しく、そして抱き枕で彼女を窒息させたくなるような答えが返ってくるだけだからだ。
「じゃあ、旗艦は?」
私は訊いた。
「ルールには曖昧に書かれてるけど、適当なものを選ぶわけにはいかないわよね」
真紀は手元の別の資料の山を引き寄せ、その中から一枚を抜き出した。
「旗艦は完全な指揮中枢を搭載できるだけでなく、十分な抗堪性、戦場情報処理能力、そして戦術的冗長性を備えていなければならない。こういうものは、少し大きめの船を見つけてくればごまかせるようなものじゃないわ」
彼女は一拍置き、何かを思い出したように、口角をわずかに曲げた。
「実際に何を使うかは、その時になれば分かるわ」
私は目を細めた。
こういう言い回しには、もうすっかり慣れている。
翻訳すると、大体こんな感じだ。
私は知っている。
でも今はあなたに教えたくない。
それに、あなたが聞き続けても、私は教えない。
九島家特産。
きれいに包装された封緘シール。
私はうつむいて端末のページをめくり、もう一つのことを思い出した。
「前にあんた、こういうのをやるたびに損失がすごく大きいって言ってなかった?」
「ええ」
「具体的にどう大きいのよ?」
真紀は手を上げて眉間を揉み、その表情に初めて、とても淡く、短いが、確かに存在する諦めの色を見せた。
「対戦しに来る帝国の士官学校が、毎回少し戦うとホーエンツォレルン要塞の外縁部に逃げ込むからよ」
私は呆気にとられた。
「……はあ?」
「字面通りの意味よ」
彼女は私を見た。
「前半は士官学校同士の対抗戦。後半は通常、変質する。帝国側が戦線をホーエンツォレルン要塞の外縁部まで引っ張っていくと、連邦側もそこで本当に負けを認めて引き下がるわけにはいかないから、最終的には正規艦隊が無理やり介入して引き継ぐことになるの」
私は端末を顔の前から少し遠ざけ、血圧に異常をきたしそうなこの情報から距離を置こうと試みた。
「あんた、途中の説明だいぶ端折ってない?」
「できるだけ手短に話したのよ」
「どうして学生の対抗戦から、正規艦隊の救援に発展して、最後には要塞攻略戦になるわけ?」
真紀はとても平静だった。
今日の昼食のおかずがなぜ一品少ないのかを説明するような平静さだ。
「双方が勢いに乗った後で自ら手を引きたがらないからよ。帝国側は特に、『演習での接触』を自然に『限定的な戦術拡張』へスライドさせるのが得意なの。連邦は毎回、おかしいと分かっていながら、意地を張って受けて立たざるを得ない。それを受け続けた結果、連邦艦隊がホーエンツォレルン要塞の外縁部で血を流すことになるのよ」
彼女は一拍置き、視線を書類に戻した。
「しかも、初めてじゃないわ」
私は背筋がゾッとした。
「それって、ある種の制度化された自殺に聞こえるんだけど」
「私も大体そう思ってるわ」
彼女は淡々と返した。
「だから今回、軍部が帝国の挑発を受けた後、最初は開催するつもりがなかったの。でも各星区からの圧力が一斉にかかって、誰もこのタイミングで自分が臆病風に吹かれたと思われたくなかった。結局、開かざるを得なくなったのよ」
「こいつら、全員イカれてるんじゃないの?」
「その質問に真面目に答えてほしいなら、答えはすごく長くなるわよ」
「ならいいわ。連邦上層部の精神鑑定報告を聞くのに人生を無駄にしたくないから」
真紀は低く笑い声を漏らした。
その音はとても軽く、短く、一瞬で消えてしまった。
だが、私には聞こえた。
「すでに十一回、要塞攻略戦をやってるわ」
彼女は端末を脇に置いた。
「毎回ボロボロに削り取られてるのに、結局教訓を学んでいないのよ」
私は彼女を見つめ、一時的に、連邦艦隊の学習能力にツッコミを入れるべきか、それともこの世界が同じ間違いを年越しの伝統行事のように熟練して繰り返せることに感嘆すべきか分からなくなった。
「あんたがさっき、本当に厄介なのは選抜結果じゃないって言った理由が、今ようやく理解でき始めたわ」
「今になって理解したなら、遅い方よ」
「ご忠告どうも」
「どういたしまして」
私が鼻を鳴らし、次のページをめくろうとした時、真紀が突然立ち上がった。
彼女は手にしていた最後の二つの書類の決済を終え、処理済みトレイに投げ入れると、オフィス反対側のソファエリアへ歩いて行った。行政的な圧迫感に満ちたあのデスクに耐えられなくなったかのように、直接私の向かいに座った。
私は顔を上げた。
「ん?書類の決済終わったの?」
「とりあえずはね」
彼女は端末をテーブルの中央に置いた。
私は彼女を見つめ、心の中のあの嫌な予感が再び這い上がってくるのを感じた。
なぜなら九島真紀が「仕事をしながら話す」モードから「わざわざ歩いてきて向かいに座る」モードに切り替わる時、それは通常、次に続く内容が普通のレベルの厄介事ではないことを意味するからだ。
「つまり……」
私はゆっくりと端末を閉じた。
「あんた、アスガルドを今回の旗艦にするつもり?」
「いいえ、星野さん」
ドアの外から聞き覚えのある声がした。
私と真紀は同時に振り向いた。
ヘートヴィヒがドア口に立っていた。すでに生徒会書記の装いに戻っており、下院の制服を着た彼女の姿は、相変わらずある種の高級な偽装のようだった。普通の学生のものであるはずのダークカラーの制服が、彼女が着ると、ボタン一つ一つまで外交儀礼を心得ているかのような錯覚を生む。
彼女は中に入ってくると、表情は平穏で、手には薄い暗号化カードを持っていた。
「アスガルドには今回、別の用途があります」
私は何も言わなかった。
だが認める。その瞬間、私の注意はその一言に完全に釘付けになった。
別の用途。
この四文字はとても嫌な言葉だ。
嫌な理由は、あなたに答えていながら、実は何も答えていないところにある。
ヘートヴィヒはソファの前に歩み寄り、暗号化カードを真紀に渡した。
「会長、あのプランを持ってきました」
真紀はカードを受け取り、多くを語らず、直接自分の携帯端末に挿入した。
画面が点灯した瞬間、私はごく自然にうつむき、手元のページに視線を戻した。夜中に急いで書かれたような団体戦のルールをまだ研究しているふりをして。
ふり。
そう、ただのふりだ。
人間という生き物は不思議なもので。
気にしないように言い聞かせれば言い聞かせるほど気になり、見てはいけないと分かっていればいるほど、視界の端がコントロールできなくなる。
私は顔を上げていないのに、耳は勝手に生き返ったように音を拾う。
端末が暗号化モジュールを起動する微細な電子音。
ヘートヴィヒが横に立っている時、制服の生地が膝の横を擦る軽い音。
真紀が沈黙して資料を読んでいる時の、空気まで静まり返るような圧力。
すべてがうるさい。
うるさすぎて、自分がそのルールの二ページ目を本当に読んでいるのかどうかさえ分からなくなった。
結局、私は我慢できなくなった。
端末を下ろし、目を上げて二人を見た。
「あんたたち……何か私に隠してることあるでしょ?」
「ええ」
真紀の答えは潔く、一秒の躊躇もなかった。
私はその理路整然とした態度に、新たな頭痛を引き起こされそうになった。
皆様、ご覧ください。
これが九島家の伝説の――
あなたに話す気はないけれど、隠す気すらありません、というやつだ。
真紀は視線を端末から外し、私を見た。
「プランはまだ協議中だからよ。今あなたに話しても、不確定要素が大きすぎる」
私の口角が引きつった。
その言葉には非常に理がある。
「なるほどね」
私は頷き、できるだけ平静な表情を作った。
「分かったわ」
本当は何も分かっていない。
ただ、もし私が今これ以上聞き続ければ、十中八九、精密にパッケージされた九島式の「余白」をさらに受け取るだけになることだけは分かっている。
真紀は私を一瞥した。
彼女は私が不愉快に思っていることをたぶん知っている。
だが彼女は、こういう時に私の不愉快さが何も変えられないこともよく分かっている。
だから彼女はただ、暗号化カードを端末から取り出し、ヘートヴィヒに返した。
「確定したら、あなたが一番最初に知ることになるわ」
ヘートヴィヒはカードを受け取り、静かに横に立ち、口を挟まなかった。
私はまだ少し「よし、じゃあ一応信じてあげるわ」という態度を保とうとしていたが、真紀が端末を閉じ、極めて平静に次の一言を補足したことで、それも崩れ去った。
「順調にいけば、今回が最後の要塞攻略になるわ」
私は彼女を見た。
そして、とても正直に、少し恐怖を感じた。
さっきのような寒気を伴う警戒ではない。
「ああ、この女はまた私がまだ理解していない盤面を動かしているな」というお馴染みの不安でもない。
もっと直接的なものだ。
恐怖。
なぜなら、ある人間がこれほど平穏な語気で「最後のホーエンツォレルン要塞攻略」について語れるとすれば、それは彼女の頭の中にある考えが、とっくに代表チームを無事に連れ帰ることだけではなくなっていることを意味するからだ。
彼女が考えているのは、もっとその先のこと。
もっと大きなこと。
そして、もっと人が死にやすいことだ。
私はふと、とてもシュールな感覚に陥った。
生徒会室の中、机には公文書が積まれ、端末には競技のルールが開かれ、窓の外からはどこのサークルか知らないが命知らずな宣伝放送が聞こえてくる。すべてがまだかろうじて「キャンパス」という言葉の下にぶら下がっているように聞こえる。
だが私の向かいに座る九島真紀は、すでに視線を要塞の向こう側に向けているのだ。
彼女はおそらく、九星戦を一度も単なる試合として見たことがない。
ただ、あるより大きな局面への入り口として見ているだけなのだ。
私はうつむき、端末の画面を見た。
そこにはまだ、あの曖昧に書かれた一行が残っていた。
第一段階:艦隊編成と指揮。
素晴らしい。
今ならようやく理解できる。
このテキストがこれほど曖昧に書かれている理由は、
原稿を書いた人間が酔っ払っていたからではないのかもしれない。
むしろ――
本当にシラフの人間は、最初から真実を紙に書くつもりなどなかったからだ。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




