228.誤解 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
昨夜の報いは、頭痛だった。
しかも、次回からは飲みすぎに気をつけようね、と教えてくれるような礼儀正しい頭痛ではない。違う。誰かが真っ赤に焼けた鉄のやっとこを私のこめかみの両側に挟み込み、それだけでは飽き足らず、数秒おきにさらに内側へ締め上げてくるような痛さだった。
私はそんな、ほとんど拷問めいた早朝の中で目を覚ました。
目が完全に開く前に、まず死にたくなった。
喉が渇いている。胃は空っぽ。後頭部は誰かに鈍器で遠慮がちに殴られたような感じだ。骨から皮膚に至るまで、昨夜の高級ウィスキーの、あの高価で腹立たしい後引く感覚が残っている。酒というのは飲むためのものではなく、人間の人格をふやかしてから吊るして風干しにするための液体なのではないかと思えた。
私は目を閉じたまま、まず片手を上げて額を押さえた。
無駄だった。
痛いものは痛い。
理路整然と痛い。
生徒会副会長などという役職の人間が、個室で帝国の皇女の秘蔵酒を和平交渉の潤滑油代わりに飲んで騒ぐべきではないと、宇宙が実体験をもって教えてくれているような痛さだった。
私は無理やり息を吸い込み、自分が今どんな姿勢で寝ているのか整理しようとしたが、次の瞬間、何か少しおかしな感覚が先に浮上してきた。
……熱い。
横に熱がある。
布団にくるまってこもった熱気でもなく、二日酔いによる虚熱の錯覚でもない。それははっきりと、ごく近くにある、別の誰かの体温だった。ベッドの沈み込みに沿って伝わってくる、薄い布地と布団越しに密着しているその熱は、大げさなほどではないが、絶対に私一人が寝ている時の距離感ではなかった。
私の脳はまだ二日酔いの泥の中を空回りしていて、すぐには反応できず、本能的にまた息を吸い込んだ。
そこで、二つ目のおかしな感覚が続いた。
酒の匂い。
もちろん私自身からもしているだろうが、ベッドの横に漂っているその匂いは、私が昨夜飲んだ銘柄ではない。さらに言えば、私のよく知るあの匂いでもない。
真紀はたとえ酒を飲んだとしても、こんな匂いはさせない。
彼女は普段、とても清潔だ。生活感がないという意味ではなく、酔いすらも彼女自身によって一度整えられたかのような清潔さだ。たとえ昨夜彼女もあの個室にいたとしても、その気配はもっと淡く、薄く、少しのウッディな香りかお茶の香り、あるいは彼女がよく触れる書類の紙や、冷めたコーヒーの匂いが混ざっているはずだ。
だが今、私の隣に寄り添っているこの人間の酒の匂いは、もっと柔らかく、綿密で、その底にほんの少しの淡い冷たい香りが隠れている。
甘さではない。俗っぽい花の香りでもない。
冬の早朝、まだ溶けきっていないシモが高価な織物の上に降りたような、香り自体が頭を下げることを拒むような矜持を持っていた。
私の頭のどこかで、ごく小さな音が鳴った。
違う。
私はようやく、ゆっくりと目を開けた。
システムの擬似的な朝の光がカーテンの隙間から漏れ、部屋を過剰なほど静かな明暗に切り分けている。ベッドサイドの棚にある何かが光を反射し、極細の銀色の輝きを放っていた。冷たくて、昨夜眠りに落ちる直前に見たあの最後の反射光が、アルコールの悪戯ではなかったことを証明していた。
心臓が沈み始めた。
底まで沈みきる前に、三つ目のおかしな感覚が来た。
寝息。
私に近すぎる。
近すぎるし、リズムも違う。
真紀が寝ている時はこうではない。彼女は私の隣で寝ていたとしても、呼吸はもっと安定していて、浅く、意識を失っている時でさえ、彼女特有のあの嫌味なほどの克己心をわずかに残している。だが、今この人間は違う。呼吸はもっと柔らかく、ねっとりとしていて、酔いがまだ抜けきらず、布団の中に気だるげに沈み込み、現実世界との国交を回復する気があまりないかのようだった。
私の喉が、一気に締め付けられた。
不安というものは奇妙だ。
最初から顔面に向かって発砲してきたりはしない。ゆっくりと近づいてきて、まず指一本でこちらを突っつき、まだ見えないふりをするつもりかと尋ねてくるような性質がある。
私は体をこわばらせたまま、布団の下にある別の誰かの輪郭を見下ろした。
そして、ほとんど神仏にすがるような微弱な幸運を祈りながら、ゆっくりと布団を引き下げた。
最初に視界に飛び込んできたのは、髪だった。
とても長い。
枕元に滑らかに散らばり、朝の光を受けて、淡い乳白色の金色の艶を帯びている。純金でもなく、亜麻色でもない。普通の人間から生えていたらドラマチックすぎると言われそうなのに、ある特定の人間から生えていると「やっぱり彼女か」と悪態をつきたくなるような、あのミルクブロンドだ。
私の魂が、その場で悲鳴を上げた。
全艦で、この髪色をしている人間は一人しかいない。
全、艦、で、たった、一人。
私は喉が渇き、手が震えて、危うく布団ごと吹き飛ばしそうになった。だが、直視したくないからといって、勝手にベッドの下に引っ込んでなかったことにしてくれるような事態ではない。だから私は、「よし、今日はたぶん私の命日だ」という決意を胸に、一気に布団を剥ぎ取った。
ヘートヴィヒが、私の隣で丸まっていた。
きちんとお行儀よく、端正で優雅に寝ているわけではない。帝国の第三皇女が、たとえ酔っていても半ば保っているべき寝姿ではなかった。彼女は横向きになって私に寄りかかり、白いネグリジェには少し柔らかいシワが寄り、ミルクブロンドの長い髪は肩と枕に散らばり、顔を半分布団にうずめて、安らかに、そして極めて当然のように眠っていた。このベッドの半分はもともと自分のものだったと言わんばかりの当然さで。
目の前が真っ暗になった。
誇張ではない。
本当に一秒間、昨夜のウィスキーが戻ってきて私に二度目の物理攻撃を加えたのかと思った。
「……殿下」
反応なし。
私はすぐに少し声を張った。
「殿下!」
それでも反応なし。
頭痛も構わず、手を伸ばして彼女の肩を揺さぶる。
「ヘートヴィヒ、起きて、早く起きて!」
これは非常にヤバい。
本当に、非常にヤバい。
もし今日私の隣に寝ているのがジェスなら、昨夜飲みすぎて部屋を間違えたんだと言い訳できる。
もしランなら、少なくともロイをすぐに呼びつけて、この衝撃を共同負担させることができる。
もう少し常識を外れて、アカリだったとしても、棒読みで寝言を言いながら部屋を間違えたんだろうと言い張れる。
だが、ヘートヴィヒ・フォン・ヴィッテルスバッハだけは駄目だ。
この女は「同級生」ではない。
彼女は銀河帝国の第三皇女だ。
うっかり彼女のティーカップを間違えて取っただけでも、政治的文脈の中で自動的に「象徴的意義を持つ」大事件に膨れ上がりかねない大物だ。
それが今、白いネグリジェ姿で、私のベッドで眠り、私に寄りかかっている。
これはもう象徴的意義ではない。
直接、外交事故報告書に書かれるレベルだ。
ヘートヴィヒは私が揺さぶるのを鬱陶しく思ったのか、ようやく眉をひそめ、まつ毛を動かした。だが、目を覚まして背筋を伸ばすわけでも、自分がどこにいるのかを確認するわけでもなく、深い睡魔を帯びたまま手を伸ばし、直接私の腰に抱きついてきた。
私は全身が硬直した。
ただのハグではない。
深海のタコレベルのハグだ。
酔っ払って、寝ぼけて、意識が全く浮上していない人間だけがする、完全に本能的な死着きだった。彼女が腕を引くと、体全体がこちらに密着し、額までごく自然に私の胸元に押し当てられた。まるで私が人間ではなく、彼女が昨夜臨時に徴用し成功した高級な抱き枕であるかのように。
「……うるさい」
彼女の喉はかすれていて、寝起きの霧を帯びていた。普段のあの皇女的な冷たさすら、アルコールでふやけてしまっている。
「もう少し……」
私は危うくその場で昇天しそうになった。
「いや、もう少しって何が、殿下、とりあえず手を離して――」
私が言い終わらないうちに、部屋のドアが開いた。
ドアノブが回る音は、その瞬間、どんな戦艦の警報よりも恐ろしく響いた。
私は顔を上げた。
真紀がドア口に立っていた。手には、まだ湯気を立てている酔い覚ましのスープの器を持っている。
彼女はたぶん入ってきたばかりで、まともな一言すら最後まで言い終わっていなかった。
「シモ、厨房で酔い覚ましのスープを少し――」
パチン。
それは器が落ちた音だけではない。
私の人生のある部分が、はっきりと砕け散った音だった。
磁器の器が床に叩きつけられ、残酷なほど澄んだ音を立てた。薄い色のスープが破片と一緒に飛び散り、湯気が立ち上り、部屋の中に一瞬で生姜と酒の香りが混ざった匂いが充満した。運命が自ら煮込んだ嘲笑の鍋のように、どうしようもなく荒唐無稽な匂いだった。
真紀は動かなかった。
彼女はそのままドア口に立ち、手ぶらで、ベッドの上の私を見ていた。
そして、私の腰に死ぬほどきつくしがみついている、明らかに私自身のものではない両手。
さらには、私の隣で丸まり、ミルクブロンドの長い髪を枕に散らし、白いネグリジェを着ているヘートヴィヒを。
誓って言うが、あの瞬間、部屋の気圧が本当に変わった。
真紀が怒る時、彼女は感情をすべて顔に出すタイプではない。彼女のより一般的なやり方は、火を極限まで低く抑え込み、地下の岩盤のように、表面上は優等生に近い平静さを保つことだ。だが今は違った。彼女のあの目の奥にあるものは明るすぎた。誰かが艦砲の点火システムを直接虹彩の裏に接続したかのように明るかった。
終わった。
完全に終わった。
私の生存本能はこんな時になってようやく超常的な働きを見せ、即座にもがきながら口を開いた。
「ちょっと待って!」
声が出た瞬間、その言葉がどれほど「現場を押さえられたクズの第一声」に聞こえるかを悟った。
そして事実、その通りだった。
なぜなら真紀は私を見たまま、何も言わなかったからだ。
彼女はただ、さらに静かになった。
その静けさは、彼女がその場でテーブルをひっくり返すよりも恐ろしかった。
「真紀、あんたが思ってるようなことじゃない」
素晴らしい。
さらに悪化した。
この言葉が出た瞬間、私は心の奥深くで自分自身に拍手する音が聞こえた。励ましではない、弔いの拍手だ。このセリフはあまりにもテンプレすぎて、私の額に「此地無銀三百両(ここに銀は隠していない)」と四文字貼っていないのが不思議なくらいだった。
真紀がようやく口を開いた。
「へえ」
一言だけ。
ごく軽く。
ごく平坦に。
詰問というよりは、私をベッドから引きずり下ろすのが先か、ヘートヴィヒを私から引き剥がすのが先か、それから昨夜のウィスキーの件と一緒に責任を追及するかどうかを、非常に真剣に検討しているように聞こえた。
私は喉が渇いた。
「説明させて」
「聞いてるわ」
彼女の語気は礼儀正しいとすら言えた。
それこそが一番恐ろしいところだ。
なぜなら、もし真紀が直接爆発してくれれば、少なくとも火がどこから燃え広がったのかは分かる。だが今の彼女のこの冷静さは、かえって私にはっきりと感じさせた――彼女はまだ怒っていないのではない。すでに、声を荒げることすら無駄だと思っているほど怒り狂っているのだ。
よりにもよってその時、ヘートヴィヒはドア口の器の割れる音でようやく少し目が覚めたようだった。彼女はまつ毛を震わせ、眉をわずかにひそめ、まず顔を私の脇腹にさらに深くうずめ、それからまだ完全に夢から抜け出していない声で、半テンポ遅れて呟いた。
「……何でこんなにうるさいの?」
私は目を閉じた。
素晴らしい。
これで終わっただけでなく、誰かが自らこの災害に効果音まで追加してくれた。
真紀の視線が私を越え、ヘートヴィヒに落ちた。
ヘートヴィヒはようやく半分目を開け、視線が少し焦点が合わず、明らかにまだ二日酔いと睡魔の泥の中でもがいていた。彼女は私を一瞥し、それから私の視線を追ってゆっくりとドア口へ顔を向けた。
数秒後、彼女はついに、今部屋に誰が立っているのかを理解したようだった。
そして、この帝国の第三皇女は、私がその場で魂を消滅させるのに十分な反応を見せた。
彼女はすぐに手を離さなかった。
それどころか、私の腰に抱きついた姿勢を保ったまま少し沈黙し、それから、寝起きで、少し声がかすれていて、それでいて生まれつきの高貴さを残したあの声で、ドア口の真紀に向かって言ったのだ。
「……おはよう」
私は危うくその場で泣きそうになった。
感動ではない。純粋に人生が尽きたことへの悲しみだ。
真紀は彼女を睨みつけ、再び視線を私の顔に戻した。
「星野シモ」
彼女はフルネームで私を呼んだ。
一文字一文字は重くないが、照準器のように私の額にぴったりと貼り付いた。
「ものすごく聞き心地のいい説明を、本当に用意しているでしょうね」
私はすぐに答えたかった。
だが問題は、今の私の頭の中には、頭痛、驚愕、皇女、白いネグリジェ、酔い覚ましスープ戦死現場、そして「私は昨夜一体何をしたんだ?」という疑問以外に、説明と呼べるような完全な文章を構成する要素が一つもなかったことだ。
さらに悪いことに、ヘートヴィヒはたぶんまだ完全に目が覚めておらず、私を抱いている腕をまた少し強めた。
私は彼女を見下ろし、それからドア口で艦砲のプレヒート状態に入りかけている真紀を見て、ふとあることをこの上なく明確に悟った。
アスガルドの今朝の最初の危機は、たぶん外敵から来たのではない。
私のベッドから来たのだ。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




