204.ノックなき訪問 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
今日の本来の行程は、実に体裁の良いものだった。
ヘートヴィヒ殿下が帝国ホテルで非公開の演説を行い、今回の両校交流を締めくくる。その後、帝国と連邦の学生団はここで別れ、互いに十分に文明的で、十分に美しく、十分に虚偽の平和的距離を保つ。全員がそれぞれの体制、士官学校、艦隊、母語、国旗の下へと戻り、ついでに心の中で、いつか本当に戦場で砲火越しに互いの顔を見分ける羽目にはなりませんようにと祈る。
普通ならそういうものだ。
残念ながら、私は最近「普通なら」という四文字をあまり信用しなくなっていた。
私たちが帝国ホテルの非公開演説ホールに着いた時、ヘートヴィヒはすでに登壇の準備を整えていた。
今日の彼女が着ているのは、私が最初に会った時と同じ銀河帝国軍礼服だった。裁断は真っ直ぐで、襟は高く収まり、銀の装飾と深色の布地が彼女全体を帝国特有の荘厳さへと仕立て上げている。その服は彼女によく似合っていた。似合いすぎて、ある種の人間は生まれつき制度に着られるものだと感じさせるほどに。
そして彼女の背後には、相変わらずあの巨大な油絵が掛かっていた。
私はステージ上の大袈裟なほど大きな肖像画を眺め、それから本人を見て、心の中でただ一つの純粋な結論に達した。
私はこの人を心から尊敬する。
この規模の羞恥を背負って公開演説ができるというのは、ある意味で砲撃に耐えるより大したことだ。
真紀が私の隣に立ち、私の視線を追ってあの絵を一瞥した。
「何を考えてるの」
「帝国は公開での辱めも皇族教育の一環にしているのかと考えていたわ」
「合理的な推測ね」
「もし私があの絵の前に立たされたら、演説の途中で自然発火するかもしれない」
「あなたなら先に絵を引き剥がすでしょう」
「それもそうね」
演台下の座席は陣営ごとに分けられ、帝国士官学校と連邦軍事学院の学生が両側に並んでいた。昨夜の晩餐会と比べると、ここの空気はずっと冷えていた。音楽もグラスもなければ、残るのはより真実に近いものだ。制服、姿勢、視線、沈黙。どれも、いかなる修辞よりも正直だ。
ヘートヴィヒが登壇すると、ホール全体が静まり返った。
彼女はまず一拍置き、全員の視線が定まったことを確認してから、口を開いた。
声は高くないが、安定している。
鳥肌の立つような大仰な言葉は使わず、平和を救世主の宣言のように語ることもしなかった。ただ実直に言った。連邦と帝国の間には歴史、制度、記憶、疑念が横たわっており、それらが存在しないふりをできる者は誰もいない。だからこそ、互いを見て、互いに語り合える機会が必要だ。すぐに相手を理解するためでなくとも、せめて将来、火力で互いを識別するだけになることを避けるために。
彼女はさらに言った。若者の交流が銀河全体を変えることはできないかもしれない。だが少なくとも、将来決断を下す人間に、テーブルの向こう側に座っているのは抽象的な敵国ではなく、同じように緊張し、迷い、恐れ、体裁を保とうとしている生きた人間だということを思い出させることができる。
この段落は華麗ではないが、まあ聞けるものだった。
少なくとも、聞き終えてその場で文明社会からの脱退を申請したくなるような政治的テンプレートではない。
私は背もたれに寄りかかり、半分ほど聞いた時点で、昨夜真紀が夜更かしして原稿を添削したことが確かにこの演説を救い、会場にいる全員の耳も救ったと思い始めた。
演説が終盤に差し掛かると、ヘートヴィヒの口調は最初よりわずかに重くなっていた。
今日のこの別れが、互いを対立の場所へ送り返すものではなく、それほど悪くない可能性を記憶の中に先に残すものであってほしいと彼女は言った。未来にまだ嵐が来るとしても、少なくとも誰かが、まだ話し合えた時に、先に刀を抜かないことを選んだと覚えていてほしいと。
私がこの結末は予想より成熟していると心の中で評しようとした瞬間、異変が起きた。
まず帝国士官学校側の座席に騒ぎが起きた。
一人の失態ではなく、あっという間に広がる混乱だ。誰かが突然立ち上がり、椅子の脚が床を擦って歯が浮くような音を立てた。次に悲鳴、それから押し合い、そして秩序全体が誰かに底から支柱を一本抜かれたかのように、瞬時に一角が崩れた。
次の瞬間、無数の灼熱の殺傷光線が飛び込んできた。
誇張ではない。
本当に飛び込んできた。
赤と白が交差するレーザー光線が側扉、後廊、さらには二階回廊の影から同時に射ち込まれ、空気に焦げた匂いと悲鳴が即座に炸裂した。本能的にしゃがみ込む者、出口へ向かって走ろうとする者、どこへ逃げればいいかわからず完全に固まる者がいた。
「襲撃!」
誰が最初に叫んだかはわからない。
だがその一言で、両陣営が一気に崩れた。
私は真紀の手首を掴み、側前方の石柱の後ろへと引きずった。椅子が倒れる音、ガラスが砕ける音、レーザーが壁面に当たる爆音が、同時に耳の横で炸裂した。頭上の照明が一つ砕け、破片が冷たい雨のように降り注いだ。
「真紀!」
「いる!」
掩体に引き込んだと同時に、彼女はほぼ同時に顔を上げてステージを見た。
ヘートヴィヒは演台のそばに立ち、第一波の衝撃からまだ反応できていない様子だった。胆力がないわけではない。ただ、最も問題が起きてはならない、起きるとも予期できない場所に置かれていたのだ。あらゆる体裁と手順が、その一瞬で笑い話になった。
いかなる標識も部隊番号も持たない覆面の男がステージ側から飛び上がり、銃をヘートヴィヒに向けて発砲した。
第一発は外れた。
ヘートヴィヒが本能的に半歩後退したのか、混乱の中で誰かがその男にぶつかったのかはわからない。いずれにせよ、光線は演台を掠め、木製の縁に焦げた穴を開けた。
考える時間はなかった。
身体が先に動いた。
私は柱の後ろから一気に飛び出した。上着の裾が風を受けてはためき、右手が同時にスカ……いや、今は制服外套内側のホルスターへと伸び、レーザーハンドガンを引き抜いた。手を上げ、引き金を引く。
光線にはほとんど音がない。
ただ冷酷なほど清潔な一直線があるだけだ。
次の瞬間、その襲撃者の顔面が後方へ弾け、糸が切れたように仰向けに倒れた。第二発を補う間もなかった。
「全員出ろ、今すぐ離れろ!」
その言葉を叫んだ時、喉にはまだ直前の疾走の熱が残っていた。
ヘートヴィヒがようやく我に返った。私は彼女の腕を掴み、台の端から引き下ろした。真紀はすでに反対側から切り込んでいて、後方から掃射してきた二本の光線を弾き落とした。いつの間にか彼女の手には警備用の短銃が握られていた。動作は学生会長ではなく、履歴書を確認したくなるほど専門的な護衛官のようだった。
出口へ向かう途中、ちょうどロイと蘭に出くわした。
二人とも顔色は悪かったが、まだ立っていた。
十分だ、まだ使える。
「ロイ、蘭!」私はヘートヴィヒを前へ押し出した。「殿下と会長を連れて地下駐車場へ。バスが六台ある。学生を全部乗せて、詰め込めるだけ詰め込んで、まず生きている人間を出せ」
ロイが一瞬固まった。
「あなたは?」
「副会長がやるべきことをやってるのよ」私は口角を引いた。「みんなの後始末をするってこと」
蘭は余計なことを言わず、直接ヘートヴィヒの反対側を掴み、真紀に頷いた。
真紀が私を見た。
一瞥だけだ。
だがその一瞥の中には多くのものが入っていた。警告、疑問、不同意、そして今は読みたくない種類の信頼。
私は顎をしゃくった。
「行って」
彼女は歯を噛んだ。それから、最後に向きを変えて追いついた。
よし。
これでようやく、次にやる汚い仕事を安心してできる。
私は今まで引きずってきたスーツケースを床に下ろし、ロックを外した。外殻が開いた瞬間、中のものが静かに横たわっていた。ようやく開封の時を迎えた、悪意ある贈り物のように。
連邦情報部は、本当に人が何を必要としているかをわかっている。
私はいくつかの武器と弾倉を掴み、倒れた長机の後ろに縮こまっている人の群れに向かって投げた。
「D!」
黒い山のようなDが横から顔を出した。その「ようやく俺の出番か」という表情は、正直なところ、あまり精神衛生上よろしくない。
私は戦術ハンドガンとエネルギーパックをDに投げ、別の一つをジェスに、三つ目をアカリの腕の中へと放った。
「ジェス・マッカロウ、今回また外したら、学校の旗竿に三日間干すからね」
ジェスは銃を受け取りながら舌打ちした。
「まだ覚えてたの」
「覚えてる」私は冷ややかに一瞥した。「今回は勝ちに行くんじゃない、同学の撤退を援護するんだから」
アカリは銃を抱え、目が正月のように輝いていた。
「了解!」
ハーヴィーも別の机の後ろから転がり込んできた。息を切らしながらも、まだ喋る余裕があった。
「修学旅行を実戦訓練にアップグレードしてくれて、感謝すべきなのかな」
「感謝はいい、生き延びればそれでいい」
最初の本格的な組織的撃ち合いは、ここから始まった。
襲撃者は明らかに、ただ銃を撃ちまくるだけの烏合の衆ではなかった。進入角度は分散し、火力は交差し、主要な出口を塞いで、パニックになった人群れを指定の区域へと追い込んでいた。実に専門的で、実に厄介だ。
私が専門的な敵を最も嫌うのは、終わった後に片付ける死体と報告書が増えるからだ。
「左の回廊、三人!」Dが叫んだ。
「見えてる!」
私は倒れた装飾柱の後ろから半秒だけ身を乗り出し、二発の点射で一人の肩と胸の接合部を焼き抜いた。その男が後方に倒れると同時に、ジェスの光線が私の耳元を掠め、後方のシャンデリアを正確に砕いた。水晶のシャンデリア全体が轟音と共に落下し、別の一組の襲撃者の前面に砕け散り、彼らを横へ転がらせた。
「今回は外してないでしょ!」ジェスが叫んだ。
「ぎりぎり頭を使ったとは認めてあげる」
アカリの火力は強く、しかし乱れなかった。平常時の勢いがようやく正しい出口を見つけたかのように、長机の側面にしゃがんで連続して短点射を放ち、右側の階段から圧力をかけようとしていた二人を押し返した。
ハーヴィーはまだ撤退しきれていない学生を後方へ追い立てながら、ずっと独り言を言い続けていた。
「頭を下げて、早く歩いて、今は見物している場合じゃない。そのバッグは置いていけ、命の方が土産物より高い」
私はほとんど感動しそうになった。
普段は放送のようにうるさいくせに、肝心な時には先に人を救うことを知っている。
最も激しかった一波は、二階バルコニーから掃射してきたものだった。
覆面の襲撃者三人が高低差を利用してメインホール中央を制圧し、ホール全体をうまく繋がらない死角のブロックに切り分けていた。一目見て、あと二十秒もあの圧力を受け続けたら、撤退ルートが完全に崩れると判断した。
「D、上に行くわよ」
私はスーツケースからもう一つ取り出し、逆手で投げた。
連邦軍用近接戦闘型の戦斧だ。刃の縁に荷電レールが走っており、刃を開くと切断ではなく解体のための武器になる。
Dが片手で受け取り、笑った。
その笑顔は、宴会のデザートの中に自分の一番好きな暴力が隠されていた時のようだった。
「食後の運動?」
私も少し笑った。
「ちょうどいいわ」
私たちは側階段を駆け上がった。ジェスとアカリが下から援護し、光線が手すりと壁の間を行き来して切り裂き、焦げた匂い、砕けた石屑、灼熱の空気が混じり合い、階段全体が追い詰められたオーブンのようだった。
一人目のバルコニーの敵がちょうど銃口をこちらへ向けようとした時、Dがすでに飛びかかっていた。
戦斧が短い青い光を帯び、次の瞬間、手すり、腕、銃身が一緒に断ち切られた。その音は大きくなかったが、文明が終わると確信させるような清潔な鋭さがあった。
二人目が突進してきて刀を抜こうとした。
私は機会を与えなかった。
膝を相手の腹部に打ち込み、銃床で顎を思い切り叩いた。相手が体勢を崩した瞬間、逆手に短銃を脇腹に押し込んで発砲した。熱量が体内で弾けた感触が制服越しに手に返ってきた。うんざりするような仕事の手応えだ。
三人目は賢く、側扉の後ろに飛び込み、ついでに私たちに向かってフラッシュバンを投げてきた。
私は悪態をついて、足でそれを蹴り返した。
二秒後、側扉の内側で白い光が炸裂し、短い悲鳴が続いた。
「今日は運がいいね」Dが言った。
「運じゃない、相手がちょっと間抜けなだけ」
私たちがメインホールの視野へ戻った時、下方の学生はほぼ撤退を終えていた。ロイと蘭の方は効率が良く、主要通路の人の流れが地下駐車場方向へと収束しつつあった。残るは、この招かれざる役者たちを幕引きまで引きずることだ。
私は場内の銃線と撤退時間を計算し、頃合いだと判断した。
「撃ち方止め!」
私は味方に向かって怒鳴った。
ジェスはまだ二発補いたそうだったが、私の声を聞いて不満そうに銃口を下げた。アカリとハーヴィーも即座に後退した。
私はスーツケースの底から円筒形の装置を取り出し、親指で安全装置を外した。
感熱式気化爆薬。
名前は学術的な失敗作のように聞こえるが、実際の威力は礼儀を知らないテロリストを教育するのにちょうどいい。
私はそれを投げた。
装置はメインホール中央よりやや前方に落ち、床に当たってから半回転し、それからほぼ見えないほど薄い気体が緩やかに漏れ出し、空気中に広がった。
向こう側の襲撃者は、明らかにこれが何かを知っていた。
火力が瞬時に止まった。
あの気化エリアの中で、熱源、火花、あるいは高エネルギー兵器が通過すれば、次は誰の射撃が正確かという問題ではなく、全員まとめて消去されるとわかっているからだ。
死の沈黙は一秒しか続かなかった。
次の瞬間、彼らは刃を抜いた。
私は笑った。
「ようやくまともになったわね」
ジェスが呆気に取られた。
「ねえ、なんであなたはいつも事態を近接戦に持ち込めるの?」
「文明はいつか失敗するから」私は後退しながら彼女たちに命じた。「ジェス、あなたはハーヴィーとアカリを連れて先にバスへ」
「あなたは?」アカリがすぐに尋ねた。
私はもう一つの近接戦闘武器をスーツケースの側面から抜き出してDに投げ、自分は腰の短刃を引き抜いた。
「私はDと一緒に、奴らを下へ連れていくわ」
Dは斧の柄を握り、表情が愉快すぎて怪しいほどだった。
「今日はいい日だな」
「あなたのいい日の基準は根本的に問題があるわ」
言い終わる前に、最初の襲撃者がすでに気化エリアの縁を踏み込んで、最寄りの柱に沿って素早く前転し、そのまま勢いよく突進してきた。刃は速く、歩幅も安定していた。確かに街頭の雑魚ではない。
残念ながら、今日の相手も雑魚ではない。
私は一刀目を横に躱した。刃は制服の前立てを掠めるように滑り抜けた。私は逆手で肘打ちを喉の側面に叩き込み、相手の重心が傾いた瞬間、短刃を装甲の継ぎ目に沿って送り込んだ。相手が声を上げる前に、私はその遺体を後続の二人目に向かって押し出し、彼らの攻撃リズムを強引に崩した。
Dの方はもっと単純だった。
道理など一切通じない。戦斧が先頭に立ち、階段口の本来なら三人が並んで進める幅が、「先に上がった者から先に死ぬ」一本道のゲームに変えられた。金属の衝突音、荷電レールの唸り、骨と装甲が一緒に砕ける音が、乱れているのに妙にリズミカルだった。
私たちは二階から一階まで戦いながら退いた。
優雅な撤退ではなく、戦いながら下がり、下がりながら解体し、追ってくる敵を一節ずつサービス通路、階段、そして駐車場へと繋がる連絡扉の前に置いていった。ジェスたちが先に撤退した後、火力の援護が半減し、圧力は当然すべて私とDに集中した。だが好都合なことに、学生の足手まといがなくなった分、かえって動きやすくなった。
一刀が左腕を掠め、制服の袖に裂け目を作った。
惜しい。
この制服、結構気に入っていたのに。
私は振り返りざまに一発撃ち、その男の膝を貫いた。倒れていく体を踏み台にして最後の数段を飛び降りると、Dが私の頭上を越えて、一番しつこく追ってきた一人を斧ごと壁に叩き込んだ。
「駐車場だ!」私は叫んだ。
地下駐車場の側では、六台のバスのエンジンがすでに動いていた。ヘッドライトが点き、コンクリートの柱と床の上に現実感のないほど明るい白線を切り出していた。学生たちはロイと蘭の指揮の下でバスに詰め込まれていた。現場は混乱していたが、少なくとも制御不能なほどではなかった。
真紀が先頭のバスの横に立っていた。ヘートヴィヒはその隣にいた。
私とDが飛び出してきた瞬間、真紀の表情が明らかに変わった。おそらく私の四肢が揃っていることを確認し、そして私が相変わらず普通の修学旅行とはかけ離れたことをやっていることを確認したのだろう。
私は彼女に向かって手を振った。
「乗って!」
「あなたも!」真紀が怒鳴り返した。
「わかってる!」
後方の追手がまた迫ってきた。
私は振り返って距離を計算し、まだ人を待っている最後の二台のバスを確認し、すぐに結論を出した。
十分だ。
「D、最後の一波!」
「了解!」
私たちは駐車場の入り口前に立った。校則と生命安全に対する基本的な敬意を欠いた二人の人間のように、あの数十秒のために最後の封鎖を担った。レーザー、刃、斧の光、短銃の火線がコンクリートの柱の間で炸裂し、歯が浮くような混乱を生み出した。
最後の一群の学生もバスに飛び乗った時、私はようやく後退した。
「行くわよ!」
Dが笑い声を上げ、戦斧で最も近い二人を横薙ぎに払い退け、私と一緒に後退してドアに飛び込んだ。運転手はおそらく何も聞かないよう命じられていたのだろう。私たちの足がまだ定まらないうちに、バスが猛然と前へ発進した。
後方から追ってきた襲撃者たちは、バスのヘッドライトと排気ガスに置き去りにされ、その姿はすぐに駐車場の奥の影の塊へと縮んでいった。
バスの列が地下駐車場から飛び出した時、私は椅子の背に全身を投げ込んだ。胸がまだ激しく上下していた。
手には火薬と金属が焼けた匂いが残っていた。
制服の袖口が裂け、腕の側面が少し痛み、耳には今の騒乱全体の残響がまだ残っていた。
私は頭を傾け、反対側を見た。
ヘートヴィヒは前の列に座り、顔色は青白かったが、まだ背筋を伸ばしていた。真紀は彼女の隣に立ち、片手で椅子の背を支え、もう片方の手にはまだどこかから手に入れた短銃を握っていた。ロイは後方で人数を確認し、蘭は今にも泣き出しそうな何人かの同学を静かに落ち着かせていた。ジェスはシートに崩れ落ちながら、「今回は外してない」という手振りを私に向けてきた。アカリは興奮と恐怖が混ざった顔をしていた。ハーヴィーは内容が無茶苦茶な卒業試験を終えたばかりのような顔をしていた。
よし。
少なくとも、ほとんどの人間がまだ生きている。
私は頭を車窓に預け、外で素早く後退していく帝国ホテルの外壁を眺めながら、ふと笑いたくなった。
今日は本来、友好的な別れのはずだった。
今となっては、帝国が私たちのために実戦演習を先に手配し、おまけに匿名のテロリスト数名をサービスでつけてくれたようなものだ。
実に至れり尽くせりだ。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




