194.乱闘 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
「お前ら、何やってるの?」
頭を掻きながら、目の前の、自ら進んでこんな惨状を引き起こしそうにない二人を見た。
「一人は普段機械にしか興味がないし、もう一人は万年寝不足なのに、なんで今日はこんなに元気なのさ」
アカリはまず息を整え、顔の横に張り付いた黒髪の一房を後ろに払った。上着の袖口は少し歪み、頬には灰がついているが、表情は静かだった。第三射撃場で人と殴り合っていたのではなく、機嫌の悪い機械を修理していたような静けさだ。
「私が説明する」アカリは言った。
彼女は端末をこちらへ向けた。
目を落とし、自分の端末を近づけて受信する。画面が展開し、教務課の許可情報が直接飛び出してきた。第三射撃場の連続使用申請、申請日、承認時間、用途の備考、すべてが揃っている。タイムスタンプの見事さに、行政システムに拍手を送りたくなるほどだった。
「年越し前に申請してたの?」見ながら聞いた。
「うん」アカリは頷いた。「ハーヴィーと約束してて、今日ここで銃の調整をするつもりだった」
そう言って、顎を少し上げ、風紀に押さえつけられて一人残らず険しい顔をしている白制服の連中を指した。
「そしたら、あいつらが邪魔しに来た」
短い一言だ。
しかし、アカリの口から出る「邪魔」という言葉の殺傷力は、意外なほど高かった。
愚痴を言っているような口調ではないからだ。
むしろ、精密作業に対する低知能生物の客観的な妨害を陳述しているようだった。
ハーヴィーは横に立ち、万年七割しか開いていない、人生で一度も本当に寝足りたことがないようなまぶたのまま、わざと声を張り上げた。その場にいる全員に聞こえるように。
「あいつら、本当に感謝すべきだぜ」
ハーヴィーはさっき危うく人を殴りそうになったレンチを軽く弄りながら気怠そうに言った。
「アカリが今日、空包の練習弾を装填してたことに」
顔を上げて彼を見た。
口を開く前に、アカリが非常に平然と後半を補足した。
「レーザー銃だったら」彼女は言った。「とっくにドーナツに焼き上げてた」
一秒、沈黙した。
横の上院生たちの顔も一瞬引きつった。
よし。
新年早々、乱闘に加えて脅迫的メタファーまでコンプリートした。校風はますます活気に満ちている。
「ただの比喩であってほしいんだけど」言った。
「今のところは」アカリは極めて正直に答えた。
……この「今のところ」については、今は深く追求しないことにする。
端末の許可書類をもう一度素早くスキャンし、問題ないことを確認して画面を閉じた。
事の経緯は簡単だ。場所はアカリとハーヴィーが先に申請し、相手が後から乗り込んできて騒ぎを起こした。そこに予選名簿の発表と、上下院の積年の対立が加わり、最終的にキャンパスの伝統美に溢れる冬の乱闘に発展した。
つまり、これは誤解ではない。
誰かが故意に事を起こしたのだ。
端末をポケットにしまい、二階堂の方へ歩き出した。
彼女は第三射撃場の中央から少し外れた位置に立ち、記録板を小脇に抱え、眉を深くひそめていた。数人の風紀委員が両陣営を見張っており、雪の上には乱闘の踏み荒らされた跡が残っている。全体はすでに「全員が殴り合っている」段階から「全員が整列させられている」第二段階に入っていた。
彼女の隣まで行き、立ち止まった。
「こっちの聞き取りは終わった」言った。
二階堂が目を上げた。
「結果は?」
首を傾け、白制服の連中を一瞥した。
「どうやら、暇を持て余した奴らが喧嘩を売りに来たみたいだ」
二階堂はすぐには答えず、記録板に二、三筆書き込んだ。字を書く姿勢は相変わらず端正で、銀色の長い髪は冷たい風にほんの少し揺れただけ。まるで「規律」という概念が雪の上に立っているかのようだった。
面倒は面倒だ。
でもこういうとき、二階堂がいると確かに片付けやすい。
「申請書類は?」彼女は聞いた。
アカリの許可記録を転送した。
二階堂は目を伏せて確認し、時間、場所、許可番号を順に追い、読み終えると顔色をさらに半分冷たくした。
「施設使用権は成立」彼女は言った。
「だから言ったでしょ」両手を上着のポケットに戻した。「うちの連中が急に集団で狂ったわけじゃない」
「星野シモ」
「はい」
「『うちの連中』という、記録の信憑性を損なうような表現は一時的に控えてください」
「……こんなときに言葉狩り?」
「こういうときだからこそ、言葉を正確にするのです」
よし。
いかにも二階堂だ。
非常に鬱陶しいが、非常に役に立つ。
血圧が上がるだけで実入りのない議論をするのは面倒なので、直接結論を押し出した。
「とにかく、アカリとハーヴィーには正当な申請があり、相手が後から押し入り、しかも先に手を出した」言った。「上院のクソ野郎どもは、頭にカビが生えているか、白制服が通行証になるとでも思ってるんだろう」
風紀委員に肩を押さえつけられていた男子が即座に顔を上げ、反論しようと口を開いた。
「違う、俺たちは――」
「あなたはまず黙りなさい」
私ではない。
九島真紀だ。
彼女が反対側から歩いてきた。歩みは速からず、声も大きくないが、彼女が口を開くと、場が自然と半拍静まる。これは拳の力ではない。普段から人と事を十分に押さえつけているからこその力だ。
真紀は私と二階堂の隣で立ち止まり、場の状況を一瞥し、二階堂の記録板を見た。
「双方の名簿の確認は終わった?」
「現在照合中」二階堂が答える。
「怪我の状況は?」
「重傷者はなし」一人の風紀委員が即座に報告した。「擦り傷、打撲、一時的な打撃傷のみ」
「医療室には全員行くこと」真紀は言った。「全員よ。後になって内出血を学校の過失のせいにするような報告書を、私に見せないで」
「はい」
必要なことを聞き終えてから、彼女は私を見た。
その一目は公務そのもので、清潔で、数日前の休憩室の余熱は微塵もなかった。でも私には、彼女の頭の回転が速く、すでに決断を下していることが読み取れた。
「シモ」真紀が私に聞いた。「あなたの判断は?」
少し考えた。
実はそんなに考える必要もない。こういう事件で一番面倒なのは、乱闘そのものではなく、タイミングだ。代表戦の予選名簿が発表されたばかりで、明日は政府と軍から人が来る。真紀の祖父やヴィスラン大佐、シュタイナー博士など、名前を聞いただけで顔に泥を塗りたくない大物ばかりだ。このタイミングで事を公開裁判にすれば、予選の雰囲気が完全に歪むし、上下院の隙あらば噛みつこうとしている連中に格好の餌を与えることになる。
言い換えれば――
罰せないわけではない。
今、大々的に罰するわけにはいかないのだ。
「私の提案はこう」言った。「まず事件の性質を確定し、記録を保存する。責任は挑発した側に置き、処分は保留。大会終了後に再協議する」
それを聞いて、白制服の連中は即座に、不服と抗議が入り混じったような顔をした。
残念ながら、今日は彼らの人生の不遇を鑑賞している暇はない。
二階堂が眉をひそめた。
「処分保留?」
「そう」彼女を見た。「見逃すんじゃない。一旦凍結する」
真紀は口を挟まなかった。
だから話を続けた。
「今は名簿が出たばかりで、誰もが目を光らせてる。明日は政府と軍の人間も来る。このタイミングで正式な審議に持ち込めば、予選全体がこの一件に引っ張られる。相手の挑発、不法侵入、先制攻撃、これらは全部記録する。供述、怪我の状況、施設許可証明、一字一句漏らさずに」
顎を上げ、白制服の連中を指した。
「あいつらについては、今日は警告と第三射撃場および関連訓練区の立ち入り禁止措置にとどめる。反省文は書かせるが、正式な処分は大会後にまとめて清算する。もしまた同じことをやらかしたら――」
笑った。
「そのときは保留じゃなく、倍返しで送ってやる」
「星野シモ」真紀が淡々と私の名前を呼んだ。
「わかってる、わかってる。後半は正式な公文書には書けないね」誠意を持って口を閉じた。
二階堂は数秒間、私を見つめた。
彼女が計算しているのはわかっている。
規律、手順、そしてこの処置が、風紀が下院を贔屓している、あるいは学生会が事を隠蔽していると一部の人間に思われないかどうか。そこが彼女の厄介なところだ。現実を理解していないわけではないが、現実にも可能な限り手順の形をとることを要求する。
そして不幸なことに、今回は私の言うことが正しいと、私も思っていた。
しばらくして、二階堂はようやく視線を外し、再び上院生たちを見た。
「本件は、許可済み施設への不法侵入、挑発による騒乱、校内秩序の乱れとして先行認定します」彼女は言った。冷たく、安定した声だった。「全員、書面による供述を残し、風紀委員会と学生会で合同保管します。第三射撃場および関連訓練区については、ただいまより関係者の立ち入りを一時的に制限します」
彼女は一拍置き、最後の一言を付け加えた。
「正式な処分は、選抜戦および関連大会終了後まで保留とします」
白制服の連中がすぐに口を開こうとした。
「委員長、それはあまりにも――」
「黙りなさい」二階堂は彼らを一瞥すらしなかった。「結果に異議があるなら、射撃場で拳を使うのではなく、書面で表明しなさい」
見事。
この一言は価値がある。
ただ叱りつけているのではない。
事件全体をルールの上に釘付けにしたのだ。
不服なら手順に従って不服を申し立てろ。騒いでもいいが、風紀はまず「騒いだ」という事実そのものをファイルに綴じる。
これぞ真の文明社会における処罰の芸術だ。
ハーヴィーは横で「正式処分保留」と聞いて、生ぬるい処置だと言わんばかりに鼻を鳴らした。アカリはずっと静かで、風紀に医療室での基本検査を指示されたとき、器材箱の横に置いてあった訓練用銃をうつむいて片付けただけだった。
その動作を見て、思わず聞いてしまった。
「さっき、本気でドーナツに焼き上げるつもりだったの?」
アカリは顔も上げなかった。
「うん」
「……本当に正直だね」
「でも今日は空包の練習弾だったから」
「それ、さっきも聞いた」
「だから、それが今日私がとても自制した証拠」
一瞬、彼女の成長を褒めるべきかどうかわからなくなった。
真紀がこのとき私の隣に来て、声を潜めて言った。
「この件は、これで終わりじゃない」
「わかってる」風紀に連行されていく上院生たちを見ながら、私も声を落とした。「あんな奴らがわざわざ騒ぎに来るなんて、単に手が痒かっただけじゃない」
真紀が頷いた。
「名簿が貼り出された直後に、第三射撃場で事件が起きる。偶然じゃない」
「つまり、裏で別のことを企んでる奴がいる」
「たぶんね」
ため息をついた。
代表戦の予選はまだ始まってもいないのに、トラブル製造機としての基本性能をすでに発揮している。ルール、メンツ、派閥、身分、上下院の対立、すべてがこの雪の上で前倒しの挨拶を済ませた。
ヘートヴィヒは少し離れた場所で、風紀委員から怪我がないか、ひどく畏まって尋ねられていた。彼女の表情は平穏で、さっき一本背負いで投げ飛ばした男子に一言添える余裕すらあった。
「彼は左肩から落ちました。念のため、そこも診てもらった方がいいですよ」
……この殿下は本当に、人を床に叩きつけるときもアフターケアが行き届いている。
代表戦の予選を楽しみにしている連中が、ふと気の毒になった。
彼らは青春、名誉、競技、熱血が見られると思っているだろう。
しかし実際に最初に幕を開けたのは、派閥の摩擦、風紀の記録、学生会の制圧、そして人を投げ飛ばした後に医療室での肩の検査を勧める皇女殿下だ。
よし。
この学校は本当に教育が行き届いている。
上着のポケットに手を戻し、白い息を吐いて、第三射撃場の上空の灰白色の空を見上げた。
大会はまだ始まっていない。
でも、はっきりとわかっている。今年の代表戦予選は、誰が正確に撃てるか、速く走れるか、立ち回りが美しいかだけを競うものではない。
おそらく、これも競うことになる――
大勢の人間が狂っていく中で、誰が生き残って仕事をやり遂げられるか。
そしてこの種目において、私たちの学校は明らかに、非常に豊富な練習経験を積んでいる。
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「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




