187.夜間巡邏 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
ドアが背後で閉まった瞬間、当直室にかろうじて文明と呼べた暖かさも、一緒に遮断されたわ。
夜の校舎には、独特の静けさがあるの。
何もない静けさではない。すべてのものはまだそこにあるのに、もはや人のために機能しようとしていない、そういう静けさよ。昼間に照明の役割を果たしていた灯りは、この時間になると必要最低限の明るさしか残っていない。廊下も、壁面も、窓枠も、掲示板も、みんないつもと同じ顔をしているのに、『生徒のために使われる』という前提を失ったかのようだった。だから空間全体が、昼間よりもずっと見知らぬ場所のように見える。まるで学校が、夜中になってようやく昼間人間に貸していた表情を引き上げ、もとの少し空虚で、少し冷たくて、少し面倒くさそうな顔を取り戻したかのように。
二階堂・フレイヤは私の半歩前を歩いていた。
半歩と言っても、その距離の取り方が非常に腹立たしいのよ。近すぎて世話を焼いているわけでもなく、遠すぎてそれぞれ勝手に歩いているわけでもなく、「ついてくるなら来い、邪魔するな」という範囲にぴったり収まっている。右手には懐中電灯を持ち、光束を低く抑えて先に地面を掃き、次にドアノブと壁の角に当て、動作は無数の回数こなしてきた標準手順のように洗練されていたわ。
私は彼女の右側についていた。手にも懐中電灯を持ち、気持ちは「本当に面倒くさい」と「この人はどうやって今日まで誰にも殴られずに生きてきたんだ」の間を行き来していたわ。比率はだいたい半々ね。
雪の光が外から差し込み、東側連絡通路へ続く一区間を白く染め上げていた。清潔な白ではない。誰かが廊下全体に冷水をぶっかけ、「安心して、これはただの視覚効果よ」と、まったく誠意のない一言を添えたような白よ。
「足元」
二階堂が突然口を開いた。
うつむいて見て、ようやく地面の端に融雪が運んできた小さな濡れた跡があることに気づいたわ。
「見えてたから」
「お前は今、踏みかけていた」
「踏みかけただけで、踏んでない」
「夜間勤務は『踏みかけた』で精算するものではない」
私は冷たい空気を吸い込み、彼女と言い合うのをひとまずやめることにしたわ。
二階堂と夜番をする上で、一番体力を消耗するのは仕事量ではない。仕事量はむしろ普通だわ。本当に人を削り取るのは、彼女がすべての注意を「事柄に対してであって、人に対してではない」という体裁で言いながら、そのすべてが正確にこちら本人を刺してくることね。
私たちはすぐに東側連絡通路の入口に着いた。
この区間は、主要校舎エリアの中で私が最も好きでない場所の一つよ。本当に何かがあるからではなく、「何かがあるように見える」という錯覺を作り出すのが非常に上手いから。両側に大きなガラス面があり、片方は外向き、片方は内向きで、夜に光源の角度が少しでもずれると、人影と雪の光と室内灯と反射がお互いに重なり合い、最終的に廊下の中に不必要な数の輪郭を作り出すのよ。
二階堂が入口の前で半歩止まった。
「さっき言ったように」
彼女は振り返らず、声だけを低く抑えた。
「窓に直接当てるな。先に地面、次にドアノブと壁の角を見ろ」
「わかってるわよ」
「わかってる、じゃない」
と、彼女。
「実行しろ」
私は本当に、この人が一日でも人を訓練キャンプの新入りのように扱わずに過ごせる日があるのかどうか聞きたかったわ。だけど我慢した。今ここで言い返したら、気勢の上でこちらが負けているように見えるから。
二階堂が先に入った。
懐中電灯の光は安定して低く保たれ、廊下の地面に沿って前方へ送られ、時折半寸だけ上げて窓枠、ドアの端、術語――じゃなくて、角の影を照らす。歩みは速くないけれど、一歩一歩が正確で、ブーツの底が地面に触れる音は短くクリーン。まるで靴底自体も今は引きずっている場合ではないと知っているかのようだったわ。
後ろから二秒ほど見ていて、この人は巡回すら儀仗隊の最終リハーサルのようにやってのけると思った。
本当に腹立たしい。
そして本当に……綺麗だ。
その考えが浮かんだ瞬間、私は心の中で「クソ」と毒突いた。
審美的な本能というのは、時として人格的判断に対して本当に不誠実だわ。
私は視線を逸らし、彼女が言った通りに右側の地面とドアノブを先に確認したわ。光束が壁の根元に沿って移動し、うっすら埃の積もった幅木、閉じた防火扉、金属のドアノブ、非常口の表示、そして雪の光で白く染まった一区間のガラスを照らした。
その瞬間、私の手がおそらく半寸だけ上がった。
本当に半寸だけ。
懐中電灯の光が窓面を掠めると、ガラスは即座に私と二階堂の影を跳ね返してきたわ。雪の光と室内灯と二本の懐中電灯の残光が重なり、その窓には一瞬だけ、三本目の直立した人影が現れた。私と彼女の間に、前でも後ろでもなく、廊下の真ん方にぴったり収まって。
安っぽい錯覚だわ。
だけど、十分すぎるほど効果的だった。
そして二階堂の反応は、その錯覚よりも速かったのよ。
影が形を成すのとほぼ同時に、彼女は逆手で私の手首を押し下げた。
力は強くなかったけれど、非常に正確だったわ。
「おかしいと気づいたから止めた」のではなく、体が先に動いて、その影を視野に残したくなかったかのような正確さ。
私の光束は彼女に押し戻されてガラスから離れ、三本目の影は瞬時に消えた。私たちの輪郭だけが、それぞれあるべき位置に戻ったわ。
廊下は廊下に戻った。
冷たく、長く、面倒くさく、現実に合致した廊下に。
二階堂がようやく口を開いた。
「窓に当てるなと言った」
口調は非常に平坦だったわ。
まるでたった今、何も起きなかったかのように。彼女はただ職務上、私の専門性に欠ける小さな動作を修正しただけだという平坦さで。
うつむいて自分の手首を見る。
彼女はもう離していたわ。
だけど、あの速さはまだ残っていた。
「あんたの反応、少し速すぎない?」
「この種のミスを二度繰り返す必要はないからだ」
「手が滑っただけよ」
「夜間視覚は誤った輪郭を自動補完する」
二階堂はわずかに顔を横に向けたわ。銀色の髪の毛先が冷たい光の下で薄い氷晶を帯びたように見えた。
「不必要な映像の干渉は、確認時間を無駄にするだけだ」
彼女の言うことは合理的だった。
合理的すぎたわ。
対応する説明がいつでも用意されていて、どんな本能でも手順の中に密封して保存できるかのように、合理的すぎた。
すぐには返事をせず、ただ彼女の横顔を見ていたわ。
二階堂はすでに向き直り、懐中電灯の光束を先ほどのあの退屈なほど安定した軌道に戻していた。まるでたった今、私の手首を押し下げたのはただの定期的な修正であって、それ以上考えるに値するものは何もないかのように。彼女の肩のラインは依然として真っ直ぐで、歩速も乱れていない。表面上は、『風紀委員長』という五文字を骨の中に焼き付けたままの二階堂だったわ。
だけど私には、どこかがおかしいという感覚があったの。
彼女が私を修正したからではない。
彼女が速すぎたからよ。
面倒をかけられたくないという速さではなく、
むしろ彼女自身が、あのガラスをもう一秒も見ていたくなかったかのような速さ――。
「副会長」
「何?」
「右側の確認は終わったか?」
「……終わったわよ」
「なら進め」
「進んでるわ」
「お前はさっき止まった」
危うく笑い出しそうになったわ。
そうか、私が彼女を見ていたのと同じように、彼女も私を見ていたのね。
ただ、私たちが見ていたものは、おそらく同じではないでしょうけれど。
私は歩み直し、彼女のその半歩の距離に追いついたわ。廊下の外の雪はまだ降り続き、細かな白い光がガラス越しに差し込んで、時折私たちの影を足元に引き伸ばし、また切り刻んだ。二階堂は窓を通り過ぎるたびに、光束を意識的に低く保ち、ガラスに半分も当たらないようにしていたわ。それはとても自然な動作で、ほとんど習慣のようだった。だけど、習慣になりすぎているからこそ、かえって少し怪しく見えたのよ。
気づかれないように二度ほど横目で見て、心の中にある考えがゆっくりと浮かび上がるのを意識したわ。
……さっきのは、本当に私の考えすぎだったのかしら?
単純に反射光の誤認を防ぎたいだけなら、あんなに速く動く必要はないわ。
単純に私の手順が乱れるのを防ぎたいだけなら、わざわざ手を直接伸ばしてくる必要もない。
あの動作は注意ではなく、遮断に近かったのよ。
私を遮断したのか、あるいは――。
彼女自身を遮断したのか。
目を細めたけれど、何も聞かなかったわ。
なぜなら、二階堂のような人間は、直接聞けば聞くほど、答えを公文書フォーマットに包んでこちらの口に押し込んでくるから。彼女のどこかに隙があるかどうか見極めたいなら、聞くのではなく、見なければならないのよ。
そして今、私はおそらく最初の一本を見つけたわね。
とても細い、亀裂がまだ入っていない、氷の表面がその下で静かに白くなり始めたような、一本を。
懐中電灯の光を下に向け、口には何も出さず、私は彼女についてガラスが多すぎて影も多すぎるその連絡通路を歩き抜けたわ。
だけどさっきのあの一瞬は、まだ私の脳の中に残っていたの。
静かに。そして、なかなか厄介な形でね。
二階堂という人間は、単純に細かいだけではないかもしれないわ。
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