186.規律の化身 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
「三十七分」
二階堂・フレイヤの答えは速かった。この数字が最初から最後まで彼女の舌先に平らに置かれていて、私が愚かにも口に出して尋ねるのを待っていただけであるかのように速かった。
うつむいてマニュアルを一瞥し、次に当直室の壁の時計を一瞥し、最後に再び目の前に立つ風紀委員長を見たわ。暖房はついているのに、二階堂が室内に立つだけで、空間全体が自動的に、非常に理不尽な乾いた冷たさを帯びる。気温が本当に下がったのではない、空気が下がったのよ。その感覚は、統合任務部隊の作戦会議室に熱いお茶を置いたようなものね。――お茶はまだ熱いけれど、誰もリラックスして飲もうとはしない。
「それで」
私はバインダーを手に取り、人類社会で受け入れられる範囲に口調を極力保った。
「この三十七分間、風紀委員長はどう使うおつもりで?」
二階堂は私がわざと強調した語尾を無視し、ただ自分のバインダーを次のページにめくったわ。まるで、すでに作成済みの作戦要約をめくるかのように。
「二十三時五十分、当直室を退出する。まず東側連絡通路を進み、一階から二階への出入り口を確認。その後、順に主要校舎エリア外側の施錠、二階の空き教室エリア、機材室外廊下を点検し、最後に中央階段口に戻る。〇時ちょうど、第一地点から記録を開始する」
私は二秒黙ったわ。
それからたまらず目を上げた。
「……あんた、たかが校内巡回一回を、超光速航行のジャンプポイントでも接収しに行くみたいに言うんじゃないわよ」
「勤務には本来、手順があるべきだ」
「私は手順に反対しているわけじゃないわ」
私はマニュアルを閉じ、大きくも小さくもないパチンという音を立てた。
「ただ少し好奇心があるだけ。あんたは購買部に水を買いに行く時でさえ、撤退ルートを事前にシミュレーションするんじゃないかってね」
二階堂は私を一瞥したわ。
その一瞥はとても平坦で、私の質問が一笑に付す価値もないと思っているが、それを露骨に表現するのは非効率だと思っているかのように平坦だった。
「見知らぬ環境であれば、する」
……終わったわ、この人は本当に超面倒くさい。
私は彼女のこの上なく誠実な病識感に、危うく説得されそうになったわよ。この人の一番恐ろしいところは、他人より厳しいことではない。彼女の厳しさに、演技が一切混じっていないことね。他の人が規則を口にするのは、人を管理するため。だけど二階堂が規則を身に溶接しているのは、彼女自身が本気でそれを信じているからよ。ほとんど宗教に近いレベルで信じているのだわ。
私はマフラーをさらに少し内側に巻き込み、ついでに机の上の懐中電灯を手に取ったわ。
指先が筒身に触れた途端、二階堂の声が落ちてきた。
「まずバッテリー残量を確認しろ」
私の手が止まった。
「……今確認しようとしてたところよ」
「お前はさっき、直接掴んだ」
「あんたの目は一体どれだけ暇なわけ?」
「暇というより、正常な注意力だ」
私は無表情で彼女を見たわ。
彼女も無表情で私を見た。
当直室の暖房の音が私たちの間で一生懸命に吹いていたけれど、この会話を溶かすことはどうしてもできなかったわ。正直なところ、私は以前、人と付き合う上で一番面倒なのは言い争いだと思っていたの。後になって違うと気づいたわ。一番面倒なのは、隣に立っている人間が、まったく感情の起伏のない正しさで、こちらがまだ形にする暇もなかった怠慢を一つ一つ継続的に指摘してくることね。
私は懐中電灯を裏返し、底のバッテリー表示ボタンを押したわ。
緑のランプが三目盛り。
「これで満足?」
「ああ」
ただの「ああ」だ。
勝利すらこんなに節制されていると、白目を剥くことさえ理不尽な言いがかりのように見えてしまうわね。
二階堂はうつむき、バインダーに二筆ほど書き込んだわ。見なくてもわかる。おそらく私がさっきバッテリー残量を先に確認しなかったことを記録しているわけではないでしょう――少なくともそう願いたいわね。もしこの人が本当に、同僚の勤務態度について欄外に注釈をつける習慣があるなら、今夜私は幽霊のふりをするだけでなく、彼女を思想監察局の永久保存カプセルに直接ぶち込みたくなるでしょうから。
外の風がガラスに当たり、ごく軽い砂のような音を立てているわ。雪は視界を遮るほどではないけれど、夜をさらに白く見せるような細かく砕けた雪で、窓の外を見ると、キャンパス全体が薄めた牛乳に浸かっているようだった。光はあるけれど、温度は少しもない。
二階堂はバインダーを腕に抱え、私の手元にあるまだ半分残っている熱いお茶に視線を移したわ。
「巡回前は、あまり飲みすぎないことを推奨する」
私はゆっくりと顔を上げたわ。
「これにも規定があるわけ?」
「低温環境に加えて移動が伴うと、不必要な途中での停滞が増えやすい」
私は一瞬、この言葉が生活のアドバイスなのか、常夜の菌樹海での生存マニュアルなのか区別がつかなくなったわ。最終的に私は湯飲みを持ち上げ、彼女の目の前でわざと一口飲んだの。
「それはどうもすみませんね」
私は湯飲みを置いた。
「私は人間性を保ったまま巡回する方が好みなんでね」
二階堂はこのネタには乗らず、ただ淡々と一言補足したわ。
「行程を遅らせないようにだけしてくれ」
……彼女は本当に、普通の注意を私の人格評価のように言うのが上手いわね。
机の端に寄りかかり、彼女を二秒ほど見つめたわ。
実は自分でもわかっている。今の私のこの不快感には、純粋でない部分が混ざっているのよ。もし二階堂が単に嫌な奴なら、私はせいぜい遠ざかりたいと思うだけ。だけど彼女はそうではない。彼女は、ただ立っているだけでも、人に微妙な観察欲を抱かせるタイプの人間なのだわ。
銀色の長い髪は一糸乱れず束ねられ、制服のボタンは適切な位置まで留められ、肩と背中は真っ直ぐ。手袋をはめる動作さえ、ある種の過剰に高級な敵意のように洗練されている。このような人間がバインダーを持って当直室に立つと、雰囲気は自然にこうなるわ。――彼女のリズムについていくか、彼女のリズムに押し潰される覚悟をするか、ね。
一番腹立たしいのは、今の私が後者だということよ。
「二十三時五十分に出発するのは」
二階堂が突然口を開いた。
「私が早めに行動するのが好きだからではない」
私は少し呆気にとられ、彼女がついに読心術を身につけたのかと危うく思うところだったわ。
「……じゃあ、なんでよ?」
「〇時直前に臨時で移動するのが好きではないのだ」
と、彼女。
「時間的な余裕がなさすぎると、どんな余分な状況もミスに直結する」
それを聞いて、私の最初の反応は実は「あんたの人生、いくらなんでも息苦しすぎない?」と返すことだったわ。だけど言葉が口先まで出たところで、私はそれを飲み込んだ。思いやりからではないわ。二階堂がその言葉を言う時の口調が平坦すぎたからよ。私を教育しているのではなく、むしろ彼女自身がずっと昔から世界に対抗するために使ってきた方法を、ただ陳述しているかのように聞こえたからだわ。
ギリギリにならない。
隙を作らない。
コントロール不能なものが入り込む機会を一切与えない――。
……病気だわ。しかも、完璧に病んでいる。
私は訳もなく、一秒間静まり返ったわ。
二階堂はおそらくこの静寂を、珍しく教えを受け入れたと誤認したのでしょうね。極めて自然にそのまま話を続けたわ。
「当直室を出た後、お前は右側に立て」
「なんで私が右側なわけ?」
「東側連絡通路は窓ガラスが多い。右側の方がメインの反射エリアを避けやすい」
「私がどっちに立つかまで考えてたの?」
「その方が効率がいい」
「あんたのそれ、軍用犬の散歩みたいね」
二階堂はついに目を上げ、私を正面から見たわ。
「副会長が協力してくれるなら、今夜は散歩させる必要はない」
私は彼女を見たわ。
彼女も私を見た。
そして、私は危うく吹き出しそうになったのよ。
この言葉があまりにも大真面目だったため、かえってどんなツッコミよりもツッコミに近くなっていたからだわ。彼女は自分がたった今何を言ったか、わかっているのかしら? おそらくわかっていないわね。この人にユーモアのセンスがあるとしたら、十中八九、それも自分で分類して、ラベルを貼った引き出しに鍵をかけてしまっているはずだわ。
「わかったわ」
私は腰の横に懐中電灯を掛け、ゆっくりと背筋を伸ばした。
「ノーリードでも歩ける自覚があることを、証明できるよう努力するわよ」
二階堂は少し眉をひそめたわ。
怒っているのではなく、この言葉が訂正に値するかどうかを真剣に判断しているようだった。最終的に彼女はおそらく諦め、ただうつむいてもう一度時間を見たわ。
壁の時計の長針が、また一つ上へ這い上がった。
二十三時四十八分。
当直室の中は短い静寂に包まれたわ。
この静寂は決して心地よいものではないけれど、気まずくもない。彼女によって整理された静寂。空白でさえ、フォーマットに従って並べられ、〇時前に使用されるのを待っているかのようだわ。窓の外の雪の光がガラスに映り、室内の隅をとても淡く洗い流している。暖房がふくらはぎに当たり、懐中電灯とバインダーの金属の縁は冷たく光っている。夜全体が薄切りにされ、机の上に並べられ、二階堂が定規を持って、一寸一寸私に測って見せているかのようだわ。
私はふと、とても奇妙な感覚を覚えたのよ。
恐怖ではない。
嫌悪そのものでもないわ。
ある種の――もし今夜の当直がこのまま彼女のペースで進んでいったら、私は本当に、校則の精神にあまりそぐわないプランを実行したくなるまで削り取られてしまうだろう、という感覚ね。
その考えはとても軽く、脳の中でマッチを乾いた音を立てて擦ったように、まだ本当には火がついていない状態だったわ。
二階堂は私を見ず、ただ手袋を締め直し、親指で手首の縫い目を押さえて、ぴったりとフィットしているか確認したわ。この動作は、他の人がやればただの準備だけれど、彼女がやると、絶対に失敗が許されない儀式に臨むかのようだわ。
「時間だ」
と、彼女は言った。
二十三時五十分。
私はバインダーを手に取り、ついでに湯飲みの中の最後のお茶を飲み干し、彼女が視線を向けてくるより一歩早く下に置いたわ。
「了解したわ、風紀委員長」
二階堂は向き直ってドアへ向かったわ。その後ろ姿は挑発的とも言えるほど真っ直ぐ。当直室のドアが開くと、外の冷たい空気が即座に入り込み、雪の夜特有の澄んで硬い匂いを運んできたわ。主要校舎エリアの方向は不気味なほど静まり返っており、必要な照明だけが遠くで点灯していて、まるでわざと人が歩くために残された細く狭い抜け道のようだった。
私は後を追い、敷居を跨ぐ前に、最後に一度室内の暖かな光を振り返ったわ。
次の一歩を踏み出せば、そこは東側連絡通路――。
そして、私がどちら側に立つかまで割り振っていたさっきの二階堂の態度から見て、今夜の前半戦は、十中八九、やはり彼女のペースになるでしょうね。
……いいでしょう。
この生きた校則が、夜道をどこまで標準的に歩けるか、見せてもらおうじゃないの。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




