178.警察署 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
真紀と一緒に鉑橋街二十二番地に戻った時、ロイとランはやはりまだ帰っていなかった。
別段おかしくもない。
もしある日、ロイとランが私と真紀より先に二十二番地に帰っていたら、私はどこかの世界線に亀裂でも入ったのではないかと疑うだろう。特に、私が不本意にも目撃してしまった、住人規則には書けないような場面を経験してからは、夜中に彼と彼女が家にいないのを見ると、脳裏に浮かぶのはただ一つ——
ああ、またどこかでデートしているんだろう。
いいことだ。
ある人は恋愛に忙しく、ある人は国を救うのに忙しい。
そして私は第三の種類に属している。前の二種類の人間が残した現実の尻拭いに忙しい。
「先にお風呂入るわ」
真紀は部屋に入るなりマフラーを外した。今日は文具でも買いに行ってきただけのような口調で、生徒会室で赤ペンを使って流れを三つに切り分けてきた人間のものとは思えなかった。外套を掛け、振り返りもせず、そのままバスルームの方へ歩いていった。
「この人、毎回帰ってきた時の行動が整然としてるよね」
「他に何があるの?」
「例えば、副会長は今日よくやったね、とか褒めてくれるとか」
真紀は立ち止まりもせず、ただ淡々と一言投げ返した。
「さっき一回言ったでしょう」
そして入っていった。
私は玄関に立ち、鞄を提げたまま半秒固まり、ようやく気づいた——この女は、さらりと刃を入れるような言い方が、真面目に「お疲れ様」と言うよりも、よほど防ぎようがないということをわかってやっているのではないか。
くそ。
絶対わかってやっている。
わかっていないはずがない。
靴を脱いでリビングへ入ると、Dとハーヴィーとジェスはやはりそこにいた。一人はソファにだらしなく沈み込み、一人は技術兵器の整備規則でも読んでいるかのように背筋を伸ばしてテレビを見ていた。画面では、上院よりも大げさな表情で無意味な感嘆を繰り返す司会者が、何かのバラエティ番組を進行していた。
ジェスは絨毯の上に足を組んで座り、大袋のバブルガムを隣に置き、嬉しそうに噛んでいた。今日の彼女の人生最大の責任は、グレープ味をミント味に変えることだけのようだった。
本当に羨ましい。
この精神状態は、本校においてほとんど絶滅危惧種に近い。
「ジェス……」
声をかけようとした瞬間、ドアベルが鳴った。
ピンポン。
ごく普通の音だ。
普通すぎて、不普通だった。
この時間帯に二十二番地のベルを押す人間は、だいたい三種類しかいない。
第一は、帰宅したのに鍵を忘れた住人。
第二は、住人の誰かに会いに来た人間。
第三は、厄介事。
最近の私の人生経験に照らせば、第三の確率が前の二つを遥かに上回る。
私はドアへ向かいながら、ロイかランのどちらかが何かを忘れてきたのではないかと頭の片隅で考えていた。だがドアを開けると、そこに立っていたのはランでも、ロイでもなかった。
ヘートヴィヒの護衛長だった。
確か……ヒルダという名前だったか。
彼女は扉の前に立ち、外套はきっちり留められ、肩は真っ直ぐで、冬の夜に立てられた細い軍刀のようだった。顔色はいつも通り冷たく、職業倫理を持った冷たさで、この世界が次の瞬間に爆発しても、まず殿下に被害が及んでいないかを確認し、それから残りを順番に処理するような顔だった。
「何か?」
私は扉枠に寄りかかって見た。
ヒルダの声は表情と同様、清潔に冷たかった。
「殿下はこちらにいらっしゃいますか?」
私の心臓が一瞬跳ね、そのまま全身に氷水を一桶流し込まれたような警戒感が走った。
「いない」私は素早く答えた。「さっき夕食の後、ヘートヴィヒは迎えが来ると言って、私と真紀は先に帰ってきた」
ヒルダの眉がほとんど見えないほどわずかに動いた。
「運転手が校門で三十分以上待ちましたが、殿下はお見えになりませんでした」
私の頭が瞬時に動き始めた。
学校から鉑橋街二十二番地まで、バイクで大体三十分。
車がなくてバスで遠回りしても、四十五分ほどだ。
つまり……
ヘートヴィヒが連絡を絶ったのは、今ではない。
私たちと別れてからそれほど経たない頃から、もう何かがおかしかったのだ。
「戻っていないの?」
「はい」ヒルダは言った。「連絡もありません」
よし。
実に結構だ。
銀河帝国第三皇女が、こんなクソ寒い冬の夜に、連邦の縄張りで連絡を絶っている。
これが厄介事でないとしたら、私は明日から名前を世界平和と改名してもいい。
私は深く息を吸い、振り返ってリビングへ向かって叫んだ。
「ジェス!」
ジェスはまだ口にバブルガムを含んだまま、すでに耳をそばだてていた。
「何?」
「真紀がお風呂から出たら、私は人を探しに出たと伝えて」
ジェスはすぐに背筋を伸ばした。
「ヘートヴィヒがいなくなった?」
「そう」
Dがテレビの音量を下げた。ハーヴィーも振り返っていた。リビングに漂っていた、少し緩んだ夜の空気が、誰かが中心から骨を引き抜いたように、一瞬で緊張した線だけになった。
「一緒に行く」Dが先に口を開いた。
「いい」私は玄関でバイクの鍵を掴みながら首を振った。「人が多いと逆に混乱する。あなたたちはここにいて、真紀が出てきたら伝えて」
ジェスはすでに絨毯から飛び降り、バブルガムを噛みながら私に手を振った。
「わかった、会長が出てきたら伝える。早く行って」
私はバイクの鍵を掴み、出る前にヒルダをもう一度見た。
「車はある?」
「あります」
「なら、あなたは校門と幹線道路を。私は帰り道と脇道を回る」私は言った。「ヘートヴィヒが本当に車に乗り損ねて、この辺の夜道に慣れていないなら、人が多い場所をうろうろしているか、道を間違えて脇道に入り込んでいる可能性が高い」
ヒルダは私を一秒見た。平民の学生会副会長が信用に値するかどうかを判断している目だった。
私はその職業的な審査の視線を気にする余裕もなく、先に続けた。
「今ここで私を疑う時間を使えば、殿下はその分見つけにくくなる」
彼女はようやく頷いた。
「十分後に発見があれば、連絡を」
「あなたも本当に連絡して。『自分で処理する』という帝国の美学は今夜はやめて」
ヒルダは答えなかったが、その顔には明確に書かれていた。
帝国への評価が低い。
申し訳ないが。
今のところ、高める理由が見当たらない。
私は手袋をつけ、外へ飛び出した。
夜風が顔面に叩きつけてきた。鉄板で殴られたような冷たさだった。鉑橋街の街灯が冬の夜に一列に並び、地面には冷えた湿気の反射が残っている。私はバイクに跨り、エンジンをかけた。機体が一震いして、私の意識も完全に覚醒した。
ヘートヴィヒ行方不明。
この六文字は、聞くだけで胃が痛くなる。
急に良心に目覚めて、国際平和を胸に抱く高尚な市民になったからではない。理由は単純だ——
もし銀河帝国第三皇女が連邦の首都圏で本当に何かあれば、両国が全面戦争になるかどうかは知らないが、私がかろうじて維持しようとしていた穏やかな生活は、確実に一番最初に跡形もなく吹き飛ぶ。
くそ。
本当に面倒を引き寄せる才能がある。
---
まず学校の方へ向かった。
飯屋から校門まで、そこから分岐する道を頭の中で一本ずつ辿った。ヘートヴィヒはジェスではない。屋台の匂いに引き寄せられて消えるような人間ではない。ロイのように最短ルートを自動選択する男でもない。アカリのような、死んだ魚みたいな目だけで夜道の九割の絡み声を反省させる人間でもない。
ヘートヴィヒは別の種類の厄介だ。
賢くて、冷静で、体裁があって、それと同時に扱いにくいプライドを持っている。
そういう人間が少し気まぐれを起こして一人で歩いてみようとか、風に当たろうとか、皇女モードから普通の人間モードに一時的に切り替えようとか思ったら、事態は非常に普通ではなくなる。
私は学校の正門を通り過ぎた時、警備室の脇にあの黒い車がまだ停まっているのを確認した。運転手が車の外に立っており、顔色はすでに「今すぐ太陽を見つけてこい」レベルの命令を受けた直後のように白かった。
私は止まらず、そのまま公共バスの停留所と商店街に続く通りへ曲がった。
ヘートヴィヒなら、完全に人気のない路地には入らない。
だが、その場でおとなしく待っているとも限らない。
私はさらに外側を一周した。
そして、ひどく辺鄙な場所にあるバス停の前で、彼女を見つけた。
ヘートヴィヒを見つけた瞬間、私がまず感じたのは安堵ではなく、罵りたい衝動だった。
なぜなら、あんな場所に普通の軍校生がいるはずがないからだ。
あそこはもう、首都星デュナン第二工業高校の縄張りに近かった。
厳密に言えば、軍校と二工高の間に血の因縁があるわけではない。問題は因縁ではなく、厄介さだ。名前は出せないが、明らかに面倒を嫌がる先輩たちの話によれば、両校が長年かけて築き上げた最大の合意は——
できれば避ける。
聞くな、聞けば両校それぞれに抱えている面倒事があって、放課後に互いの人生の責任を取り合うつもりはない、ということになる。
よりによって今夜、ヘートヴィヒはそこに立っていた。
しかも、銀河帝国の「触れたら一族ごと消える」と書いてあるような制服ではなく。
私たちの学院の下院制服を着て。
これはまずい。
帝国の制服なら、周りはせいぜい奇人か演劇部か、家が裕福すぎて美的センスが狂った令嬢だと思う。だが今の下院制服は、あの場所では別のシグナルになる——
一人で、綺麗で、地元の連中には見えない人間。
言い換えれば、ろくでもない連中を引き寄せるタイプだ。
そして、すでに来ていた。
一人ではない。二人でもない。
少なくとも七人。
私はそのバス停の周りに集まった、街角のゴミ箱から自然繁殖したような連中が、ヘートヴィヒを取り囲んで、昭和の不良ドラマそのままの台詞を並べているのを見た。
「こんな夜遅くに一人は危ないよ」「ドライブしない?」「送っていくよ」——青少年を心配しているような言い方だが、句読点の一つ一つに下品さが滲んでいた。
ヘートヴィヒはバス停の標識の下に立ち、背筋は真っ直ぐで、顔色は夜風より冷たかった。混乱もせず、叫びもせず、ただ「誰も私に触れるな、本当に触れるなよ」という目で連中を見ていた。
残念ながら。
ゴミはたいてい表情を読まない。
私はバイクを脇に止め、サイドスタンドをゆっくり踏む余裕もなく、ヘルメットを持ったまま歩いていった。
「ヘートヴィヒ」
彼女は振り返った瞬間、目が一瞬だけ緩んだ。
短かった。
錯覚かと思うほど短かった。
でも、私には見えた。
そしてその一瞬が、私をさらに苛立たせた。
「行こう」私は言った。
金色に染めた男が半歩前に出て、笑いながら立ちはだかった。社会のためにその場で掃除してやりたくなる笑い方だった。
「おいおい、そんなに急かすなよ。お嬢さんはまだ行くって言ってないぞ」
「この人はあなたのものじゃない」私は彼を見た。「どいて」
「うわ、口きつ」隣の別の男が口笛を吹き、視線が不潔な動きで私の上を這った。「友達か? じゃあ一緒に遊ぼうよ」
私は最初、できるだけ省エネな方法でヘートヴィヒを連れ出すつもりだった。
今はもう、この連中は自分から横になって別の場所へ運ばれたいらしいと判断した。
私は一歩踏み出し、ヘートヴィヒの手を引こうとした。
「来て」
すると金色の男が先に彼女の手首を掴み、まるで自分に魅力があるかのように笑った。
「急ぐなよ、まず知り合い——」
私は二言もなく、ヘルメットを彼の顔面に叩きつけた。
ドン。
格好いいアクション映画の音ではない。
何かが本当に割れた音だった。
次の瞬間、金色の男は後ろへのけぞり、両手で顔を押さえて叫んだ。その声は踏み潰された安物の野良犬のように甲高かった。
「いてえええ鼻ぁ——!折れた!折れたぞ俺の鼻が——!」
よし。
自覚がある。
少なくとも自分のどこが先に壊れたかはわかっているらしい。
二番目に近づいてきた男は、今夜の相手が普通の女学生ではないとまだ理解していなかった。手を伸ばした瞬間、私は直接その顔面に拳を叩き込んだ。
手応えは実だった。
相手は反応する間もなく、誰かがプラグを抜いたように真っ直ぐ後ろへ倒れた。
私は手首を振り、残りの連中を見た。眉間に皺が寄った。
「何してるの?」思わず声が出た。「こいつら、Dはおろか、ロイみたいな文系の会計担当にも劣る」
ヘートヴィヒは私の後ろに立ち、静かだった。
彼女の呼吸が右後方にあるのを感じた。冷たく、しっかり抑えられていた。こういう時に余計な芝居を打たないのは、頭が働いている証拠だ。
私は連中を見据え、乾いた声で続けた。
「どうしたの? 寒くて眠くなった? 眠いなら家に帰って寝て。道路の上でゴミになってないで」
認める。
その言葉は挑発だった。
そして私も少し頭に血が上っていた。
なぜなら、目の前にいるのは軍人でも学生でもまともな相手でもない。女が一人でいれば近づいて触れて、絡んで、隙を見て何かをしようとするだけの社会の端くずだったからだ。こういうものを見すぎると苛立つし、近くで見ると直接片付けたくなる。
「ぶっ殺せ!」
「やっちまえ!」
今度は昭和の不良ドラマではなく、犯罪現場の様相になってきた。
私はこの連中が全員かかってきても、数分で片付けられると思っていた。
次の瞬間、横から飛びかかってきた一人の手が、私の顔のすぐそばを掠めた。
拳ではなかった。
刃だった。
頭を傾けるのがギリギリ間に合ったが、顔の側面に火のような刺痛が走った。燃えた細い糸で一線を引かれたような感覚。反射的に手で触れると、手袋に血がついた。
相手は半歩下がり、手の折り畳みナイフが街灯の下で光った。笑い方が下品だった。
「ちっ、もう少し遊ぼうと思ってたのに」
私はその血を見て、それから彼の手のナイフを見て、気持ちが一気に沈んだ。
さっきまでは、「まず散らして、それから連れ出す」という余地があった。
今はない。
ナイフを出した瞬間、性質が変わる。
嫌がらせから、傷害へ。
気持ち悪さから、本気で叩き潰していい正当な理由へ。
私は先ほどの軽さと苛立ちを全部仕舞い込み、目を上げた。
「そう」
声が冷えた。
「なら今日は、立って帰れると思わないで」
次の数分間、特に語ることはない。
もはや打ち合いではなく、処理だったからだ。
ナイフを持った一人は、まず手首を蹴り上げてナイフを飛ばし、続けて肘打ちでバス停の標識に叩き込んだ。
後ろから羽交い締めにしようとした一人は、背負い投げで吹き飛ばし、後頭部がバスの待合椅子に当たって、呻き声すら出なかった。
二人が同時に飛びかかってきた時は、先にヘルメットで左を叩き伏せ、右を足払いで転かして、そのまま靴のかかとで手の甲を踏みつけた。その力加減は、帰ったら報告書を書くことになるかもしれないと、踏みながら頭の片隅で思っていた。
鼻を折られた金色の男がまた起き上がろうとしたので、私は片手で首根っこを掴んで引き寄せ、膝を腹に叩き込んだ。その顔が一瞬で歪み、内臓を絞り雑巾にされたような顔になった。
申し訳ない。
今夜は機嫌が悪い。
残りの連中がようやく怯え始めた。
これは普通のことだ。
こういう連中のほとんどがそうだ。女が一人でいれば近づいて触れて、絡んで、隙を見て何かをしようとするだけの社会の端くずだったからだ。人数と夜の暗さを傘にして下品を勇気に変えられると思っている。だが、相手が泣いたり逃げたり崩れたりしない、一人ずつ地面に叩き返してくる危険な人間だとわかった瞬間、脳が少し遅れて思い出す——ああ、自分も痛いのだと。
遅すぎた。
ナイフを持っていた男が地面の折り畳みナイフを拾おうとしたので、私は手首を踏んだ。骨が不満を表明する音が聞こえた。彼はその場で叫び、私は煩わしさしか感じなかった。
「今頃叫ぶの?」私はうつむいて見た。「さっきナイフを出した時はあんなに格好よかったのに?」
彼は涙と鼻水を一緒に流し、まともな悪態すら出てこなかった。
ヘートヴィヒが私の後ろで静かに息を吸った。
おそらく、私の普段の口の悪さと不機嫌さと、本当に翻った時が全く別のものだと、ようやく見えたのだろう。
私は振り返って彼女を一瞥した。
「少し下がって」
彼女は本当に半歩後退した。
よし。
少なくともこの時は、言うことを聞く頭が残っていた。
最後に立っていたものが廂型車のドアに叩き込まれた時、通り全体がようやく静かになった。
正確には、完全には静かではない。
地面に七つの、それぞれ音程の違う呻き声が残っており、遠くから近づいてくるサイレンと混ざって、「ゴミの分類に失敗した後の集団哀歌」と名付けるのに適した夜の組曲が出来上がっていた。
私は立ったまま、胸の上下が少し大きかった。顔の傷口がまだ熱く、血が顎に伝って冬風に冷やされていた。ヘルメットの外殻も一角割れており、今夜の後は引退を余儀なくされそうだった。
よし。
人は死なず、私のヘルメットが先に殉職した。
ヘートヴィヒは私を見て、しばらくしてから低く言った。
「星野……」
私は顔を向けた。
彼女の顔はまだ白く、手首には掴まれた赤い跡が残っていた。だが目はもう、さっきの体裁を硬く保っていた冷たさではなく、別の、もっと厄介なものになっていた。
息を吐いたような安堵。
ようやく怖くなってきたような後怕。
そして、こういう時に出てくるべきではないのに、出てきてしまった依存のようなもの。
「黙って」私は先に遮った。声はまだ少し荒かった。「今『来てくれたのね』みたいな恋愛小説の台詞を言ったら、そのまま車に放り込むから」
ヘートヴィヒは一瞬固まった。
そして、本当にその言葉を飲み込み、ただ私を見て、睫毛をごく軽く伏せた。
「……わかった」
くそ。
そういう反応の方がよほど反則だ。
パトカーと救急車がほぼ同時に到着した。灯りが通り全体を過剰なほど明るく照らし、私はこの状況が「人を助ける」から「終わった、これから調書を取られる」段階に正式に移行したと悟った。
ヒルダは警察より数秒遅れて到着した。
車から降りて、まずヘートヴィヒを見た。次に地面で倒れている七人を見た。鼻を押さえているもの、腹を抱えているもの、もう泣きそうになっているものが入り混じっていた。三番目に私を見た。
その瞬間、彼女のあの万年氷結の顔に、ごく微細な停止が生じた。
「学生会副会長」と「一人で七人の社会的廃棄物を救急車送りにした」という二つの概念を、頭の中で再接続しているようだった。
私は手袋で顔の血を拭い、先に口を開いた。
「人は見つけた。ゴミも一緒に片付けた。帝国が感謝状を書くなら、長くしないで。明日も授業がある」
ヒルダは二秒黙ってから、ようやく一言返した。
「……殿下がご無事であれば」
「帝国の人は本当に会話が下手ね」
彼女は私を無視してヘートヴィヒに近づき、小声で状況を確認した。ヘートヴィヒは短く答えながら、視線はまだ私の方に落ちていた。
その感覚は厄介だった。なぜなら、差し出されかけた何かを一時的に預けるような目で見られると、まず医務室に行くべきか、それとも先にお守りを買いに行くべきかを判断しかねるからだ。
警察がすぐに私に注意を向けてきた。
「これはあなたがやったんですか?」
「彼らが自分で並んで床に頭を打ったわけじゃないでしょう」
担当の警官は私のユーモアをあまり好まなかったようだった。
「お嬢さん、少し協力してください」
「協力してる」私は自分の顔を指差し、次に地面に落ちた折り畳みナイフを指差した。「向こうが先にナイフを出した。私はただ、二回目の救急車が要らない程度に処理しただけ」
言葉自体は正しい。
問題もまさにそこにあった——私が処理しすぎたのだ。
一人の警官が傷を確認しにしゃがみ、顔色がどんどん微妙になった。もう一人は何度も私を見て、「未成年の女学生に見えるもの」がどれほど危険になりうるかを再認識しているようだった。
今夜は、調書を書いたら拍手されて帰れる話ではないと、私にはわかっていた。
正当防衛は一つの話だ。
七人を分けて救急車に乗せるほどの状態にしたのは、別の話だ。
果たして、少し経ってから年配の警官が戻ってきて、できるだけ声を落としながら、内容は全く柔らかくなかった。
「署まで同行してもらう必要があります。事情を聞かせてください」
私は目を閉じた。
やはり。
「わかってた」私は低く呟いてから、彼を見た。「保護観察、それとも留置調書?」
「まず署で話を整理させてください」
「翻訳すると、今夜は定時に寝られないってことね」
「……大体そうです」
私は長く息を吐き、ヘートヴィヒを振り返った。
彼女はヒルダに外套を羽織らせてもらい、車の脇に立って、静かに立っていた。さっき差し出されかけたことと、七人分の暴力の清算を目撃したことを経た直後にしては、落ち着きすぎていた。でも私には見えていた。その平静さは、硬く押さえつけられているものだと。
「先に帰って」私は言った。
ヘートヴィヒは動かなかった。
「でも——」
「でもはない」私は遮った。「今日はもう十分面倒を起こしたでしょう。残りの厄介事は私一人で引き受ける」
彼女の唇が動いた。謝罪かもしれないし、説明かもしれないし、今の私がさらに煩わしく思うような何かかもしれなかった。
だから私は先に一言足した。
「本当に申し訳ないと思っているなら、次から夜中に一人でうろうろしないで」
ヘートヴィヒは二秒間黙った。
それから、とても静かに言った。
「……ごめんなさい」
私は一瞬固まった。
この言葉が彼女の口から出てくるのは、天文観測記録に残すほど珍しいことだ。
私は顔を背け、風で目が少し乾いただけだと自分に言い聞かせた。
「わかれば十分」
ヒルダが彼女の隣に立ち、私に向かってわずかに頭を下げた。
幅は小さかった。
小さすぎて、ほとんど職業的な動作に過ぎなかった。
だが彼女のような、飲み物を冷やすのに使えるほど冷たい人間にとっては、それは謝意にかなり近かった。
「後は私が対処します」彼女は言った。
「本当に対処してくれるなら助かる」私は彼女を見た。「もし明日も私が署にいたら、最初に恨みを抱くのは帝国じゃなくて、学生会長になる」
この言葉が、皇女の安全よりも理解しやすい危機感を踏んだらしかった。ヒルダは半秒黙ってから、珍しく一言補った。
「……承知しました」
私は笑いそうになった。
よし。
宇宙全体で少なくとも一つ、共通することがあるとすれば。
九島真紀の怒りを正面から受けたい人間は、誰もいないということだ。
最終的に、私はパトカーに乗せられた。
犯人として手錠をかけられて連行されたわけではない。どちらかというと「この方はしばらく他の人間と接触させない方が良い、現場から引き離す必要がある」という文明的な護送に近かった。
後部座席に座った時、顔の血はすでに半分乾いており、手袋もぐしゃぐしゃになっていた。車窓から、ヘートヴィヒがまだ元の場所に立って私を見ているのが見えた。夜の灯りが彼女を白く照らし、厄介事の中心から引き剥がされたのに、魂の半分がまだそこに残っているような、不吉な予兆のようだった。
くそ。
私はただ普通の夜を過ごしたかっただけだ。
夕飯を食べて、帰って、真紀に文句を二言三言言って、お風呂に入って、寝る。
それが今は、夜中にパトカーに乗り、署でお茶を飲みながら、明日迎えに来る人間が十分に有能であることを祈る羽目になっている。
私の穏やかな生活は、やはりいつも通り脆かった。
パトカーが発進した時、私は背もたれに寄りかかった。痛みと疲労がこの時になってようやく、半拍遅れて一緒に押し寄せてきた。顔の傷口が脈打ち、指の関節も熱く、頭だけが異常に冴えていた。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




