174.奔走 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
朝の会議が終わった瞬間、代表隊選抜の地獄は正式に開業した。
その感覚を文明的な言葉で表現するのは難しい。
無理に言うなら、こんな感じだ——
見えない鈍刀が、朝からずっと私に貼りついて、ゆっくりと切り続けているような感覚。
一気に血を噴き出させて倒すつもりはない。
ただひどく辛抱強く、ひどく制度的に、ひどく学校らしい手つきで、こう告げ続ける。
今日は死ななくていい。
ただ今から少しずつ、自由を失っていくだけでいい。
一時間目の授業中はまだ、大丈夫、授業中くらいは授業中だ、と自分に言い聞かせることができた。だが二時間目、三時間目、特に昼食後の理論上「自習」と呼ばれるはずの時間が始まった瞬間、私は自分が甘かったことを悟った。
刑務所にだって、外気を吸う時間くらいある。
今の私の状況は、外気どころか、息を吸うにも申請書を先に提出しなければならないようなものだ。
昼食後の自習時間から放課後まで、私は見えない鞭で叩かれながら回り続けるコマのように動き続けた。
軍校のエリートらしい颯爽とした走り回り方ではない。
走りながら「連邦中央星際連合軍事学院は、実は密かに労働搾取訓練所を兼営しているのではないか」と天に問いかけたくなるような、みっともない走り回り方だ。
第一波は、エントリー名簿の回収だった。
「代表隊選抜」という名前だけ聞けば、最強の数人を選び出して試合に出し、勝ったら拍手、負けたら反省文、で終わりそうに聞こえる。
だが学校というところが最も得意とすることは、本来三言で終わる話を、十の行政部門を養えるほどの制度的怪物に膨らませることだ。
だから私はまず各クラブを回った。
射撃部、戦術研究会、模擬艦橋同好会、白兵戦練習部、電子戦研究会、地上機動グループ、さらには名前が長すぎて実力不足を命名で補おうとしているのではないかと疑いたくなる合同クラブが二つ。それらが一つ一つ、チームのエントリー名簿を私の手に渡してきた。
紙の厚みはまちまちだ。
字の汚さも、もっと汚い、というふうにまちまちだ。
参加種目、メンバー、補欠、連絡先を丁寧に書いてくれた人もいれば、エントリー用紙を臨終の遺言のように書いてきた人もいて、そういう紙を一目見た瞬間、これは参加申請ではなく、生徒会副会長が意志の力だけで解読できるかどうかの試験なのではないかという気がした。
しかもこれはまだ第一層に過ぎない。
第二層は、ネットで登録されている個人と臨時チームだ。
タブレットと紙の照合資料を抱えて、学生会が臨時に借りた空き教室で名簿を照合していた時、私はほとんど自分の人生もそこに登録してしまいたい衝動に駆られた。備考欄には「状態不明、体制に長期侵食された疑いあり」と書いて。
集計が出た瞬間、私はその数字を見て、その場で後ろに倒れかけた。
三十を超える部活動。
七十を超える大小のチーム。
しかもこれは予選エントリーの第一波に過ぎない。
その名簿を見つめながら、私は初めて「世界の悪意」という言葉の意味を、骨の髄から理解した。
今朝、真紀が言っていたあの言葉が、ひどく場違いなタイミングで耳元に蘇ってきた。
「エントリーの締め切りは新年前なので、しばらく忙しくなります」
あの時、彼女はまるで天気の話でもするように平然と言っていた。
今になって思えば、あれは通知ではなく、宣告だった。
どんどん厚くなっていくエントリー用紙の束を抱えて、臨時受付教室から生徒会室へと歩き戻りながら、私は自分が副会長ではなく、全校の災害を一枚一枚本部へ届ける戦地の郵便配達人だという気がした。
ドアを押し開けると、真紀はまだ書類の山の後ろに座っていた。
午前中から続く、ほとんど恐怖を感じるほどの安定した稼働状態を維持しており、ペンは紙の上で止まらず、脇にはすでに空になったコーヒーカップが三つ積まれていた。その光景には、ほとんど神聖な行政的圧迫感があった。彼女と机をまとめてガラスケースに入れて説明板を貼れば、本校の名物の一つになれそうだ。
私はエントリー用紙の束を机の上にどさりと置いた。
「第一波です」
真紀は顔を上げ、その厚みを一瞥した。眉一つ動かさない。
「予想より多いわね」
「その言い方、渡り鳥の季節統計でも見てるみたいだよ」
彼女は一番上の数枚を引き抜き、素早くめくった。
「これはまだ始まりよ」
「そんなに落ち着いた口調でそういうことを言わないで。今の私はかなり脆い状態なんだから」
「あなたが脆くいられる時間は普通三秒を超えないわ」
「それはあなたが私に脆くいる余裕を与えないからでしょ」
今度こそ彼女はごく淡く笑った。その笑いは短く、口角がわずかに動いただけだったが、私にはちゃんと見えた。
そして次の瞬間、彼女は手慣れた動作で私を地獄に押し戻した。
「エントリー用紙の回収が終わったら、次は各部署への連絡よ」
「……そうだと思ってた」
椅子の背もたれに少し寄りかかろうとした瞬間、横から一枚の紙が差し出された。
振り返る。
ヘートヴィヒが机の脇に立ち、整然とまとめられたリストを手に持っていた。人を深淵へ押し込む時の姿勢まで端正で、行政的な刑具ではなく茶会の招待状でも渡しているかのようだった。
彼女は私にわずかに微笑んだ。
「副会長、これが次に連絡すべき各委員会のリストです」
私はそれを受け取り、下を向いた。
風紀委員会。
保健委員会。
放送委員会。
器材管理委員会。
会場整備班。
警備協力グループ。
後方支援当番。
交通統括。
学内通信窓口……
読み進めるほどに、整然とした文字に礼儀正しく埋葬されていくような感覚になった。
ヘートヴィヒは私がリストを確認している間、穏やかに付け加えた。
「図書委員会以外は、すべて連絡が必要です」
私は顔を上げ、その美しいほど無実な顔を見て、心の中に一つだけ結論が残った。
悪魔だ。
人の皮を被り、九マス弁当を作り、上品な口調でリストを渡してくる悪魔がここにいる。
「……知ってる?」私はその紙を指でつまみ、ひどく誠実な口調で言った。「今の一言、『副会長、執行を支援せよ』って言われるより怖かったんだけど」
ヘートヴィヒは瞬きをした。
「そうですか?」
「そう」私は言った。「笑いながら言ったから」
「字が多いので、最初の一行で読むのをやめないようにと思って」
「その気遣い、警察に通報したくなるレベルだよ」
彼女はほんの少し笑いそうになったが、その弧度をひどく平らに抑え、礼節的な柔らかさだけを残した。
こういう人間が一番厄介だ。
普段あんなに端正に立っていて、どの言葉も外交措辞の手本になりそうな顔をしているくせに、いざ人を動かす段になると、誰よりも自然にそれをやってのける。
私が自分のために二分間の人権を勝ち取ろうとしていた時、真紀の声が書類の山の向こうから届いた。
「ヘートヴィヒ」
「はい」
「星野副会長と一緒に行って」
私は顔を上げた。
真紀はまだうつむいて資料に書き込んでおり、口調は何でもないことを言うように平坦だった。
「ついでに学校を案内して。本来なら最初に連れていくべきだったのに、忙しくて忘れそうになっていたから」
……忘れそうになっていた?
私は心の中で一笑した。
彼女が本当にそれを忘れかけていたなら、私は名前を逆に読む。
どう見ても一石三鳥の配置だ。
一つ、書記が校内の各部署を知っておくべきなのは確かだ。
二つ、どうせ私が走り回らなければならない。
三つ、そしてこれが最も怪しい点だが——おそらく彼女は、ヘートヴィヒを生徒会室に一人残しておくと自分がさらに忙しくなることをわかっている。私に預けておけば、案内と連絡と、彼女だけが知っている何らかの観察を同時にこなせる。
私は真紀を見た。
彼女は顔を上げず、ただまたページをめくった。
その何でもなさそうな様子は、本当に合理的に人員を配置しているだけに見えた。
だが私は彼女を知りすぎている。彼女が何でもなさそうにしているほど、その裏では事がすでに整然と組み立てられているのが常だと。
ヘートヴィヒは私の方を向き、真剣な顔で言った。
「よろしくお願いします、星野副会長」
この言葉があまりにも端正すぎた。
端正すぎて、今ここで私が断ったら、怠惰ではなく外交上の失礼を犯すことになるような気がした。
私はリストを見下ろし、彼女を見て、それから書類の山の後ろで安定稼働し続ける真紀を横目で確認した。
……まあいい。
この二人が組み合わさると、本当に精密な制度的謀殺になる。
「わかった」私はリストを折り畳んでファイルに収めた。「行こうか、生徒会書記殿。私がまだ完全に人間性を失っていないうちに、この学校の各委員会を一通り紹介してあげる」
ヘートヴィヒは頷いた。
「お願いします」
「先に言っておくけど」私はファイルを手に取りながらドアへ向かった。「これは校内見学じゃなくて、連邦中央星際連合軍事学院行政地獄ガイドツアーよ。内容が本物であることは保証するけど、見た後の気分は保証しない」
「努力して楽しみます」
「それが楽しめるなら、帝国の皇族教育に苦痛適応カリキュラムが含まれているんじゃないかと疑いたくなる」
軽く言ったつもりだったが、彼女は本当に一秒考えた。
「厳密に言えば、その名前ではないですが」
私は足を止め、振り返った。
「ちょっと待って、その答え方、どこかおかしくない?」
彼女は私を見た。その顔はまだ平静だったが、目の奥に、ほとんど見えないほどの笑みが確かにあった。
……終わった。
この人、学んでいる。
しかも速い。
嫌な予感がした。
この各委員会への連絡回りは、ただの使い走りでは済まないかもしれない。「帝国の皇女は礼儀正しい口調で人を壁際まで追い詰めることが実はかなり得意」という現場授業がおまけでついてくる可能性がある。
ドアの前で、私はやはり真紀を振り返った。
彼女はようやく顔を上げた。
「どうしたの?」
「別に」私は言った。「ただ確認したかっただけ。書記を私に押しつけたの、本当に『ついでに案内』だけが理由?」
真紀は私を見た。表情は平坦だった。
無実そうなほど平坦だった。
「他に何があるの?」
「あなたが『他に何があるの』って言う時は、大抵後ろに何かある」
「副会長」
「はい、会長」
彼女はペンを置き、口調は相変わらず冷静で、ひどく腹立たしかった。
「余計なことを考える時間があるなら、まだ忙しさが足りないということよ」
……まあ、そうだな。
合理的すぎて、反論すること自体が時間の無駄に思えてくる。
私は諦めてドアを押し開け、ヘートヴィヒに続くよう合図した。
廊下の外はまだ冬だった。窓から差し込む光は白く冷たい。昼食後の、世界がほんの少し休める気がする短い錯覚は、仕事量に踏み潰されてとっくに紙切れになっていた。
私はファイルを抱えて前へ進みながら、一つだけ明確な感想を抱いていた。
今日の代表隊選抜地獄は、まだ最初の扉を開けたばかりだ。
そして私は生徒会副会長として、一番前で温度を試す役を割り当てられている。
ヘートヴィヒは急がず遅れずの歩調で私の隣についてきた。その足音は軽く、まるで追いかけているのではなく、最初からここにいた冬の風のようだった。数歩歩いてから、彼女が口を開いた。
「忙しいのね」
「今頃聞くのは少し遅くない?」
「そうね」
「でも今、会長のところに戻って『副会長は本日体調不良につき寮に帰して静養させてください』と伝えてくれるなら、とても感謝する」
「伝えることはできます」
私は足を止めた。
「本当に?」
彼女は静かに私を見た。
「でも会長は承認しないと思います」
「……あなた、この生徒会の邪悪な生態系を完全に把握してるじゃない」
「覚えるのが早いだけです」
「その言葉があなたの口から出るのも怖い」
彼女は反論せず、ただごく軽く目を伏せた。その表情は笑いではなかったが、今の彼女の気分がそれほど悪くないことは、何となく伝わってきた。
全くもって不思議だ。
午前中まで、彼女はどちらかというと壁に掛かった帝国の紋章のようだった。それが午後になると、リストを提げて私と一緒に校内の行政地獄を走り回り、しかも穏やかな口調で補足一言を入れることまで覚えている。
不意に、さっきの真紀の配置が少し理解できてきた。
これは案内ではない。
厄介ごとを起こす方向性が全く異なる二人を同じ廊下に放り込んで、この学校がどこから先に崩れるかを見ているのだ。
そう思ったら、思わずため息が出た。
ヘートヴィヒが首を傾けた。
「どうしたの?」
「別に」
私は手のリストを持ち上げ、彼女の前で軽く振った。
「図書委員会以外は全部連絡が必要、ってさっき言ったあの一言が、今日聞いた中で一番呪いに近かったと思ってただけ」
彼女はそのリストを見て、半秒沈黙してから、とても真剣に言った。
「よかったら、分担しましょうか」
私は一瞬固まった。
この言葉はあまりにも普通だった。
普通すぎて、すぐに返事が出てこなかった。
そして彼女の視線が私の手の書類の束に落ちているのを見た。見下ろすような目でもなく、わざわざ見せるための気遣いでもなく、ただ静かに、ごく自然にその言葉をそこに置いていた。
その瞬間、この冬の午後の廊下が、さっきよりほんの少しだけ寒くなくなった気がした。
もちろん、この感想を長く持っていてはいけない。
そうすると人生が危うくなる。
だから私はすぐに口角を上げた。
「いいよ」私は言った。「じゃあ最初の一件は一番面倒なところから。連邦軍校の委員会文化が、どうやって普通の学生を行政の亡霊に変えるか、しっかり見ておいてもらおう」
彼女は頷いた。
「しっかり学びます」
「そんなに真剣な口調でその言葉を言わないで」私は背を向けて階段へ歩き出した。「最初に亡霊になるのが私かもしれないという気がしてくる」
午後のチャイムはとっくに鳴り終わっていた。
廊下の向こう端に学生が歩き始め、話し声が聞こえ、書類を抱えてすれ違う人影が出てきた。この学校はまた、整然としていて、実際にはすべての歯車が互いに削り合っているいつもの姿に戻っていた。
私はファイルを抱え、ヘートヴィヒが隣についてきた。私たちは最初の委員会へ向かって歩き出した。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




