170.生徒会補欠 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
午後の最初の授業が始まる前、私は風紀委員にその場で射殺されかねないような考えを抱えながら、教室へと歩いていた。
——ヘートヴィヒを生徒会に引きずり込むべきか。
この考えを頭の中で反芻するだけで、犯行予告のような気分になる。
これは単なる「一緒に部活やらない?」というレベルの話ではない。帝国から来た皇女であり、やがて月面の中立都市で演説を行うという高級な厄介事を、連邦軍校における行政地獄の中心部へと引きずり込むということだ。
まともな人間の考えることではない。
残念ながら、今日の昼、真紀に生徒会室へ引きずり込まれて書類仕事をやらされ、おまけに棺桶の取扱説明書のようなコペルニクス交流草案を読まされた時点で、私がまともかどうかなど既にどうでもよくなっていた。重要なのは——もしこの泥沼に誰かが飛び込まなければならないのなら、私一人だけではない方がいい、ということだ。
教室の空気は、朝と比べると半分ほど干からびているようだった。
始業式、新学期の説明、整列、点呼、そして未来への期待を抱いているふり。これらのプロセスは、大半の生徒の精神を削り取るのに十分だ。今、皆席には着いているが、魂はまだ道草を食っており、完全には戻ってきていない。
前列の何人かは、時間割を遺書でも見るような目で見つめている。
後列の男子二人は、どの教官が夜中に突然集合の笛を吹きそうか、小声で議論している。
窓際の女子グループは、話題をすでに月面都市へと移し、「コペルニクスってどんなところ?」から「中立区のスイーツは美味しいのかな?」まで、連邦の未来を担うにふさわしい思考の深さを見せつけていた。
私が席に着くや否や、斜め後ろから聞き慣れた声がした。
「おかえり、行政の生贄」
私は振り返りもしなかった。
「生きて帰ってきてがっかりした?」
「ちょっとね」ジェスは椅子を少し前にずらし、腹一杯に食事を終えて見物に来たような楽しげな口調で言った。「てっきり放課後まで拘束されて、生徒会から『文書作業における人格喪失の段階的進行に関する調査報告』でも出されるかと思ったのに」
私はペンケースを机に放り投げた。
「その報告書の第一ページには、『死体発見時、死者はまだ食堂の弁当がマズいと文句を言っていた』って書かれるべきだね」
ジェスは吹き出した。
「その弁当の話だけど、外じゃもう噂になってるよ」
「何の噂?」
「もしあんたが今日の昼、本当に食堂に行ってたら、間違いなく第二次集団パニックが起きてたって」彼女は声を潜め、もっともらしく真似をした。「『見ろよ、朝講堂で下級生に囲まれてた奴だ』『本当にご飯食べるんだ』『一体どんなシャンプー使ってるんだろう』とかさ」
私はゆっくりと振り返り、彼女を一瞥した。
「連邦は莫大な金をかけて学生を養ってるのに、その想像力のすべてが私の髪と昼飯に向けられてるわけ?」
「他に何があるの?」ジェスは当然のように両手を広げた。「平和な時代の若者は、自分で娯楽を見つけなきゃならないんだよ」
「素晴らしい心がけだ。いつかジェスが私の手で生徒会の当番表に埋め込まれる時が来ても、その達観を保っていられるといいね」
彼女は即座に少し後ろに引いた。
「遠慮する。私は知性と美貌で今日まで生き延びてきたの。公文の力じゃない」
「安心して」私はプリントを取り出し、平坦な声で言った。「本当に公文の力で生きてる人間なら、昼の間に二人ほど引きずり込んできたから」
ジェスは二秒ほど固まり、その場で目を輝かせた。
「マジで? 何やったの?」
「生徒会のために、ちょっとした人的リソースの最適化をね」
「人間の言葉で言って」
「会計を一人、総務を一人補充した」
彼女は机に頭をぶつけそうになるほど笑った。
「あんた、性格悪すぎでしょ」
「お褒めにあずかり光栄です」
「褒めてない」
「でも褒め言葉として受け取っておく」
ジェスは笑いながら、ごく自然に私の視線の先を追った。
窓際の席は静かだった。そこだけが、教室の他の場所とは全く違う時間帯に属しているかのように。
ヘートヴィヒはそこに座り、背筋を真っ直ぐに伸ばし、配られたばかりのプリントをめくっていた。午後の光が机の端に落ち、彼女の周りだけ過剰なまでに清潔な輪郭を浮かび上がらせている。私たちと同じ制服を着て、同じ教室に座っているのに、なぜか錯覚を覚える。彼女は授業を受けるためにここに座っているのではなく、象徴性の強い存在として一時的にここに置かれ、この世界が時間割よりもはるかに複雑であることを全員に思い出させるための装置なのではないかと。
ひどく厄介だ。
ひどく目立つ。
さらに厄介なのは、あのコペルニクス草案にあった「皇女の演説」という言葉が、彼女の名前と強く結びつきすぎていることだ。今彼女を見るだけで、月面、中立都市、連邦と帝国のくだらない友好交流、そして真紀が特定のページをめくった時の、あの不自然に速い動作を思い出してしまう。
ジェスは私の視線を二秒ほど追い、ゆっくりと顔を戻した。
「で、本当にあの件、考えてるの?」
私は眉をひそめた。
「どの件?」
「とぼけないでよ」彼女はさらに声を潜めた。「あんたのその顔は二種類しかない。誰かをどうやって殺すか考えてる時か、誰かをどうやって道連れにするか考えてる時。今は明らかに後者でしょ」
私は少し黙った。
「……リスクを計算してたんだよ」
ジェスは瞬きをした。
「マジなんだ」
私は否定するのも面倒だった。
「書記がまだ一人足りない」
「で、ヘートヴィヒに目をつけたと」
「その言い方、変えて」
「わかった」彼女は咳払いし、真面目な顔で言い直した。「で、彼女の行政的価値に目をつけたと」
「その方が耳障りがいい」
だが、ジェスの表情はますます面白そうなものに変わっていった。
「うわあ。私が予想してたよりずっとヤバい。あんた、人を生徒会に入れたいんじゃなくて、帝国の皇女を連邦の行政システムに飾り兼核爆弾として吊るし上げようとしてるんでしょ」
「名前を貸すのは一年だけだよ」
「そのセリフ、超詐欺っぽい」
「生徒会の仕事の半分は、詐欺を制度やプロセスとして包装することだから」
「じゃあ残りの半分は?」
「その制度やプロセスの尻拭い」
ジェスは肩を震わせて笑い、さらに二言三言返そうとしたが、ちょうどその時、前のドアが開いた。
午後の最初の授業の教師がようやく到着した。
名前には特に執着はないが、そのやり方については基本的な認識がある教師だ。
新学期の初日には大した内容を教えず、主な任務は生徒がまだ最低限の人間としての機能を保っているか確認し、ついでに十分間かけて、これから始まる一学期に対する甘い幻想を合理的な範囲まで押し潰すことにあるタイプだ。
クラス全体が、辛うじて姿勢を正した。
ジェスも身を縮め、「私、ずっと大人しくしてましたよ」という顔を作った。
最初から最後まで動かなかったのは、ヘートヴィヒだけだ。彼女は元々、机よりも真っ直ぐに座っていたからだ。
教師が教壇に立ち、いつの時代、どの学校でもそのままコピーできそうな始業の手順を始めた。シラバス、評価基準、出席、規律、中間テストまでの大まかな予定。そして、温和なリマインドのように聞こえて、実際には「この学期が楽に乗り切れると思うなよ」と明確に告げる口調。
私は片手で顎を支え、もう片方の手でペンを回しながら、表面上は聞いているふりをしつつ、頭の中では昼の草案を解体し続けていた。
コペルニクス。
月面中立都市。
連邦と帝国の交流。
学生代表。
皇女の演説。
そして、付録の隅に縮こまっていた、ただの行政用語に見えて、有毒ガスのような匂いのする予備編成の欄。
考えれば考えるほど、ろくなものではない。
教壇からの声はまだ続いている。クラスの何人かは、プリントの端に無意味だが絶望をよく表している線を書き始めている。前列の不運な生徒が当てられて質問に答えさせられ、夢の中から引きずり出されて降伏文書にサインさせられたかのような答えを返し、クラス全体がそれに合わせて二、三度笑う。空気はようやく、先ほどまでの死んだような状態から少しだけマシになった。
この半死半生でありながら、辛うじて「教育」という名目を保っている空気の中で、教壇から突然こんな言葉が飛び出した。
「それから、二年次生は近いうちに校外交流活動が予定されている。正式な通知が下り次第、各クラスに詳細な資料を配布する」
教室全体の精神が、瞬時に半分ほど蘇った。
この蘇生速度は、どんな医療記録よりも雄弁に物語っている。人類に必要なのは希望ではなく、学内のルーチンから一時的に逃避するための口実なのだと。
「交流活動」の四文字が出た瞬間、後列がまず動いた。
前列の何人かが顔を上げた。
窓際の、さっきまでスイーツの話をしていた女子たちの目が一斉に輝いた。
ジェスが私の後ろで、非常に低く、ひどく愉快そうな鼻声を鳴らした。
「来た。月面三泊旅行」
私は振り返りもせず、ペンの後ろで彼女の机の角をコツンと叩いた。
「今は三泊旅行なんて呼んでるけど、最後にスケジュール表の中で死ぬことになっても、私に死体回収を頼まないでよ」
「あんたって本当に縁起のいいこと言わないよね」
「この学校が普段から縁起のいいことをしないからだよ」
教壇からの説明はそれ以上続かなかった。明らかに、まずは影だけを投げ落としたのだろう。だが、それだけでも教室全体に目に見える変化を起こすには十分だった。
場所を予想し始める者。
帝国軍校の同級生と出くわすのではないかと推測する者。
もし本当に月面に行くなら、何かお土産を買ってきて、下級生に知能税として法外な値段で売りつけられないかと考え始める者。
私はその喧騒には参加しなかった。
ただ視線を上げ、窓際の方を見た。
ヘートヴィヒは、最初から最後までその騒ぎに乗じることはなかった。ただ静かに視線を上げ、一瞬だけ教壇を見て、またすぐに視線を落とした。まるで、この件が彼女にとって新鮮でもなく、驚くべきことでもないかのように。
その平然とした態度は、装ったものではない。
他人よりも早く知っているからこそ持てる、本物の平然さだ。
そして、私はその認識がひどく気に入らなかった。
彼女が知っているからではない。
この件が最初から最後まで、ただの修学旅行ではないという確信が、私の中でますます強まっていったからだ。少なくとも、普通の修学旅行で終わるはずがない。
「では、今日はここまでにする」教壇からの声が私を引き戻した。「残りの時間は各自予習に充てること。委員長は後で資料を配布するように」
いわゆる「各自予習」は、昔から学内における最も体裁のいい集団的嘘の一つだ。
クラス全体が即座に、表面的な真面目モードに入った。教科書を開き、ペンを取り出し、視線を正しいと思われる位置に落とす。脳内で何をしているかは、全く別の話だ。
手紙を回し始める者。
端末を盗み見る者。
「交流活動」が途中で実質的な自由行動に変わる可能性はないか、小声で研究し始める者。
そして私は、帝国の皇女を連邦生徒会の人形門番として引きずり込もうとする狂人のように聞こえないためには、どう切り出せばいいかを考え始めていた。
ジェスは明らかに、まだ見物を諦めていなかった。
「本当に聞くの?」
私は前の背中を見つめながら、ペン先でプリントの余白を二回叩いた。
「わからない」
「嘘だ」
「死亡率を計算してるだけ」
「で、結果は?」
「今のところ、委員長に校則を借りに行くよりは少し低そう」
彼女は吹き出しそうになり、慌てて口を手で覆った。
私はプリントを少し前に押しやり、視線は前方に向けたままにした。
こういう話は、人前でするものではない。
それに、今のように騒がしく、散漫で、いかにも普通の始業式当日の午後といった空気の中で話すのも適していない。
人が少なくなるのを待つのがベストだ。私が下心を持っているようには見えない、しかし実際には確かに下心がある、そんな切り口が必要だ。
言い換えれば、待たなければならない。
今日は一日中、何かを待っている気がする。人が減るのを待ち、書類が減るのを待ち、厄介事が自ら完全な形に育つのを待つ。連邦軍校の訓練は、ある意味で実に成功している。忍耐を強いられた美徳へと磨き上げる方法を、常に教えてくれるのだから。
そう考えていた時、前の人物がふと動いた。
立ち上がるでもなく、振り返るでもない。
ただ、机の上の紙をとても静かに裏返し、そして少し首を傾げて、こちらを一瞥したのだ。
その一瞥は短かった。
だが、過剰なまでに正確だった。
たまたま目が合ったのではなく、私がさっきから彼女を見ていることをはっきりとわかっている目だった。
私は目を逸らさなかった。
数列の座席を隔て、予習のふりをしている教室全体を隔てて、私とヘートヴィヒの視線は短くぶつかり合った。火花は散らず、ドラマチックな間もなく、お互いに余計な表情すら見せなかった。
「行かないの?」
ジェスの声が後ろから漂ってきた。見物を心底楽しんでいる気配が漂っている。
私は振り返らなかった。
「どこへ?」
「とぼけないでよ」あいつはペンで私の椅子の背を突いた。「さっきからずっと前を見て、ヘートヴィヒの背中に穴が空きそうなくらい睨みつけてるくせに。書記の件、聞くんでしょ?」
「死亡率を判断してるの」
「で、結果は?」
私はプリントを机の中にしまい、少し考えた。
「二階堂に自由服装日の服を試着させるよりは、少し低そう」
ジェスはその場で腰を折って笑い、またしても手で口を塞がなければならなかった。そうしなければ、隣の列の連中が、ここで誰かが発作を起こしたと勘違いするだろうから。
「じゃあ早く行きなよ」彼女は声を潜め、目を輝かせた。「こういう場面、長引けば長引くほど、あんたが後ろめたがってるように見えるよ」
「元々後ろめたいんだよ」
「うわ、認めた」
「だって私がやろうとしてるのは、爆弾を生徒会の名簿に登録して、ただの装飾品ですって顔をすることだからね」
ジェスがもう一言刺そうとした時、前の人物がすでに立ち上がっていた。
ヘートヴィヒはプリントを閉じ、その動作は紙が彼女の手の下で余計な音を立てることすら恐れているかのように清潔だった。彼女はすぐには立ち去らず、椅子を机の下にきちんと収め、そして極めて静かに振り返った。
その瞬間、私はあるひどく厄介な事実を理解した。
人混みに入って初めて目立つ人間もいるが。
振り返るだけで、人混みが自ら半秒間静まり返る人間もいるのだ。
彼女の視線は、正確に私の方へと落ちた。
ただ通り過ぎたわけではない。
たまたま目に入ったわけでもない。
極めて明確に、こちらを見ていた。
ジェスは即座に後ろへ縮こまり、義理も何もなく、私に向かって「どうぞ」というジェスチャーをした。その顔はまるで「ほらね、あんたが行かなくても、厄介事の方から歩いてきてくれたよ」と言っているようだった。
私は心の中で毒づきながら、表面上は何事もないかのように装わなければならなかった。
ヘートヴィヒは私の机の前で立ち止まった。
「星野さん」
素晴らしい。
第一刀はフルネームか。
これは、これから続く話が、決して人をリラックスさせるような雑談ではないことを示している。
私は彼女を見上げた。
「何か用?」
「少し、お時間よろしいですか?」
声は平坦だった。
礼儀正しさのようにも聞こえる平坦さ。
だが、私にはなぜか「あなたが何か言いたがっているのはわかっています」というニュアンスが聞き取れた。
後ろでジェスが、ひどく小さく息を吸い込んだ。「ほおー」という殴りたくなるような声を出すのを必死に堪えているようだ。残念ながら、振り返らなくても、あいつの顔に「最高に面白い」と書いてあるのは目に見えていた。
「いいよ」私は立ち上がり、ついでに椅子を押し込んだ。
ヘートヴィヒはそれ以上何も言わず、背を向けて教室の側面の窓際へと歩き出した。あそこなら人が少なく、かといって国家反逆の密議をしているように見えるほど辺鄙でもない。場所選びが上手い。盗み聞きされる隙を与えず、かといってコソコソしているようにも見せない。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




