169.修学旅行草案 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
先に動いたのは真紀だった。
真紀は、私がまだ読み終えていなかった意見要約の束を私の方へ押し戻した。表情は素早く元に戻り、先ほどの一瞬など私の気のせいだったかのように振る舞う。
「まずはこれを読み終えて」
「嫌だ」
「シモ」
「天野宗一郎を暗記する方がマシ」
「それはいい心がけね」真紀は淡々と言った。「後で宇宙暦改革の年号を抜き打ちでテストするわ」
「……連邦には、もう少し人道的な恋愛の形って存在しないの?」
真紀は少し動きを止め、目尻をわずかに曲げた。
「シモがもっと早く歴史を学んでいれば、今ここで苦しむこともなかったのに」
「恋人を生徒会室に押さえつけて文明史の補習を強要する人間に、人道を語る資格はない」
「生徒の意見要約をすべて文明のクズ呼ばわりする人間にも、その資格はないわ」
「私のは誠実さだよ」
「私のは教育」
私は真紀を見た。
真紀も私を見た。
結局、私が先に降参し、自分の報いを受け入れるように、横にあるコピーの束を掴み取った。
「はいはい、生徒会長兼歴史教師殿」私は言った。「じゃあ、せめて一つだけ教えて」
「何?」
「コペルニクスの件——」
私は脇に置かれた修学旅行の草案を指で叩いた。
「——本当に、ただの交流?」
真紀はすぐには答えなかった。
ただ私を見つめていた。その視線はとても安定していて、深く、表面に風は立っていないが底には暗流が渦巻いている水面のように静かだった。
それから、真紀はゆっくりと口を開いた。
「もし書類に書かれている通りのことなら、何も厄介なことにはならないわ」
私はそれ以上何も言わなかった。
真紀もそれ以上の説明はしなかった。
だが、その一言で十分だった。
ただ少し縁起の悪い修学旅行の草案に見えていたものが、牙を剥き始めるには十分すぎる言葉だ。
そして不幸なことに、私がこの学校について理解している法則に従えば——
最後にその牙に噛みつかれるのは、草案を書いたあのろくでなし共ではないのが常だった。
ドアの外から、あまり礼儀正しくないノックの音が二回響いた。
そのリズムには聞き覚えがある。
生徒会幹部のような「会長、よろしいですか」という標準的な公文のリズムでもなく、風紀委員のような校則の弔鐘を鳴らすような冷硬なリズムでもない。「早く開けないと勝手に入るし、ついでに文句も言うぞ」というような、殴りたくなるリズムだ。
次の瞬間、ドアノブが回った。
ジェスが肩でドアを押し開け、半分だけ体を滑り込ませてきた。手には紙袋を二つと、押し潰されそうになったドリンクを提げている。
「うわ、まだ書いてるの?」ジェスは片足を踏み入れ、学内公害認定を申請したくなるような見事な野次馬根性で言った。「てっきり、もう会長にホッチキスでファイルキャビネットに綴じ込まれてるかと思った」
「惜しかったね」私は手元の書類をデスクに叩きつけた。「あと十分遅ければ、生徒会の年次付録に装丁されるところだった」
「それは困るな」ジェスは紙袋を少し高く持ち上げ、いやらしく笑った。「餓死してかっこいい……」
ジェスは言葉を切り、朝の教訓を思い出したのか、極めて高い生存本能を発揮して自ら修正した。
「……あんたが餓死するのは、やっぱり大きな損失だし」
「今日は少しは学習したわけ?」
「まさか。ただ生きて昼飯を食い終えたいだけ」
ジェスは紙袋を私の机の端に置き、ついでにもう一つの袋を真紀の方へ滑らせた。
「ハーヴィーがさ、会長が人をここに軟禁してるなら、最低限の人道的配給は責任持つべきだって。Dは何も言ってなかったけど、顔を見れば大体同じ意見だったね」
真紀はその二つの昼食を一瞥し、平坦な声で言った。
「ありがとう」
「礼には及ばないよ。これは慰問じゃなくて、被災地への物資投下だから」ジェスはそう言うと、自分で椅子を引きずってきて座り、背もたれに寄りかかって、無料のショーでも見物するような態勢に入った。
私は紙袋を開けた。
中身は連邦の食堂の趣味を完璧に体現していた。辛うじて温かさを保っている弁当、人生に何の期待も抱いていないような副菜、そして化学事故現場の副産物のような不気味な色をしたスープ。
「何これ」
「昼食」
「昼食っていう名前なのは知ってる」私は箸で、過去に何を経験したのかわからない煮込み肉をつついた。「聞いてるのは、こいつが生前一体どんな罪を犯したら、こんな死に様を晒すことになるわけ?ってこと」
「食堂のおばちゃんが、今日は人が多すぎるって言ってた」ジェスは無実を装った。「これでも、シモの顔が集団パニックを引き起こしやすいからって、特別に残しておいてくれたんだよ」
「食堂のおばちゃんの情報網、風紀より早いじゃない」
「当然でしょ」ジェスは胸を張り、民間情報網の代弁者であるかのような神聖な表情を作った。「連邦の運営を本当に支えているのは、政府でも軍隊でも生徒会でもない。食堂のおばちゃんと寮の管理人だよ」
「そのセリフ、真紀に公式記録として残されたら、ジェスは思想教育の模範事例になるね」
「それも悪くないね」ジェスは瞬きをした。「タイトルは『一人の平凡な学生がいかにして国家機構の真の構造を正しく認識したか』でどう?」
さっきのコペルニクスの草案をめくっていた真紀が、顔も上げずに口を挟んだ。
「私は『誤った認識はいかにして生成されるか』の方を推すわ」
「会長、冷たい」
「冷たいんじゃない」私はスープの蓋を開けながら言った。「事実だよ」
ジェスは唇を尖らせ、さらに二言三言芝居を続けようとしたが、ふと動きを止めた。
その沈黙は短い。
他の人間なら、ジェスがようやく良心に目覚め、五秒間口を閉じる決心をしたと思うだろう。だが、ジェスは他の人間ではない。彼女は、最も鋭敏であってはならない部分においてのみ、人を苛立たせるほど鋭敏になるタイプだ。
ジェスはまず私を見た。
次に真紀を見た。
そして、その目はオフィスの中をゆっくりと一周した。デスク、ソファ、まだ点いている照明、そして空気の中に残る、どう片付けても拭い去れない微妙な熱の気配。
私の中で瞬時に警報が鳴り響いた。
最悪だ。
飯を届けに来ただけだと思っていたのに、こいつは一瞥しただけで、配食現場を事件の現場検証に変えやがった。
ジェスは眉を上げ、背もたれに寄りかかり、非常に殴りたくなる方向へと口角を吊り上げ始めた。
「……もしかして、私、来るタイミング間違えた?」
私は無表情で野菜を一切れ口に運んだ。
「飯を食う気がないなら、今すぐこの世界から消えてくれていいよ」
「いやいや、そういう意味じゃないって」ジェスは両手を挙げ、無実をアピールしたが、その目は新大陸を発見したかのように輝いていた。「ただ、ここの空気が……うん、なんていうか、すごく情報量が多いなって」
真紀がようやく手元の書類を置き、ジェスに目を向けた。
ひどく平坦な目だった。
普通なら、自分が何か言い間違えたのではないかと反省し、自ら進んで始末書を書き始めるレベルの平坦さだ。
だが、ジェスは普通ではない。
「会長、そんな目で見ないでよ」ジェスは満面の笑みを浮かべた。「私、今日は飯を届けに来た善人なんだから」
「飯を届けに来た善人は、室内の空気について観察報告を発表する必要はないはずだけど」真紀は言った。
「やっぱり観察する価値があったんだ」
「ジェス」私は箸を置き、冷たい声を出した。「もう一言喋ったら、今日の弁当、顔面から食わせるよ」
ジェスはすぐに口を手で覆い、「わかった、黙る」というジェスチャーをした。
三秒後、ジェスは机の上に開かれたままになっていた書類を指差した。
「でも、これ何?」
ジェスの指の先を追う。
あの『在校二年次生修学旅行および交流活動実施草案』がまだデスクの端に置かれており、タイトルが堂々と露出していた。まるで、生徒会がどんな大規模な集団的不幸を準備しているか、誰かに知ってほしくてたまらないかのように。
ジェスの目が輝いた。先ほどの痴情の事故を嗅ぎつけたような注意力は、彼女がより得意とする別の種類の災害へと躊躇いなく向けられた。
「うわ、マジで」ジェスは身を乗り出し、危うくスープをひっくり返しそうになった。「二年次の修学旅行? しかも交流活動? どこ行くの? まさか本当にうちらをまとめて校外に放り出して、連邦が夢見る『健全な青少年の集団交流』を実現させようってわけ?」
「月面都市コペルニクス」私は言った。
ジェスは半秒間沈黙した。
それから、顔全体をパッと明るくさせた。
「コペルニクス? 月面のあの中立都市? マジで?」
「書類にはそう書いてある」私は箸で紙面を叩いた。「連邦軍校と帝国軍校の友好交流」
それを聞いて、ジェスは直接声を上げて笑った。
「友好交流?」
「クリエイティブでしょ」私は言った。「でたらめだってことくらい、犬でもわかる」
「いや、このタイトル書いた奴より犬の方がまだ誠実だよ」ジェスは書類をひったくり、笑いながら目を通し始めた。「連邦と帝国が友好交流なんて、二階堂に自由服装日の司会をやらせるようなもんじゃん」
真紀が淡々と付け加えた。
「それは公開処刑の場になるわね」
「ますます見ものじゃん」
ジェスは猛スピードで草案をめくりながら、口の中で自動的に様々な誤った解釈を組み立て始めた。
「で、これ何? 月面三泊旅行? 中立都市見学? 帝国軍校の生徒と交流? それに皇女の演説?」ジェスはそこまで読んで、不意に顔を上げた。「待って、ヘートヴィヒが本当に登壇するの?」
「この草案によれば、そうね」真紀が言った。
「うわあ」ジェスは背もたれに寄りかかり、瞬時に天下の乱れを喜ぶような興奮状態に入った。「ならこれ、旅行なんかじゃないじゃん。高濃度の事故予行演習でしょ。連邦側が愛想笑いして、帝国側も愛想笑いして、その真ん中にヘートヴィヒを『平和と未来』のイメージキャラクターとして立たせる。最高。想像しただけで関係各所の血圧が心配になってきた」
「ジェスに血圧の概念があったんだ」
「他人の高血圧に関しては、昔から研究熱心だから」
私は下を向いて飯をかき込んだ。
正直、弁当の味は褒められたものではないが、ある程度まで飢えると、食べ物と尊厳を両立させるのは難しくなる。少なくとも温かい。それだけで、私は連邦を〇・〇一秒だけ許す気になった。
ジェスはまだ草案をめくっていた。
「外じゃもうこの噂が回ってるよ」ジェスは言った。「朝、食堂で並んでる時、二年が賭けをしてるのを聞いた」
「何を賭けてるの?」私は聞いた。
「コペルニクス行きが修学旅行になるか、それとも大規模な公開処刑の場になるか」ジェスは真面目な顔で咳払いし、外の噂話を真似し始めた。「第一派の意見は、月面の中立都市だから、超綺麗な展望ドームとか、高級な土産物屋とか、伝説の月面スイーツがあるんじゃないかって。第二派は、連邦軍校がそんなに親切なわけがない、スケジュール表が綺麗であればあるほど、実際に踏み込んだら地雷原みたいになってるはずだって」
「第二派は珍しく脳味噌が機能してるね」
「第三派はもっとすごいよ」ジェスは指を振った。
「第三派もあるの?」
「あるある」ジェスの目が光った。「第三派の予想は、帝国軍校から背が高くて冷たくて嫌味なエリートが大量に来て、こっちからも同じくらい嫌味な幹部を大量に出して、最後に両陣営が並んで集合写真を撮り、全宇宙の偽善を一枚の宣伝ポスターに凝縮するんじゃないかって」
それを聞いて、私は思わず真紀を盗み見た。
真紀は表情を変えず、ただ別の書類を重ねて脇に置いただけだった。
その動作はあまりにも日常的すぎた。
日常的すぎるからこそ、逆に非日常を感じさせる。
「他には?」私は聞いた。
「全行程が録画されるんじゃないかって予想もある」ジェスは興味津々で続けた。「立ち位置を間違えた奴、顔が死んでる奴、帝国の生徒の前で白目を剥いた奴は、後で作り物の花みたいに気持ち悪い学内宣伝ビデオの素材にされるんだって」
「ならジェスは行かない方がいい」
「なんで?」
「あんたはシャトルを降りた瞬間から、全編カットされるだろうから」
ジェスは不満そうにした。
「偏見すぎない? 私だって公式な場では体面を保てる女性なんだけど」
「あんたが最後に『体面を保つ』って言った時は、椅子にブーツを乗せたまま揚げパンを齧ってた時だよ」
「あれは非常に個性的な体面なの」
「野生動物の食事風景って言うんだよ」
ジェスが反論しようとした時、ふと後ろの付録のページをめくった手が止まった。
今度の沈黙は、さっきよりも少し長かった。
「ん?」
ジェスは紙面を見つめ、眉をひそめた。
「どうしたの?」私は聞いた。
「ここの欄、なんか変」ジェスは書類を私の方へ向けた。「見てよ、普通のグループ分けの他に、『先行調整・安全連携予備編成』なんてのがある。名前からして超ヤバそう」
私は覗き込んだ。
確かにあった。
その文字は目立つようには印刷されておらず、付録の隅に意図的に縮められ、普通の行政用語の中に紛れ込んでいる。まるで、文字数が多くて退屈であれば、すべての違和感を当たり前のこととして偽装できるとでも言うように。
私が詳しく見るよりも早く、真紀が手を伸ばしてそのページを抜き取った。
速くはないが、正確な動作だった。
「それは追加スケジュールのすり合わせ用予備欄よ」真紀は言った。「草案の段階で記載されているだけで、最終的に使われるとは限らない」
ジェスは瞬きをした。
「超怪しく聞こえるんだけど」
「生徒会の書類なんて元々怪しいものだらけでしょ」私は言った。
「いや、これは別の種類の怪しさ」ジェスは顎を机に乗せ、私と真紀の間を視線で往復した。「それに、会長が今ページを抜き取ったスピードも怪しい」
真紀は顔色一つ変えなかった。
「ジェスのその書類に対する敏感さが学業に向けられれば、成績もずっと見栄えが良くなるのに」
「うわ、話を逸らし始めた」
「忠告しているの」
「こっちは合理的な疑いを持ってるの」
私は箸を咥えたまま、真紀に再び閉じられた草案を見た。
さっきのページが見えたのはほんの一瞬で、キーワードをいくつか拾うのがやっとだった。
先行。
安全。
連携。
予備。
どれもごく普通の言葉だ。
普通すぎて、組み合わさった時にかえって「こいつの本当の意味は、文字面よりも絶対に胸糞悪い」という感覚を引き起こす。
ジェスも明らかにそれを嗅ぎ取っていた。
だが、ジェスの処理方法は、真紀のように深く沈み込んで考えることでも、ハーヴィーのように直接冷徹な分析を下すことでもない。ジェスのやり方は、石で叩いてみて、中身が空っぽなのか、それとも爆薬が仕掛けられているのかを確かめるようなものだ。
「まあいいや」ジェスは突然肩をすくめ、紙袋からもう一つのドリンクを取り出してストローを挿した。「どうせ月面三泊旅行なんて、ただ景色を見るだけの単純なものになるわけないし」
「今日は珍しく賢いね」
「私はいつだって賢いよ。普段は学年トップみたいに嫌味な振る舞いをしないだけ」
そう言って、ジェスはドリンクを一口吸い込み、次の瞬間、顔を激しく歪ませた。
「クソ、何これ、マズッ」
私はカップのラベルを一瞥した。
「栄養強化豆乳」
「豆乳を罰ゲームみたいに作る奴がどこにいるの?」ジェスは悲憤慷慨した。
「連邦」
真紀が淡々ととどめを刺した。
「しかもそれ、ジェスが自分で選んできたものでしょ」
「だって、『栄養強化』って書いてあれば、最低限の生命に対する善意があると思うじゃん」
「連邦の書類も、よく善意に満ちた書き方をしてるよ」私は言った。「開けてみたら全然別の代物だけど」
その言葉が出た後、机の周りが少し静かになった。
長くはない。
だが、さっきのコペルニクスの草案の存在感を、普通の行政書類から、密かに伏せられた何らかの脅威へと変えるには十分だった。
ジェスは政治的暗喩のように不味い豆乳を机に戻し、首を傾げた。
「で、本当に行くの?」
真紀はすぐには答えなかった。
ただその草案を再びファイルに収め、他の公文の下に押し込んだ。まるで、当分は誰にも手出しさせないつもりであるかのように。
「まだ草案の段階よ」真紀は言った。
その言葉自体はごく普通だ。
だが、真紀がそれを言った時の語気は、あまりにも普通すぎた。
普通すぎて、この件が絶対にただの草案で終わるはずがないと、私に確信させるほどに。
ジェスも大方何かを感じ取ったのだろう。それ以上ふざけることはなく、真紀を一度見て、それから私を見た。
「わかったよ」ジェスは立ち上がり、背伸びをした。「どうせ本当に行くことになったら、先に言っておくけど——私は月面で帝国の貴族なんかに拍手する気はないからね」
「安心しな」私は下を向いて飯を食べ続けた。「あんたに拍手する順番なんて回ってこない。せいぜい椅子運びを命じられるのがオチだよ」
「失礼だな、私だって後列で正しいデマを流す重要な人材なんだから」
「それを二次災害源って言うんだよ」
「源は源でしょ」
真紀はついに、小さくため息をついた。
「ジェス」
「ん?」
「そのドリンク、持って帰りなさい」
「なんで?」
「生徒会室は、有毒液体の持ち込みを禁じている」
ジェスは一瞬きょとんとし、それから腹を抱えて笑い出した。
「会長、それひどい。気に入った」
私も思わず吹き出しそうになった。
オフィスに漂っていた、少し張り詰め、少し重く、言葉にされない何かが隠されていた空気は、ジェスがこうやってかき回したおかげで、ようやく石を投げ込まれた水面のように再び動き始めた。
だが、私は心の中でよくわかっていた。
水面が動いたからといって、その底にあるものが消えたわけではない。
あのコペルニクスの草案はまだある。
あの奇妙な付録の行もまだある。
真紀がさっき紙面を抜き取った時の、あの一瞬の不自然な速さも、まだ残っている。
そして、ジェスが持ち込んだあの噂話が、どれほど馬鹿げていて、学園版の旅行パンフレットのように見えたとしても、それはこの件の表面をありふれた修学旅行のように見せかけるための皮に過ぎない。
ありふれていればいるほど、裏に何かがある。
私は下を向いて飯を二口かき込み、罰ゲームのように不味いこの弁当も、案外悪くないような気がしてきた。
なぜなら、本当に飲み下すのが困難な代物は、おそらくこの後に控えているからだ。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




