13. 高負荷限定演習 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
訓練が終わって、俺が高周波熱熔銃を武器ラックに戻したとき、右手の指関節はまだかすかに震えていた。
怖いわけじゃない。
振動の余韻だ。
あいつの後座力は誠実すぎるほど誠実で、一発撃つごとに肩関節を作り直してくれる気満々だった。
射撃区の人間はほぼ散っていて、風場システムがゆっくり出力を落とす音と、天井のレールが時折立てる金属収束の低い唸りだけが響いている。ミラは観測窓のそばに立ち、合金製の灰皿に葉巻を押しつけて火を消した。煙の先の赤い光が最後に一瞬だけ閃く。機嫌の悪い星が、ついに我慢の限界でシフトを上がったみたいな光だった。
肩を動かしてみて、思わず顔をしかめる。
「これが入門だって言うなら」俺は彼女の背中に向かって言う。「正式な授業では隕石と撃ち合いでもさせる気?」
ミラは振り向かない。
「あんたの出来次第」
「教官って、みんな同じ台本使ってんの?」
今度は彼女が振り返り、操作卓にもたれて俺を見た。
笑っていないときは、本当に冷たい。
鞘に収まったままでも、次の瞬間に抜いて血を見ることを全く厭わないと分かる、そんな刀の冷たさだ。
「さっき、三つ正しくできた」彼女は言う。
「え、トドメ刺しじゃないの?」
「一つ、目標を追いかけるのをやめた」俺の茶々は無視される。「二つ、風を見るようになった。金属片だけじゃなく。三つ——」
少し間を置いて、視線が正確に俺の肩に落ちる。
「銃が先に殴ってくるのを待つんじゃなく、ちゃんと自分で押さえ込むようになった」
俺は自分の肩を見下ろした。
今頃、派手に赤くなっているに違いない。
夜鏡を見たら、教材の図鑑に載せられそうな青痣がまた一つ増えているかもしれない。
「俺は元々、武器教育には協力的なほうだよ」俺は言う。「最初の何発かが、ちょっと教え方荒っぽかっただけで」
ミラが軽く、かすかに鼻を鳴らした。
その音は淡かった。でもなぜか、嘲笑には聞こえなかった。
「あんたには悪い癖がある」彼女は言う。
「知ってる。口が達者すぎる」
「何か一つ正しいことをする前に、まず余計な言葉で自分を包む癖だ」
俺は半秒、黙った。
彼女はデータだけを見ているんじゃない。人間を見ている。
一番嫌いなのは、このタイプだ。
俺は腕を組んで、わざといつもの生意気モードに引き戻した。
「じゃあ、あんたにも悪い癖がある」
ミラの眉尻がほんのわずかに動いた。
「言って」
「教えるの、結構うまいくせに、なんで毎回死刑宣告みたいな言い方しかできないの」
彼女は俺を見て、一秒黙った。
それから——彼女は笑った。
はっきりした笑いじゃない。
一瞬だけ。
氷の表面に、細い亀裂が一本入ったみたいな笑いだった。
「ほとんどの訓練生は」彼女は言う。「褒めると、緩む」
彼女が一歩前に出て、俺の正面に立った。近すぎず、遠すぎず——今から言う言葉が、適当に投げたものじゃないと分からせる距離だ。
「あんたは違う」
俺は眉を上げた。
「へえ、やっと天才少女だって認める気になった?」
「違う」彼女は言う。「あんたは野良犬に近い」
……は。
カールのところで、似たようなことを聞いた気がする。
「教官会議で、俺がどの野良動物に分類されるか話し合ってんの?」俺は目を細めて言う。
「野良犬は悪口じゃない」ミラは静かに言う。「あんたに長所があるからだ」
彼女は手を伸ばして、俺が置いた高周波熱熔銃を指関節で軽く叩いた。
「噛みついたら、すぐには放さない」
俺は彼女を見て、すぐには返さなかった。
この言葉が面倒くさい。
また正確だから。
しかも、血が沸くような正確さじゃない。
誰かが静かに俺の本性を報告書に書き込んでいるような、そういう正確さだ。
俺は最後に一つ鼻を鳴らした。
「それって褒めてんの、それとも聯邦の調達説明してんの?」
「両立する」
……上等だ。
また一人、正直すぎて腹が立つやつが現れた。
ミラは外套のポケットに手を戻して、少し首を傾けて俺を見た。
「もう一つ問題がある」
「今から診断料取るよ。一回百」
「感情に引っ張られやすい」彼女は言う。「自分を証明したくなると、動作が頭より先に出る」
「そんなことは——」
「ある」
彼女の遮り方は、鋭くて無駄がなかった。
「さっきの最後、バイザーに一番近くまで来た金属片。あれは綺麗に撃った」彼女は言う。「でもあの引き金を引く前、あんたが考えていたのは『今この一発を撃つべきだ』じゃなくて、『見ててよ、当ててやる』だった」
俺は口を開きかけて、言葉が半分も出てこなかった。
……くそ。
ある。
本当に、ある。
あのとき確かに一瞬、「今度こそ見せてやる」と思っていた。
でもそれをこうやって直接言葉にされると、頭の中の負けず嫌いな小さな感情をつまみ出されて、広げられて、客観的にタグをつけられた気分になる。
——過度な負けず嫌い。過熱しやすい。
どうも、ありがとう。
俺は視線を逸らして、隣の武器ラックを見つめながら、無理やり口調を引き戻した。
「つまり、冷静になれってこと?」
「違う」ミラは言う。「あんたのその気質、使い方が正しければ速くなれる。使い方が間違えれば、速く死ねる」
「自己啓発本の裏表紙みたいな言い方」
「あんたが読んでる本の質が低いんだと思う」
俺は危うく笑いそうになった。
面白いからじゃない。
この女の毒が、やたらと安定してるからだ。
怒鳴る毒じゃない。
一言ごとに、まだ強がっている部分を正確に突いてくるくせに、全部外れていない、そういう毒だ。
こういう人間は面倒くさい。
そして危険だ。
さらに面倒なのは——
俺は、なぜ彼女がミラなのか、分かり始めていた。
俺はため息をついて、もう一度彼女を見た。
「まとめると」俺は言う。「俺はまあまあだけど、頭もおかしくて、脾気もおかしくて、直さなければ早死にするってこと?」
ミラは頷いた。
「だいたいそう」
「すごい」俺は手を叩く。「健全な師弟関係の築き方、本当に上手だね」
彼女の口元がまた動いた。
今度の弧度は、さっきより少しだけ大きかった。でもまだ淡い。
「お互い様」彼女は言う。「あんたも、俺が見た中で一番、褒め言葉を挑発として受け取る学生の一人だ」
「一人?」
「前にいた何人かは、もう死んだ」
俺は二秒黙った。
「……そのジョーク、最悪だよ」
「ジョークじゃない」
……はいはい。
聯邦の教育は、やっぱり徹底している。
俺は彼女を見ながら、笑いたいような、目を回したいような、妙な気分になった。
初めて見た刀みたいな感じだ。
好きじゃないのに、本当に切れると認めざるを得ない、そういう刀。
ミラも俺を見ていた。目つきはまだ冷たかったけど、入ってきたときの「この小僧が時間を使う価値があるかどうか」という査定の色は少し薄れていた。代わりに、別の何かが混じっていた。
優しさじゃない。
そんなわけない。
どちらかといえば——
これからも叩き続ける価値があると、認めた目だ。
俺は最後に肩をすくめて、肩が即座に痛みを返してきて、顔が微妙に歪んだ。
「まあいいや、ミラ教官」俺は言う。「あんたは工業廃液みたいに毒だけど、見た目より教師っぽいってことは、しぶしぶ認める」
彼女は眉を上げた。
「あんたも、見た目より打たれ強い」
「どうも、全然嬉しくない」
「嬉しくさせるために言ったんじゃない」
俺たちは二秒、見合った。
それから、どちらが先かは知らないが、どちらともなく視線を逸らした。
その一瞬、空気がもう「教官と新兵」という一方的な圧力だけじゃなくなっていた。もっと面倒な何かに変わっていた。
対立。
互いに気に食わない。
でも、相手が無能じゃないことも、どちらも分かっている。
こういう関係は、面倒くさい。
そして、妙に記憶に残る。
ミラは最後に操作卓の上のデータボードを手に取り、俺に向けて放り投げた。
俺は受け取って、一瞥した。
今日の命中記録だ。
命中率は、まだ胸を張れるレベルじゃない。
でも前半よりはずっとましだ。
最後の何発かは、それなりに様になっていた。
俺はその数字を見つめて、口元が勝手に動いた。
ミラが気づいた。
「早まって笑うな」彼女は言う。「明日は風速を二百にする」
俺は顔を上げて彼女を見た。
「俺のこと、嫌いなの?」
「違う」彼女は新しい葉巻を口に咥えて、静かに火をつける。「良い素材を無駄にするのが嫌いなだけ」
……まあ。
大抵の慰めより、よっぽど筋が通っている。
俺はデータボードを脇に挟んで、出口に向かった。ドアのところまで来たとき、ミラが急に声をかけてきた。
「星野」
俺は振り返った。
彼女は冷白色の灯りの下に立っていた。短髪、義眼、葉巻、黒灰色の射撃外套。その佇まいは、相変わらず「未成年者は真似しないでください」という教材の表紙にそのまま使えそうだった。
「明日の授業の前に」彼女は言う。「肩を冷やしておけ」
俺は一瞬、止まった。
「これ、心配してくれてるわけ?」
ミラは煙を一筋吐き出した。
「違う」彼女は言う。「あんたの肩が先に壊れて、姿勢の矯正からやり直す羽目になるのが嫌なだけだ」
……そうだよな。
それでいい。
これが、まだ一日も経っていない俺の知っているミラだ。
俺は鼻を鳴らして、ドアを押して出た。口元が、意志に反してほんの少し上がっていた。
ごくわずか。
ごく面倒くさい。
でも、確かにあった。
くそ。
どうやら俺はこのろくでもない星で、最悪だけど本物の人間たちに、本当に出会い始めているらしい。
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