167.校内放送 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
さっき大講堂での騒動が収まったばかりで、今は各学年で噂が高速拡散し、情報が伝染病のように飛び回るゴールデンタイムだ。このタイミングで食堂に入れば、ご飯を受け取る前に、四方の視線が私を今日限定の展示物として扱うだろう。
運が悪ければ、今朝のあの後輩たちの仲間が、盆を持って遠くから、巡礼に来たような目でこちらを見てくるかもしれない。
私はその場に立ち、「餓死」と「その場で見世物にされる」のどちらが人格を保つ上でよりマシか、二秒間真剣に考えた。
結論は、どちらも最悪だった。
そこで私は、列の中の二人の男性に視線を向けた。
Dは横に立ち、相変わらず静かな壁のようだった。ハーヴィーは「面倒を俺に押しつけるな」という顔をしていた。二人とも外見からして、筋肉と犠牲精神を必要とする任務にうってつけだった。
私は、非常に友好的で、非常に合理的で、そして非常に下心のある笑みを浮かべた。
「では、頼もしいお二人に、こちらの哀れな女性陣のためにお弁当を買ってきてもらいましょうか」
ジェスが一番に歓声を上げた。
「やった!」
「黙れ、ジェス」私は手を差し出した。「先にお金を出して。無銭飲食は許さない」
ジェスの表情が、全員大喜びから道徳的破産へと瞬時に切り替わった。
「ええ……シモのジェスへの愛は?」
私はジェスを一瞥した。
「ゴミ箱の底に、まだ少し残ってるかもね。自分で漁ってみたら? 拾えるかもしれない」
この一言で、周りの数人が一斉に笑い出し、ハーヴィーの目の奥でさえ何かがわずかに動いた。
ジェスは全くダメージを受けず、むしろ胸を押さえて深く傷ついたふりをした。
「ひどすぎる。これが愛された後の末路なの?」
「それは最初から始まってもいないって言うんだよ」
「ジェスはそんな一方的な判決、受け入れない」
「残念だけど、連邦は陪審員制度を採用してないの」
傍らに立っていたDが、ジェスを見下ろしてついに口を開いた。
「ジェスが静かにしてれば、弁当を買う効率が上がる」
ジェスは即座に振り返って訴えた。
「Dまで偏った。この世界は可愛い女の子への悪意に満ちてる」
私はジェスに、この世界に本当に満ちているのは無駄話への報いだと訂正してやりたかったが、言葉が出る前に、キャンパス上空の放送が先に鳴った。
まず短いノイズ音が一つ。
その音が正午前の校舎の間に弾けた時、ひどく不吉な匂いがした。まるで誰かが空気の中で見えない鐘を一つ鳴らして、こう告げているようだった。いいか、さっきのを面倒だと思っていたなら大間違いだ、本当のトラブルはこれからだ、と。
次の瞬間、放送から食欲を確実に破壊できるほどクリアな女性の声が響いた。
「二年O組、星野シモ。至急、生徒会室まで出頭するように」
周囲が一秒静まった。
全校規模の大規模な静寂ではない。私の周りのこの一角の空気が、一斉に停止したのだ。ジェスは口を開けたまま固まり、ハーヴィーは進行表を半寸押し上げ、Dさえもわずかに首を傾け、私の今後の生存確率を再評価しているようだった。
私はその場に立ち、前方の食堂を見つめながら、頭の中には非常に素朴で、非常に誠実で、そして非常に悪態をつきたい考えだけが残っていた。
なるほど。
飯もまだ食ってないのに。
ジェスが真っ先に反応し、口角を即座に吊り上げた。
「うわ。生徒会室。シモ、新学期初日から会長直々のお呼び出しなんて、待遇いいね」
「ジェスが今から他人の不幸は蜜の味って顔をするなら、あんたの弁当の予算を先に削るから」
「これは心配してるんだよ」
「ジェスの心配は、お祭りの司会者の台詞みたいに聞こえる」
ハーヴィーは冷静だった。
「タイミングから見て、処分じゃないな」
私は眉をひそめた。
「根拠は?」
「処分なら、普通はクラスか風紀を経由する。生徒会が直接名指しするのは、たいてい行政上の問題か、あるいは――」ハーヴィーは言葉を切り、私を見上げた。「会長が星野に用がある時だ」
ジェスがすぐに食いつき、目を輝かせた。
「真紀がシモに用がある――その一文だけで、もうドラマがあるね」
「ジェス」
「はいはい」ジェスは両手を挙げて降参のポーズを取ったが、笑みは全く消えなかった。「でも真面目な話、このタイミングで呼び出すのはひどすぎるよ。腹ペコのイケ――」
私は無表情で彼女を見た。
ジェスはすぐに言い直した。
「――腹ペコのシモさえ見逃さないなんて、生徒会には人道がないね」
「それは半分当たってる」
私はため息をついた。
生徒会に人道があるかどうか、これは一概には言えない。何しろ、あの高みから冷静かつ理知的に、会長の顔一枚で全校の秩序を平らに均せる人間は、私生活では私の襟元に手を入れてめくれた布地を指先で戻してくれる人でもあるし、大勢の目の前に立ちながら、他の誰にも見えない角度で私の小指をそっと絡めてくる、何事もないかのように所有権を宣言するような人でもあるし、「あとで話す」の一言だけで私を道中ずっと落ち着かない気持ちにさせるクソ野郎でもあるのだから。
問題はそこにある。
九島真紀は生徒会長だ。
九島真紀は私の彼女でもある。
この二つの身分が重なった時、たいてい私に良い結末は待っていない。
「シモはどうするの?」ジェスが訊いた。
「どうするも何も」私は食堂の方を一瞥し、魂も一緒にもう一瞥した気がした。「死にに行くしかない」
ジェスが吹き出した。
「処刑場に引かれていくみたいに言わないでよ。愛の呼び声かもしれないじゃん」
「ジェスがこれ以上一言でも言ったら、あんたの昼食の権利も道連れにするから」
「横暴すぎない?」
「これは八つ当たりって言うんだよ」
ハーヴィーは手にしていた進行表を折り畳み、ポケットにしまった。
「弁当は買っておく。星野が戻るまで、どこかで待ってる」
私はハーヴィーを見た。
「ハーヴィー、今日は良心があるんだね」
「良心じゃない」ハーヴィーは穏やかに言った。「ジェスが空腹状態で喋るのを聞きたくないだけ」
Dが頷いた。
「合理的だ」
ジェスは傷ついた顔をした。
「みんなのジェスへの愛、本当に歪んでる」
「愛はない」私は言った。
「せめてふりだけでもしてよ」
「今日は腹が減ってて、演技する余裕がない」
そう言いながら、私は自分の持ち金を少し分け、自分の食費もハーヴィーの手に押し込んだ。
「三十分以内に戻らなかったら、弁当は先に食べてて」
ジェスがすぐに口を挟んだ。
「一時間経っても戻らなかったら?」
「線香を上げて」
「二時間だったら?」
「遺産を分けていいよ。ただし先にゴミ箱から愛を拾ってくることが条件」
ジェスは体を折り曲げて笑った。
Dの口角も、ごくわずかに、おそらく〇・一センチほど動いた。Dにとって、これはほぼ感情の露出に等しい。
私は背を向け、生徒会室のある行政棟へと歩き出した。
午前中の校内は式典の時より緩んでいたが、本当に静かになったわけではなかった。人の流れがいくつかに分かれ、食堂、寮、教棟、グラウンドへと散っていく。
風が中庭を抜け、旗の紐を旗竿に軽く打ち付けていた。数人の下級生が反対側を走り抜けながら、声を潜めて何かを話していた。そのうちの一人が私を見た瞬間、明らかに動きが一拍止まった。頭の中の何かのキーワードが、顔と一致した瞬間のように。
上等だ。
どうやら私の社会的死は終わっていないどころか、各学年の間で需要を拡大しているらしい。
私は視線を逸らし、無視した。
一人一人の口を塞いでいたら、今日は夕飯にもありつけないだろうから。
行政棟は他の場所より静かだった。その静けさは平和なものではなく、あらゆる音がここに入ると自動的に一段階収縮するような静けさだった。壁の中に埋まっているのが電線ではなく、人を自動的に姿勢よくさせる何かであるかのように。廊下は磨き上げられていて、毎晩誰かが自分の魂でワックスをかけているのではないかと疑いたくなるほど清潔だった。
階段を上っていくと、革靴の音が規則正しく響き、それが少し鬱陶しかった。
生徒会室に近づくにつれ、胃の自己主張が強くなった。
一部は空腹のせいだ。
もう一部は、放送でここに呼び出された理由が、十中八九、真紀が単に私の顔を見たいだけではないと、十分すぎるほど分かっているからだ。
ただ会いたいだけなら、真紀にはいくらでも他の方法がある。あの人は常に制度に従って呼吸しているように見えて、実際には個人的な思惑を最も目立たない隙間に忍び込ませるのがとても上手い。
例えば、巡回ルートをたまたま通りかかるように仕組むとか。例えば、生徒会のファイルの中に、私にしか分からないメモを一枚挟むとか。あるいは、全校の前で隙のない会長の顔を保ちながら、誰もいない瞬間を狙ってドアの陰に私を押し込み、「今日もまた余計なことをしてないか」と低い声で尋ねるとか。
そこまで考えて、私は一瞬足を止めた。
……違う。
今そんなことを思い出している場合じゃない。
私は無表情のまま歩き続け、行政棟の過剰に真面目な空気で、頭の中の場違いな映像を押し込めようとした。効果は限定的だった。人間の記憶というものは時々、噂よりもたちが悪い。黙れと命じれば命じるほど、勝手に飛び出してきて存在感を主張してくる。
廊下の突き当たりに、その扉がすぐに現れた。
生徒会室。
端正な表札、冷硬な字体、人を殺すための公文書ファイルが一棚分詰まっているような雰囲気。
今朝、大講堂で後輩に性別を問われた時でさえ、こんなに逃げたいとは思わなかった。さっきジェスに絡まれてゴミ箱に押し込みたくなった時でさえ、こんなにではなかった。二階堂・フレイヤが校則を武器に人と殴り合っていた場面でさえ、私は傍観者として冷ややかに見ていられた。
ただこの扉の前に立った時だけ、胃の空虚さが、もう一つの、もっと細くて厄介な緊張と絡み合った。
なぜなら、扉の向こうにいるのは、他の誰でもないからだ。
九島真紀だから。
全校の前で声を刀の背のように平らに保てる人間でありながら、振り返ればたった一言で私の耳の根を熱くさせられる人間。
私の同級生でもある。
私の彼女でもある。
さらに悪いことに、今頃は人を埋め殺せるほどの公文書の山の中に座っていて、機嫌がいいとは限らず、忍耐力も十中八九限られている。一方の私は、飯も食っていない状態で、校内放送に全校の前で名指しされて連行されてきたのだ。
連邦軍校の本当のサバイバル教育は、訓練場にも教室にもないのかもしれない、と私はふと思った。
こういう時にこそあるのだ。
飢えていて、疲れていて、名誉は半壊していて、その上、公権力と恋愛関係を兼ね備えた相手と向き合わなければならない時、どんな顔でドアをノックすれば、自分の死に様がみっともなく見えないか、というこの瞬間に。
私は手を上げ、ドアの前で半秒止めた。
そして、ノックした。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




