167.校内放送 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
講堂の側扉を出た瞬間、ジェスの、人を笑い殺す準備が万端に整った顔が、新学期よりも一足早く外で待ち構えているのが見えた。
講堂の外の石段は、早春の光に照らされて白く浮き上がり、桜の木の下には薄いピンクの影が散らばっていた。地面には、さっきの散場の人波が踏み散らかした花びらが残っている。
建物の外壁は連邦式の古めかしい荘厳さを備えていた。煉瓦、アーチ窓、過剰なまでに立派な手すり。学生さえ詰め込みさえすれば、文明と秩序が自動的に壁の隙間から生えてくるとでも言いたげな造りだ。
残念ながら、生えてこない。
なぜなら、文明も秩序も、今のジェスのその顔をどうにかする力は持っていないからだ。
彼女は腕を組んで側扉の柱にもたれ、私を見た瞬間、口角の片方だけを先に吊り上げた。それは笑みではない。凶行の準備だ。ハーヴィーはその横に立ち、パンフレットを手に何かを見下ろしていた。散場の一つ一つまでフォーマットに則って処理するような顔だ。Dは少し後ろに立ち、肩幅は合法的な障害物のように広く、無表情のまま私を見ていた。まるで遠くから野生動物の行動に関する観察報告を、たった今完成させたばかりのようだった。
私は足を止めた。
直感が告げていた。今すぐ講堂に引き返せば、まだ間に合うかもしれない、と。
残念ながら、側扉の内側からはまだ人が吐き出され続けていた。後ろから次々と足音が押し寄せてくる中で逃げようとすれば、「さっき講堂で後輩に囲まれていたのに、今度は人の流れに逆らって逃走を試みる銀髪の変人」になるだけだ。
みっともなさすぎる。
「おや」ジェスが先に口を開いた。待ちに待った番組表を開くような口調で。「大講堂の人気者のご登場だ」
「今すぐ黙れ」私は言った。
「無理だね」ジェスは瞬きをした。「開学式の散場で後輩にその場で囲まれて、おまけに周辺の男子に集団精神崩壊を引き起こすところなんて、生まれて初めて生で見たんだから。こんな貴重な光景、我慢できるわけないじゃん」
「まず呼吸を止める練習から始めることをお勧めする」
ジェスはまったく動じず、むしろ半歩近づいて、わざと声を落とし、さっきの後輩たちの口調を真似た。
「『先輩、本当にかっこいいです』」
私のこめかみがピクリと動いた。
それで十分ではないと思ったのか、彼女はさらに続けた。
「『ヘアケア製品、何を使ってるか教えてもらえますか?』」
「ジェス」
「『舐め――』」
「それ以上言ったら、今すぐ桜の木の下に埋めて、学校に本当に教育的な何かを一つ提供してあげる」
ジェスは爆笑して仰け反り、危うくハーヴィーにぶつかりそうになった。ハーヴィーは嫌そうに少し横へ避けた。自己増殖する低級な快楽に感染したくないとでも言いたげに。
「今日、有名だね」ハーヴィーが言った。
「それはすでに肌で感じてる。死後鑑定はいらない」
「感覚の話じゃない」ハーヴィーの口調は平坦だった。「現象の話だ。君は今、『注目される』から『囲まれる』にアップグレードした。これは、事態が再現性を持ち始めたということだ」
私は彼を睨んだ。
「私の社会的死を、生物実験みたいに分析するのをやめてくれない?」
「できる」ハーヴィーは言った。「だが、それでは精度が落ちる」
……この男は時々、公共の場での発言を禁止されるべきだと思う。
Dがその時、ゆっくりと口を開いた。
「彼女たちは、ふざけてるわけじゃない」
私はDを見た。
Dの表情は真剣で、それが少し鬱陶しかった。普段あまり冗談を言わない人間が、この重々しい口調で「ふざけてるわけじゃない」と言うと、事態は瞬時に喜劇から何かの荒唐無稽な現実へと変わる。
「分かってる」私は言った。
「これからもっと面倒になるぞ」Dが付け加えた。
「教えてくれてどうも」私は無表情で答えた。「新学期が急に私に優しくなるとでも思ってたわけじゃないから」
ジェスは笑い涙を拭いながら、強盗のような速さで言葉を継いだ。
「そんなに悲観しなくていいよ。いい方に考えれば、あんたは今、下級生女子の市場と上級生男子のヘイトリストを同時に制覇したんだから。かなり網羅的じゃん」
「網羅的なのはあんたの頭の中身だけにして」
「あ、それに生徒会長が自ら秩序維持に来てくれたしね」ジェスはわざと語尾を伸ばした。「待遇いいね、星野さん」
その場で蹴りを入れたくなった。
だが蹴り出す前に、横から細い息を呑む音が聞こえた。
私は全身がこわばった。
まさか。
振り返ると、案の定、さっきの後輩たちのうち三人が側扉からこっそり出てきて、少し離れた木の下に立っていた。近づきたいけれど近づきすぎるのも怖い、という距離感で。
口ではあれだけ強気だったのに、講堂の外、日差しの下に出た途端、全員まるで主要な行動神経を集団で切断されたかのように、目だけを過剰に輝かせていた。
そのうちの一人は、まだパンフレットを抱えていた。
くそ。
本当に諦めていなかったのか。
ジェスは私の視線を追って、笑顔を一気に広げた。
「おー、ついてきた」
「声を落として」
「なんで? あそこまで追いかけてきたんだから、もう普通の憧れじゃなくて、校内事故の玉突きだよ」
「今一番後悔してるのは、さっき風紀にあんたも一緒に封存してもらわなかったことだよ」
ハーヴィーもそちらを一瞥し、殴りたくなるほど平静な口調で言った。
「彼女たちの群集行動は安定している」
「あんたまで?」
「現象を描写しているだけだ」ハーヴィーは言った。「ついでに言うと、君がここで動かずにいると、五分以内に人数が増える可能性が高い」
「ハーヴィーの言う通りだ」ジェスは真顔で頷いた。「今のあんたの立ち方、最悪だよ」
私は目を細めた。「どういう意味?」
ジェスは私を上から下まで眺め、視線をわざとベルトと立て衿のあたりで止め、禁書級の災害を研究するような集中力を見せた。
「つまりね」彼女は手でシルエットをなぞった。「自分じゃ見えないけど、他人には見える。短い銀髪、しかめっ面、立て衿は一番上まで締めて、手はいつもベルトのあたりに置いてて、脚も無駄に長い。今のあんた、自分がどう見えてるか分かる?」
「どう見える?」
「扱いにくいくせに、わざとちょっかい出したくなる、ろくでもないやつ」
「それ、褒め言葉じゃないよね」
「女子高生市場では、たぶんそうだよ」
私は深く息を吸い込み、ルームメイトをその場で絞め殺さないよう自分を制した。
正直に言えば、この顔、この髪、この制服が今の私についている以上、トラブルが起きやすいのは分かっている。特に今日のこの深藍色の立て衿と長ズボンの組み合わせは、鏡の前の自分を見ても、まあ、この格好でイケメンと間違われるのも仕方ないか、と認めざるを得ない程度だ。
分かっていることと、他人の口から公衆の面前で言われることは別だ。腹が立つ。
さらに腹立たしいのは、堂々と否定できないことだ。強く否定しすぎれば、気にしているように見える。かといって否定しなければ、隣のクソどもはますます調子に乗る。
いっそこのまま死んだふりを続けようかと考えていた時、側扉の奥から別の足音が聞こえてきた。
速くもなく、乱れてもおらず、石段を踏むリズムが過剰なほど安定していた。
振り向かなくても誰か分かった。散場の歩き方さえ公式行事の礼儀作法のようにこなせる人間は、この学校にそう多くない。
ヘートヴィヒが側扉から出てきた時、ちょうど薄い風が一緒に吹き込んできた。もうスカートではなく、着替え終わった連邦制服のラインが、ほんのわずかに動いただけだった。彼女の視線はまず私をかすめ、次にジェス、ハーヴィー、Dを掃き、それから少し離れた桜の木の下でただの通行人のふりをしている後輩たちに落ちた。
彼女は二秒沈黙し、それから結論を出した。
「随分と人気があるのね」
私は無表情で彼女を見た。
「落とし穴に落としに来たなら、せめてもう少し深い井戸を選んでから来て」
ヘートヴィヒの目はとりとめなかったが、口角がほとんど分からないくらいわずかに動いた。
「そんなに暇じゃないわ」彼女は言った。「ただ、面白いと思っただけ」
ジェスがすぐに手を挙げた。
「証人として言えます。本当に面白かったです」
「黙って」
ヘートヴィヒは私の横に立ち、ちょうど並んで石段を下りる位置に収まった。近すぎず遠すぎず、公共の場で成立しつつ、不自然に見えない距離だった。後輩たちは彼女が近づいてくるのを見て、また集団でわずかに静まった。二番目のスポットライトを浴びた小動物のように。
「少なくとも、あんたが見られる理由は、私よりずっと健全よ」ヘートヴィヒは言った。
私は横目で彼女を見た。「どこが健全なの?」
「私が見られるのは、私の身分のせい」彼女は淡々と言った。「あんたが見られるのは、あんたのその顔と格好が人に判断を誤らせるから」
「……全然慰めになってないんだけど」
「慰めてるわけじゃないわ」ヘートヴィヒはさらりと言った。「事実を述べているだけ」
さすがだ。
恋人でもないのに、人の刺し方が真紀と妙に高度なところで似ている。
私はうつむいて自分を見下ろした。
深藍色の立て衿ジャケットは一番上まで留めてある。銀白のパイピングがラインを清潔に収め、黒いベルトが腰を締め、その下にグレーの長ズボン。折り目が脚に沿って一直線に落ちている。
さっき講堂に長く座っていたせいで、前髪の数本が少し乱れていたが、その乱れ方は狼狽に見えず、むしろ意図的に見えた。
くそ。
あの連中が騒ぐのも無理はない。
今すぐこの制服を脱いで噴水に投げ込みたくなった。
残念ながら制服は高い。そんな贅沢な破壊衝動を実行できるほど、私の財布は豊かではない。
「今のその表情」ヘートヴィヒが私を一瞥した。「自分の顔を罵倒してるみたいね」
「罵倒してるから」
「珍しいわね」
「どこが珍しいの?」
「褒められた直後に、講堂ごと爆破したいような顔をする人は、そういないから」
私は冷笑した。
「褒められて、囲まれて、男子に睨まれて、馬鹿な友人たちにその場で観察される。この全部が同時に来たら、誰だってこの顔になる」
ジェスが後ろから口を挟んだ。
「私は馬鹿じゃない。あんたの社会的死の忠実な記録者だよ」
「それはもっと悪い」
Dは反対側を歩いていて、ずっと口を挟まなかったが、石段を降り、花びらの散った歩道に足を踏み入れたところで、ようやくゆっくりと一言付け加えた。
「あの子たち、まだついてくるぞ」
私は振り返った。
案の定、さっきの後輩たちは、礼儀正しいとも礼儀知らずとも言えない距離を保ちながら、後ろをついてきていた。露骨に追いかけているわけではなく、「私たちもたまたまこの方向に行くだけです」という苦しい言い訳のような歩き方だ。速くはないが、確固たる足取りだった。
私は目を閉じた。
「今すぐ退学届を出しても受理される?」
「無理だな」ハーヴィーが言った。
「あんたに聞いてない」
「先に答える方が、時間の節約になる」
「あんた、本当に嫌なやつだね」
「光栄だ」
その時、メインの歩道の向こうから、生徒会幹部が人を呼ぶ声が聞こえた。
「会長、こちらも新入生の振り分け確認をお願いします!」
私は無意識に顔を上げた。
真紀はそれほど遠くない回廊のそばにいて、二人の生徒会幹部に呼び止められ、手にはまた厄介そうな書類が数枚増えていた。彼女は少し体を向けて報告を聞いていた。表情は平静で、立ち姿は相変わらず、歯痒いほど清潔だった。
さっき講堂の側扉でたった一言で私の心臓を掻き乱した人間が、振り返ればまた、誰にも文句のつけようがない生徒会長に戻っている。
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