157.三人組 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
「次の店」
真紀は前を歩きながら言った。口調は、さっきランジェリーショップで危険な色の下着を手に持ちながら「これはどう?」と聞いてきた人間と同一人物とは思えないほど澄んでいた。
私は真紀の背中を見つめ、路上で人生観を疑いそうになった。
この人は雪風号では「制度」という二文字を額に縫い付けているも同然だったのに、今日は外へ出てジェスと三十分も混じっていないうちに、「厄介な知人」の方向へ着々と進化している。
最も恐ろしいのは、真紀が悪影響を受けたわけではないことだ。真紀のような人間が誰かに悪影響を受けるはずがない。真紀はただ普段、そういう面を出すのが面倒なだけで、一度出すと決めたときの破壊力はジェスより高い。
ジェスはまだ笑っていた。地方規模の自然災害のように笑っていた。
「どう、星野、顔色だいぶ良くなったじゃない。さっきのあの表情、本当に元が取れたわ」
「黙って」
「そんなに意地悪しないで。女の子に初めてレースで審判を下されるなんて、これは人生の貴重な体験よ」
「ジェス、もう一言言ったら、今日はゴミ箱に転落した死体が一つ増えることになる」
「あら、脅し文句が出るってことは状態良好ね」
「状態が良くても、あんな店に付き合いたいとは思わない」と返そうとしたが、言葉が喉で詰まった。なぜなら真紀が急に立ち止まり、振り返って私を見たからだ。
雪風号での「今すぐ説明しなさい」という視線でもなく、さっきのランジェリーショップでわざと火に油を注いでいた悪い顔でもない。
どちらかというと――ええと、彼女は私がまだ歩けるかどうかを確認していた。
この人は本当に厄介だ。
さっきまで共犯者だったくせに、今は何でもないような顔でまとめにかかっている。放火犯が自分でタオルを渡しながら「火傷はしなかった?」と聞くみたいに。
「ここよ」
真紀が顎を少し上げた。
私は視線を向けた。そしてようやく、涙が出そうなほど普通の店を見つけた。ショーウィンドウは清潔で、マネキンが着ているのは生きたまま外を歩けるもので、着る前に先祖に一言詫びを入れなければならないようなものではない。
店内は明るくて刺さらない光で、ハンガーラックは整然と並び、シャツ、ニット、パンツ、アウターと、全体から非常に貴重な文明の香りが漂っていた。
私は入り口の前に立って、お辞儀したくなった。
「ようやく人間が着るための店だ」
ジェスが口笛を吹いた。さすがの彼女も、これ以上騒ぐと私が本当に噛みつくと分かったらしい。
「星野、今日は裸で帰らせないから安心して」
「私はもともと裸で帰るつもりなんてない。あなたたち二人の今日の理想の結末がそれなんでしょ。私の話じゃない」
真紀が私を横目で見て、口の端が動いた。
その幅は小さかったが、私には見えた。
この人は今日、本当に笑っている。
私はふと、ずっと聞こうとしていたことを――学生証、バス、学籍、一体どこが今の私の居場所なのか――全部飲み込みたくなった。
知りたくないからではない。
この午前中があまりにも奇妙だったからだ。奇妙すぎて、真紀が鉑橋街二十二番地のリビングで、当直のような服装ではなく、ジェスと私と一緒に昼近くまでだらだら過ごした。奇妙すぎて、一言で部屋全体を規律に釘付けにできるこの人間が、私をからかって、笑いさえした。
今あの話を持ち出したら、この珍しく少し緩んだ空気が、即座に死ぬかもしれない。
……私はいつの間にか、空気を読むことを覚え始めていた。
これは私の人生において最近で最も自分らしくない進化だ。
しかも、ひどく屈辱的だ。
◇
店に入ると冷房が顔に当たり、私は自分の背中が少し汗ばんでいたことに気づいた。
さっきの怒りのせいか、緊張のせいか。
おそらく両方だ。今日は人の自尊心を脱水機に放り込んで回転させてから干すのに適した一日だ。
一人の店員が近づいてきた。二十代前半に見える男性の店員で、髪はきちんと整えられ、笑顔はマニュアルから切り取って貼り付けたように専門的だった。
「いらっしゃいませ。何かお手伝いできますか?」
私が「結構です」と言う前に、ジェスはすでに私を前へ押し出していた。
「お願いします。この子、今日から生まれ変わります」
私は振り返ってジェスを睨んだ。
「ジェス、あなた、黙るという概念を知らないの」
男性の店員は少し固まったが、職業訓練は明らかに完璧で、表情のカクつきは半秒で回復した。
「日常のコーディネートでしたら、まずベーシックなものから始めてはどうでしょうか。こちらのお客様は……えっと、すっきりしたスタイルが好みですか、それとも柔らかめのスタイルが好みですか?」
こちらのお客様。
よし、文明社会はまだ全面崩壊していない。
ただ彼が聞き方を非常に慎重にしていたのは聞き取れた。あの「えっと」の中には、少なくとも三割の躊躇い、三割の生存本能、そして四割の「今日この店で爆発事故だけは起こさないでください」が混じっていた。
私は無表情に口を開いた。
「着られて、動けて、演技みたいに見えないもの」
男性の店員は少し瞬きした。買い物のニーズを戦地の後方補給のように説明する客は、おそらく初めてだっただろう。
真紀は非常に平静に一言補足した。
「まずベーシックなものから。トップス、ボトムス、インナー。サイズは少し大きめに取って。今の彼女は体に密着するものに慣れていないから」
私は危うく冷房にむせそうになった。
「真紀」
「何」
「そういう、私をファイル管理しているみたいな口調で代わりに指示しないで」
真紀は私を見て、口調は殴りたくなるほど平穏だった。
「じゃあ星野が自分で選ぶ?」
「……」
くそ。
選びたい。
ただ、今の私は自分がどういう種類なのかまだ把握しきれていない。
以前の私が買い物をするのは単純だった。着られればいい。袖が事故みたいに短くなければ、パンツの裾が歩くのを邪魔しなければ、布地が一日持てば、それで文明社会は私に対して最低限の義務を果たしたと言える。
だが、その算式は今日すでに機能しなかった。私は朝、古い制服に退役を宣告されたばかりだ。今また古いサイズと古い頭で店内を歩けば、二度目の公開処刑を受けるだけだ。
ジェスが遠慮なく口を挟んだ。
「星野って放っておいたら絶対に黒と灰色と濃い紺ばかり選んで、自分の告別式に出席する準備でもしてるみたいになるのよね」
「あなたがランジェリーショップに連れ込むより成熟してる」
「あれは市場調査よ」
「あれは犯罪のリハーサルよ」
男性の店員は、何も聞こえていないふりを非常に頑張っていた。
少し同情した。臭い顔の私と、休暇中の高等裁判官みたいな真紀と、解体業者並みの口を持つジェスを同時に接客する必要のある人間は、そう多くない。
真紀はすでに服を選び始めていた。
その光景は正直、少し奇妙だった。
彼女が服を選ぶのは普通の人が買い物をするのとは違う。「これ可愛い」「あの色がいい」ではなく、シルエットを見て、布地を見て、肩のラインを見る。動作は速く、まるで武器の性能を選別しているようだった。
しかも今日は機嫌が悪くなさそうで、目にはいつもは出さない余裕が少し混じっている。その組み合わせの効果は……私の日常の外見を平然と再構築しようとしている、危険な人物、になっていた。
その一文を頭の中で完成させるだけで、頭皮がぞわっとした。
ジェスは横でノイズを撒き散らす係を担当していた。
「これいいわね、かっこいい。これも悪くない、先輩を階段で待ち伏せしそう」
「先輩は待ち伏せしない」
「じゃあ後輩?」
「ジェス」
「分かった分かった。じゃあこれは? あ待って、これは優等生すぎる。星野がこれ着たら、無理やり良い子にさせられた感じがする」
私は無表情でその服をジェスの手から抜き取り、棚に戻した。
「あなたの形容の仕方、本当に失礼ね。次に殴られるときも同じように自分の遺影を形容してみて」
真紀が声を出して笑った。
短く、ほとんど吐息に近かったが、確かに笑った。
私は一瞬、動きを止めた。
ジェスは血の匂いを嗅ぎつけた動物のように即座に振り向いた。
「わあ、九島、今日本当に機嫌いいじゃない」
「そんなことない」
「あるわよ」
「ジェス、暇ならシモのパンツを取ってきて」
「はーい」
私はなぜこの二人が急に稽古でもしてきたかのように息が合い始めたのか、まったく知りたくなかった。
◇
最初のラウンドが終わり、真紀が何着かを私の腕に押し込んだ。
白、グレーブルー、ダークグリーン、黒。
どれも派手すぎず、しかし以前の私の「とにかく暗い色なら外れない」という手抜き法でもない。シルエットは清潔で、肩のラインには品があり、手触りの布地も人を侮辱するようなものではない。
パンツはストレートと少しテーパードのものを一本ずつ、インナーが二枚。
私はその服の束を見下ろし、新しい身分証の下書きを眺めているような気分になった。
腹立たしいことに、悪いとは思わなかった。
さらに腹立たしいことに、真紀の選び方が正しいとなんとなく分かった。
「まず試着して」
真紀が言った。
「そんなに早く?」
「それとも星野は抱えて帰って飾っておくの?」
「自分を埋めたい」
ジェスが私の肩を叩き、非常に白々しく革命の同志が傷病兵を慰めるような顔をした。
「行ってらっしゃい、試着室は全員に正直に向き合うから」
「その言葉、まったく祝福に聞こえない」
「祝福じゃないから」
彼女も一緒に押し込みたかったが、最終的に入ったのは私だけだった。
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