156.成長期 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
四時ちょうど。
目を開けても、天井はまだ真っ暗だった。
私は三秒くらい仰向けになったまま、訓練された本能が私を起こしに来るのを待った――そして、その本能はちゃんと私を蹴り起こした。起き上がる、手探りで枕元のランプに触れる、スイッチを入れる。一連の動作は、誰かが舞台裏で事前に録画しておいたかのように滑らかだった。
これが、雪風号に長く居すぎた末路だ。
艦の四時は交代の時間だ。四時に起きて身支度を整え、艦橋へ上がる。このリズムを筋肉に刻み込んでしまった以上、昨夜どれだけ尊厳ゼロで泣いていようと、身体は四時きっかりに私を布団から掘り出す。生体時計は感情なんて気にしない。時間だけを気にする。
ある意味では、誰よりも忠実だ。
私は顔をこすって立ち上がり、機械的にクローゼットへ向かった。昨日の制服は適当に掛けただけだから、今日は洗濯に出さなければならない。ついでに着替えを何着か探して洗濯かごを満たしてから、今日やるべき残りのことを考える。
段取りは頭に入っている。手順は熟知している。私は何でもこなせる。
制服を引っ張って洗濯かごに放り込み、それからクローゼットを開けて服を探した。
一番上の棚に、以前の私服が何着か、きちんと畳んで置いてあった。手を伸ばして一枚引き抜く。濃い藍色の長袖で、以前よく着ていたやつだ。
広げて、頭からかぶる。
途中まで。
止まった。
もう少し力を入れる。
――ビリッ。
ファスナーでも、ボタンでもない。布だ。
私は下を見て、服の破れ目と五秒間、向き合った。
胸のあたり、縫い目が裂けていた。実に潔く、実に真剣に、躊躇いというものを一切感じさせない裂け方だった。まるでこの瞬間をずっと待っていて、今日ようやく解放されるチャンスを掴んだかのようだ。
……あれ。
私は服を脱ぎ、もう一度確認した。幻覚ではない。縫い目は本当に裂けている。しかも非常に、非常に、非常に理解しがたい位置で。
顔を上げて、鏡を見た。
鏡の中には一人立っていた。髪はまだ寝癖で乱れ、目はまだ腫れている。顔はいつもの顔だ。
しかし。
以下の事象は。
非常に。
おかしい。
私はゆっくりと視線を下ろした。
襟元へ。
そして――
「……ちょっと待って」
洗面所へ行き、電気を全部つけて、全身鏡の正面に立った。不慣れな症例を前にした外科医のような真剣な目つきで、上から下まで、自分自身を再スキャンした。
顔――変わらず。
首――変わらず。
肩――少し広くなったような気もするが、光の加減かもしれない。
そして。
胸。
私は長いこと見つめた。
とても長いこと。
浴室の蛍光灯がジジッと鳴り始めても、私はその場に立ったまま見続けた。
……光の問題ではない。
私は手を伸ばし、非常に慎重に、考古学の発掘現場で防塵シートをめくるような厳かな気持ちで、今この瞬間、私の人生観をわずかに揺るがしている事実を確認した。
柔らかい。
しかも、しっかり詰まっている。
私の手はその場で止まり、脳内で緊急の部門横断会議が召集された。
感覚部門:確認、中身あり。
物理部門:確認、体積存在、一年前の記憶と顕著な差異あり。
論理部門:……予算増額を要請。現時点の演算結果は「異常」を示している。
否認部門(最後に発言):むくみかもしれない。
私は手を下ろした。
鏡の中の人間を見つめた。
その人間も、まったく同じ困惑の表情で私を見つめ返していた。
「……私、臨終の輝きか、それとも突然変異でも起きた?」
誰も答えない。洗面所には私と、壮絶な戦死を遂げた濃い藍色の長袖しかいないのだから。
私は破れた縫い目に目を落とした。
この服は頑張った。もともと別の私のために作られたもので、服に罪はない。ただ時代についていけなかっただけだ。私の学生証と同じように、私の学籍状態と同じように、昨日の無人バスのシステムと同じように――
旧バージョンの星野霜のために作られたものは、今や何一つ体に合わなくなっていた。
私はその服を丁寧に畳んで、脇に置いた。
もう着られないとは思うが、それでも捨てる気にはなれなかった。人間というのはそういうものだ。持っていても仕方がないと分かっていても、消え去らせるのが惜しいのだ。
もう一度クローゼットを漁って、少し余裕のある上着を見つけた。今度は慎重にサイズを目測してから頭を通した。よし、これは弾け飛ばなかった。今日ここまでで最も順調に進んだ出来事だ。
顔を洗い、歯を磨き、髪を適当に整えた。
鏡の中の人間は確かに昨夜よりはマシで、少なくとも目の腫れは半分引いていた。
ただ、その人間が本当に私なのかどうか、まだよく分からない。雪風号で過ごした数ヶ月と、鉑橋街二十二番地を出発する前の人間が、同じ一人と言えるのかどうか。何かは確かに変わった。服が私を認識できなくなるほど大きく変わった。でも、何かは出発前のあの日のまま止まっているような気もした。
窓の外はまだ明るくない。
部屋に戻り、ベッドの端に座った。ちょうど机の上のあの写真が目に入った。
もう泣かなかった。ただ一瞥して、視線を外した。
昨夜のノルマはもう使い果たした。
個人端末の振動音がそのとき響いた。私がまだ生きているか確認するかのように、軽く。手に取って見た。
真紀。
その名前をしばらく見つめてから、メッセージを開いた。
真紀:大丈夫?
たった五文字で、公文書のように無駄がないが、午前四時十分という送信時間そのものが、一つの答えだった。
少し考えて、返信した。
霜:たぶん、大丈夫だと思う。
真紀:たぶん大丈夫って、どういうこと。
私はその一言を眺めて、「主観的な体感としては明らかな崩壊はないが、システムが正常に稼働しているかは確認できない」という状態をどう説明するか真剣に考え、最終的に人間の言葉に翻訳するとこうなると判断した。
霜:自分が大丈夫なのかどうか、よく分からないってこと。
数秒の沈黙。
真紀:……今どこ?
霜:鉑橋街。
それ以降、新しいメッセージは来なかった。
私は端末を置き、そのまま座って、窓の外の音のない音をしばらく聞いていた。鉑橋街の朝は徹底して静かで、家そのものの古い軋み、壁の中の水道管、床板の微かなため息まで聞こえるほどだった。
十分ほど経って、呼び鈴が鳴った。
私は立ち上がり、ドアまで歩いて行き、映像確認ボタンを押した――そしてドアを開けた。
ドアの外に、九島真紀が立っていた。
彼女は私服姿だった。制度を代弁できそうなあの正式な軍服ではなく、ごく普通の濃い色の上着。髪もきちんとは整えず、適当に結んでいるだけだった。手には何も持たず、ただそこに立っていて、風が彼女の数本の後れ毛を揺らしていた。
私がまだ何も言わないうちに、彼女は先に私を見た。
そして、固まった。
「あら、変わったね」というような儀礼的な驚きではない。本当に固まっていた。目がわずかに見開かれ、視線が私の顔、首、肩、全身を何度も何度も走査していく。何か照合プログラムを走らせているのに、結果がいつまでも予想と一致しない、というふうに。
三秒の沈黙。
「あなた……霜?」
私は頭を掻いた。
「他に誰がいるの」
彼女はもう一度、今度はさらに念入りに私を見た。私が冗談を言っていないか確認するように。
「……大きくなったわね」彼女は最後に言った。声はいつもより半音低く、非常に真剣な観察報告の結論を述べているようだった。
「それは知ってる」私は脇に退いて、彼女を中に入れた。「入って。外は寒いから」
彼女は中に入り、私の横を通り過ぎるとき、視線がやはり無意識にこちらへ流れた。
私は気づかないふりをした。
「それに」私はドアを閉めて振り向いた。「今日、服を一枚失った」
真紀が足を止めて振り返った。
「どういうこと」
「弾け飛んだの」
彼女は少し沈黙した。
それから視線を逸らし、非常に職業的な平静さを保とうと努力している表情で、軽く咳払いをした。
「……新しいのを買いなさい」
「言われなくても」
彼女はそれ以上何も言わず、上着を脱いでドア脇のフックに掛けた。まるでそこに自分の定位置があるかのように。
実際、彼女には定位置がある。
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