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臨界の星穹  作者: Mr.佐藤焫焵
臨界の星穹:ロスト
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151.秒読みの戦場 1

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

私は人の海の中を、一度見渡した。


もう一度。


さらにもう一度。


現場には人が多い。本当に多い。遺族、軍官、メディア、会場スタッフ、警備員、医療班、強制的に残業させられた気の毒な公務員、それに、自分が何をしているのかまったく分かっていないくせに「歴史的現場だから」という理由だけで鼻を突っ込んできた高級な野次馬たち。


全員が誰かを探している。


娘を探す者、息子を探す者、後輩を探す者、一年前に「行方不明、死亡推定」と判定された名前を探す者。


私も、誰かを探していた。


ただ、私が探している人間は、この会場の雰囲気とは少し違う。


――誤解しないでほしい。


私は、私に借りだけ残してさっさと死んだあの二人を探しているわけじゃない。


あの二人が今どこかの角から現れたとしても、私は泣きながら飛びついたりしないだろう。まず近くに使えそうな鈍器がないか確認するほうが先だ。親子の情はあっても、貸し借りの帳尻は別の話だ。一度死んだからといって、自動的に借金が免除されるわけじゃない。


私が探しているのは、ヴィスラン大佐だ。


それと、シュタイナー博士。


私は降下区画の縁に立ち、肩章、帽のひさし、泣きすぎてメイクが崩れた遺族、表情が壊れている軍の広報担当、現場を走り回るサポート要員の波を越えて、一つ一つの顔を丁寧に流していった。


いない。


もう一度。


やはりいない。


「遠くから様子を見ていて、まだ姿を現すつもりがない」という高級な気配すら、見つからなかった。


それは合理的な話だ。


そして、腹立たしい話でもある。


私はふと、自分が馬鹿みたいだと思った。


星野霜、あなたは何を期待していたの?


あの二人が普通の保護者のように、普通の上司のように、普通の研究者のように、追悼式の会場の端に立って、あなたが生きて降りてくるのを見て、「無事で良かった」という顔をすると思っていたの?


笑わせるな。


ヴィスラン大佐とシュタイナー博士のような人間が気にするのは結果だ。あなたという人間じゃない。


もっとはっきり言えば、彼らはたぶん最初から最後まで、私を実験体として扱っていた。生き残れば、データに価値がある。生き残れなければ、それも別の種類のデータだ。誰かが棺を用意して、誰かが報告書を書く。違いは書式と所管部門だけだ。


私は視線を引き戻して、心の中で一言罵った。


いいだろう。


万人規模の追悼式の現場で死から蘇って、最初に「自分は誰かに気にかけられているか」を確認しようとして、返ってきた答えが「いない、しかもあなたはおそらく何かのテスト記録表の一行の番号に過ぎない」だった。


実に精神衛生に良い一日だ。


ジェスがいつの間にかまた隣に漂ってきていた。どこかのスタッフが生還者に渡した保温ボトルを手に持って、一度泣いた後のほうがむしろいつもの憎たらしい口の軽いバージョンに戻っている。


「何を見てたの?」ジェスが聞いた。


「この世界に良心があるかどうか、確かめていた」


「ああ、それは今日、かなり失望すると思うわよ」


「その言葉、慰めと何の関係もないんだけど」


「知ってる」ジェスはあっけらかんとしている。「でも使える」


私は横目で彼女を見て、突っ込む気力も失った。


この女には非常に腹立たしいが否定しにくい長所がある。感情を暗黒の穴に押し込もうとしているとき、さりげなく一言で地面に引き戻してくれるのだ。引き戻し方がよく、モップの柄で人を突くみたいな方法だけれど。


そのとき、第三陣と第四陣が降りてきた。


ああ。


あのろくでなしの中学生どもだ。


あの連中を見た瞬間、さっきヴィスランとシュタイナーのことで積もっていた鬱憤が、不思議と半分散った。


理由は単純だ。


飛び跳ねて、声がでかくて、歩き方がうるさくて、降下区画を校外学習の集合場所みたいに踏み荒らしているガキどもというのは、それ自体が「少なくとも全員、本当に生きて帰ってきた」という事実の、最も粗暴で最も有効な証明だからだ。


第三陣の小艇のハッチが開いた瞬間、いくつかの頭が先に飛び出てきた。


一人一人、前の子より騒がしい。


一人一人、前の子より生意気だ。


しかも降りる前に、二人が上空の雪風号に向かって手を振っていた。死者名簿から這い上がってきたとは到底思えない、夏合宿で刺激的なプログラムを終えて記念品をもらいに行く顔だった。


私は笑った。


呆れ笑いの類だが。


「ちゃんと並べ、放鳥に失敗したアヒルの子みたいにうろちょろするな」


私は声のトーンを一段落とし、自分でも相当わざとらしいと思いながら笑顔を貼りつけて、そのガキどもに手招きした。


「こっち。早く動け。カメラに口を開けて呆けた顔を撮られたら、大人になってから自分でイメージ管理にお金を使う羽目になるぞ」


何人かは明らかに一瞬固まった。


さっきまで全カメラの正面中央に立って、追悼式ごと爆破した人間が、次の瞬間にはこんなに自然に「優しい先輩モード」に切り替えられるとは思っていなかったのだろう。


……まあ、優しいのは嘘だけれど。


先輩モードは本物だ。


私は笑顔のまま、そのガキどもを遺族・医療区の方向へ誘導しながら、頭数を数え、ついでに記者のカメラを見に行こうと列を外れようとした二人の小悪党を片手でつかんで正規ルートに戻した。その手際の良さに、自分でも少し怖くなった。


人というのは、艦内で誰かの後始末を長くやり続けると、「よし、次のバッチ、送り出す」という物流処理の感覚が自然に育つらしい。


竹竿みたいに細いガキが顔を上げて、目をきらきらさせながら私を見た。


「先輩、さっきの台詞、めちゃくちゃかっこよかった」


「知ってる」


「先輩、本当に戦艦と戦ったんですか?」


「戦った」


「本当に砲撃したんですか?」


「した」


「先輩、あの――」


「これ以上続けたら、メディアの書き起こし要員に回すぞ」


相手はすぐに黙った。


よし。連邦の未来にはまだ望みがある。少なくとも、本物の脅しが何かは分かっているらしい。


もちろん、全員がこんなに可愛いわけじゃない。


以前、私の体型を笑って歯を二本折られたあのガキ大将は、今は全然可愛くなかった。


担架で運ばれてきたのだ。


口の端には処置済みの血の跡があり、全身が包まれていて、まるでドアと殴り合いをして負けたみたいだった。横には表情はプロだが内心では「この子はどうやって生き残りながら同時にここまで自分を追加破損させたのか」と思っているであろう医療スタッフが付いていた。


私はその、歯が二本欠けて全体的な横柄さが三割減になった顔を眺めながら、意外なほど穏やかな気持ちでいた。


むしろ、慈悲すら感じた。


だから私はその場に立ち、両手を前で重ね、微笑みながら、その救護車のハッチが閉まるのを見送った。


「かわいそうに」


私は心から言った。


「神のご加護があらんことを」


ジェスの肩が激しく震え始めた。またこの場で鵞鳥みたいな笑い声を出すんじゃないかと心配になるくらいに。


「シモ」ジェスが笑いを殺しながら気息声で聞いた。「今のあなたの表情、教会で人を刺しておいて、ご丁寧に白い布までかけてやる悪い女の顔じゃない?」


「うるさい」


「でも当たってるでしょ」


「もう一言言ったら、第五番目の負傷者にしてやる」


ジェスはすぐに両手を上げて、自分はただ純粋に観賞しているだけで、芸術の邪魔をするつもりはないと示した。


私は鼻を鳴らして、視線をメイン会場に戻した。


そして、九島亜紀が泣き終わっているのを見た。


より正確に言えば、九島亜紀が涙を拭き終わっていた。


この二つは大きく違う。


前者は姉であり、後者は生徒会会長だからだ。


さっきまで九島真紀の肩に寄りかかって、私の「約束を果たしました」という一言で一年分の我慢が一気に切れたように泣いていたのに、数分も経たないうちに、もう呼吸を整えて、背筋を立て直して、目尻を拭く指先の動作まで収まっていた。


冷たいのではない。


訓練されているのだ。


あるいは、これが九島家というものだ。


九島亜紀が感情を一つずつ骨の中に押し込んでいくのを見ながら、私はなぜ九島真紀が普段あんな風なのか、少し理解できた気がした。この家族はたぶん、子供の頃から感情の表し方を学んできたのではなく、感情をきちんと折り畳んでポケットに収め、物事が終わってから取り出すかどうか決める方法を学んできたのだ。


ただ、九島亜紀は九島真紀より少しだけ容赦がない。


九島真紀は冷たい。


九島亜紀は、泣き終わった後に振り返って仕事をする。


泣き終わってから最初にしたことは、軍を止めることだった。


文字通りの意味で。


家族と生還者の最初の衝突が一段落して、医療班と警備線が立て直しに入り、メディアがまだ狂ったように前へ押そうとしているその節目に、首都圏防衛司令部の臨時接管識別章をつけた大佐が、部下を連れて前へ歩き始めていた。


あの歩き方は見覚えがある。


非常によく見覚えがある。


軍の手続き派だ。


歩調は速くないが、一歩一歩に「これからは私が場を収める、感情で動く生き物たちは少し退いてください」という公式な匂いがついている。横には記録官、医官、安全連絡官が揃っていて、今刷り上がったばかりの人員配置表みたいに整っていた。


大佐の最初の一言も、実に標準的だった。


「現場の生還学員および艦員は軍が引き継ぐ。ご家族の方は一時後退いただき、身元確認、医療検査、初期隔離手順にご協力を――」


こういう言葉は、軍校と軍のシステムの中で嫌というほど聞いてきた。


一言一言は合理的だ。


一言一言は正しい。


組み合わさると、こうなる。「人間はまず制度に返せ、感情は後でいい」。


私が白目を剥こうとしたとき、九島亜紀がすでに一歩前へ出た。


大きくはない。


でも、正確だった。


彼女は、その大佐と九島真紀の間に、すっと入り込んだ。


現場にはカメラが山ほどあったが、その瞬間、私は場違いなことを考えていた。この立ち方、綺麗だな、と。


なぜなら九島亜紀は、荒っぽく押しのけたり、声を上げたり、感情で場を圧したりするタイプではないからだ。彼女の出方は、非常に学院らしく、非常に上位者らしく、そして非常に嫌な意味で整っていた。嫌な意味というのは、彼女が一歩踏み出した瞬間、場全体が自動的に感知するからだ。――ああ、この人は喧嘩しに来たのではない。ルールを書き換えに来たのだ。


「大佐閣下」亜紀が口を開いた。声はまだ泣いた後の少しかすれた質感を残していたが、刃の縁は平らだった。「正式な責任帰属の整理が完了するまで、連邦中央星際連合軍事学院所属の学員は、学院の保護条項に優先して拘束されます」


大佐が眉をわずかにひそめた。


「会長、現場はすでに軍の緊急接管下に――」


「緊急接管の前提は、現場の秩序が機能不全に陥った場合です」亜紀は非常に礼儀正しく遮った。礼儀正しさが、血を拭い終えたばかりのナイフの礼儀正しさだった。「現在、医療はすでに介入し、生還者名簿は確認可能で、公開中継は継続中です。この状況で、国家規模の追悼式典において生還が確認されたばかりの学員を首都圏防衛部隊が強制的に連行した場合、大佐閣下はどのように対外説明なさるご予定ですか?」


……見事だ。


本当に見事だ。


私は横に立ちながら、思わず拍手しそうになった。


これが生徒会長バージョンの「今ここで手を出したら、全連邦の生中継で最悪の死に方をさせてあげる」だ。


しかも、こんなに上品に包まれている。


大佐の表情が目に見えてわずかに固まった。


軍が最も恐れるのは、麻煩事ではない。


公開されていて、包みようのない麻煩事だ。


今日のこの規模の現場では、強引に人を連れていくどころか、泣いている遺族に誰かが先に触れただけで、三十分以内に十六の角度から全連邦で繰り返し流されることになりかねない。


大佐の口の端が引きつり、言い方を変えようとした。


そのとき、カランド・ローゼンがゆっくりと半歩前へ踏み出した。


たった半歩。


でもその半歩は、警備兵が一列並ぶより効いた。


「大佐」カランドが口を開いた。声は大きくない。「会長の言う通り、まず現場を落ち着かせてから、帰属の話をする」


この一言が出た瞬間、私はその大佐のために心の中で蝋燭を一本立ててやった。


九島亜紀が出てきて止めるのは、学院が身内を守っているとも言える。


しかし今、銀河連邦最高評議会国防委員長まで足を踏み入れてきた以上、これはもう身内びいきではない。これは公開通告だ。今日この場を台無しにした者は、一生かけて始末書を書き続けることになる。


その大佐はすぐに背筋を伸ばした。


「了解しました」


……本当に、よく分かったらしい。


もう一方では、バイヤー・ヴァンダー提督もすでに動線全体が見渡せる位置に移動していたが、すぐには手を出さなかった。ただそこに立っていた。非常に教養があり、非常に高位で、ぶつかることを全くお勧めしない壁として。


私はふと思った。今日の現場で一番気の毒なのは、追悼式の司会者でも、広報担当でも、メディアでも、歯を二本失ったあのガキ大将でもない。


こういう場面で無理やり手続きを取り戻そうとした人間たちだ。


なぜなら彼らの前には、泣いた後すぐに会長モードに切り替えた九島亜紀が立ち、横にはローゼン家のカランドがいて、遠くにはヴァンダー家の提督が見ているからだ。


この布陣は、もう鉄板ではない。


政治的な書類裁断機に人間を送り込む装置だ。


九島真紀は亜紀の半歩後ろに立って、何も言わなかった。


でも私には分かった。彼女の目が、わずかに変わったことが。


驚いているわけでも、感動で胸がいっぱいになっているわけでもない。どちらかというと――ああ、姉が仕事を始めた、という感じだ。


ほんの少しの、力の抜け方。


非常に九島真紀らしい。


そして、正直に言うと、少し綺麗だった。


その考えが頭に浮かんだ瞬間、私は自分で自分を心の中で罵った。


こんな状況で「少し綺麗」という評価が出てくるとは、星野霜、あなたは本当に辺境で一度壊れてきたらしい。


ジェスがまた近づいてきて、小声で言った。


「今になって分かったわ、あなたがさっきなぜ会長に敬礼したか」


「そんな深い意図はない」


「嘘つけ、あの一手は致命的だったわよ。先に姉を泣かせて、その姉に妹を守らせる。あれを交渉に使ったら、連邦が終わる」


「あれは計算じゃない」


「才能ってこと?」


「生きて帰ってきてから、順手でやった人情の投資よ」


ジェスは呆れた顔で私を見た。


「あなたって本当にロマンチックじゃないわね」


「ありがとう、そのおかげで今日まで生きてこられた」


ジェスはなぜか頷いた。


「それはそう」


会場の前方では、九島亜紀がすでに第一波の軍の接管を押さえ込んで、現場連絡官と新しい区分けの交渉を始めていた。声の回復は早く、指示が一つ一つ出ていく。生還者区、家族接触区、医療検査ライン、メディアバッファゾーン。どこを先に囲い、どこは強引に押さえてはいけないか、彼女の数言の中で素早く形になっていく。


さっきあれほど泣き崩れていた女性が、今は追悼式の残骸の中央に立って全員のために秩序を組み直している。私はそれを見て、恐ろしいと思った。

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