121. 尻尾を掴む 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
一方、キャプテン・ハック本人には、そんな幸運は訪れなかった。
貨物艙の初期封鎖を終え、中段のメイン艙へ戻された時、目の前の光景に、自分が海賊船に乗り込んだのか、それとも連邦法典と心理学と安っぽい夕食が共同で主催する宗教的な更生集会に迷い込んだのか、一瞬分からなくなった。
運の尽きたキャプテン・ハックは今、固定椅子に押さえつけられ、両手を後ろ手に錠をかけられ、自分の人生保険に今夜の項目が含まれていなかったと気づいたような顔をしていた。アッシュは彼の正面に立ち、資料板を手に、連邦法を淡々と読み上げながら、あの過剰なほど穏やかな声で「正直に話した方が身のためだ」と勧め続けていた。
その光景は、背筋が寒くなるほど奇妙だった。
アッシュは尋問しているのではない。 彼は読経していた。
「連邦航運安全法第十七条第三項により、無許可の軍規格動力設備を民間の武装団体に流通させてはならない……」彼の語気は、就寝前の読み聞かせをしているかのように平坦だった。「辺境治安条例第二十二条により、登録済みの略奪船団と継続的な取引関係にある者は、共犯として処理される……」
そして一息置き、非常に誠実な目でキャプテン・ハックを見た。 「キャプテン・ハック、今本当のことを話す方が、あなたのためになる」
傍らで見ていた私の頭には、ただ一つの結論しか浮かばなかった。 ――この男は、絶対に何かのカルト教団の牧師だ。
世界の終わりを叫ぶ安っぽいタイプではない。スーツをきっちり着こなし、法条と微笑みを手に、いつの間にか相手に頷かせて自白させ、自分は生まれた時からずっと法律違反を犯してきたのではないかと疑わせる、高級なタイプだ。
一方の真紀は反対側に立ち、まったく別の路線を進んでいた。
精神攻撃と言うには大げさだが、単なる尋問の補助と言うには生ぬるい。彼女は古い刑事ドラマに出てくる、プロフェッショナルな圧迫型の人物に近かった。大声も出さず、机も叩かない。ただ証拠の断片を一つずつ目の前に並べ、極めて冷静で、極めて技術的で、そして相手の夜の眠りを確実に奪うような語調で告げていく。「私たちはすでに多くを知っている。今さら知らないふりをしても、ただ愚かに見えるだけだ」と。
そして、真の意味で「良い警官」を演じていたのは、アイダだった。
最初は状況が飲み込めなかった。彼女が本当にどこからか持ってきたカツ丼を手に、キャプテン・ハックの部下の一人の向かいに腰を下ろし、地域の模範青年に選ばれそうなほど穏やかな表情で口を開くのを見るまでは。
「困っていることがあれば、話してくれていい」
その海賊はもともと凶悪な顔をしていたが、その一言で、一瞬呆けた顔になった。
アイダは続けた。 「父がいくつかの補給ラインで顔が利くの。正直に話してくれれば、後でもう少し飢え死にしにくい仕事を紹介できるかもしれないわ」
相手の口元が引きつった。
アイダはカツ丼を少し前へ押し、さらに和やかな声で言った。 「お腹が空いてるんでしょ。まず一口食べたらどう?」
私は傍らで見ていて、完全に呆気に取られた。
これが銀河連邦が育て上げたエリート学生なのか?
いや、これはむしろ、ディベート部とビジネススクールと弁当屋の息子を一緒に軍隊へ放り込んだ結果、尋問のスキルツリーを予想外に全振りしてしまった人間の姿に近い。
場違いでなければ、アイダの次の一言は「人生は長い。海賊稼業に全部賭けるな」になるのではないかとさえ疑った。
そして最も恐ろしいのは――この方法が、本当に効いたことだ。
海賊という生き物は、死や痛みを恐れるのと同時に、自分が完全に見透かされることを恐れる。アッシュが法条で相手を死の淵まで定義し、真紀が技術的証拠で言い逃れの余地を塞ぎ、アイダが親切な詐欺師のように下り坂を用意して、「今ここで話せば、まだ体裁を保てる」という選択を、ひどく魅力的に語って見せた。
長くは持たなかった。キャプテン・ハックの部下たちは、次々と口を割り始めた。
まず補修部品のリスト。 次に貨物の出所。 そして、あの九島重工のヘリウム・水素駆動炉だけでなく、武装供給率を強化できる材料の数箱まで、芋づる式に吐き出された。
次々と出てくる貨物リストと識別コードを見ながら、私はひどく複雑な気分になった。
一方で、この邪道な方法が確かに有効であることを認めざるを得ない。他方で、雪風という艦に、果たして正規に育った部門が一つでも残っているのかを、本気で疑わざるを得なかった。
キャプテン・ハック本人の番になっても、彼の態度は依然として油で滑らかだった。強硬な滑らかさではない。今は勝てないし、逃げられないし、強がっても意味がないと分かっているからこそ、すべての言葉に油を塗り込み、意味は掴めても、骨だけは掴ませない類の滑らかさだった。
彼は顔を上げてアッシュを見た。口元には、かろうじて商人らしい笑みが残っていた。
「代理艦長殿、そんな険しい言い方はやめてくれませんかねえ」キャプテン・ハックの声は掠れていたが、まだ愛想を保とうとしていた。「私はただの使い走りで、金をもらって荷を運んだだけです。誰が金を出すか、誰のために運ぶか――これがグレーな航域の一番普通のルールじゃないですか」
アッシュは資料板を一枚めくった。 「連邦法における『使い走り』の定義は、あなたが想像しているものとは、少し違うかもしれない」
「法律はあんたたちが書いたものだが、命は俺たちみたいな人間が自分で拾い集めたものだ」キャプテン・ハックは肩をすくめ、錠前がカシャリと鳴った。「大物が何を積んで、何を降ろすか、俺が決める資格なんてない」
アッシュは彼を見た。 「では少なくとも、今その『大物』という三文字を、もう少し具体的に言うことはできるはずだ」
キャプテン・ハックは数秒黙り、艙内の全員を見回してから、最後にごく微妙に一瞬だけ、真紀の顔で視線を止めた。
非常に短かった。 意図的とは思えないほど短かった。 それでも、私はそれを見た。
そして彼は、さらに滑らかに笑った。 「名前は本当に知らないんです」彼は言った。「私を雇ったのは、自分が九島家の内部の者だとだけ名乗った。支払うべき報酬は前払い、受け取るべき荷は暗号通り。取り決めはきれいで、金もきれいだった――少なくとも、表向きは私よりきれいでしたよ」
その一言が落ちた瞬間、艙内の空気が一層薄くなったように感じた。
私は思わず真紀を見た。 彼女は真っ直ぐに立ち、顔には何の表情も浮かべていなかった。だが私は、今の彼女のこの状態をよく知っている――こうして表情が消えるように見える時ほど、彼女は本当の反応を、さらに深いところへ押し込んでいるのだ。
アッシュはその言葉を聞き逃さなかった。 「暗号」彼は言った。「言え」
キャプテン・ハックは乾いた唇を舐め、短いコードの並びを口にした。
単なる数字ではない。一般的な闇市の接触フォーマットでもない。その中には奇妙な分割規則と末尾の倒置法が混じっていて、わざと古めかしく仕立てられた、旧式の識別習慣のように聞こえた。
私は最初、ただ覚えにくいと思っただけだった。
だが、キャプテン・ハックが最後の末尾コードを読み終えた瞬間、私の隣にいた真紀の目が、突然冷え込んだ。
驚きではない。 困惑でもない。 認識だ。
その変化はごく微細だった。だが私は十分に近くに立っていて、彼女の指先が、見えない針を直接掌に突き立てられたかのように、微かに縮むのを見た。
私は即座に理解した。 このコードを、彼女は知っている。 曖昧な既視感ではなく、深く知っている。こういう場面でさえ、その一瞬の失衡を完全に隠しきれないほど深く。
私はその場で指摘しなかった。 馬鹿ではないからだ。 そして今、アッシュ、真紀、アイダ、そして艦の保安隊全員が見ているこの場で、彼女に直接「これ、お兄さんの側近が使うフォーマットじゃないの?」などと問うのが、最も愚かな行為だと分かっていたからだ。それは気遣いではない。彼女をその場で火刑台に押し上げることだ。
だから私はただ静かに立ち、キャプテン・ハックの憎たらしい顔に注意を向けているふりをした。 だが、心の中の糸は、もう完全に張り詰めていた。
キャプテン・ハックはまだ話し続けていた。 「相手が誰かは本当に知らない」彼は錠をかけられた両手を広げ、いかにも困った様子で笑った。「俺は暗号だけを認識して、主人は認識しない。この商売では、知りすぎた人間は、たいてい長生きできないんですよ」
アッシュはすぐには言葉を返さなかった。ただキャプテン・ハックを見つめ、今この男が吐き出しているものが七分本当で三分嘘なのか、三分本当で七分保身なのかを評価しているようだった。この男の最も厄介なところはここにある。普段の口調は文明的だが、本当に事を進める時の頭は、誰よりも冷たく回る。
最後に口を開いたのは、アイダだった。 「重要じゃないわ」彼女の語気は平坦だった。「いずれにせよ、設備は本物、点検コードも本物、外付けの資材も本物。あなたが今、名前を知らないとしても、私たちが後で調べられないという理由にはならない」
彼女はそう言い終えると、さらに冷酷に一言付け加えた。 「それに、あなたのこの船の整備状態を見る限り、あなたが私たちより先に調べ終えられるとは思えないけれど」
キャプテン・ハックの口角が引きつった。 私は危うく笑いそうになった。
真紀は依然として何も言わなかった。 だが私には分かっていた。彼女は今、頭の中であの暗号をもう一度分解しているはずだ。推測ではなく、照合として。疑いではなく、彼女自身もおそらく認めたくない、ある種の確認として。
兄の側近。 あるいは少なくとも、あのフォーマットを使う側の人間。
これで事態は、本当に厄介になった。
「九島家に問題があるかもしれない」という、報告書に書きやすい類の厄介さではない。 「問題が真紀に近すぎる。一つの顔、一つの呼び方、あるいは彼女が幼い頃から聞かされてきた掟の一つ一つにまで、糸が伸びてくるかもしれない」という厄介さだ。
景雲の中で味わった、あの混乱した感情は、今思えばずいぶん単純なものに思えた。
家族が絡んでしまえば、もはや「誰が正しくて誰が間違っているか」という単純さでは済まなくなるからだ。
アッシュがようやく資料板を閉じた。 「よし」彼は言った。「まだ少し協力する気があるようだな」
キャプテン・ハックはかろうじて笑った。 「私はいつも、空気を読む人間ですから」
「なら、その調子で頼む」アッシュはわずかに微笑んだ。「後でまた話そう」
その「また話そう」という言い方は、凶暴には聞こえず、むしろ礼儀正しくさえあった。 だが、なぜか私はキャプテン・ハックのことが少し哀れになった。
アッシュにこの語調で「後でまた話そう」と言われた時、たいていの場合、本当に耐え難い部分がこれから始まることを、私はよく知っていたからだ。
私はちらりと真紀を見た。 彼女もちょうどその瞬間、キャプテン・ハックから視線を外していた。表情はほぼ完全に平静を取り戻していて、何も読み取れなかった。私だけが知っている。その平静の下で、あのコードが先ほど確かに一本の切り傷を入れていったことを。
そして私にできることは、今はその傷口を見なかったふりをすることだけだった。
少なくとも、ここでは。 少なくとも、こんなに多くの目が見ている場所では。
今夜、私たちがキャプテン・ハックの船から引きずり出したのは、動力炉と材料と盗品だけではないからだ。
九島家の深部へと伸び始めた、一本の線でもある。
そしてその線は今、触れるのが怖いほど熱い。
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