113. 氷の惑星 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
蘭は無表情で装備ラックを支え、事態が連邦軍の最新型人間ボウリングのデモンストレーションに発展するのを防いだ。
アイダは頷き、教師が教材の効果に満足した時のように冷静に結論を下した。「——こうなる」
私はロイに寄りかかって体勢を立て直し、額に青筋を立てた。
「ありがとう、非常に生々しい授業だった」
「どういたしまして」
ロイはまだ私の腕を掴んだまま、苦痛と真誠の入り混じった顔をした。「シモ、今の映像、艦内監視記録から削除申請してもいいですか?」
「駄目」ジェスが即答した。「あれは今回の採水任務の最も尊い精神的支柱だ」
「帰ってきたら、あんたの配給コップを計量スプーンに替えてやる」私は言った。
「公私混同だぞ、代理艦長!」
「そうよ、今頃気づいたの?」
騒がしい声が整備甲板の金属の壁に跳ね返り、この傷だらけの艦に、奇妙な日常感をもたらしていた。誰もが分かっているのだ。私たちは今、宇宙の縁に放り出され、艦は半壊し、長官は重傷、補給は底をつき、この先には五日間の亜光速航行と、悪徳業者かもしれない修理工場が待っていることを。それでも、誰かがくだらない冗談に白目を剥く余裕がある限り、この艦はまだ死んでいない。
装備の点検が一段落し、他のメンバーがバックパックの最終圧力テストと工具の確認に移った時、私は自分の手袋の固定リングを留め終えたところで、真紀の視線に呼ばれた。
いや、本当に視線だけで呼ばれたのだ。
あの「あんた、来なさい」という視線。
極めて理不尽で、極めて有効なやつだ。
真紀について、整備甲板の外側にある静かな通路へ出た。そこは非常灯が壁際を照らしているだけで、その光が彼女のショールの縁に冷たい線を描いていた。
人の輪から離れると、先ほどの笑い声や工具のぶつかる音が、ドア一枚隔てて遠くへ押しやられたように消えた。残ったのは循環ファンの低い唸りと、自分の少し情けない心拍の音だけだった。
「傷、まだ痛む?」私が先に口を開いた。
言ってから、自分の舌を噛み切りたくなった。
なんだこの切り出し方は。言葉を覚えたての子供みたいに不器用だ。
真紀は私を見て、視線は変えずに、ただ声を少し落とした。
「痛むわよ」彼女は言った。「でも、ベッドから降りられないほどじゃない」
「医官は歩き回るなと言ってたはずだけど」
「医官は、艦をうしかい座ボイドの縁まで持っていけとも言ってないわよ」
「それは私が望んでやったことじゃない」
「知ってる」
彼女のその「知ってる」はとても平坦で、天気を述べているようだった。だが、なぜか目が覚めてからずっと胸の奥で張り詰めていたものが、ほんの少しだけ緩んだ気がした。
壁に寄りかかり、自分の手袋の固定バックルを見下ろした。
「採水はすぐに戻ってくる」私は言った。「まず第一陣の水を補給して、氷の純度と回収効率を確認する。あの星の氷層がデータより良ければ、後で採集を拡大できる。あんたとアッシュは怪我を治して。修理工場に近づく頃には、艦橋に戻れるだろうから」
真紀は少し沈黙した。
「私を宥めてるの?」
「……そんなに分かりやすい?」
「すごく分かりやすい」彼女は言った。
私は少し気まずく笑った。
「ごめん。今の私、人を宥めることとデタラメな命令を出すこと以外、得意なことがないみたいで」
「あんたは強がるのが得意でしょ」真紀は言った。
「それも褒め言葉?」
「今の状況なら、そうね」
彼女が一歩、近づいてきた。
ほんの一歩なのに、距離が一気に縮まった。彼女の首筋にまだ完全に消えきっていない小さな擦り傷が見えるほど。医務室の消毒液とは違う、彼女自身の冷ややかな匂い——薄い雪のような、あるいは私が一生かかっても身につけられない冷静さのような匂いが届くほどに。
「シモ」彼女が呼んだ。
喉が少し乾いて、「ん」と応えた。
「強がらないで」
……この言葉は、本当に反則だ。
もし彼女が私に死ねと命令したなら、少なくとも冷血だと罵ることはできる。だが彼女は、よりによって「強がらないで」と言ったのだ。
顔を上げ、彼女を見た。
「あんたもね」私は言った。「自分を再利用可能な軍用品みたいに扱うのはやめて。副長は高いんだ。今の私たちには弁償できない」
真紀の口角が、ごく薄く動いた。笑いとは呼べないほど微かだったが、私には見えた。
そして、彼女は手を伸ばし、私の肩口の、完全に平らになっていなかった装甲布を撫でて直した。
布越しに指先がかすめたその一瞬は、死ぬほど軽かったのに、どんな警報よりも私を冷静でなくさせた。
「戻ったら報告しなさい」彼女は言った。
「……了解、副長」
「それと」
「何?」
「水は忘れずに飲みなさい」
危うくその場で吹き出しそうになった。
全艦で配水が行われ、髪を洗うことすら軍法会議ものになりそうな今、この一言は告白に近いほど贅沢だ。
だから私は情けなく顔を背け、低く一言だけ返した。
「分かってるよ」
整備甲板に戻ると、ジェスが揚陸艇のハッチの横に立ち、顔中に「俺、さっき何かとんでもないものを見逃した?」と書いてあった。
「何その顔」私は訊いた。
「ゴシップレーダーが、サイレントモードで高濃度の曖昧事案が発生したと感知した」
「あんたのレーダーがそんなに優秀なら、後で降りた時、氷層の空洞を探すのに使って」
「なんて残酷な職務異動だ」
ロイはすでに揚陸艇の前席に座り、姿勢制御ノズルの最終確認を行っていた。蘭は艇内と艦橋の近距離通信を接続し、アイダは採集モジュールを抱えて圧力値の最終照合をしていた。
全員が低重力用船外服を着た姿は、どこかの不運な星を解体して持ち帰り、お湯で煮て飲もうと企むプロの強盗団のようだった。
最後に、整備甲板の外の艙壁を一瞥した。
そして、ヘルメットを閉じた。
世界が一気に静まり返り、自分の呼吸音だけが残った。
揚陸艇が雪風の腹部ポッドから離脱した時、機体に低い振動が伝わってきた。戦闘時の歯を食いしばりたくなるような暴力的な震動ではない。もっと現実的で、日常的な金属の摩擦感だ。引退するはずだった老労働者が、肩を叩かれて、再び道具を手に家を出るような感触だった。
ロイの操縦は安定していた。
このことは、普段なら特別褒められることではない。舵手にとって「安定」は基本要件だからだ。だが、半壊しかけた揚陸艇を操り、哀れなほど薄い大気層を抜け、低温で低重力、見渡す限り氷晶だらけの無人の生存不能球体へ降り立つ時、その「安定」は突如として極めてセクシーな才能に変わる。
後部キャビンの固定席に座り、舷窓越しにその氷封惑星が徐々に大きくなっていくのを見ていた。
童話に出てくるような美しい星ではない。
機嫌の悪い神様が、海を冬ごと地面に叩きつけ、片付けるのを面倒くさがった結果、白、青、銀の三色で構成された沈黙の廃墟が生まれた、というような星だ。
広大な氷原が恒星の斜光を浴びて冷ややかに輝き、地表の裂谷にはガラスの森のように氷晶の柱が林立している。一部の場所では、雪の下から暗赤色の鉱脈が露出しており、凍りついた傷口のように見えた。希薄な大気の中を微小な氷塵が漂い、地平線全体が薄い白霧に覆われ、光さえも研磨されたようにぼやけている。
「着陸ゾーン確認」蘭の声が通信から聞こえた。「地形の傾斜低、表層氷殻の厚さ安定、活断層の信号なし。風速は無視できるレベル。放射線値は安全圏内」
「人間の言葉に翻訳して」ジェスが言った。
「今のところ死なない」蘭が答えた。
「それなら分かる」
揚陸艇が着陸脚を下ろした時、機体は軽く震えただけで、想像していたような重い衝撃はほとんどなかった。〇・〇四Gはすべてを奇妙に軽くし、この星の「いらっしゃいませ」という挨拶さえも、気だるげに聞こえるほどだった。
ハッチが開いた瞬間、外の景色に息を合わせるのを忘れそうになった。
氷。
見渡す限り、氷だ。
単なる白ではない。透明と半透明が幾重にも交錯する氷だ。足元の地面は磨き上げられた巨大な水晶板のようで、緩やかに起伏する氷原へと続いている。遠くの大小の結晶柱が恒星の光を屈折させ、誰かが宇宙全体を切り刻んで大地に無造作に突き刺したかのようだった。
暴風も、獣の咆哮も、雪の舞う気配すらない。ただ過剰なほどの冷たい静寂があり、ここで大声を出しても、反響すら面倒がって残業を拒否しそうなほど静かだった。
「すっごく綺麗」ジェスが最初に言った。
「すごく冷静な墓場だ」アイダが言った。
「両方正解」私は言った。
揚陸艇から第一歩を踏み出した瞬間、アイダのさっきの指導がどれほど重要だったかを悟った。
あれは歩行ではない。
地面と交渉しているようなものだ。
足の裏で軽く力を入れただけで、体は誇張されたように空中に送り出される。一歩一歩が、責任を取る気のない夢の中を歩いているようで、異常に軽く、過剰に浮き上がる。利点は装備を背負っていても疲れないことだが、欠点は少しでも調子に乗れば、その場で人間気球昇空術を披露することになる点だ。
ロイは明らかに、皆の前でプロの舵手かつ頼れる男性というイメージを保とうと努力していた。だが、ハッチのスロープを降りた直後、無意識に通常の重力下の力で踏み出してしまい、そのまま大きく前へ滑り浮かんだ。両手が本能的に空中で二回ほど宙を掻く。その姿は、檻から放り出された温厚な家畜そのものだった。
半秒我慢したが、やはり堪えきれなかった。
「ロイ、今のあんた、野生に帰されたペンギンみたい」
「こんな時に例え話をしないでください!」ロイは通信越しに悲痛な声を上げ、同時に姿勢制御ノズルで必死に体勢を立て直そうとした。「それにペンギンはあんな飛び方しません!」
「飛べないのがポイントでしょ」
「もういいです!」
ジェスはそのまましゃがみ込んで笑おうとしたが、ここが〇・〇四Gであることを忘れていた。しゃがんだ瞬間に逆に体がバウンドし、ボタンを押し間違えたおもちゃのように横へ流されていった。蘭が素早く彼女の背中の回収索を掴み、引き戻す。その動きは、言うことを聞かない凧を回収する手つきのように鮮やかだった。
「自分を回収項目にしないで」蘭は言った。
「今日のあんた、本当に毒舌だね」ジェスが言った。
「仕事の調子がいいだけ」
ヘルメットの中で循環する人工空気を深く吸い込み、部隊に予定位置へ散開するよう手で合図した。
アイダは最初の氷層の厚さと純度を調べに行き、蘭は短距離スキャンパイルを立てて周辺地形の校正を行う。ロイは機動支援として揚陸艇のそばに残り、私とジェスは切断モジュールを持って、表面が平らで氷質が透明なエリアへと前進した。
正直に言えば、この初めての採水作業で遭遇した状況は、宣伝映画に撮るほどドラマチックなものではなかった。
本当の厄介事は——表面のあの清潔で夢のように見える透明な氷殻が、連邦軍上層部の良心と同じくらい理不尽に硬かったことだ。切断ヘッドを押し当てた瞬間、機械全体が振動して腕が痺れ、反作用で自分が後ろへ吹き飛ばされそうになった。だが、アイダが熱溶融出力を下げ、蘭が密度層を再設定したことで、問題はすぐに抑え込まれた。
だから、第一ブロックの氷試料の採集状況を一言でまとめるなら、こうなる——私たちは無事に回収可能な大きな氷の塊を切り出した。ロイが再び自分を空へ蹴り上げそうになり、ジェスが固定パイルを自撮り棒のように挿しそうになり、私が切断機の反作用でバック滑り込みを披露しそうになったことを除けば、全体としては、驚きはあったが危険はなかったと言える。
第一ブロックの氷試料が固定クリップでしっかりと回収袋に収められた時。鏡のような氷原に立ち、自分とチームメイトの細長くぼやけた影が氷層に映るのを見ながら、ふと、この光景は荒唐無稽だがひどくリアルだと思った。
残骸のような軍艦、半人前の士官候補生の群れ、死んだ氷封惑星、そして配水表に追われる明日。
だが少なくとも、私たちは本当にここで水を掘り当てた。
宇宙では多くの場合、生き延びるということは、こんなにも体裁が悪い。
そして、こんなにも喜ぶ価値がある。
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