113. 氷の惑星 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
氷封惑星のデータを一時的に艦橋のサイドスクリーンへ移し、ロイには予定航路に沿って艦を安定させるよう指示を出してから、私は立ち上がった。
「医務室へ行ってくる」私は言った。「アイダ、水循環と採集要件を簡潔にまとめておいて。学術誌に投稿する論文みたいなのは要らない。ロイ、現在の航路を維持。蘭、外部信号に変化があればすぐに呼んで。ジェス——」
ジェスを見た。
ジェスは即座に背筋を伸ばした。名指しされたものの、昇進を告げられるのか銃殺刑を宣告されるのか分からない生徒のような顔だった。
「今回はあの椅子に座れとは言わない」私は言った。「艦橋に残って、さっきの配給への不満を整理して。一番うるさいやつ、一番馬鹿なやつ、それから本当に問題になりそうなやつに分類しておくこと」
ジェスは瞬きをした。
「一番うるさいやつと一番馬鹿なやつは、大抵同じグループなんだけど」
「だから分類しろと言ってるの。人生を嘆けとは言ってない」
「了解」
私は頷き、背を向けて歩き出した。
---
医務室へ向かう道すがら、雪風はすでに奇妙な「負傷中の日常」をゆっくりと取り戻し始めていた。
廊下の脇では損管兵がしゃがみ込み、緩んだ内装パネルを固定し直している。少し先では、補給兵二人が非常用乾パンの箱を運びながらすれ違った。片方が「お湯までミリリットル単位で計算されるなら、いっそ涙も回収すればいいのに」と小声で愚痴をこぼし、もう一人が「まず涙が出るようになってから言え」と冷静に返していた。
上出来だ。
愚痴が出るのは、人間が生きている証拠だ。愚痴を言いながらも箱をしっかり運んでいるのは、この艦が当分はバラバラにならない証拠だ。
医務室に入ると、あの過剰に清潔な消毒の匂いがまた顔にぶつかってきた。医療区の照明は相変わらず、後ろめたくなるほど明るい。ここでは、すべての血、すべての痛み、さっき死にかけたばかりのすべての惨めさを、まず隅々まで照らし出さなければ「治療」と呼ぶ資格がないとでも言いたげだった。
先ほどの医官が私を見るなり、自ら歩み寄ってきた。
「中尉」
「アッシュと真紀の様子を見に来た。ついでにいくつか訊きたい」私は言った。
「どうぞ」
「まず負傷者の状況から」声を落とした。「アッシュと真紀は、大体どれくらいで退院できる?」
医官の表情は安定していた。この質問を毎日十数回は受けているような安定感だった。
「『医務室を離れ、激しい運動を伴わない任務に復帰できる』という基準であれば、両大尉は修理工場に到着する前には退院可能な程度まで回復するはずです」彼は一拍置き、極めて厳格に補足した。「ただし、即座に高強度の戦闘や長時間の立ち仕事を担うことは推奨しません」
つまり、命は頑丈で、骨もまだ面目を保っているが、連邦軍の宣伝映画にあるような「全身包帯姿で艦橋に立ち、泰然自若と指揮を執る」という感動的な素材には、当分使えないということだ。
「Dとハーヴィーは?」
「両名とも打撲と中度の脳震盪です。明後日には退院できる確率が高いです」医官は言った。「しかしエヴリン少尉は別です。多発骨折のため、固定と観察が必要です。短期間での復帰は不可能です」
私は頷いた。
良い結果とは言えないが、その場で壁に頭を打ちつけたくなるほど最悪でもない。今この艦に最も必要なのは完璧さではなく、「まだ使える」人間が一人でも多く持ちこたえることだ。
「飛田艦長は?」
医官の目がわずかに沈んだ。
「依然として冷凍睡眠を維持しています。生命兆候は安定していますが、外部の医療・修理施設に到着するまで、中断は推奨しません」
言い換えれば、飛田は生きているが、その生き方は当面、艦の意思決定とは何の関係もないということだ。
その言葉を飲み込み、それ以上は訊かなかった。
「分かった」
医官が体を横へずらし、入っていいと合図した。
アッシュと真紀は同じ区画にいたが、ベッド二つ分の距離が空けられていた。この配置は極めて合理的だ。観察に便利であると同時に、衝撃と薬物からまだ完全に抜け出せていない頭二つが、互いが生きているのを見た途端に思いつきで病棟全体の指揮を執り始めるのを防げる。
アッシュはベッドの背に半ば寄りかかり、手元にはまだ輸液の管が繋がっていた。顔色は私が最初に来た時より少し良くなっていたが、目はすでに冴え渡っていた。元気いっぱいという冴え方ではない。「この人間はすでに、局勢を再び脳に詰め込み始めている」という種類の冴え方だ。
真紀の方は、ずっと静かだった。
額と横顔の傷は処置され、血が拭き取られた後、その顔は私の見慣れた冷たく清潔な輪郭の大半を取り戻していた。ただ、依然として白い。月光の下の刀の峰のように白い。私が入っていくと、真紀の視線が上がり、真っ直ぐに私へ落ちた。
……鬱陶しい。
なぜなら、その視線があまりにも澄んでいて、この人はその気になれば、私の歩く速度だけで艦橋にまたいくつか悪い知らせが増えたと判断できるんじゃないかと疑いたくなるからだ。
「どうやら生きているようだな」アッシュが先に口を開いた。
「辛うじて」私は言った。「艦橋も辛うじてだ」
アッシュが微かに眉を上げた。
「ということは、事態は少しも良くなっていないということだ」
「その推理力、軍校の筆記試験で使えば加点されただろうね」
椅子を引き寄せて、二人のちょうど真ん中あたり、両方を同時に見られる位置に座った。
真紀が先に訊いた。「艦の状況は」
その言葉は以前と同じように、短く、直球で、感傷に逃げる隙を一切与えなかった。
状況を一つずつ話した。
CIC閉鎖。
Dとハーヴィーは明後日退院可能。
エヴリンはしばらく寝たきり。
全艦が第一回用水配給に移行済み。
最後の項目を口にした時、アッシュの表情に初めて明確な変化が現れた。
「用水配給?」
「ああ」私は言った。「配給しなければ、船を直せる場所を見つけるまで持たない」
真紀はすぐには何も言わず、私を一秒間見つめた。
「場所を見つけたのね?」
ヴィクトルが寄越した、あの海賊の匂いがする星図を呼び出した。
今回は隠さなかった。
酔っ払って赤ペンで書き殴ったような、あの低俗な注記さえ隠さなかった。もし今、この二人の前で情報に対する潔癖症を気取るなら、それは時間の無駄でしかないからだ。
ローレンス修理工場の座標が図の中央で光っている。
図を重要なエリアへ縮小し、新しくマークした青白い星体を指差した。
「問題は、修理工場へ行く前に、まずここへ寄らなければならないということだ」
アッシュが目を細めた。
「補水ポイントか?」
「氷封惑星」私は言った。「水氷、二酸化炭素氷、活性銅がある。それに、材料学者は喜ぶが後方支援官は頭痛を起こしそうな二種類の特殊物質も。低重力、生命反応なし、暴風なし。今の位置から迂回してもそう遠くない。まず採水して基本資源を補給し、それから艦を引きずってローレンスへ向かうのに適している」
真紀はそれを聞いて、最初に景色やリスクを尋ねることはなかった。彼女が訊いたのはこれだ。
「水循環はどこまで壊れている?」
「私が自分で見に行って、全艦に入浴禁止を宣告して戻ってくるレベルだ」
真紀は少し黙った。
「全艦の反応は?」
「大体三種類に分かれた」私は言った。「第一類、悲痛型。例えば、今日のスープが塩気のある温水に正式降格したと知った炊事班。第二類、抗議型。例えば、せめて靴下だけでも洗わせてくれと訊いてきた奴。第三類、精神崩壊の瀬戸際で強がっている型。例えば、ジェス」
アッシュが訊いた。「ジェスがどうした?」
「ジェスは今、雪風の代理の代理艦長をやってる」
病室が半秒、静まり返った。
そして、真紀が目を閉じた。
気絶したわけじゃない。それは非常に明確な、少し頭痛を堪えるような短い沈黙だった。行動でこう伝えているようだった——私は今体調が優れない。そうでなければ、今の一文のすべての部分を即座に訂正したかったところだ。
アッシュの方は非常に平静で、ただこう訊いた。
「彼はストーリーを上げたか?」
私は彼を一瞥した。
「あんたたち、あいつを一体なんだと思ってるの?」
「世界の終わりの前にも、まず自撮りのアングルを探す人間だ」アッシュは言った。
……その評価、不快なほど的確だ。
話題を引き戻した。
「とにかく、艦橋の方は私が一時的に抑えた。今はあんたたち二人に、はっきりとした意見を聞きたい。この手順に問題はあるか?」
経路を拡大した。
雪風の現在位置。
氷封惑星。
ローレンス修理工場。
宇宙の辺境に生えたひび割れのような灰色の航路が、跳躍で廃鉄になりかけたこの艦を、ひどく体裁の悪い、だが当面は唯一まともな未来へと引っ張っていく。
アッシュが先に口を開いた。
「これより良い案はない」彼は言った。「まず水を補給し、次に艦を修理する。良い道ではないが、今のところこれが活路だ」
真紀が目を開け、私を見た。
「採水隊は、あんたが自分で率いるつもりね?」
……この人は本当に鬱陶しい。
私がまだ何も言っていないのに、先に見抜かれた。
「そのつもりだ」
「駄目」真紀は非常に早く言った。思考を通す必要すらないような速さだった。
「理由は?」
「あんたは今、艦橋で一番動き回ってはいけない人間だ」真紀は一拍置き、さらに容赦のない一太刀を浴びせた。「それに、あの椅子の座り方を覚えたばかりで、極低重力の星で自分を標本にしに行こうと急ぐ必要はない」
アッシュも今回は真紀の側に立った。
「君は艦に残れ」彼は言った。「第一陣の採水隊には外勤能力の高い人間が必要だが、臨時の最高指揮官まで一緒に放り込むべきではない。特に、私たち二人がまだ艦橋に戻っていない状況ではな」
私は少し沈黙した。
正直に言えば、本当に自分で降りていきたい気持ちがあった。英雄ぶっているわけじゃない。こういう時は、他人より自分への信頼度の方が少しだけ高いからだ。だが問題は、その考えを一度言葉にしてしまえば、それは勇敢さではなく、単なる安全感の欠如から来る支配欲に聞こえてしまうということだ。
真紀は私を見て、声を少し和らげた。
「先に艦橋へ戻りなさい」彼女は言った。「計画を確定させてから、人選を決めろ」
今回、彼女は「私たちに黙って決めるな」とは言わなかった。
だが、意味は同じだ。
そして、より深い。
彼女が引き継ぐからではない。
この問題を、私一人がこっそり命を削って埋め合わせるものではなく、私たち三人で一緒に背負うべき問題として、正式に扱っているからだ。
息を吸い、頷いた。
「分かった」
立ち上がり、図を端末に収めた。
ドアのところまで歩き、もう一度立ち止まって、振り返った。
「そうだ」
アッシュが目を上げた。
真紀もこちらを見た。
「医官によれば、あんたたちは修理工場に着く前には退院できるらしい。Dとハーヴィーは明後日退院。エヴリンはもう少し寝てなきゃいけない」
アッシュは頷いた。その数人の稼働可能なスケジュールを、まとめて頭の中に組み込んだようだった。
真紀はただ一言だけ訊いた。
「あんた自身は?」
「何が?」
「あんたはいつ休むつもり?」
危うく笑いそうになった。
今のこの局面でその質問は、「ついでに月へ散歩に行く予定はいつ?」と訊くのと同じくらい現実離れしている。
「雪風が先に休んでくれる気になったらね」私は言った。
真紀は私を見て、笑わなかった。
ただ非常に平静に、一言だけ置いていった。
「なら、せめて水は飲みなさい」
……上出来だ。
全艦で配水が行われ、髪を洗うことすら軍法会議ものになりそうな今、その一言は告白に近いほど贅沢に聞こえる。
だから私は情けなく顔を背け、低く一言だけ返した。
「分かってるよ」
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




