56. もしも、校外で暮らせたなら 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
Dの向こうはひどく騒がしかった。
爆発的な騒音じゃなく、学食特有の、大勢の話し声とトレイのぶつかる音、椅子を引きずる音、老朽化した空調、学生がまだ餓死する前に発する現実的な雑音だ。
「全員、学食にいる」Dは前置きなしに言った。無駄な言葉は一切ない。「来い」
私は眉をひそめた。「今?」
「今」少し間があって、隣の誰かを見たのか、こう付け足した。「ハーヴィーが、お前と九島が規章を調べたなら無駄にするなって。今日のうちに枠組みを決めるぞ」
……いいね。
こいつら、もう「考えがある」段階じゃない。「実行が幽霊より速い」段階だ。
真紀を見た。
彼女はごく淡く頷いた。今夜が穏やかに終わらないことなど、とっくに読んでいたみたいな顔だった。
「分かった」私は言った。「今から行く」
通話を切り、端末を机に置いて、長く息を吐いた。
「どうだった?」真紀が聞く。
「全員、学食にいるって」私はノートを閉じた。「D召集。今夜はもう逃げられないみたい」
真紀は資料をまとめて立ち上がるとき、私が書きかけのまま広げていた条件表も、自然な手つきで整理して挟み込んだ。
その動作は、まるで私たちがすでに一つの決まった手順を持っているかのように自然だった。
「ちょうどいい」彼女は言った。
「何が」
「あなたが一人で先に考えすぎなくて済む」彼女は私を見て、平坦な声で続けた。「どうせ今夜、みんなで一緒に揉めるんだから」
……なぜかその一言が、妙に落ち着く言葉に聞こえた。
腹立たしい。
本を抱え、彼女と一緒に出口へ向かった。
図書館の午後の光はまだ静かで、外にあるあの制度という機械が次にどう牙を剥くか、一時的に忘れてしまいそうなくらいだった。でも分かっている。食堂に足を踏み入れた瞬間、今日の本当の厄介事が正式に始まるのだと。
なぜなら、次に問われるのは私たちが外に住めるかどうかだけじゃないからだ。
十一人が——
本当に一緒に前線へ放り込まれる人間として、まず生活の中でどうやって互いを詰め込んでいくか。それが始まるのだ。
*
夜の学食は、いつも以上に戦区のようだった。
誰かが殴り合っているわけじゃない。
夕食時の軍校生というのは、もともと「これ以上メシが来なければ、机や椅子を解体して食い始めるかもしれない」という危険な空気を自前で持っている。
Dは奥の長テーブルの端に座っていた。一目で分かった。あいつはどこに座っても、「このテーブルはまず腰を据えたほうがいい」という存在感を自然に放っている。ハーヴィーはすでに端末を開き、横にトレイを二つ並べて、食べながら資料を整理していた。会議と食事を同時にこなすことを、時間節約の基本的美徳とでも思っているらしい。アカリは長テーブルの反対端に寄りかかり、相変わらず「私に表情筋を無駄遣いさせるな」と顔に書いてあった。ロイと蘭も来ていた。前者は財政審議会に引きずり込まれた被害者みたいな顔をしていて、後者はすでに抜け目なく、テーブル全体を見渡せる席を確保していた。
ジェスは真ん中に座っていて、私を見ると元気よく手を振った。
「来た来た、シモ。第144班の第一回準公式住宅陰謀会議へようこそ」
「そのネーミングセンス、本当に事故現場みたいなんだけど」
「褒め言葉として受け取っとく」
真紀が私の隣に座ると、Dが簡潔に話を本筋に引き戻した。
「先に言え」彼は私を見た。「規章はどうだった」
私はノートを開き、今日の午後のページをめくった。
「八人は最低ラインで、上限じゃない」私は言った。「要項にはっきり書いてある。実習編成は八名以上を原則として、任務内容と協同の必要性に応じて十から十二名に拡張できる。私たち十一人だから、合法」
テーブルの上が一瞬、静まり返った。
それからロイが先に息を吐いた。
「よし。少なくとも最初の問題が『俺たち、違法にでかいグループ組んでないか』じゃなくなったわけだ」
蘭が頷いた。声は落ち着いている。
「じゃあ、直接住み方の話をしよう」
ハーヴィーが手を挙げて、続けろと合図した。
今日、真紀と一緒に整理した第一ラウンドの条件を読み上げた。
「まず全体の配置を決める。男子が一階層、女子が一階層、共有スペースが一階層、最上階に洗濯、エレベーターあり」
「同意」Dが最初に言った。
「同意」アカリ。
「最上階の洗濯、私も同意」ジェスが素早く頷いた。「誰が最初に全員分の制服を色移りさせて公開処刑されるか見たいから」
「あんたの見物優先順位、本当にブレないね」私は言った。
「私には私の信仰があるの」
そこで蘭が口を開いた。声は大きくないが、筋道が通っていた。
「男女で階層を分ければ、面倒の多くを最初から排除できる。共有階層も必須。十一人に固定の集合地点がなければ、生活と備戦がごちゃ混ぜの泥沼になる」
ロイが手を挙げた。この共同生活で自分がいずれ傷つく未来をすでに見ている人間の顔だった。
「俺はエレベーターを支持する。十一人で本と装備と補給物資を運ぶのに、エレベーターがなかったら、階段で先に死ぬ」
「珍しく脳みそのある奴みたいな発言だな」ハーヴィーが評した。
「どうも。今日はその言葉、賛辞として受け取っておく」
思わず笑いが漏れた。
よし、少なくともこのテーブルはまだ揉めていない。
そのまま先を続けた。
「第二ラウンドは生活機能。浴室、キッチン、食堂、冷蔵、収納スペース」
「まずは浴室から」ジェスが即座に食いついた。「十一人で浴室が足りなかったら、期末前に最初に壊れるのは精神じゃない。文明だから」
「少なくとも、各階層ごとに十分な数が要る」蘭が言った。
「男子階層は少なすぎないようにしてくれ」ロイが真顔で言った。「マジで」
アカリが淡々と刺した。
「自覚があるみたいね」
「俺のことじゃない。人類全体の話をしてる」
Dはこのやり取りを完全に無視して、実務に話を戻した。
「キッチンは大量調理ができること。電子レンジで温めるだけのやつは駄目だ」
ハーヴィーが頷いた。
「そうだな。それに十分な大きさの冷蔵と冷凍も要る。十一人分の食材と飲み物は、学生用の小さな冷蔵庫一台でどうにかなる量じゃない」
ジェスがすぐに顔を上げた。
「飲み物は正式な要求事項に入れて」
私は彼女を見た。
「あんた、ジャンクフードを戦備物資ってことにしたいだけでしょ」
「したいんじゃなくて、元からそうなの」彼女はひどく真面目な顔で言った。「高ストレス環境下では、糖分と快楽は重要な士気資源だから」
真紀が隣で静かに補足した。
「コーラの数は管制する」
ジェスは胸を押さえ、その場で被弾したような顔を作った。
「見た? 本物の体制的暴力がここに座ってる」
「飲まなければいい」真紀が言った。
「それは無理。まだ生きていたいから」
……これは実のところ、反論のしようがない。
話題は自然に、一番危険な領域へと滑り込んでいった。
部屋だ。
ハーヴィーが先に口を開いた。絶望的な試算結果を発表するような口調だった。
「個室が一番快適で、一番非現実的だ。俺たちが本気で高級士官住宅に住むことになって、しかも補助が想定より手厚く通った場合は別としてな」
「大部屋の雑魚寝が一番安くて、一番集団的な憎悪を育てやすい」アカリが言った。
私は彼女を見た。
「その言い方、経験者みたいだけど」
「経験がなくても想像はつく」
蘭が食器を置き、言葉を整理するように少し間を置いた。
「一番安定するのは部屋を分けることだけど、全部個室にはしないこと」彼女は言った。「一人になりたい人もいれば、互いに近くにいたほうがいい人もいる。全個室は散らばりすぎるし、大部屋は詰め込みすぎる。二人部屋か、少数の三人部屋が一番バランスがいい」
ロイがすぐに頷いた。
「俺は部屋を分けるのに賛成だ。毎日大部屋で寝てたら、たぶん三日目には誰かの歯ぎしりのせいで殺意が湧く」
ジェスが意地悪く笑った。
「安心して、あんたが先に手を下す番にはならないから。シモが先に、夜中の布団蹴りと寝返りの音がうるさすぎるって理由で、枕で階層全員を窒息させるから」
「私はそこまで暴力的じゃない」私は言った。
テーブル全員が同時に私を見た。
……まあいい。
こういう時は弁解すればするほど本当っぽくなる。
Dが指でテーブルを叩き、いかにもDらしい総括をした。
「部屋の形式は今決めつけるな。要求だけ並べておけ。分けられるのが一番だが、無理でも大部屋だけは避けろ」
「それと駐車スペース」真紀がそこで付け足した。
全員が彼女を見た。
その声は平坦で、本来一番先に思いつくべきなのに、いつも最後に出てくるパズルのピースを埋めるようだった。
「最低でも複数台分」彼女は言った。「私たちの中には成人がいる。今すぐ全員が車を持っているわけじゃなくても、後々、車の貸し借り、人の送迎、装備の搬送、実習先への出入りで必要になる可能性がある。駐車スペースがなければ、機動性がかなり落ちる」
Dが頷いた。
「最低二台分」
ハーヴィーも同意した。
「二台が最低ラインだ」
ジェスが口笛を吹いた。
「私たち、本当に部屋探しじゃなくて、小型の前進基地を計画してるみたいになってきたね」
ノートに並んだ条件の列を見下ろしながら、ふと妙な感覚に襲われた。
昨夜まで、私たちはまだ「外に住むのも悪くないかも」なんて話していたのに。
今日にはもう十一人が学食に集まって、階層、浴室、食堂、冷凍、部屋の形式、駐車スペースを、まるでこれから住むんじゃなくて進駐するみたいな真剣さで議論している。
そしてさらに恐ろしいのは——
この議論がまったく空虚ではないということだ。
どの条件も本物だ。
どの条件も、期末前の生活、学習、休息、摩擦、それに後であの雪風号の上で誰かが精神状態を先に腐らせて脱落するかどうかにまで、直結している。
ふと、あることに気がついた。
私たちは、より快適な場所を選んでいるんじゃない。
まだ本当には始まっていない共同生活を使って、この隊が本当に一緒に乗船できるかどうかを、前倒しでテストしているのだ。
そこまで考えたら、ふと笑いたくなった。
連邦は本当に気持ちの悪い場所だ。
口では特権をやると言いながら、実際にやっているのは、もっと大きな場を与えて、もっと危険な場所に送り込む価値があるかどうかを証明させることだ。
そして私たちはもっと気持ち悪い。
それが何なのか分かっているくせに、それでも真剣に条件を並べ立てて、使えるだけ使い倒そうとしている。
ハーヴィーがフォークで皿の縁を叩いた。
「今日はここまでだ」彼は言った。「今日は条件を整理するだけで、提出はしない。条件表が固まったら、物件をどう探すか考える。鉑橋街のラインを使うなら——」
彼は言葉を途中で切った。名前は出さなかったが、テーブルの全員が誰のことか分かっていた。
アイダ・ローゼン。
国防委員長の娘。
もし「高級士官住宅」なんていう、人を堕落させるための誘惑にしか聞こえない選択肢を、最も合理的かつ合法的な姿勢でテーブルの上に持ち出せる人間がいるとすれば、おそらく彼女だけだ。
私はその言葉を引き取らず、ただノートを閉じた。
「今日はここまでにしよう」私は言った。「条件は出た。枠組みもできた。残りは明日また続ける」
誰も反対しなかった。
今日のうちに十一人分の要求をここまで整理できただけでも、十分すぎるくらい効率が良かったと、全員が分かっていたから。
食卓の照明は少し黄みがかっていて、夕食の熱気と話し声が入り混じり、その光景全体がふいに——何というか……ひどく軍校らしくない何かに見えた。
温かいわけじゃない。
そこまで気持ち悪くもない。
どちらかといえば、本来なら別々の場所でばらばらに死んでいたはずの人間たちが、「もし一緒に生き延びるとしたら」という前提のために、真剣に最初の、それなりに様になった一枚の草図を描き始めた、そんな感じに近かった。
これは焚風よりも厄介だ。
焚風はせいぜい人を焼き殺そうとするだけだ。
隊というものは、こっちを半殺しにしながら、少しずつ思い知らせてくる。これから先のいくつかのことは、自分一人で決めて終わりというわけにはいかないのだと。
この感覚は、あまり好きじゃない。
残念ながら、もう少し手遅れになりつつあった。
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