41. 信号弾 6
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
五日目、私たちは以前に確認した公式シェルターの一つに、二度目の接近をした。
前日はドアの前に古い足跡と灰の跡しかなかった。今日見ると、ドア脇に新しい封条の残片が増えていて、横の土面に浅い新しい轍の跡があり、引きずられてから回収された補給箱の底痕が二つ残っていた。
私は遠くに立ったまま、首筋の毛が全部逆立つのを感じた。
ポケットの中の、九島亜紀が押しつけてきたメモが、急に重くなったような気がした。
——公式休憩所は使用のたびに、十二時間以内に校方が資源を補充する。
脅かしのためじゃなかった。
「フロスト01?」九島が横で私を呼んだ。
その感覚を意識の底に押し込んで、顔には出さず、低く言う。「記録しろ。ここに補充が入った」
ジェスが小さく息を吐く。「つまり、この場所は焚風を凌ぐためだけじゃなく、人を釣るためにもある、と」
「だいたいそういうことだ」と言う。
ハーヴィーがドア脇を見て、視線が定規みたいに冷えている。「これからは公式ポイントに近づくとき、まず観察者を探す。ドアを先に見るな」
「同意」視線をそのドアから外す。「ドアは逃げない。人間は逃げる」
その夜、野営のとき、四人の距離が初日の夜よりも少し自然になっていた。
感情が温まったからじゃない。そんな話は勘弁してほしい。この数日で、誰がどの脚をどこに収めるか、どのバックパックをどこに押しつけるか、夜中に寝返りを打つとき一番人の顔を踏みやすいのは誰か、目が覚めた最初の一秒に刃を探すのは誰で、水袋を探すのは誰かが、全員に分かってきたからだ。
就寝前に目を開けたまま、外の湿気に押されてわずかに暗くなっているテントの天井を見ていたら、ふと面倒な考えが浮かんだ。
小隊の連携というのは、多くの場合、あの熱血な「背中を任せる」なんかじゃない——
夜中に警報が鳴ったとき、どのクソ野郎が自分の顔を踏まないかを知っていること、だ。
……基準は相変わらず話にならないくらい低いが、実用的だ。
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六日目の昼、空が珍しく、それほど汚くなかった。
青くなったわけじゃない。「もうすぐ死ぬ灰色」から「まだ死んでいない灰色」に変わっただけだ。私たちは半分焼けた雨林の稜線を南に切り進んでいた。左は低地の水溜まり、右は焦げた根域、前方には焚風を生き延びた若い新芽がまばらに顔を出していて、妙に腹が立つ。
HUDで次の処理可能な水場の位置を確認していたとき、ジェスが急に止まった。
「……ねえ」
声は大きくない。でもその音色が出た瞬間、また口が悪いだけじゃないと分かった。
顔を上げて、彼女が見ている方向を追う。
遠くの空の端に、一筋の光が走り上がった。
明るい。この星には似合わない明るさだ。
焚風でも、植物でも、自然現象でもない。救難信号弾だ。灰黒色の空気をまっすぐに貫いて、視界の果てに、目が痛いほどきれいな尾煙を引いている。
四人全員が止まった。
誰も話さない。
その光が上がっていく数秒を睨みながら、首筋がゆっくりしびれていく。
きれいだからじゃない。あれが何を意味するか、分かりすぎるからだ。
「誰かが助けを必要としている」じゃない。
「班ごと、退場」だ。
一度打ち上げたら、取り消せない。
補習名単、班まるごと記録される。
ジェスが先に口を開いた。いつもより声が低い。それでも刺を入れようとする。
「誰かが私たちより先に、補習を選んだみたいね」
言い終えて、自分でも笑わなかった。
ハーヴィーが目を細めてその尾煙を見ながら、相変わらず冷たい声で言う。「北北東。距離はそれなりにある。あの一帯はこれから荒れる。校方が入るかもしれないし、他班も狙いに来る」
九島はボードを腕に抱えて、まだ消えていない光の跡を見ていた。「班ごと信号弾を打つまで追い込まれたなら、単独の軽傷じゃない。最低限の行動能力を維持できなくなっている」
喉が少し乾いた。水が足りないからじゃない。
あの信号弾は空の中で、きれいすぎるくらいきれいに燃えていた。この星のあらゆる汚いものが、ようやく出口を見つけて、一班の人間をまとめて吐き出したみたいに。
ジェスが私をちらりと見る。「見に行く?物資が残ってるかもしれない」
現実的だ。正常な判断でもある。
六日目まで生き残った人間の頭の中に、学校の童話なんてもう残っていない。誰かが運ばれれば、野営地が残るかもしれない。水が残るかもしれない。回収できなかった道具が残るかもしれない。そう考えること自体は恥ずかしくない。むしろ健全だ。
それでも、私はすぐに首を振った。
「拾いに行かない。少なくとも今は」
まだ高空で燃えている信号弾の尾煙を見ながら、声を平らに落とす。
「あれは補給のサインじゃない。事故現場だ。今あっちに向かう奴は、自分から第二の事故になりに行く」
ハーヴィーが最初にうなずく。「正解だ」
九島は何も言わずに、ボードのルートを一本書き直して、その一帯を回避扇区に塗り潰した。
ジェスは二秒ほど私を見て、最後に舌打ちを一つして、それ以上は言わなかった。
それで十分だ。
反論しないのは、急に素直になったからじゃない。認めたのだ。この判断を、このとき誰の言葉を聞くべきかを。
背負いベルトを締め直して、視線をその信号弾から外した。
でも、あの尾煙はまだ網膜に焼きついたみたいに消えなかった。
六日目。
ついに、目の前で、本当に誰かが持ちこたえられなくなった。
噂でも、想像でも、教務処が小冊子に冷たく書いた数行の文字でもない。実際に空に向けて打ち上げられた光が、まだ地面を這っている全員に告げていた——これが、この制度が人間を噛み切るときの色だ、と。
湿って熱い空気を一口吸って、手を前に振る。
「フロスト01、命令。南に迂回、事故区域を回避。フロスト03は前方警戒、フロスト02は地面の熱陥没を確認、フロスト04は水と時間を再計算。前進」
「了解」ハーヴィーが先に返す。
「了解」九島が続く。
ジェスが最後に動きながら、まだ小声で付け足す。「残念。今日は連邦より見苦しいものが見られると思ってたのに」
前を向いたまま、口の端だけ動かす。
「焦るな。林間学校はまだ六日目だ。後でいくらでも機会がある」
そして私たちは、まだ完全には消えていない救難弾の尾煙を迂回して、焦げた土と湿った泥を踏んで、前に進み続けた。
第144班は優しくなっていない。
誰も突然、感動的な言葉で「信じてる」なんて言わなかった。
口はまだ悪い。水はまだ足りない。四枚の廃棄寸前の鉄みたいに疲れている。
でも六日目を迎えた今、一つだけはっきり言えることがある。
もしいつかフロスト01から04が、本当にあのクソ信号弾を空に向けて打ち上げなければならない日が来るとしたら——
それは、私たちが先に互いを引きずり倒したせいじゃない。
基準は低い。
でも蒸発の森では、低い基準こそが、一番「生き延びる道」に近いものだ。
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