39. 惑星軌道降下 3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
一秒がゼロになったとき、前方の艙扉は「開いた」んじゃない。
剥ぎ取られた。
冷白の警告光が最初に叩き込まれ、それから降下ポッド全体がドンと解放された。喉元に当てていた手がようやく離れたと思った瞬間、もう別の、もっと凶暴な力に置き換わっていた——落下だ。
遊園地みたいな大げさな無重力じゃない。
内臓が先に上に引っ張られ、背骨が下に引きずられ、まったく逆方向の二つの暴力に挟まれて、全身が確認させられる感じだ。いいか、計時開始だ、と。
奥歯を噛み締め、両手で把手を死ぬほど握り、声は出さなかった。
HUDが目の前で煩わしく点灯した。
投下開始
地表接近中
風切修正中
最高だ。
連邦は人間を地面に叩きつけるときでさえ、宅配便を送るみたいにやってのける。
艙体の外層が熱を持ち始め、振動が背後から波状に叩いてくる。爆発じゃない。摩擦だ、風切りだ、缶詰一個が惑星の大気圏を貫くときに否応なく払う代償だ。外は一面白く、何も見えない。艙内の赤いランプが顔に繰り返し当たって、誰かが執拗に私の遺影を撮ろうとしているみたいだった。
通信にまずジェスの声が入った。
「フロスト-02、まだ生きてる。ついでに報告、今この瞬間、物理学が大嫌いになった。」
「フロスト-03、異常なし。」ハーヴィーの声は刃みたいに短い。
「フロスト-04、異常なし。外層の熱上昇を確認。着地時間は短縮される。」九島真紀の声は、腹立たしいくらい安定している。
私は送話キーを押した。
「フロスト-01、了解。全員着地後の報告準備。台詞を奪い合うな、まず生きろ。」
艙体が激しく震えた。
今度は違う。
風切りじゃない。第一段階の姿勢修正が完了して、降下ポッド全体が最終降下シーケンスに入った。外の白い光が一瞬砕け、艙前の視窓がようやく半秒だけ見せてくれた。
緑。
黒。
赤。
きれいな緑じゃない。
濡れて黒ずんで、人を飲み込むくらい厚い緑だ。巨大な樹冠、交差する蔓、熱霧に浸かって赤みがかった泥地、それからいくつかの葉の色が鮮やかすぎて、不自然なくらい鮮やかで、誰かが近づいてくるのを待っているみたいだった。
雨林だ。
しかも、雨林の端っこの、まだ多少人に優しい部分じゃない。
見た瞬間に、ものが多くて、ルールが少なくて、死に方に品がない場所だとわかる。
次の瞬間、衝撃が来た。
一音じゃない。
まず重く叩きつけられ、横に半分引きずられ、最後に艙体全体が「ドン」と何かに嵌まり込んだ。
肩が固定バンドに食い込んで痺れ、後頭部が衝撃吸収板に当たりそうになり、胸の空気が半分震え飛んだ。警告灯が三回激しく点滅して、黄色に切り替わった。
着地完了
艙体傾斜角:11度
外部大気:短時間の裸露呼吸可能/フィルター防護推奨
外部温度:43.7°C
湿度:96%
最高だ。
着地した瞬間から、この星は自分の最も不快な部分を真正面から押しつけてきた。
急いで艙を開けなかった。まず聞いた。
これは重要だ。
着地直後の最も愚かな死に方の一つは、自分を「開けてすぐ食べられる缶詰」として振る舞うことだ。
外からはまず、こもった雨林の底鳴りが聞こえた。風の音じゃない。一面の湿気が植物を押さえ、泥水が根系の間に染み込み、遠くで何かが葉面を擦った摩擦音だ。その上に、高いところから時折聞こえる奇妙な金属的な振動音がある——機械じゃない。何か大きな虫の羽根が厚い葉に当たったときだけ出るような、不自然な残響だ。
近距離の衝突音はない。
艙の外で別の組が叫んでいる声もない。
今すぐ私を引きずり上げて焼こうとしている植物もない。
開けられる。
最初の固定バンドを外し、艙扉横の手動解放レバーを押した。
艙扉が外側に少し弾けた瞬間、熱気が一気に流れ込んだ。
「熱い風」なんて生易しいものじゃない。
温室で一晩浸けておいた濡れタオルを絞って、水ごと匂いごと顔に被せられた感触だ。泥、塩、腐葉、湿った金属、菌類、それから薄いが不快な甘い匂い。
甘い匂いはこういう場所では、たいていいいものじゃない。
先にフェイスマスクを引き上げ、フィルターを低段階に切り替えてから、艙扉を全開にした。
外は、巨大な板根と倒木が切り裂いたぐちゃぐちゃの林地だった。私のポッドは傾斜した泥の斜面に叩き込まれ、右半分が二本の板根の間に嵌まり、左側には醜い土の跡が引かれている。頭上の樹冠層は馬鹿みたいに厚く、光は砕けた欠片になって落ちてきて、地面を緑色の濁った水の底みたいに照らしていた。
まず頭上を確認する。
怖いからじゃない。規則だからだ。
顔を上げて一周スキャンした。上からはいろんなものが垂れている。蔓、鬚根、大きな濡れた葉、それから高い枝の間に、太さが不自然な暗赤色の植物が巻きついていた。表面が焼けたみたいで、皮層が黒赤く変色している。
絞殺性溶岩アイビー。
最高だ。
最初の一瞥で人を引きずり上げて焼くものを見つけるとは、この星は礼儀正しい。
私は通信を押した。
「フロスト-01、着地。艙体傾斜十一度、脱出可能。周囲は雨林、高湿、高熱、上方に蔓の脅威あり。上を見てぼーっとするな。順番に位置を報告しろ。」
ハーヴィーが最初に返した。
「フロスト-03、着地。お前の北東三十二メートル。地面は何とか踏める、艙体は回収可能。生きてる生物は見えない、死んだふりをしてる植物は大量にある。」
ジェスがすぐ続いた。
「フロスト-02、着地。西側二十七メートル、泥穴の縁に嵌まった。姿勢は醜いが尊厳は保っている。近くに水の音あり、飲めるのか飲まれるのかはまだ不明。」
九島が最後だった。
「フロスト-04、着地。南南東四十メートル。大気は短時間裸露可能だが、胞子と塩霧が高め。高所に活動性の蔓の痕跡二本、地面に古い殻あり、深く踏むな。」
いい。
四人とも生きている。
しかも着地してすぐ大声を上げた奴が一人もいない。これだけで、多くの組より一段上だ。
私は艙から出て、まず左足から踏み込んで泥地の荷重を確かめた。柔らかいが、沈まない。二歩目を板根の横に落とし、体を自然に低くして、降下ポッドの本体を半分の視野の盾にした。狙撃を怖れているんじゃない。見えない何かに、まず自分の輪郭を記憶されたくないからだ。
「流れは今まで通りだ。」私は言った。「フロスト-03、回収できる物資を先に処理。フロスト-04は頭上と不審な植物を専門に見ろ。フロスト-02、水の音がする方向には近づくな、方向だけ報告しろ。三分以内に私のところに集結。」
「フロスト-02、水の音は正面左、十五から二十メートル。匂いが少し塩辛くて、少し甘い。」ジェスが一拍置いた。「個人の経験から言うと、この組み合わせは大抵、死がセットでついてくる。」
「珍しく経験が役に立った。」私は言った。「近づくな、周辺に虫がいないか先に確認しろ。」
「了解、フロスト-01。今日の口ぶり、だんだん本物っぽくなってきた。」
「お前の余計な一言は今日も変わらない。」
返しながら、私は自分のポッドから回収できるものを先に引き剥がした。外層断熱シート、固定ロープ二セット、緊急切断ペンチ一本、標準濃縮水一本、折りたたみ反射板一枚。港で見ると付属品みたいに見えたが、ここに落ちてくれば全部が命だ。
ハーヴィーはもっと速かった。
三十秒も経たないうちに、艙の側面パネルを引き剥がして持ってきた。板を地面に置いてから、まず私の脚を見た。
「怪我は?」
「ない。」
「本当に?」
「本当だ。うるさい。」
「なら問題ない。」彼は私のポッドが嵌まった位置を確認してから言った。「このポッドはもう動かすな。右の根系が不安定で、無理に引き抜くと斜面ごと滑る。」
「わかった。」
これがハーヴィーを評価する点だ——好きとか嫌いとかじゃない、誤解しないでほしい。ただ、あの口は砂紙みたいに荒くても、出てくる言葉は全部使える。
九島がジェスより先に来た。
二本の巨大な板根の間をすり抜けて、ほとんど泥水を跳ねずに歩いてきた。フェイスマスクはすでに着用していて、手には短いペン型の環境読取器を持ち、肩のベルトが湿気で暗くなっている。来てすぐ、私を見るんじゃなく、まず艙体の上方をスキャンしてから地面を確認した。
「この上は今のところ安全だ。」と彼女は言った。「左後ろの二時の方向に、葉縁が石灰化した大型植物体あり、距離約二十五メートル。外観は捕虫植物の幼体か二次変種に似ている。近づかない方がいい。」
「着地してすぐ人食い植物を見つけるとは、この星は歓迎の仕方がわかっている。」私は言った。
九島が私を一瞥した。
「大丈夫か?」
「その聞き方、消耗品の点検みたいに聞こえる。」
「お前の着地音が一番大きかったから。」
……なるほど。
その理由は、非常に九島らしい。
ジェスが最後に来て、着いた瞬間に額の汗を手で拭った。蒸籠から自分を救出してきたみたいな顔だ。
「朗報、水溜まりに食べられなかった。悲報、その水溜まりの横に、『どうぞ飲んでください』という顔をしてる奴らがいた。」彼女は左側に顎をしゃくった。「半塩水で、横に生えてる植物が甘すぎる匂いを出してる。あまり近づかなかったけど、あの甘さは明らかに嘘だ。」
「位置を記録した。」九島がすぐクリップボードに書き込んだ。
私はしゃがんで、切断ペンチの先端で泥地に簡単な図を引いた。
「今の位置はここだ。」自分のポッドが砕いた跡を指した。「左に不審な水場と植物、暫定禁止区域。右後ろの泥斜面は不安定、通らない。前の板根区画が第一警戒圏の遮蔽になる。問題は?」
ハーヴィーが一周見渡して、核心を突いた。
「まず降下の痕跡を消せ。この四つのポッドは地面に旗を立てているのと同じだ。」
「同意する。」私は言った。「フロスト-03と02は土の跡を処理しろ、音を立てすぎるな。フロスト-04は私と一緒に第一周外周索敵、半径二十メートル、視線の外に出るな。」
ジェスが片眉を上げた。
「うわ、着地してすぐ二人組で索敵?」
私は顔を上げて彼女を見た。
「お前、第一号の埋葬対象になりたいのか?」
「ただ士気を安定させようとしてるだけよ。」
「安定してるのは私の殺意だ。」
九島はすでに向きを変えていた。この種の低栄養な会話に参加する気が最初からないみたいに、ただ平坦に一言だけ落とした。
「三分で戻る。引き延ばすな。」
「わかった。」私は後に続きながらもう一言加えた。「異常があれば先に報告しろ。自分で演じるな。」
「フロスト-02了解。安心して、私は被害者しか演じない。」
「フロスト-03了解。」ハーヴィーが言った。
私と九島は前の板根区画に沿って身を低くして外側を走査した。この地形は鬱陶しい。視線が常に切り刻まれる。一瞬前に通れると思っても、次の瞬間には厚い葉の塊、鬚根の束、あるいは静かすぎる影が現れる。足元も歩きにくい。人を飲み込む泥じゃないが、一歩ごとに半拍引っかかる。こちらがどれだけ自分を嫌いかを試しているみたいだ。
重力もここで存在感を増してきた。
突然膝をつかせるほどじゃない。
ただ、装備の一つ一つが平時より重くなった感触がある。ショルダーベルト、ウエストパック、水袋、ナイフのホルスター、全部が一緒に下に引っ張って、ここでは呼吸すら他の場所より力がいると思い知らせてくる。
九島が私の右前半歩を歩いていた。非常に安定した歩き方で、ほとんど柔らかい土を踏まない。軽いという意味の安定じゃない。一歩ごとに圧力の落とし方を先に計算した上での安定だ。彼女が突然手を上げ、二本指を上に向けた。
私はすぐに止まった。
頭上の一条の垂れ蔓が、かすかに揺れていた。風で一帯が揺れるような動きじゃない。中段の一節だけが自分で動いた。内側から何かが重量を移動させたみたいに。
私は呼吸を押し殺した。
九島がゆっくり半歩退き、声を極限まで落とした。
「生きてる。」
「見ればわかる。」
「移動は遅い。まだこちらをロックしていない。」
「なら理由を与えるな。」
私たちは斜めに切って、その区画を迂回した。二歩進んだところで、さらに濃い湿った甘い匂いが漂ってきた。熟れすぎた果肉をビニール袋に詰めて半日蒸らしたような匂いだ。清潔な場所なら食べ物の匂いかもしれないが、ここでは警報でしかない。
匂いの発生源に目を向けた。
小さな窪地に、本当に水があった。
しかもジェスがさっき形容したより、さらに「どうぞ飲んでください」という顔をしていた。
水面は薄く張り、砕けた光を映している。周囲を肉厚の葉がぐるりと囲み、葉縁は内側に巻き込み、緑が嘘くさいほど鮮やかで、縁には植物のものではない硬い殻がいくつか散らばっていた。
水場じゃない。
胃だ。
私はしゃがんで、傍らの小石を拾い、水面の縁に向けて投げた。
パシャ。
次の瞬間、葉の輪が一斉に閉じた。拍手みたいな速さだった。内側の石灰化した歯列が一瞬光り、噛み合う音が鋭くて、後頸が痺れた。
九島はそれを見つめ、いつも通りの声で言った。
「大捕蠅草。」
「ああ。」私は立ち上がる。「しかも食欲旺盛だ。」
彼女はペンでクリップボードに一本線を引いた。
「立入禁止区域に記録。」
私は頷き、戻ろうとしたとき、イヤホンにハーヴィーの声が入った。
「フロスト-03よりフロスト-01。」
「言え。」
「土の跡はほぼ処理完了。ただ、俺たちが最初じゃないかもしれない。」一拍置く。「別の組の着地擦痕を見つけた。北西方向に切れている。少なくとも三人、足取りは急いでいて、ほとんど隠していない。」
私は眉をひそめた。
「新しいか?」
「かなり新しい。泥がまだ水を滲み返している。」
ジェスがすかさず割り込んだ。
「フロスト-02補足。左前方の遠くで金属音を拾った。自然音じゃない。多くはないが、私たちじゃない。」
最高だ。
着地から五分で、植物がまず人を食おうとして、別の組がすでに近くをうろついている。
これ以上なく標準的な初日の開幕だ。
私は九島を振り返った。
彼女も明らかに計算していた。目がさっきよりもう一段冷えている。
「北西方向は、おそらく雨林資源密集帯の入り口付近だ。」と彼女は言った。「急いでそっちに切り込んでいるなら、あの辺りはすぐ騒がしくなる。」
「なら最初のテーブルには座らない。」私は言った。
イヤホンの中でハーヴィーが聞いた。
「集結か?」
「集結。」私は即座に命令した。「全員、ポッド地点に戻れ。三十秒以内に動け。フロスト-02、音を追うな。フロスト-03、外したパネルとロープは保持しろ。フロスト-04、戻る間も頭上を見ろ。位置を変える。」
「フロスト-02了解。残念、どの組が最初に死にに行くか見たかったのに。」
「自分が他人の観賞品になる前に、自分の心配をしろ。」私は言った。
私と九島は素早く切り返した。彼女は走っても乱れない。歩幅は短く、リズムは安定していて、板根と固い地面だけを選んで踏む。こういう人間を組に入れると本当に厄介だ。うっかり信頼し始めてしまうからだ。
それは危険だ。
特に私みたいな人間には。
ポッド地点に戻ると、ハーヴィーとジェスがすでに目立つ土の跡を半分以上消していた。少なくとも、四つの鉄の缶詰が直撃したばかりには見えない。四人が揃ったところで、私は時間を無駄にせず、新しい情報を並べた。
「左前に大捕蠅草、立入禁止。頭上に活動中の蔓が少なくとも一本。北西に別の組が切り込んだ跡、方向はおそらく資源帯の入り口。私たちは追わない。」
ジェスが顎の汗を拭った。
「じゃあどこに行く?」
私はHUDを確認した。公式シェルターの座標が本当に点灯していた。冷たい小さなマーカーが、もっと深い雨林の中で手招きしている。こっちに来い、ベッドも水も内輪揉めも全部あるぞ、と。
クソ。
そのマーカーを視野の隅に押し込んだ。
「まず南東に切る。」私は言った。「投下重複区域を離れて、最初の短時間隠れ場所を探してから水を処理する。公式ポイントに急いで向かうな。第一波で突っ込んでいく連中は、一番勇敢なんじゃない。一番うるさいだけだ。」
ハーヴィーが頷いた。
ジェスが肩をすくめた。
九島は私を見て、ごく短い間だけ止まった。
「問題ない。」と彼女は言った。
同調じゃない。
確認だ。
私は呼吸を整えて、最後に一周見渡した。
「よし。フロスト、再編成。03が先頭、04は上を見ろ、02は左翼、私は後方と方向を担当する。今から、着地したばかりの新鮮な荷物みたいな歩き方はするな。」
ジェスの口元が上がった。
「了解、フロスト-01。今日のその一言、ちゃんと人間の言葉だった。」
「ありがとう。お前も今日は辛うじて隊員に見えた。」
私は手を振り下ろした。
「動け。」
第144組が初めて本当の意味で蒸発の林に踏み込んだのは、こうして始まった。
熱血のBGMもない。きれいなスローガンもない。「必ず一緒に帰ろう」と誰かが立ち上がって言うこともない。
ただ四人の、バックパックを背負った人間が、気温四十三度、湿度九十六パーセント、泥が足に絡みつき、頭上に蔓があり、隣の草が人を食う場所で、できるだけ自分がまだ生きたいと思っているみたいに足を踏み出した。
それだけだ。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




