38. 結束 4
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
「第三フェーズ、十分から二十分。この間は戦果を探すな、シェルターを探すな、名誉も探すな。やることは三つだけ。水、遮蔽、方向。」
ハーヴィーが私を見た。
「水の判断基準は?」
「処理できるかどうかだけ判断する。美味しいかどうかは関係ない。」私は言う。「塩水でも処理できれば候補に入る。逆に、妙にきれいな淡水は先に罠として疑う。捕虫植物系のやつは、善人の顔をするのが得意だ。」
九島がすぐに続けた。
「単独で存在していて、周囲の生物活動が異常に少ない水場は、すべて擬態として扱う。」
「そうだ。」私は言う。「遮蔽については、まず公式シェルター以外の短時間の隠れ場所を探す。窪地、根系、岩の裏、崩れた斜面の縁。『着地したばかりの新鮮な荷物』から、『多少見つけにくい荷物』に変わることが先決だ。」
ジェスが頷いた。
「この言い方、好き。なんか下院の自尊心がある。」
「お前にそれがあるのか?」
「少量、希少種、保護対象。」
無視して最終フェーズに入った。
「第四フェーズ、二十分から三十分。ここで初めて最初の移動方向を決める。」
私は手冊の地形ページを開いた。
「落下点が雨林の外縁なら、最も賑やかな場所に直接向かわない。まず縁を切って、最初の処理可能な水源と目立たない観察ポイントを探す。
落下点が雨林の中なら——」
「まず頭上に蔓で吊り下がった死体がないか祈る。」ジェスが言った。
「実用的な精神的準備、ありがとう。」私は言う。「だが正解だ。雨林の中なら、まず熱源を下げ、音を下げ、存在感を下げる。針刺し鋼蚊は熱を追う。潜影鋸蜂は振動を追う。着地してすぐ、歩き方が重いせいで朝食にされたくない。」
ここでハーヴィーが一条補足した。
「降下ポッド本体から物資を回収するか?」
いい質問だ。
私は彼を見て、半秒考えた。
「ポッドの状態による。」と言う。「安全で、周囲が空いているなら、取れるだけ取る。水、固定ロープ、断熱層、艙壁の工具、全部持っていく。
ただし着地した瞬間に環境がおかしければ——音がおかしい、匂いがおかしい、植物がおかしい——そのまま捨てる。物資がどれだけ価値があっても、私たちより価値はない。」
ジェスが首をかしげて私を見た。
「今、私たちのことを価値があるって言った?」
「まだ壊れていない、と言った。」
「まあ、お前らしい。」
九島はずっとメモを取り続けていたが、ここで一度止まり、顔を上げた。
「もう一条足りない。」
「何だ。」
「着地直後、周囲にすでに別の組がいた場合。」
艙内が半秒だけ静かになった。
これは確かに、今決めておくべき話だ。
「遭うか遭わないか」じゃない。「どれだけ早く遭遇するか」の問題だ。
私は腕を椅背に乗せ、前方の艙壁の冷たい白い灯りを見つめた。
「状況によって三パターン。」と言う。
「一つ目、相手が私たちより混乱していて、負傷していて、うるさければ、避けられるなら避ける。拾わない。
二つ目、相手が私たちと同程度の状態なら、距離を保つ。偽の情報を交換できるなら交換する。
三つ目——」
ジェスが自然に引き取った。
「三つ目、相手が私たちにとって致命的な何かの上に立っているなら、喧嘩の準備をする。」
「喧嘩じゃない。」ハーヴィーが冷たく訂正した。「まず奪えるかどうか判断する。」
私は振り向いた。
「そういうことを言うとき、せめて自分に道徳があるふりをしてくれないか。」
「林の中に入ってからでは遅い。」ハーヴィーは言った。
九島は笑わなかった。ただ平坦に補足した。
「それに、公式シェルターの扉が一度閉まれば七十二時間。扉の前での争いは、口頭の問題じゃなくなる。」
この一言は乾いていた。
そして正確だった。
彼女を見た瞬間、胸の内ポケットの亜紀のメモがまた頭に浮かんだ。
公式休憩所は、使用のたびに十二時間以内に校側が補給を行います。
もしこの情報が本当なら、シェルターは単なる避難場所じゃなく、定期更新されるリソースポイントであり、伏撃ポイントであり、観察ポイントであり、場合によっては何らかの存在が出現するノードになりうる。
クソ。
私は表情を変えずにその考えを押し込んだ。口には出さなかった。
信用していないわけじゃない。
ただこの情報はまだ早すぎる。汚すぎる。それに、亜紀が意図的に私一人に消化させようとして渡したものに、あまりにも似ている。
先に置いておく。
出す価値が出たときに出す。
話を引き戻し、最後の一言で締めた。
「とにかく、最初の三十分の原則はたった一つだ。」
ジェスが片眉を上げた。「どうぞ、フロスト-01。」
三人を見渡し、声を低く落とした。
「まず一つの組として生き延びる。点数は後だ。」
誰も茶々を入れなかった。
ハーヴィーが一度頷いた。
九島がその一文をクリップボードの一番上に書き写した。
ジェスは椅背に体を戻し、長く息を吐いた。
「うわ。」と彼女は言った。「これ、ちょっとかっこいい。お前、終わったな。本物の組長になってきた。」
私は白目を剥いた。
「黙れ。次の一言でフロスト-02を補欠降格にする。」
「補欠って何の?」
「補欠囮。」
彼女は笑った。低く、力はないが、まだ生きている笑い方だ。
輸送艦がまた揺れた。離陸時より軽い。「本当の面倒はまだ先だ」と全員に念押ししているみたいな揺れだ。艙内のどこかから教官の怒鳴り声が聞こえた。またどこかの組が固定ベルトを装飾品として扱っているらしい。
私は椅背に体を預けた。
胸の内ポケットで、折り畳まれたあのメモが小さく棘のある何かとして、静かに貼りついていた。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




