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臨界の星穹  作者: Mr.佐藤焫焵
士官学校編
132/293

37. 出発  1

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。

広場が解散した後、頭の中に残ったのは二種類の声だけだった。


一つは生徒会の体裁のいいゴミ:栄誉、統合、期中、期末、評価、跨院申請。


もう一つの方が正直だ。


クソ。


クソったれが。


お前らの行政手続きを全部まとめてクソ食らえ。


整備棟裏の空き教室まで、私は顔を歪めたまま歩いた。ドアを押し開けると、今日は一切顔を見たくない三人が先に座っていた。


ジェスは机の上に腰かけて足をぶらぶらさせ、今しがた面白い公開処刑を見てきたみたいな顔で機嫌がよかった。


ハーヴィーは窓際に寄りかかり、ペンをくるくる回しながら「最初に余計なことを言った奴から窓に投げる」という死人みたいな表情をしていた。


九島真紀くしま・まきはホワイトボードの前に立ち、ペンを手に持ち、本気で会議を始めようとしていた。


……なるほど。


この組は言い合いができるだけじゃなく、言い合いを会議の議題にまとめることもできるらしい。


ドアを蹴って閉める。


「最初に言っておく。今日は機嫌が最悪だ。」バックパックを一番前の机に叩きつけると、椅子の脚がガタッと鳴った。「今日私に説教したい奴は、先に遺言を考えておいてくれ。」


ジェスがすかさず手を挙げた。


「じゃあ小道理から先に言わせて。」


「お前は黙れ。」


「それが小道理よ。」


本気で机ごと引っくり返したくなった。


ハーヴィーがペンを止めて、私を一瞥した。


「言い終わったか?」


「まだだ。」


「じゃあ言いながら座れ。」


このクソ野郎の言い方は本当に殴りたくなる才能があるが、恐ろしいことに毎回使える。私は椅子を引っ張り出して、背もたれを前にして跨って座り、両手で背もたれを押さえた。尋問でも始めそうな格好だ。


九島真紀は全員を一度見回してから、最初の一言で本題に切り込んだ。


「まず今朝の件について話す。」


「おっ。」ジェスが口笛を吹いた。「開幕からこれ?お茶の一杯も出さないの?」


「下院にその予算はない。」私は言った。


「上院でも、こういう場面でお茶は出さない。」九島が返す。


「それ、ちょっと笑えた。」ジェスが彼女を見て、珍しそうにした。


「笑いじゃない。現実だ。」


「だから余計に笑える。」


私は眉間を押さえた。


「いい、始めよう。」顔を上げて九島を見る。「まずお前から。なぜ一言も言わずに私のパックを触った。」


九島は逃げなかった。ペンをホワイトボードに軽く当てた。


「お前が反対すると判断したから。」


「よし。私が嫌がるとわかった上で、それでもやった、ということか。」


「そうだ。」


あっさりすぎて、私の方が一瞬詰まった。


クソ、この女は人を怒らせるのも肯定文でやる。


九島は私を見て、紙を切れそうなほど平坦な声で続けた。


「あの時の判断は、効率が手順より重要だということだった。共用医療モジュールをお前に持たせる方が、組全体にとって最善だ。」


「で、私本人を飛ばした。」私は冷笑した。「便利だな。」


「そうだ。」一拍置いてから、「だからその点は私が間違っていた。」


眉をひそめた。


また認めた。しかも早い。罵倒しようとすると毎回角度を変えなきゃいけなくなる。


ジェスが横でペンを回しながら補足した。


「お前たち二人、本当に面白い組み合わせだよ。一方は『先に触るな』、もう一方は『先に言うべきだった』。人間の言葉に直すと:やること自体は問題ない、ただ星野に一回怒る機会を与えてからにしろ、ってことよね。」


「お前、死にたいのか。」私は振り向いた。


「会議の議事録を取ってるだけよ。」


ハーヴィーがようやく口を開いた。窓をもう三度開けたみたいに冷たい声だった。


「問題はそれだけじゃない。」


全員が彼を見た。


ペンを机に放り投げる。


「問題は、お前たち三人全員が自分は正しいと思ってることだ。」視線が私、九島、ジェスの順に流れた。「星野は他人に決められるのが嫌い。九島はもっと効率のいい方法があるのに遠回りさせられるのが嫌い。ジェスは全員が揉めそうになったとき、先に一発噛ませれば生き残れると思ってる。」


ジェスが手を挙げた。


「訂正。私のこれはもう生存術じゃなくて、芸術よ。」


「騒音だ。」ハーヴィーは言った。


笑いそうになるのをかろうじて飲み込んだ。


ハーヴィーは続けた。無駄な言葉が一つもない。


「今朝の件は、誰の技術が一番ダメだったかじゃない。全員が自分のやり方を組全体の標準にしようとした、それだけだ。林の中に入るまであと二十四時間、これを今日中に決着させなければ、入ってからもっと醜い形でまた爆発する。」


教室が一秒だけ静かになった。


窓の外から風が訓練場の方向を抜けて入ってきて、太陽に焼かれたゴムトラックの匂いを運んでくる。遠くでは別の組が怒鳴り声を上げていて、今日ひどい目に遭っているのが私たちだけじゃないとわかった。

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