30. 公平なる抽選 2
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
つま先立ちになっている人間、罵倒している人間、自分の名前を探しながら未来の隊員を先行して嫌い始めている人間——この光景は軍校の教育美学に非常によく合致していた。
ジェスは私の隣に立って、片手で前を塞いでいる二人を掻き分け、もう片方の指で掲示板を下へ辿った。 「百三十七……百三十八……お前の苗字、なんでこんなに後ろなんだよ」 「今更文句を言うなら、まず私の親を罵りに行くことをお勧めする」 「罵る親がいればの話だけど」 「……黙れ」
彼女が笑って、また下へ探した。 「百四十二……百四十三……あ、あった」 指が一行の上で止まった。
第144組 星野 霜 ジェス・マッカロウ タラグ サイラス
その名簿を二秒間見つめた。 それからまた二秒間見つめた。
空気が静かだった。 いや、正確には、まず私の頭の中が一秒間静止した。 それから一つの言葉だけが、とても明確に浮かんできた。
「……」
ジェスも隣で黙っていた。 私はゆっくり彼女のほうを向いた。
「……誰だよ、その二人」 彼女も私のほうを向いた。顔は非常に誠実だった。 「用務員?」
二人同時に掲示板を見直した。 タラグ。 サイラス。
名前に全く心当たりがないわけじゃないが、「どこかで聞いたことがある気がする」程度で止まっている。ハーヴィーじゃない、Dじゃない、アカリじゃない、アイダじゃない、エヴリンでもない。少なくとも頭の中ですぐに機能と顔が一致する人間は、一人もいない。
簡単に言えば、これは私が望んでいたチームの骨格じゃない。 骨格ですらない。 誰かが先に私とジェスを放り込んで、それからどこかの隅から掃き出してきた人型の変数を二つ、定員合わせに適当に詰め込んだ、そういう感じだ。
ジェスは両手をポケットに突っ込んで、「システムによる公平な抽選」という標語を仰ぎ見て、冷たく笑った。 「公平、ね」 私は何も言わなかった。 今回は文句を言うにも順番待ちが必要だった。
周りでは歓声を上げている人間も、嘆いている人間も、その場で誰が足を引っ張るかの計算を始めている人間もいる。でも私はただあの名簿の一行を見つめて、心のどこかがゆっくりと冷えていくのを感じていた。
いい。 噂がまだ完全に死んでいないうちに、新しい面倒が食卓に出てきた。 しかも今回は口だけの話じゃない。本当に人間を炎の嵐の惑星に放り込む種類の面倒だ。
深く息を吸って、目を白黒させる気力さえ午後のために取っておこうという気になった。 「行こう」と私は言った。
ジェスが眉を上げた。 「どこへ?」 私は最後にもう一度、第144組の名簿を見た。 「まず正規の手続きを踏む」私は言った。「この掲示板を剥がして誰かの顔に貼り付けることを決断する前に、せめて学院が多少まともな説明を出せるかどうか確認する」
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「まず正規の手続きを踏む」
この言葉を口にしたとき、語気はかなり落ち着いて聞こえた。落ち着きすぎて私自身が信じかけたくらいだ。
実際の精神状態は、三分間振り続けた炭酸飲料を軍服の中に無理やり押し込んで、外見は何でもないふりをしながら、中はいつ爆発してもおかしくない状態に近い。
第144組。星野霜。ジェス・マッカロウ。タラグ。サイラス。
この名簿の最大の問題は、見知らぬことじゃない。 見知らぬ方が、あまりにも作為的すぎることだ。
学院が今日本当に無作為に抽選したなら、少なくとも普通の運の波動くらいは出るはずだ。でもこの掲示板から感じるのは「運が悪かった」じゃなくて「誰かが他に収まりのつかない部品を全部同じ箱に投げ込んで、システム公平という四文字を貼り付けた」という感触だ。
ジェスが私の隣を歩きながら、教務区へ向かいつつもまだ後ろの電子掲示板を振り返っていた。
「タラグとサイラスが本当に用務員なら、学校は私たちに残業代を払う義務があると思う?」
「本当に用務員なら、むしろ安心する」私は言った。「用務員は大体、工具がわかって、構造がわかって、どの壁が水漏れしやすいかも知ってる」
「それは一理ある」ジェスが頷いた。「怖いのは用務員じゃなくて、呼吸だけできる行政上のミスだった場合だよね」
私たちは教学棟の脇の連絡廊下を伝って申訴窓口へ向かった。
昼前の学院は特に騒がしい。掲示板が出た後はなおさらで、あらゆる角落が突かれたアリの巣みたいだった。その場で言い争いが始まっているところもあれば、現場で交渉が始まっているところもある。
知り合いを探して某某は誰かを確認しようと急いでいる人間もいるし、分組を見た後で路肩にそのまま座り込んで人生を疑い始めている人間もいる。
これは普通のことだ。 林間学校は遠足じゃない。 学校が丁寧に包んで、人を焼き、浸し、追い詰める場所に放り込んで、それからこう言う—— 「生き残ったら合格ね」
その前提の下で、自分がゴミの混合回収箱みたいな名簿に入れられているのを見ても、その場で倒れなかったなら、軍校教育の成果と言えるだろう。
教務申訴窓口は第二教学棟の裏側にある。
外観からしてたらい回しが得意そうな場所だ。
入口に二枚の看板が立っていて、一枚には「学員事務」、もう一枚には「編組相談」と書いてある。
「相談」という二文字を見た瞬間に笑いたくなった。軍校で「相談」と書かれた場所は、たいてい本当に相談させてくれるわけじゃない。現実を認識させてくれるだけだ。
列はそれなりに長かった。
私たちの前には今にも泣きそうな男子学員が一人いて、端末で自分の編組を何度も確認していた。その前には上院の女子学員が一人、背筋をぴんと張って、姿勢だけでシステムを睨み倒そうとしているみたいに立っていた。
ジェスが私に寄って、小声で言った。
「前の人、何分で追い払われると思う?」
「三分」
「長すぎ。二分以内に『システム総合評価』という言葉が出ると賭ける」
私は彼女を一瞥した。
「お役所言葉の習得が上手くなってきたね」
「仕方ない。学院と長く付き合ってると、どんなに鈍くても多少の生存言語は自然に身につく」
前の上院の女子学員の番になって、私たちはすぐにジェスが勝ったことを知った。
窓口の奥には教務官が一人座っていた。
年はそれほど上じゃないが、声は低くて、語気には専門的な訓練を経た平静さがある。
相手の学籍番号と組番号を確認して、眉一つ動かさなかった。
「今回の林間学校の分組はシステム総合評価によるもので、学科成績、機能補完、体力適性、規律観察、課程配置需要を含みます。個人指定による変更は受け付けておりません」
上院の女子学員は明らかに納得していなかった。 「でも私と第七組の——」 「明確な医療上の禁忌、規律上の制限、または任務適合上の衝突がない限り、原則として異動は認められません」 「それはおかしい」 教務官は頷いた。宿舎の枕が硬いという苦情を聞いているみたいな態度で。 「ご意見は記録します」
ジェスが私の横で低く続けた。「記録して、宇宙の果てに正確に放り込む」 私は危うく笑うところだった。
上院の女子学員は、割れそうなくらい綺麗な顔で去っていった。彼女が去ると、ジェスがすぐに私のほうへ少し首を傾けた。 「見た?これが正規手続きの魅力。とても礼儀正しく突き返してくれるから、ひっくり返したら自分の品性のほうが疑われる」 「焦らないで」私は言った。「まだ私たちの番じゃない」
私たちの番になったとき、窓口の教務官が顔を上げて私を一瞥した。 それから、ごく微かに一瞬止まった。 一瞬だけ。 でも私には見えた。
いい。レオンと博士が残していった後遺症は、私が期待していたより早く広まっているらしい。窓口の奥に座って学員に番号をつけてファイルして書き直しを命じるだけが仕事のはずの末端官僚まで、数日前に二体の大仏に直々に下院区まで送り届けられた灰色の制服の新入生が誰かを、すでに知っている。
学籍番号を告げて、第144組を画面で見せた。 「申訴したい」 「申訴事由を述べてください」
語気は標準的だった。教材の録音みたいに標準的だった。 私もできるだけ標準的に言った。
「第144組の編組根拠を確認したい」私は言った。「現時点でチーム内で私が把握しているのは一人だけで、タラグとサイラスの機能分類、適合理由、編組上の考慮はいずれも不明です。特別招集の観察対象として、理論上はより明確な編組説明を受ける権利があるはずです」
この言葉の半分は自分で考えたもので、残り半分は来る途中にレオン、ハーヴィー、ジェスの言っていた腹立たしいが使える話を繋ぎ合わせた即席品だ。
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