28. 「保護者欄」は、空白のままで 1
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
教官室へ向かう道中、頭の中はかなり騒がしかった。
外が騒がしいわけじゃない。外はむしろ過剰なほど普通だった。朝の集合が終わったばかりで、教学棟前の動線はいつも通り、半分眠ったままでまだ完全には人間の形に戻っていない学員たちを、それぞれ腐るべき教室へと送り込んでいた。灰色の制服は左へ、上院の白い制服は反対側へ、足音、低い不満の声、時間割をめくる紙の音、金属のバックルが触れ合う軽い響き——全部が学院の既定のリズム通りに動いていた。太陽は明るく、風は冷たく、標線は鮮明で、遠くのガラスカーテンウォールの薄い反射光さえ、誰かが高いところでゆっくり刃を研いでいるみたいに光っていた。
全部普通だった。
昨夜何も起きなかったみたいに、普通すぎるほど普通だった。
ノートボードを抱えて行政棟側へ歩きながら、歩幅を「放送で呼び出されたが、まだ何かやらかしたようには見えない」という、急ぎすぎず遅すぎない速度に保とうとした。これが難しい。速すぎれば後ろめたく見え、遅すぎれば反抗的に見える。連邦軍校が最も得意とすることの一つは、歩き方にまで政治的リスクを考えさせることだ。
頭の中で可能性を並べた。
外出日の事後書類。
昨日の登録手続きでサインが抜けていた。
装備損耗申告の補充。
戦術理論の教官が臨時で呼んでいる。
あるいは同じ階の誰かが昨夜何か馬鹿なことをして、名簿を書き間違えて私が呼ばれた。
一つずつ並べながら、一番触れたくない可能性を一番下に押し込もうとした。
結果として、押せば押すほど、はっきりした。
昨夜のあのメモリカード。
あの旧式レコーダー。
植物温室の氷青色の光。
そして二階堂が振り返った瞬間の、人の皮膚の表層を直接削り取れそうな冷たい視線。
反射的にポケットを確認した。空だ。結構。レコーダーに残っているのは、あくびが出るほど退屈な試し撮りの数枚しかない。本物のカードは今、あの発作的に長いタイトルのライトノベルの中にしっかり収まっている。この学校が突然文学に関心を持ち始めない限り、当面は安全なはずだ。
はずだ。
この二文字はいつも信用できない。
行政棟は教学棟とは別種の建物だ。教学棟はどれだけ無機質でも、少なくとも学生が出入りする匂いがある。行政棟は違う。過剰に清潔な感覚がある。中の空気が一口ごとにまず書類審査を通過して、感情も雑味も上層部を悩ませる成分も取り除かれてから、ようやく流通を許可されているみたいだ。入ると足音まで行儀よくなる。靴底が床を踏む感覚が、歩くというより申請書を提出するみたいになる。
エントランスに当直の学員が立っていて、顔を上げて私を見て、また名簿に目を落とした。
「星野霜?」
「そう。」
「二階、第三室。ノックしてから入ること。」
最初から蹴破るつもりだったみたいな言い方だ。
頷いて、階段へ向かった。金属の手すりは実直に冷たく、階段室はまだ正式に営業を始めていない霊安室みたいに静かだった。壁には古い訓示板が何枚か掛かっていた。字体は端正で、内容は空洞で、紀律、名誉、秩序、服従について語り、人の頭を縛り上げるための呪文みたいに並んでいた。「嚴以律己」と書かれた一枚を見て、笑いたくなった。
己を律する。
この文字を昨夜温室の扉に貼っておけば、もっと教育効果があっただろう。
二階に上がった時、手のひらが少し汗ばんでいた。
これが煩わしい。怖いからじゃない。身体が頭より正直だからだ。頭ではまだ自分に言い聞かせられる——大丈夫、書類の補充かもしれない、誰かの勘違いかもしれない、今日連邦軍校がようやく良心に目覚めて「重装授業と校外購買を生き延びた」表彰状をくれるかもしれない。でも手のひらの薄い汗、肩の張った角度、胃の底のかすかな空洞感が、正直に教えてくる——やめろ、自分でわかってるだろう。
二階の廊下は一階よりさらに静かだった。
学生も、後方支援の搬送車もいない。遠くのどこかの部屋から紙をめくる音が聞こえ、空調の吹き出し口が規則正しく冷たく唸っているだけ。部屋番号の表札が並んでいた。全部、人間を磨り潰して殺せそうな部署の名前ばかりだった。訓導、課務、実習管理、学員記録。どの字も文明的で、どの字の裏からも厄介事が育ちそうだ。
第三室の前で止まった。
扉は閉まっていて、磨りガラスの向こうに淡い白い光が透けていた。中に何人いるかわからなかった。こういう扉が一番厄介だ。何も知らせないわけでも、十分に知らせてくれるわけでもない。一番自分で死に方を想像しやすい程度で止めておく。
二秒立って、まず呼吸を落ち着かせ、それから袖口を整えた。
焦ってはいけない。
少なくとも焦りを顔に書いてはいけない。
昨夜したことは、本質的には馬鹿じゃなく危険だった。危険と馬鹿は違う。馬鹿な人間は入室した瞬間に化ける。危険な人間は先に部屋に誰が座っているかを確認してから、自分の心拍を普通の人間の範囲に見せるかどうかを決める。
心の中で三つ数えて、手を上げてノックした。
「入れ。」
声に聞き覚えがあった。
戦術理論の教官だ。
一隻の船の標準突入手順を葬式の弔辞みたいに読み上げられる男。
扉を押した時、最初に目に入ったのは確かに彼だった。
机の後ろに立ち、制服は教材から抜け出してきたみたいに整っていて、手元に数枚の書類が広げられ、表情はいつも通り平静だった。今ここで軌道層から誰かが校庭に落ちてきたと発表しても「落下地点に注意し、隊列の妨げにならないように」と同じ口調で言えそうだった。彼だとわかった瞬間、心の中で少しだけ緩んだ。
ほんの少しだけ。
瞬きの半分くらいの時間。
次の瞬間、横の椅子に座っている人間が目に入ったから。
リンデ・ホフマンだった。
今日は眼鏡をかけ、制服も同じように清潔で、襟元も定規で測ったみたいに留まっていて、手に書類を持っていた。いつもの総務窓口の後ろに立って三言で申請書を四回書き直させる行政の悪夢に戻っていた。朝の光が側窓から入り、眼鏡のフレームの縁に反射して冷たく薄く、顔全体をあの私が慣れ親しんだ、ほぼ公文書の書式みたいな平坦さに切り戻していた。
昨夜別の顔を見ていなければ、今の私でさえこの態度に騙されていた。
扉口に立ったまま、手はまだドアノブにかけて、今朝一番荒唐無稽なことに気づいた。放送で名前を呼ばれたことでも、あの退屈な戦術授業をサボることでもない。リンデがたった一夜で「深夜の植物温室で誰かを抱いたことなど全くない」という皮を完璧に着直せていることだ。
総務長の座まで上り詰めた人間の面の皮は、確かに侮れない。
反射的に部屋の中をもう一度見渡した。
二階堂はいない。
これが重要だった。
重要すぎて、むしろ心がさらに沈んだ。
彼女もいれば、何かの直接対決みたいな形になれる。でも彼女がいなくて、リンデがいて、戦術理論の教官がいて、机に書類が広げられている——この組み合わせは昨夜の件の延長には全く見えない。別の種類の、もっと判断しにくい厄介事に見えた。行政的な厄介事。手続き的な厄介事。表面は普通で、実際には人をじわじわ吊り上げて乾かせる種類の厄介事。
戦術理論の教官が目を上げた。
「星野霜、入れ、扉を閉めろ。」
扉を引いた。動作をできるだけ普通に見せてから、二歩前に進んで机の前に立った。
リンデも一度こちらを見た。
一度だけ。
短く、平坦で、標準的だった。
呼ばれてきた下院学員を確認し、確認が終わったら眼鏡をかけた行政書類に戻る、そういう目だった。余分な間もなく、昨夜誰かに見られた後に持つべき不自然さもなく、「どこかで見た顔だな」という表面的な迷いすらなかった。
これがかえって背中の線をさらに張らせた。
可能性は二つある。
一つ目、昨夜外に隠れていた人間が私だと本当に気づいていない。
二つ目、気づいているが、私以上に何もなかったふりがうまい。
後者の方が厄介だ。ずっと厄介だ。
手のノートボードをもう少し強く抱えた。うっかり折らないように。心拍はまだ速いが、その場で失言するほどじゃない。結構。少なくとも人間としての機能は少し保っていた。
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