27. ついうっかり、見てしまいました 4
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
翌朝最初に思ったのは、昨夜よく眠れたことへの驚きだった。
これは少し情けない。
普通に考えれば、前の夜に上院の後校舎の外で風紀委員長と総務長が植物温室で校則を敷物にしているところを目撃し、ついでに風紀委員会全体の血圧を一気に上げるのに十分な写真を撮ってきた人間は、眠れないか、悪夢を見るか、少なくとも夜中に三度は目を覚まして、あのメモリカードをとんでもなく馬鹿な場所に隠してしまっていないか確認するはずだ。
でも私はそうしなかった。
よく眠れたとは言えないが、特別悪くもなかった。たぶん連邦軍校の人体への破壊は効率を重視しているからだ。重装授業、外出購買、荷物運び、宿舎に戻って戦利品の分配、夜に後校舎まで試し撮りに行って高級な事故現場に遭遇、この一連を経れば、神経がどれだけ張っていても肉体の方が先にストを起こす。
起き上がって最初にしたのは、ライトノベルの袋を確認することだった。
あった。
あの発作的に長いタイトルの本が、袋の底で静かに横たわっていた。相変わらず安くて俗っぽくて、何の脅威もなさそうだった。裏表紙とカバーの間の小さな隙間に、二階堂・フレイヤとリンデ・ホフマンを揃って脳卒中に送り込めるだけの写真が入っているとは、誰も思わない。
これで少し気分がよくなった。
宿舎はまだ静かだった。誰も起きていないわけじゃない。みんな非常に節制した起き方をしていた。ベッドの端で髪を結んでいる者、布団の中で寝返りを打っている者、もう軍靴を足元に引き寄せている者。自分が今日もまた部品として機械に飲み込まれに行くとわかっている集団が、正式に呑み込まれる前の数分間、まだ人間らしくいられる時間を自分のために残しているみたいだった。
ベッドを下りて、服を着始めた。
昨日換えた速乾インナーは公給品と比べ物にならないほど快適だった。少なくとも朝一番から、軍需部と砂紙メーカーの間に利益供与があるんじゃないかと疑わずに済む。新しい靴下も前のより普通で、履いた瞬間に自分で水ぶくれを育てているという感覚がない。二重腰ベルトを締めると噛みがしっかりしていた。数周走ったら人生に疑問を持ち始める公給品の設計とは違う。
膝当てのバンドを引き締めながら、昨日買ったフィルターポーチをサイドの取付点に固定した。
今日に特別な授業があるからじゃない。
ただ、ハーヴィーの言葉が少しわかってきた気がした。
先にお前を殺しそうな部分を替える。
この言葉は実際的だった。温度がなかったが、悪意もなかった。そういう種類の祝福だ。
向かいのベッドのジェスはもう起きていて、ベッドの端に座って髪を束ねていた。顔を上げて私を見て、インナー、腰ベルト、バンドと視線を流して、最後に頷いた。
「今日はようやく人間らしく見える。」
上着のファスナーを半分上げた。
「昨日は?」
「昨日は三時限目が終わる前に装備に逆噛みされて死にそうな人に見えた。」
横目で見た。
「あなたの励ましはいつも奥行きがある。」
「仕方ない。軍校は楽観主義を育てない。正確さを育てる。」
反論しにくかった。
宿舎の他の人間も次々と動き始めた。廊下の外で声が聞こえ始め、水場の方からプラスチックのコップと金属の洗面台が当たる音が来て、遠くの放送システムが起動前の低い唸りを上げ始めた。大型の設備が暖機して、今日私たちをどう消耗させるかの準備を始めているみたいだった。
あのライトノベルをもう一度手に取った。
『このライトノベルのタイトルがなぜここまで長いのか、編集部の頭はおかしいんじゃないか件について』
タイトルを見るだけで事故みたいだ。
その一行を二秒見つめて、結局袋の底に戻した。昨日買ってきた菓子と一緒に並べて、袋ごとロッカーの奥に押し込んだ。特別深い場所でも、特別目立つ場所でもない。重要なものほど、怖がっているように隠してはいけない。
これも常識だ。
ロッカーを閉めながら、頭の中で今日の時間割を確認した。
午前一時限目、戦術理論。
タイトルを聞くだけで眠くなる。
戦術理論の授業の最大の特徴は、本当に何かを教えてくれることじゃない。もともとまだ生きていた脳細胞を非常に効率よく一個ずつ自主停業させることだ。教官が前に立ち、朝の人間社会に本来存在してはいけない安定した口調で、標準切入角度、典型的な艙室突入手順、理論的火力配分モデル、そして紙の上では美しくて現場では現実に半分ぶっ壊される標準解答を延々と語る。
この授業に対して私が持てる唯一の期待は、十分に退屈であることだ。
退屈なくらいがちょうどいい。頭を手で支えながら聞いて、その間に頭の中でゆっくり別のことを考えられる。
たとえば昨夜の写真が十分に鮮明かどうか。
たとえば二階堂が今日どこかおかしく見えるかどうか。
たとえばリンデがまだあんなに自然に総務窓口の後ろに立って、全校で自分が一番普通だという顔をできるかどうか。
そしてたとえば、ジェスへの探りをいつ、どんな形で始めるか。
ここまで考えて、自分でも少し可笑しくなった。
昨日までの最大の悩みは重装授業の肩紐、外出購買のリスト、チェリーコーラを二ダース一度に担いで帰るかどうかだった。一日後、悩みのリストには風紀委員長と総務長と、ライトノベルの中に暫定保管中の、当面は日の目を見せる気のないメモリカードが加わっていた。
人生設計はやはり細かく立てるべきじゃない。
朝の集合ラッパが鳴った。
冷たく、真っ直ぐで、一切の交渉を受け付けない音だった。誰かが全員の鼓膜の隣に立って言っているみたいだった——そろそろいい。個人の時間はここまで。今日の消耗品として出発する準備をしろ。
教科書とノートボードを掴んで、ジェスと一緒に宿舎を出た。
廊下の人の流れがゆっくり集まり始めていた。灰色の制服、足音、低い不満の声、歩きながら最後の一口の栄養バーを口に押し込んでいる者。階段の踊り場には洗剤、乾いた布、安物のシャンプー、寝不足の匂いが混ざっていた。もしこれを学院が公式の香水として登録するなら、名前は『青年死亡予備軍』にすることを提案する。
階段を下りて、寮前の集合区を抜け、教学棟へ向かった。
空はもう明るく、雲が薄く、朝の光が少し冷たいほど清潔だった。校舎の外壁が白く照らされ、地面の標線が刻薄なほど鮮明だった。昨日の校外外出が残していった少しの緩みは、今日にはもうほぼ回収されていた。学院はまたあの私が知っている機械に戻っていた。整然として、時間通りで、無表情で、昨日全員が一時的に箱から出されて息をしただけで、今日はまたそれぞれの割り当てられた場所に戻れという顔をしていた。
ジェスが隣で時間割を見ながら言った。
「一時限目が戦術理論。校方、朝一番から精神的安楽死を手配してくれてありがとう。」
短く息を出した。
「少なくともこの時間は走らなくていい。」
「そう、ただ座って、教官が一隻の船の標準突入手順を葬式の弔辞みたいに読み上げるのを聞けばいい。」
教学棟前の広場に差しかかろうとした時、校内放送システムが突然鳴った。
短い通知音が一つ。
それから、いつも中性的で標準的で余分な感情を持たないあのシステムの声が、四方から清潔に降ってきた。
「下院学員、星野霜——」
足が一瞬止まった。
放送は止まらなかった。その安定さがかえって不快だった。
「至急、教官室まで来ること。繰り返す、下院学員、星野霜、至急、教官室まで来ること。」
その場に立ったまま、手のノートボードが急に余分なものになった。
周りの人間はまだ歩いていた。まだ話していた。この放送が特定の誰かの心臓にどれだけの打撃を与えられるか、全く気にしていない者もいた。朝の光は変わらず明るく、風は変わらず冷たく、学院は変わらず何事もなかったように動き続けていた。
でもその一瞬、頭の中でいくつかの可能性が素早く流れた。
外出日の事後書類。
教官が臨時で呼んでいる。
何かの手続き登録。
あるいは——
そこから先は考えなかった。
本当にまずいことは、考え切る前に自分で歩いてくるものだから。
ジェスがゆっくりこちらを向いた。
「……あー。」
行政棟側の長廊を見つめ、息を一つ吐いた。
「今すぐあの退屈な戦術理論の授業を受けに行きたい。」
二階堂が素早く振り返った。
「誰かいる?」
声が一瞬で戻ってきた。冷たく、真っ直ぐで、刃を持っていた。さっきの数分間は私が頭でも打って見た幻覚だったみたいに。
壁に張りつき、息まで止めた。レコーダーを逆手に持って袖の中に押し込んだ。角が手首に食い込んで痛かった。リンデが反対側に二歩踏み出した。温室の入口を回り込もうとしているらしい。その隙に後退し、校舎の陰に沿って滑り出た。靴底はほぼ音を立てなかった。
角まで退いてから、ようやく止まった。
心臓が朝のランニング八周目に負重を追加された後みたいに速く打っていた。手のひらは汗だらけで、レコーダーだけはしっかり握っていた。火の中から挟み出したばかりで、それでも捨てられない鉄みたいに。
止汗シートをもう一袋買っておくべきだった。
リンデが反対側から顔を出す隙に、壁際を一歩ずつ後退した。靴底をできるだけ地面に平らに当て、呼吸を最小限に抑えた。レコーダーの角が手のひらに食い込み、冷水から引き上げたばかりの金属みたいに冷たかった。
「外に誰かいる?」リンデの声が低く落ちてきた。
「わからない。」二階堂の方が早かった。「風かもしれない。」
この一言は非常に教育的だ。風紀委員長が自ら風の身代わりになるとは、連邦気象局から勲章を授与されてもいいレベルだ。
角まで退いてから初めて本当に息を吐き、それでも止まらず後校舎の外壁沿いに歩き続けた。両側の夜間灯が地面に淡い白い四角を切り出していた。制度が人のために事前に用意した棺桶の区画みたいに。一区画跨ぐたびに、非常に高価で非常に存在してはいけない事故現場から命を一つ拾い上げてきた気がした。
寮区の方まで戻ると、遠くから洗濯室で衣類の割り当てを巡って言い合っている声と、上の階で誰かが空き缶を蹴り飛ばした金属音が聞こえてきた。ようやく普通の世界に戻ってきたと感じた。みんながどこかで死にたがっているが、それでも先に靴下を洗う順番を待っている、あの世界に。
部屋に戻る前に、洗面所の一番奥の個室に入った。
この時間に人はほとんどいなかった。灯が一つ半分切れていて、病人みたいな明るさだった。鍵をかけ、洗面台に寄りかかって、レコーダーを取り出した。手がまだ微かに震えていた。目立たない程度だったが、アドレナリンというのは普段は見えないくせに出てくると存在感が大きいと気づくには十分だった。
まず音をオフにして、それからメモリカードを抜いた。
その小さなカードが手のひらに乗った。黒くて薄くて、合法的な規格をした時限爆弾みたいだった。今日買って帰ったものを全部合わせても、今は全部これに勝てない。新装備も、コーラも、菓子も、ライトノベルも。
カードを戻して、一枚ずつ確認し始めた。
一枚目、少しぼやけていて角度が斜すぎたが、人物は判別できた。
二枚目が一番よかった。リンデの横顔が鮮明で、眼鏡は顔にない。二階堂の軍帽が手元に垂れ、二人の距離は「紀律の失効とは何か」を全校に実演する教材としてあと一歩のところだった。
三枚目はさらに強烈だった。二階堂が顔を上げた角度、リンデが彼女の腰の脇に添えた手、傍観者の私でさえ校方の人事システムのために冷や汗をかいた。これはもう噂じゃない。具象化だ。普通の人間が見れば誰でも「ああ、この二人は書類の処理をしているわけじゃない」とわかる程度の。
画面を二秒見つめて、少し笑いたくなった。
連邦軍校があれだけの労力をかけて偽装と罠と不審目標の識別を教えてきた結果、最も成功した目標識別が植物温室の外で起きるとは。
写真の順番を頭に刻み込んでから、次の手を考え始めた。
第一の原則は単純だ。これは本体の中に残せない。
カードを抜き、レコーダーには別の空白テストカードを入れておいた。そこには廊下、照明標識、自販機を適当に撮った数枚しかない。今誰かが機械を調べても、新しいおもちゃを買ってきて脳みそが痒くなって試し撮りに出た普通の下院学員の記録しか見えない。普通すぎて少し退屈なくらいの。
本物のカードをどこに隠すか、いくつかの場所を考えた。
ブーツの底? 論外だ。本当に身体検査が入ったら真っ先に靴を調べる。
石けん箱の底? 古典的だが実は有効だ。ただ湿気が強すぎる。カードが傷んだら殺意が湧く。
最終的に視線がライトノベルの袋に落ちた。
長いタイトル、安い表紙、普通の紙質、粗い背糊、生まれつき「真剣な人間が時間を使って読む価値がない」という顔をしている。この手の物の最大の長所は、存在感はあるが尊厳が低いことだ。重要な情報が中に入っているとは誰も思わない。本そのものがすでに冗談みたいだから。
一巻を引き出し、裏表紙とカバーの間に指を入れて隙間を作り、カードを平らに差し込んだ。位置はちょうどよかった。膨らまない。めくれない。閉じれば元と変わらない。自分でやっておきながら、あの発作的に長いタイトルのライトノベルの中に、風紀委員長と総務長を揃って脳卒中に送り込めるものが入っているとは、言われなければ思いつかない。
世の中に尊厳のないことは多いが、少なくとも時々は実用的だ。
証拠の整理が終わってから、ようやく別の問題を考え始めた。
最初に誰を試すか。
牌を出すんじゃない。今すぐ写真を誰かに見せるのはもっと論外で、それは自分の頭を持って警鐘を叩きに行くようなものだ。手元にあるこれが価値を持つのは、即座に誰かを爆破できるからじゃない。私が知っていて、向こうが私が知っていることを知らなくて、しかもまだ時間があるからだ。
だから公開じゃない。探りを入れることだ。
噂がどこまで広がっているかを探る。
誰が知っていて、誰がただ当てずっぽうを言っているだけかを探る。
二階堂とリンデの線が、校内で単純な私情なのか、すでに別の汚いものと絡まっているかを探る。
頭の中でいくつかの名前を並べた。
D? 駄目だ。信用できないわけじゃない。真っ直ぐすぎる。半分ほのめかした言葉を投げたら、翌日の食堂で「つまり風紀と総務は本当に交尾してるの?」と公開質問して、フロア全体を沈黙させかねない。これは探りじゃない。自爆式の速報だ。
ハーヴィー? 技術的には一番安定していて、口も一番堅い。でも頭が良すぎる。一言余計に聞いた瞬間、手元に何かあると即座に気づく。使えないわけじゃないが、最初に使う人間じゃない。ハーヴィーに先に知らせるのは、自分が本当に何かを拾ったと認めるのと同じだ。まだそこまで早く手の内を見せるつもりはない。
ジェス。
この名前が浮かんだ時、ほぼ迷わなかった。
理由は単純だ。第一に、彼女はもともと情報の流れの中にいる。洗濯室、調剤窓口、食堂、寮の廊下、こういう場所の耳打ちは最終的に少しずつ彼女の耳元に漂い着く。どれが信用できてどれが暇な学員の娯楽かも、彼女はわかっている。
第二に、十分に賢いが、即座に私を計算の中に入れるほど賢くはない。少なくとも今は。まず見て、まず推測して、まず文句を言って、それから深く掘る価値があるか判断する。こういう人間を最初の探りに使うのが一番向いている。
第三に、そして最も重要なのは——彼女と私は十分に近い。近いから、尋問じゃなく雑談みたいに聞ける。
本当に危険な情報の最初の一歩は、情報に見えてはいけない。
ついでに投げた無駄話に見えなければならない。
菓子と夜間検査と明日の時間割の後にたまたま続いた、余計な一言に見えなければならない。
聞かなくてもよかったのに、暇すぎて、口が減らなくて、生きている人間すぎるから聞いてしまった、そういうものに見えなければならない。
ライトノベルを袋の底に戻しながら、編集部の頭がおかしいかどうかは知らないが、今夜これが非常に優秀な戦略的保管場所を提供してくれたことは確かだと思った。
部屋に戻る前に、もう一度鏡を見た。
顔色は悪くない。目も普通だ。犯罪現場から戻ってきた後の、あの変に光る感じがない。自分から二階堂の前に立ってじっと見つめるような馬鹿をしない限り、今日の件はポケットの中に折り畳んだまま圧しておける。鞘に収めたまま、まだ抜かない刀みたいに。
部屋に戻ると、ジェスがベッドの上に胡座をかいて、今日買ってきた薬品と雑貨を広げていた。起こりうる各種災害に備えて分類しているみたいだった。顔を上げて私を見た。まず空の手を見て、それから顔を見た。
「試し撮り終わった?」
「うん。」
「機械は問題なかった?」
「まだ生きてる。学校の管理部門のいくつかより信頼できそう。」
彼女が鼻で笑い、追加で聞いてこなかった。レコーダーを机に放り、わざと空白テストカードを入れたまま、それから塩味ビスケットの袋を開けてベッドの端に腰を下ろした。
今日買ったものの中で一番価値があったのは、チェリーコーラでもライトノベルでもなかった。
自分たちが見られていないと思っていた二人の大人だった。
「とても面白い」★四つか五つを押してね!
「普通かなぁ?」★三つを押してね!
「あまりかな?」★一つか二つを押してね!




