表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
離婚できないなんて…  作者: マーたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/52

さよなら、旦那様


■ 橘 ひより(たちばな ひより)


年齢:18歳

立場:高校三年生/黒瀬の妻


橘 ひより


本作のヒロイン。


普段は冷静で感情を隠すタイプ。


しかし本当は、


* 一途

* 独占欲が強い

* 愛情深い

* 我慢しすぎる


性格。


学校では、


教師と生徒として距離を守り続けていた。


それは、


黒瀬 恒一 を守るため。


だが現在、


* みく

* 美月


との問題で深く傷ついている。


それでも、


黒瀬への愛情は完全には消えていない。


現在は叔父・剛玄の家にいる。


最後には、



「まだ旦那様って呼んでいい?」



と涙ながらに口にした。


一言でいうと

壊れても愛を捨てきれない妻



黒瀬くろせ 恒一こういち


年齢:27歳

立場:高校教師(辞職寸前)/ひよりの夫


黒瀬 恒一


国語教師。


元々は真面目で誠実。


しかし、


* 秘密の結婚

* 孤独

* プレッシャー

* 弱さ


に押し潰され、


みくや美月との問題を起こしてしまう。


現在は教師辞職寸前。


ただし第六章で、


事件の裏に

榊原 漣司 の陰謀があったことが判明。


それでも本人は、



「利用されたとしても、自分が間違えた」



と罪から逃げていない。


一言でいうと

愛する人を守れなかった男



■ 水城 みく(みずき みく)


年齢:18歳

立場:ひよりの友人/黒瀬の生徒


水城 みく


孤独を抱える少女。


黒瀬の優しさへ本気で惹かれていた。


しかし実は、


叔父から脅迫されていた。


理由は家族の借金。


そのため、


黒瀬へ接近するよう利用されていた。


ただし途中から、


本当に黒瀬へ依存してしまっている。


現在は、


罪悪感と恐怖で精神的に限界状態。


一言でいうと

利用されながら本気で恋した少女



七瀬ななせ 美月みづき


年齢:18歳

立場:ひよりの親友/黒瀬の生徒


七瀬 美月


明るく社交的な少女。


だが裏では、


榊原 漣司 と繋がっていた。


文化祭以降、


黒瀬へ意図的に接近。


関係を持ち、


証拠を作り、


黒瀬を破滅へ追い込もうとしていた。


さらに、



榊原の子供を妊娠している



という衝撃的事実も判明。


ただし美月自身も、


榊原へ精神的に支配されている。


完全な悪人ではなく、


愛情と依存の境界で壊れ始めている。


一言でいうと

利用する側であり、利用される側の少女



たちばな 剛玄ごうげん


年齢:52歳

立場:霧崎学園 校長/ひよりの叔父


橘 剛玄


私立霧崎学園 の校長。


通称:



「霧崎の鬼校長」



厳格で恐れられる存在。


しかし本当は情に厚い。


特に姪であるひよりを深く大切にしている。


以前から、


ひよりと黒瀬の結婚を知っていた。


最初は猛反対したが、


黒瀬の覚悟を認め、


条件付きで黙認していた。


現在は、


* 黒瀬への怒り

* 榊原への怒り

* 学園内部の腐敗


その全てと戦っている。


一言でいうと

家族と学校を守ろうとする鬼校長



榊原さかきばら 漣司れんじ


年齢:45歳

立場:霧崎学園 教頭


榊原 漣司


第六章最大の黒幕。


常に穏やかな笑みを浮かべる男。


表向きは理想的な教育者。


しかし本性は極めて危険。


人間の、


* 孤独

* 弱さ

* 愛情

* 依存


を利用することに長けている。


今回の事件では、


* 美月

* みく

* 証拠写真

* 校内の噂


を操り、


黒瀬を社会的に破滅させようとしていた。


さらに、


美月とは愛人関係。


しかも、



美月は榊原の子供を妊娠している



という事実も判明。


榊原にとって美月は、


“恋人”


ではなく、


“支配対象”。


また、


橘 剛玄 に強い敵意を抱いている。


一言でいうと

笑顔で人を壊す黒幕教頭



■ 私立霧崎学園


私立霧崎学園


現在、


崩壊寸前。


教師と生徒の問題だけではなく、


* 内部腐敗

* 権力争い

* 陰謀

* 裏切り


まで浮上している。



■ 現在の物語テーマ


この物語はもう、


“禁断の恋”


ではない。


描かれているのは、



「壊された愛は、それでも本物なのか」



という物語。

第六章:さよなら、旦那様


 終わりは。



 突然来るわけじゃない。



 少しずつ。


 静かに。


 逃げ道を塞がれていく。




 私立霧崎学園 。



 朝。



 職員室。



 黒瀬 恒一 は辞表を見つめていた。



 白い紙。



 たった数行。



 でも。



 それだけで人生が終わる。



「……」



 ペンが動かない。



 書けば終わる。



 教師として。



 そして。



 橘 ひより の隣にいる資格も。



「黒瀬先生」



 低い声。



 教頭だった。



 榊原 恒一 。



 眼鏡。


 冷たい目。


 常に笑っているようで笑っていない男。



「校長がお待ちです」



 黒瀬は静かに立ち上がる。



 その時だった。



 教頭が小さく笑った。



「随分、簡単でしたね」



 黒瀬が止まる。



「……何がです」



「壊れるのが」



 嫌な空気。



 黒瀬が振り返る。



 教頭の目は、妙に愉しそうだった。




 校長室。



 橘 剛玄 は険しい顔で座っていた。



「……黒瀬」



「はい」



「ひよりが家を出ると言ってる」



 黒瀬の呼吸が止まる。



「……え」



「今、うちにいる」



 胸が締め付けられる。



 本当に終わる。



 そう思った。



 だが。



「その前に聞け」



 剛玄が低く言う。



「妙なんだ」



「……?」



「証拠写真」



 机へ置かれる封筒。



 黒瀬は中を見る。



 自分。


 みく。


 美月。



 だが。



「……これ」



 不自然だった。



 全部。



 角度。


 タイミング。


 場所。



 まるで。



“撮らせるため”


みたいに。




「気づくの遅いですよ、先生」



 声。



 振り返る。



 扉の前。



 七瀬 美月 。



 そして。



 その隣に。



 教頭。



 黒瀬の血の気が引く。



「……七瀬?」



 美月は笑った。



 今まで見たこともない顔で。



「先生って、本当に優しいですよね」



「……何言って」



「だから簡単だった」



 黒瀬の背筋が凍る。



「……まさか」



 教頭が拍手した。



「正解」



 剛玄が机を叩く。



「榊原ァ!!」



 だが教頭は笑うだけ。



「校長先生、あなた邪魔だったんですよ」



「貴様……!」



「古いんです」



 教頭の目が歪む。



「教師だの倫理だの」



 そして。



 美月の肩を抱いた。



 黒瀬も剛玄も凍る。



「……は?」



 美月が静かに言う。



「私、榊原先生の子供いるんです」



 空気が止まった。



「……何」



 剛玄の声が震える。



「最初から黒瀬先生を壊すつもりだった」



 黒瀬の頭が真っ白になる。



「……嘘だろ」



「文化祭の日も」



 美月が笑う。



「全部、計画」



 黒瀬は後ろへ下がる。



 呼吸が苦しい。



「じゃあ……」



「先生、本当に私のこと好きだと思いました?」



 その言葉。



 刃物みたいだった。




「みくは!?」



 黒瀬が叫ぶ。



 その瞬間。



 剛玄の顔が変わった。



 嫌な沈黙。



「……みくは」



 校長が目を閉じる。



「私の弟に利用されていた」



「……は?」



 意味が分からない。



「叔父?」



 そこへ。



 扉が開く。



 水城 みく 。



 顔がボロボロだった。



「……ごめんなさい」



 震える声。



「私……脅されてた」



 黒瀬が固まる。



「叔父さんに」



 涙。



「家族の借金……」



 全部。



 全部、繋がっていく。




「……じゃあ、ひよりは」



 黒瀬の声。



 震えていた。



 剛玄が静かに言う。



「まだ何も知らん」



 その瞬間。



 黒瀬は走り出していた。




 外。



 雨。



 息が切れる。



 頭がぐちゃぐちゃだった。



 利用された。


 騙された。


 仕組まれていた。



 でも。



 一番大事なのは。



 そんなことじゃない。



「……ひより」



 失いたくない。



 本当に。




 叔父の家。



 インターホン。



 扉。



 出てきたのは。



 橘 ひより 。



 目が赤い。



 でも。



 黒瀬を見る目は、もう完全に冷たくなかった。



「……先生」



 黒瀬は息を切らしながら言う。



「話を聞いてくれ」



 ひよりが静かに聞く。



 そして。



「……まだ」



 小さな声。



「旦那様って呼んでいい?」



 黒瀬の目から涙が落ちた。


 騙されても。


 壊れても。



 本物だけは、消えなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ