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2.改変者、いったい何を・・・

コンテナの中の男女は彼らの首謀者、っと言っていいだろう。

今賀好機いまがこうきが出てくのを見ていた。

しばらくはこの中にいる様にとの事だった。


「イマガコウキ、今がチャンスって絶対偽名じゃないか。」

「あんたは本名なのか、ヤミガラスさんよ。」

「それはハンドルネームだ。あいつはその名前で名刺まで作ってたんだぜ。」


コンテナの中のメンバーはオンライン歴史ゲームの繋がりで集められていた。

オフ会をするほどの仲ではなく、ゲーム内で知ってはいる、程度の知り合いだった。


「絶対ヨタ話だと思って面白半分で話に乗ったんだけどな。」

疲れた顔をした中年男がAKMを持ち上げながらつぶやく。

「先生!危ないから鉄砲なんか振り回さないでよ。

先生は人を治す方の専門家でしょ。怪我人が出たらどうするんですか。」

「まだ弾を装填してないよ。人を…治してたのかな。」

「倒産した町工場の社長、自分の病院が破産して勤務医をしてる医者、

40手前でまだ助手をやってる農学研究者、35で営業に回された化学会社研究員

中国人とAIに仕事を取られた回路設計者、模型飛行機マニアの独居老人、と」

「何が言いたい?」

「いや、202✕年じゃ沈みきってるメンバーだなって思ってね。」

「否定はしないわ、お互い様で全部自分に戻ってきそうだし。」

男女はお互いの顔を見合わせた。

「バカ話に付き合ったら金が貰える、それだけだったんだがな。」

「信じる訳ないですよね。歴史変革なんて。説明なんて上の空、

貰えるお金の事しか聞いてなかった。

誰かこれからどうなるか聞いてました?」

「さすがに少しは聞いときなよ。昭和19年10月某日、都内某所で

会合中の帝国重鎮に面談し、終戦工作を行う。

終戦条件を有利にするため多少の資材を持ち込む、だっけ。」

「だいたいそうだと思う。某とか多少とか何言ってるかわからんと思ったら

物騒すぎるだろ。」

「本当かな?単なる木箱、いや単なる爆弾じゃないのか。」

「いや、これは間違いなく旧ソ連の戦術核兵器だ。

通常爆弾と区別がつかないように同じ形に作られたやつだ。」

「ロシア語読めるんだっけ、ミリタリーマニアの回路設計者さん。

とんでもなく物騒な物と一緒に居ろなんてとんでもない奴だぜ全く」

「それが爆発したら東京のどこに居てもダメな位物騒だぞ。というかその箱の中の

爆発物一つでも爆発したら大事だから気をつけてくれ。」


ぎっしり詰め込まれた資材の間でボソボソ話していた男女の前にスーツ風デザインの妙な素材の服を着た

イマガコウキが帰ってきた。


「とりあえず話は聞いてくれる事になった。皆を紹介したいから出てきてくれ。」

「本当に居たのか。」

「ああ、本物だった。この日は人払いして二人が密談をしたという記録があったんだが

実際はもう一人居たらしい。」

「もう一人?」

「東条英機がいた。」




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