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エスケイプ・ゲィム

 秋の夜長とはよく言ったもので、僕は例によって暇をもて余していた。

 時刻は夜の12時。ぽちぽちとスマホをいじっていると、変わったサイトを見つけた。

 エスケイプ・ゲィム。

トップ画面は灰色一色で、中央には牢屋がひとつ。そしてその中には、「ログイン」のプラカードを持った男性が閉じ込められている。

 興味本意で指を伸ばし、タップする。








 はっと気づくと自室にいた。「俺」は出られたのか?

 手に持つスマホの画面を覗くと、そこにはエスケイプ・ゲィムの文字。そして牢屋と、プラカードを持った青年がひとり。

 俺はスマホを部屋の隅に放り投げた。

「恨むなよ…いつか出られるさ」

 

 秋の夜長は、暇をもて余す。 

 エスケイプ・ゲィム。そのサイトは今日も待っている。

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