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心の声
10年。途方もない年月。
A博士は、妻である助手とともに心の声を反映する装置を開発した。長年の苦労も、我が子のためと思えばなんの妨げにもならなかった。
A博士の一人娘は、大学入学と同時に事故に遭い、それからずっと意識不明になってしまったのだ。
感性豊かで、明るく活発だった娘。表現することが大好きで、よく詩や小説なんかを書き綴っていたらしい。中高と、文芸部で部長も勤めたのだ。
そんな娘が、まるで植物のように物言えぬ状態になったのが、A博士と妻にとって辛かった。
「このまま寝たきりであっても、せめて他人にモノを伝えられラようになれば娘もきっと喜んでくれる」
A博士はそう呟き、装置のスイッチに手をかけた。妻も優しく手を添える。
そして、スイッチが入れられた。
ぶーん、という無機質な音が響く。
やがて、ディスプレイに文字が、娘の心の声が写し出された。
死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて死なせて、、、、、、、




