表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
39/66

第39話 悲報・本日の稼ぎ二千円(ただし夜の公園で修羅場付き)

蒲田まで行って――

二千円ゲットだぜぇ!


……じゃねぇよぉぉぉ!!(涙)


本来なら五時間勤務、

諭吉様とご対面のはずだった。


それがどうだ。

年金支給日とか、婆さんが待ってるとか、

孫が来るとか、特売とか――


お婆ちゃん、お爺ちゃん達

とっとと帰りやがって、

お陰で1時間勤務のみ。


手元には、敗北感と二千円。


「これじゃ……オタ研合宿、

ばっくれるしかないじゃん……」


床に転がり、天井を睨みながら私は呻いた。


『ぽんちゃん。ごはん食べて、お風呂に入ったら――

 軍議を開きますわよ』


『えぇ~。今日はもうええやん……

 どうせ、しばらくバイト行かへんのやろ?』

(守乃ちゃんのとこ行く時間や♡

 そろそろ、お風呂の時間やで♡)


『問答無用!強制よ!!』


で、悠斗は――塾バイトで出勤中。

コツコツ、真面目に、地道に稼いでいる。


「……くそぉ。なんであんな健全なんだよ……」


嫉妬を胸に抱えつつ、

シャワーを浴びる。


*もちろん、シャンプーとリンスは悠斗のもの♡

 なぜなら、いい匂いだから。


『さぁ、ぽんちゃん。軍議、開幕よ!』

『めんどくさぁ……』


【軍議議題】


① 出勤日をどうするか


『ねえ、ぽんちゃん。どう思う?』


『時給下がった言うても、二千円は破格や。

 合宿前やし、出勤は増やすべきやな』


『……だよね。仕方ない、増やすか』


② オタ研合宿代の工面


『ばっくれたら……やばい?』


『まのん、部長やろ』


『……だよね』


③ フィギュア購入資金


『ねえ、ぽんちゃん――』


『いつでも買えるやろ』


『……だよね』


④ カネ婆打倒作戦


『ねえ、ぽんちゃん。どう思う?』


『今は耐えるのじゃ。

 カネ婆は人心を掴んでおらん。

 今は臣従した“フリ”をして、

 時が来たら――寝首を掻く』


『承知!』


⑤ 次の賄いは唐揚げ定食……希望(本音:特盛)


『ねえ、ぽんちゃん――』


『却下!淑女化計画中やろが!!』


『なんでよぉ!』


『太ってええなら、許したる』


『もう太ってるよ!!』


『確かに……』



『じゃねぇ!

 わしのランキングが最下位になったらどうする!

 絶対、許さん!!』


『……わかったよ(涙)』


(ふん。ぽんちゃんの弱点は把握済み。

 絶対いつか食ってやる)


【追加議題】


『このままやと、トミさん達はカネ婆に寝返る』


『だよねぇ……でも策がない……』


『案ずるな。

 弱者は強者に靡くのが世の習い。

 だが、心までは売らん。

 状況が変われば、必ず戻ってくる』


『……ぽんちゃんを信じるよ』


『なんかさ……

 もう軍師っていうか、リアルバディだよね。

 ちゃんと私を幸せにしてよ?』


『ふん。お主に会わなければ、

 こんな不幸になってへんわ』


『それ、願叶え神アンケート前で言っていいの?』


『イエッサァー!

 わたくしは、まのん様を必ず幸せにします!!』


『よろしい』

(ぜってぇ、不幸にしたる)


『よっしゃー!軍議終わり!

ポテチ食って寝よ~♪』


『計画続行中や。ダメです♡』


『ア・ン・ケート♪』


『問題なし♪

 計画遂行に関しては、師匠に怒られることはない。』


そう言うと、キタのぽんは私の意志を無視して、

勝手に体を動かし始めた。


『こら!私の体!ポテチはキッチンよ!!』


『無駄じゃ♡

 夜のウォーキングに参るぞ♪

 脂肪燃焼♡』


『行かねぇ!!』


『はぁ~い、まのんちゃん♡

 お散歩でちゅよぉ~♪』


『くそぉ!私の体で遊びやがって!!

 絶対、復讐してやる!!』


『復習?

 ええやん♪じゃ、二十分追加な♡』


『鬼ぃぃぃ!!』


そして――

近くの公園、三周目。


てくてく

っと、その時!


キタのぽんがベンチに座る人影を見た瞬間、

嫌な予感が背筋を駆け上がった


(……悠斗君と彩夏ちゃん!?)


(なんでや?

 香純ちゃんなら、まだ……)


(いや、どっちもアウトだろ!!)


『なぁ、まのん。

 そろそろ帰ろか』


『え?いいの?さっきまで追加って――』


(よっしゃ。まのんは気づいてへん……)


――おいおい。

次回、修羅場確定ちゃうか!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ