第35話 深夜二時の悶絶ファイヤぁぁぁ!!
あぁ……尻が痛ぇぇぇ。
唐辛子パウダー入りトイレットペーパーを
仕込んだのは――
たしかに私だけど。
だからって。
自爆してお尻が大惨事になった件を、
オタ研のみんなに事細かく――
しかも楽しそうに――
暴露した悠斗を……
生かしておく理由、ある?(※募集中)
『おいおい、それ逆恨みちゃうか!?』
『うるせぇ、ぽん! 問答無用!!』
『まのん……ご武運を(笑)』
私は一応……
羞恥心を持った女の子なんだよぉ!(怒)
この恨み、
必ず晴らしてくれる!!!
今日は悠斗が、学習塾の講師バイトの日。
――十分、仕込みの時間はある。
【復讐作戦・完全版】
① ハバネロ入り激辛パスタ
空腹で悠斗が帰宅 → 夜食として提供 →
「まのんの手料理」なので激辛に耐えて完食確定
翌朝、追いファイヤーのおまけ付き♪
② センブリ茶(超・激苦)
辛さに耐えきれず飲み物を欲しがる →
お茶と思って飲む → 悶絶♡
③ ソルトペーパー(最終兵器)
腹を壊してトイレ →
最後のトドメ → 超悶絶ファイヤぁぁ!!
三段構え――完璧。
もものん。
うさのん。
まのんは、気分爽快♡♡♡
『お主も悪よのぉ、まのん屋』
『まあまあ、そう言うお代官様も♪』
――その時。
「ただいまぁ~」
来たわね。
復讐の時間よ。
「お帰りぃ~♡ 悠斗、お腹空いてない?」
「めちゃくちゃ空いてる!」
「私さ、悠斗のためにパスタ作ったんだ♡」
「ほんとか!? 珍しいじゃん! 嬉しいな♡」
『なんか新婚バカップルみたいやな』
『ふん。これは地獄への招待状よ♪
ちなみに“バ”は余計よ!ぽんちゃん!』
(まのん……地獄耳やな……)
「うわ、めっちゃ美味そう!」
「まのんの手料理が食べられるとか、
幸せなんだけど♡」
――その時。
「そうだ! お土産あるぞ!」
パフェ。
シュークリーム。
ドーナッツ。
ポテチ(九州醤油)。
ダイエットコーラ。
ナゲット。
『まのんの目がハートになっとる!!』
【悠斗へのLoveポイント】
+250(パフェ)
+150(シュー)
+190(ドーナツ)
+2000(九州醤油)
+1500(ダイエットコーラ)
+∞(ナゲット)
――MAX LOVE到達!!
きゅん♡
きゅん♡
ゆ・う・と♡
……しまった。
激辛パスタを食べさせたら、
このパフェたちが逃げていく!!
阻止せねば!!
「悠斗! ごめん!
このパスタ、失敗作だから私が食べるね!」
「え? 別にいいよ。
まのんの手料理なら平気だし♡」
「だめ! また今度!!」
『……まのん、ハバネロパスタを一気に……』
笑いを堪えるキタのぽん
お得意の自爆である。
「げほっ! げほっ! お茶!!」
「慌てて食うからだよ。今持ってくる!」
仕込みとしてテーブルに置いてあった
例のお茶を差し出す悠斗♪
『お! そのお茶は……!』
さらに喜ぶ キタのぽん
「ぶはぁぁ!!」
お得意の追い自爆である。
――吐いた。
「辛い! 苦い!!」
「まのん!? 大丈夫か!?」
「み……水……」
「ほら、水!」
『まだ悶絶しとる(笑)』
「落ち着いたか?」
「……うん。ねぇ、口直しにパフェ食べたい♡」
『ぽんちゃん、食っていいよな?』
『分かった分かった。
淑女化計画は一時停止じゃ』
「パフェおいひい♡」
「シューおいひい♡」
「ドーナツ最高♡」
「ポテチは九州醤油♡」
「コーラは0カロリー♡」
「まのん、食べすぎると腹壊すぞ?」
「大丈夫♡」
――深夜二時。
タワマンに、
魂の悲鳴が響いた。
「超絶&悶絶ファイヤぁぁぁ!!」
自爆神 爆誕。
『やっぱり……ソルトペーパー忘れとる(嬉)』
まのんの自爆を楽しむ まのんの願叶え神こと
“キタのぽん”
そして翌朝。
「伝説級・悶絶ファイヤぁぁぁ!!」
『結論。二人は結婚しなさい』
「「なんでだよ!!」」
『面白いからだよ』
――ツッコミ役・キタのぽん、しみじみ語る。
まのんは赤くなり、悠斗は何気に嬉しそう♪




