ローズ、動く
ルーチェルと話して数日後、事態が大きく動いた。
アーニャの実家にローズ達騎士団の調査が入ったのだ。
アーニャの義母達は突然の立ち入りにパニックになり色々喚いた、という。
しかし、アーニャの証言、更にローズの調査の結果、義母親子は他の貴族にも似たような事をしていた事が発覚し、被害届も出ていた。
ルーチェルがその被害届を受理しゴーサインを出した事でわかった。
その場で義母親子は拘束され連行された。
アーニャの父親も連行されたが『騙されていた、俺は被害者だ。』とか『王族の俺を罪に問えれるのかっ!』と喚いていたのだが‥‥‥。
『王族だろうが貴族だろうが罪を犯した者には変わり無い! 大体実の娘を守らなければいけないのに放っておくとは何事だっ! 王族だからこそ軽はずみな行動をするべきではない、とわかっているだろっ! お前に王族を名乗る資格など無いっ!』
と、ローズに一喝された、という。
親父も実の弟が捕縛された、と聞いてその許可を出したルーチェルに一言言ったらしいが、
『父上は身内だから見逃せ、というのですか? 王族だからこそこの様な醜聞は公にするべきであり厳しく罰するべきなのです。同じ過ちを起こさない為にもです。』
と、言われぐうの音も出なかったらしい。
結果としては、アーニャの家は身分剥奪、領地没収、取り潰しとなった。
「アーニャ、これで良かったか?」
「はい、私はあの家とはもう関係ありませんから。」
そう言ってニコッと笑うアーニャを見て、女って強いな、と思った。精神的な部分で。
俺なんて昔に心が折れてそのまんまだからなぁ。
俺の心に開いた穴が埋まる事はあるんだろうか‥‥‥。




