↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

773/780

808 これでいい

 スコルがレーザーを放った。


「熱武器など、今更バーサスフレームの前に――いや!?」


 マイルズの長年の勘が、〝躱せ〟と叫んだ。

 急いでレーザーを躱すマイルズ。

 見れば、


「レーザーの下に実弾!? ――とことん食えぬヤツだ」


 オレンジ色のAUⅢが拳を突き出す。

 その腕をもう片腕で支える。


「ロケットパンチか――一度見た暗器は通用性ないぞ」


 オレンジ色AUⅢが拳を開いた――指先から、機関銃!


「んなっ!」


 アダマンタイトの盾で機関銃を防ぐが、5つの機銃全ては防ぎきれず、被弾。

 シールドが砕けた。


『読まれているのがわかっているのに、同じ攻撃をするわけ無いじゃないですか!』

「――こいつ、以前の暗器を囮に、新しい暗器を・・・!」


 嘲笑う様に言って、迫ってくるスコルのAUⅢ。

 左腕を突き出すオレンジ色のAUⅢ。

 左腕が飛んでくる。


「今度はロケットパンチか!」


   ◆◇sight:スコル・ハティ◇◆


 わからなかった、感情が。


 だから色々試した。


 犬を殺してみた。

 猫を殺してみた。

 人を殺してみた。


 なんの感慨もなかった。


 敵に撃墜された。何の感慨もなかった。


「大丈夫か! スコル!」


 目が覚めると抱きしめられていた。白い髪の美しい人だった。

 ――誰だっけ?


「生きてます」

「よかった! ――本当に、よかった!」


 なんでこの人は、こんなに必死なんだろう?


 でもわかる。一つだけわかる。

 自分は恐らくこの世界にいらない。

 だから逆に、必要なのは、こういう人なんだ。


 この、地獄みたいな世界に差し込む光は、この人なんだ。


   ◆◇◆◇◆


『僕はコーレルヒ先輩を超えてしまった――そうさせたのは、お前だマイルズ・ユーモア!』


 言いながら、スコルはふと思った。

 自分は怒っているのか? と。

 これが、怒り?


「そうやって、全てを他人を軸にして考える。気に入らないな」

『だが、事実です! 〖アポート(10)〗来い、隕石群』

「――何ッ!?」


 スコルの周りに現れる、無数の隕石。


『射手座A*の重力で回る隕石群だ! 躱せるものか!』


 凄まじい速度で迫る隕石群。


『光速の1%にも達する隕石を、躱せるものか!』

「甘いな――ブラックホールの重力に囚われていたということは、その隕石はすでに熱されていて、〝熱に極めて弱い〟! ――〈臨界黒体放射〉!!」


 隕石たちを蒸発させるマイルズ。

 飛散プラズマは、アダマンタイトの盾で受け止める。


『なるほど隕石程度では倒せませんか。――なら、〖アポートⅩ〗 ブラックホール・ジェット! ――熱以前に、衝撃に機体が耐えられないでしょう!!』


 だがこれもマイルズには来ることがわかっていた攻撃だった、すでに回避に入っていたのでなんとか躱す。

 マイルズはここからジェットを連発してくることを予測。

 だから、使った。


「奥の手だ・・・。入れ――」


 マイルズは、目を閉じ、彼女を思い出す。


「――ゾーン!」


 何度も放たれるブラックホールジェット。

 だが、ゾーンに入ったマイルズには、当たらない。


『躱すのか!? なら、これでどうです!! 〖アポート〗! マイルズ・ユーモア!! 次の攻撃は、躱せませんよ!』

〔この時を待っていた〕

『来い! 〖アポート〗降着円――』

「〖無敵〗!」

『盤!! ――な・・・』


 逆流する、恐るべき衝撃。

 輝く回転が、スコルを襲う。


 光に呑まれる瞬間に、スコルは思った。


(猫さんは、預けてきたから大丈夫ですね。・・・・これで良かったんですよね? コーレルリヒ。向こうで、また――)


   ◆◇◆◇◆


 アリスとリッカに迫る、7つの機体。


 『『――どのみち、7つとも斬り伏せてしまえば、同じ!』』


 黄金の武者が宇宙を駆ける。


『な、なにこれ、あの2人、強くなったわ・・・』

『武装? スキルなの?』

『お前達、明鏡止水の域に達してないのか?』

『ならば、わたしたちの敵ではありません!!』


 アリスが、またたく間に分身を1つ撃破。


『幸い、本体よりは柔らかいですね』


 リッカも〈理合の境界(ラショナリックアーツ)〉で、迫ってくる2機のナギナタを受け止めた。


『トゥイードルテ、トゥルッフとトゥルウィスの合体の利点はパワーと、膨大な質量による力押しだわ。だけどこの2人には力押しは通用しない』

『わ、わかった。分離するの』


 トゥルッフ・トゥルウィスが、トゥルッフとトゥルウィスに分離する。

 すると、分身たちも2つに分かれて、全部で12体になった。


『そう来ますか』

『アリス、こっちも分離して相手しよう』

『了解です。――散!!』


 アリスたちも、サンライト・ショーグン・ゼロと、ルミライト・ダーリン・インフィニティに分離する。


『一掃しますか!』

『よし』


 アリスとリッカが二手に分かれて、敵の群れを斬り捨てていく。


『つ、強いわ、本当に強くなってるわ!』

『変身をする人間なんて、反則なの!』

『しかし、この数は少し面倒だな』


 リッカが、〈時空倉庫の鍵〉から取り出したペンダントを握る。

 すると、ルミライト・ダーリン・インフィニティの頭上に巨大な波紋が浮かんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。