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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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779 食べます

❝スウたん、FLの世界に行けないんだけど❞


「え!?」


❝なんか、リアトリス派が悪さしてるらしい❞


 ――ちなみにアリスは1キロ食べた辺りで、ガチ泣きしだした「これ以上食べたくないですぅ。太りますぅ」と。

「なんで参加したん・・・」と聞くと「久々にスウさんが配信するんで、スウさんとリッカと、コラボしたかったんですぅ」らしい。

 ラーメンの方は、美味しいかどうかと聞かれると、そろそろ味変しないとキツイ。

 というわけで只今、カロリーの暴力に泣いたアリスをなでなでしながら、残り3キロをリッカと手分けしてる。

 アリスは、スープをごくごくしてる。塩分が心配。

 私もそろそろ「うっぷ」。一人で6キロ食べる人の胃袋とか、どうなってるの。


「リッカ、後はお持ち帰りにしようか・・・」

「ん? まだまだ全然入るぞ」


 まぢかよ。勝手に食欲モンスター名乗ってすみません。貴女こそ食欲モンスターです。


「それに、ラメーンは伸びるし持ち帰りに不向きだろ、スープと分けて貰っても伸びるぞ」


 リッカに正論パンチされるとは。

 ノーガードな所へ右ストレートを食らった私は、コメントに質問する。


「リアトリスが悪さって、ワームホールが開かないとかですか?」


 すると、コメントが答えてくれる。


❝そうそう、ワープできんくなった。ゲートも消えた❞


 ここで私の眼の前に、クソデカウィンドウが開いた。

 出たな、合法ロリ。


『スウさん、今いいですか?』

「大食い配信中です」

『あっと、不味いですかね』

「味変したんで、美味しいです」


 付け合せのおにぎりモグモグ。

 付け合せがおにぎりって、どんな世界だよ。大食いの世界だよ。怖い。

 ――んっ、ネギトロサーモン!


 リッカもおにぎりを「ぐわし」。そして「ぱくん」。


「イクラのおにぎりが、味噌スープに合うなぁ!」


 食欲モンスターが暴れてる。怖い。

 あのちっこい体のどこに入ってるんだ・・・。怖い。

 アリスが、私にすがりつく。


「わ、わたしも、おにぎり食べたいです」

「・・・・食べなよ」

「怖いですぅ」

「一個くらい大丈夫だって・・・」

「はいぃ」


 アリスが泣きながらおにぎりを取った。

 そして、一口食べて「パッ」と顔を輝かせる。


「燻製した卵の黄身です!」


 アリスが、愛おしそうにおにぎりを頬張る。笑顔で頬を染めて、すごく大事そうに食べてる。

 ダイエットは、本当に大変なんだなぁ。

 私も、体型が崩れないようにプチダイエットしてるんだけど。

 ただ草食系なんで、あんまり太らないのが救いかな。

 お出汁の効いた野菜は、本当に美味しいのよ。料理が上手で良かった。


 アイビーさんが手のひらサイズにされたウィンドウの向こうで、あらたまる。


『それで、スウさんに頼みが』

「はい」

『現在。プレイヤーさんが、こちらに来れないようになっておりまして』

「らしいですね。視聴者から聴きました」

『話が早くて助かります。それがリアトリス派のせいらしいのです』

「・・・それも聴きました」

『なので、スウさんにリアトリスの本拠地を潰してほしいんです』


 やっぱ、そう来たかぁ。


「それ、大丈夫なんですか? 銀河連合的に」

『現在、クナウティア派と、リアトリス派の戦争になってます。すでに艦隊戦も起こっておりまして、出てきているリアトリス艦隊の規模が戦艦300隻なので、リアトリスの本拠地はほとんど空です。リアトリスは総力戦を仕掛けてきています』

「そっちは、私達が参加しないで良いんですね?」

『はい。プレイヤーさんは、手薄になった本拠地に乗り込んで、リアトリスを〝破壊〟してください――つまり、本体の連理演算器を』

「連理演算器をですか・・・・本拠地の場所は、流石にわかってるんですよね?」

『はい。いっかくじゅう座V838星の中にある、惑星エコーチャンクです』


 私はいっかくじゅう座V838星を検索してみる。


「うわっ」


 そうして、眉をひそめた。

 なんだろう、ガスが繭のように赤い星を覆っている。

 なんとも禍々しい感じがする星だった。


『スウさんたちの時代の銀河でのいっかくじゅう座V838星は、地球からおおよそ1万光年の距離。こちらの時代の銀河では地球から、おおよそ2万光年の距離にあります』


 FLの世界が未来だって、もう全然隠さなくなったなぁ。まあ、今更か。


「いっかくじゅう座V838星の動画を見たんですが2003年に、爆発したんですか?」

『いえ、増光しました』

「あー、これガスが広がっているように見えるけど、ガスが光に照らされて輝いてるだけなんですね」

『そうです』

「こんな場所の惑星に、よく住めますね」

『連合市民がめったに近寄らない、かなり環境の悪い惑星です。――ですが、行ってくれますか?』

「行くしかなさそうなんで、行きます」

『ありがとうございます。只今、他の猛者プレイヤーさんにも依頼しているところです』


 アリスもウィンドウを見ながら「あっ、レインコート伍長」とか言ってる。

 リッカの方にもウィンドウが開いて、「ん。サトウ、久しぶりだな(もぐもぐ)」とか言ってる。

 2人にも依頼が来てるらしい。


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