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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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764 VR訓練を始めます

 私的には3人を護るの結構必死なんだけどね、でも信じてくれる姿が微笑ましい。

 歌が敵兵に聴こえないか心配だけど、歌わせてあげたほうが不安も拭えるだろう。

 おっと、〖マッピング〗に前の方から兵士が歩いてくるのが視えた。


 私は、3人を連れて近くの部屋に入る。

 そうしてやり過ごす。

 もしもの時は、ベクターの記憶を奪えば良いんだけど。


「さて、訓練装置は・・・・って」


 周りに、見覚えのある装置。

 ここじゃん。


 よし、早く目的の印石を手に入れてしまおう。


「そうだ」


 私は、女の子3人にお願いをする。


「みんな、これ持ってて」


 私は、一番年長のえりかちゃんに手鏡を渡す。


「ここに人の点が表示されるから、もし誰かがこの部屋に近づいてきたら、私の体を思いっきり揺さぶって」


 女の子たちは、真剣な表情で頷いた。


「ありがとう、助かるよ」


 私はVRをしながらでも体を動かせるけど、訓練シミュレーターがあまりにも難しいなら集中しなければいけない。

 それに視界はVR内の光景しか見えない。

 そうなったら外の状況を気にするのは無理だ。

 だから3人が頼り。


「お願いね」


 私は言って、訓練シミュレーターの筐体に座ってヘッドギアを被る。


「さあ、鬼が出るか蛇が出るか」


 スイッチをオンにすると、女性の声のアナウンスが聞こえた。


『これより、訓練シミュレーターを始めます。難易度を設定してください』


 いきなり難易度を決められるのか。じゃあ一番難しい――〝ベリーハード〟の上の〝リーサル〟かな。


『機体選択をしてください』


 幾つかアクティブアクターが表示される。

 可変機構で、戦闘機になれるのは少ないな。

 ああ、AUⅢにも戦闘機になれるバージョンがあるのか。

 じゃあ何度も戦ったAUⅢのTYPE-Cで。

 飛行形態はF4ファントムっぽい見た目。

 流石に速度や旋回力は、フェアリーテイルに劣るんだね。

 武装は〈臨界シンクロトロン放射〉、〈シンクロトロン機関砲〉、〈ハイパーガトリング〉、〈ハイパースナイパー〉、〈結晶励起翼〉、翼を外して剣にする〈結晶励起剣〉。あとは〈ミニ・ミサイル〉。

 バーサスフレームの基本武器セットみたいな感じだな。――そもそもバーサスフレームはこっちの兵器を参考にしてそう。

 にしてもF4ファントムの翼を剣にすると、かなり大きな三角みたいな剣になりそうだな。

 あと、なんかチャフみたいなアクティブ粒子とかある。


 アクティブ粒子ってなにそれ、粒子が陽キャとか?

 私はパリピな粒子をイメージして、目眩を憶えながら、機体決定。


『全部で4つのステージとなります。ではVR訓練シミュレーター開始。ご武運を――3、2、1。スタート!』


 視界が宇宙になった。


「なるほど、宇宙から始まるんだね。――相手は、・・・・はぁ!?」


 宇宙にアリスのサンライト・ショーグン・ゼロが浮いていた。


「まさかの・・・・」


 もしかして銀河連合の強い人間のデータを模倣して、訓練に使ってる?


「まあ、でも――アリスなら、昔VRシミュレーターで戦ったからなぁ」


 一度も負けたことがないし。


 という訳でアリスとバトル開始。


「アリスの弱点は、何と言っても遠距離戦」


 アリスは、銃を全く当てられないからね。


 って、有線式で腕が飛んできた!


 そうか、篇世機にはこれがあった!


 コピーアリスから、通信が入ってくる。


『今日は負けませんよ!』

「えっ、アリスの記憶や意識まであるの!? ――う、うへ、アリスの意識がベクターに利用されてるみたいで嫌だ。あとで破壊しておこうか、この装置」

『そうして頂けるとありがたいです。――データベースは北と、南と、西にある円筒の建物の中です。お願いします。スウさん』

「・・・うん・・・・分かった」


 このアリスも、アリスなのか。


『でも、勝負で手加減する気はないですよ!? というか出来ないんですけどね』

「りょ!!」


 できるだけ速く、倒してあげよう。

 取り合えず、私は凶暴なる技巧(ランページ・アーツ)に掴まれる前に弱点部分である有線を攻撃しようとする。


「むっ」


 アリスは、有線を囮にして、腕を私の後ろに回り込ませた。


『甘いですね!』


 有線の腕が握る刀マグナムが、背後から襲いかかってくる。


「なるほど、弱点も使いようによっては強みになるのか」


 私は回転しながら急速離――ちょ。


『逃がしません!』


 有線が、私の機体に巻き付いた!


「アリス・・・!?」


 強くなってる! ・・・・昔VRで何度も戦ったアリスじゃない!

 甘くない! 舐めたら激辛を食らう!


『ファンタシアで、随分色んな戦い方を体験しましてね。わたし、凶暴なる技巧の為に、鎖鎌ならぬ――鎖剣とかも練習してたんです!』


 アリスが有線を振り回す。

 私に掛かる猛烈なG。


「き・・・・き、きつい!!」


 ならスキルで! ――駄目だ、スキルが使えない!

 銀河連合の訓練シミュレーターと同じ仕様・・・!?


 アリスが、もう一本の腕に持った〈ハイパー・刀マグナム〉で斬り掛かってくる。


 このままじゃやられる! ・・・どうする!


 私は〈ミニ・ミサイル〉を発射 

 それを〈シンクロトロン機関砲〉で破壊爆発させる。

 煙幕だ!

 宇宙では煙幕はなかなか晴れないって学んだ! 90層で! 失敗から学ぶの大事!!

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