表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

726/749

762 安心させます

「いや、お前も生身か――逃げ出したのか? 自分から捕まりに来るとは殊勝な奴だ」

「こんな世界に放り出されても、生きていけません――さっきも変な人達に捕まりそうになりました」


 運転手が何かボタンを押して――多分、オートパイロットにした?

 こっちに来る。そしてドアを開けた。

 私はドアの窓からは視えないように隠しておいたニューゲーム1110を持ち上げ、運転手のこめかみに押し付ける。


「動くな、両手を頭の後ろで組め――チップはこの位置だな?」


 カードの挿入口が見える。


「な――っ、貴様!?」

「余計な口を利かず、運転席に戻れ」


 運転手は大人しく手を頭の後ろで組んで、座席に戻る。

 中に、仲間は居そうにないね。一人で護送か、まあ犯罪者を運んでるわけでもないしなあ。


「〖サイコメトリー〗」


 私は運転手の記憶の糸を切って、今の出来事を忘れさせる。

 切ってから、私は銃を仕舞って、空いてる座席に着いた。


「お、お姉ちゃんいま・・・」

「しっ」


 隣の女の子が私に話しかけようとしてきたけど、私は口に人差し指を当てて静かにして貰う。


「なんだ、ドアが空いてやがる。運転も勝手にオートになってるし、故障か?」


 運転手が座席横のレバーを引いてドアを締めた。

 そうしてあくびをする。オートパイロットのまま行くつもりらしい。 


 3人か・・・この人数ならなんとかできるかな。必要なら〈時空倉庫の鍵・大〉に入って貰――って、使えないんだって。


 この護送車、私の目的の軍事施設に向かってるな。

 ラッキーだ。


 とりあえずシャーリーとルジェルナに貰った〈時空倉庫の鍵byベクター〉の中身を調べておこう。


「これはどっちだっけ――シャーリーのか・・・薬が多いなぁ。あ、胃薬」


 胃、弱そうだったもんね。

 でも、ケーキがホールごと入ってる。


「ルジェルナのは、アクセサリー、イヤホン、花粉症用の目薬、手鏡――ん? この手鏡タッチパネルになって・・・・ちがう、これは・・・周囲の情報を取得できるレーダーかな?」


 スパイ装備みたいな手鏡だな。私はタッチパネルを操作。

 うん、周囲の地図が出た。人物らしき点も出る。

 まぁ、私には〖マッピング〗があるけど。


 あ、なんか丸い――これってAI端末?

 起動してみる。


『おはようございます、ルジェルナ様・・・・じゃない? 貴方誰ですか?』

「ルジェルナの知り合いなんだけど、質問していい?」

『はい、なんでしょう?』

「この手鏡ってGPS? 使用者の現在位置がバレて追跡されたりする?」

『いいえ、使用者の位置はバレません。それが誰かにバレたら困りませんか? 相手にカウンターされます』


 なるほど・・・・確かに。というわけで軍事施設に無事侵入。

 AIくんにはしばらく眠っていてもらおう。


 倉庫みたいな場所で、護送車から降ろされた。

 アサルトライフルを構えた運転手が私達に向き直る。


「着いたぞ、お前たちはこれからここのエライさんのペットとして――」


 だけど、そこには誰も居ない。

 私は音もなく飛んで、運転手の頭上。女の子たちも念動力で上だ。

〖サイコメトリー〗で運転手の記憶の糸を切って、〝何を運んできたか、何をしていたか〟全部忘れてもらう。


「――。あ、あれ? 俺は・・・なんでこんな場所に・・・・? 銃なんか持って・・・どうした」


 私は子供を〖念動力〗で抱えたまま飛んで、その場を離れて、格納庫を出た。


 その後、無人の部屋に入る。


 女の子たち三人はみんな静かにしてくれている。

 でもすごい緊張した表情。小学生くらいだ・・・・絶対に守らなきゃ。


「お、お姉ちゃんだれ?」

「ここ、どこなの?」

「こわいよぉ」


 私はしゃがんで三人に目線をあわせて、告げる。


「お姉ちゃんは、みんなと同じ地球人だよ」


 三人が泣きそうな顔になってる。


「な、泣かないで・・・声が聞こえると、怖い人達がまた来ちゃうから」


 私が言うと三人は歯を食いしばったり、口を手で抑えたり、ぬいぐるみに顔をうずめたりして嗚咽を我慢したり、聴こえないようにした。


「大丈夫。お姉ちゃんが、絶ッ対――3人を連れて帰るからね」


 だけど、帰りの分の〈転移用腕輪〉は、私の分しかない・・・・なんとかして3人の分も手に入れないと。

 嗚咽を必死に我慢する三人を安心させるため、私は名乗る。


「みんなスウって知ってる?」

「えっ? 知って――あっ!」

「ああっ!」

「嘘ぉ!」


 3人が私の顔をみてちょっとビックリする。


「大きな声は出さないでね。私、スウだよ」


 女の子が、ピーンと指を伸ばした手で口元を押さえて、ぴょんぴょん飛び跳ねたり。

 奥様がしそうな手で、口元を押さえたり。

 ぬいぐるみで口元を押さえて、真ん丸な目で私の顔を凝視したり。


 三者三様に驚いて、顔を紅潮させた。

 私は彼女たちに、自信の笑みを、優しく向ける。


「ね。もう大丈夫でしょ?」


 3人がシンクロするような動きで、何度も頷いた。


 良かった、私の知名度が高くて。

 初めて知名度を上げといて良かったと思ったよ。


「じゃあ行こっか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ