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フェイテルリンク・レジェンディア ~訓練場に籠もって出てきたら、最強になっていた。バトルでも日常でも無双します~  作者: 毘沙門 子子


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755 投げ飛ばします

『クッ!』


❝流石マイルズ!❞

❝ここまでどっちかって言うとアリスやリッカの追加パーツのスウっていうか、スウの追加パーツのアリスやリッカって感じだったしな❞


『おいこら、リスゥナーどういう意味だ』

『事実すぎて言い返せません!』


 リッカが立腹リッカになってるけど、アリスは認めちゃった。


 ルジェルナの黒いAUⅢ が、剣――いや、鎌だ。巨大な鎌を取り出す。


『よろしいですわ、その盾、あまり動かせない形で張り付いてますわね――ならば背後から切り裂いて差し上げます』

『まあな、機体が戦闘機の形だからな。どうしても可動域は限られる――分離すればそうでもないが』

『そしたら直ぐ様、青い蝶のような機体を破壊して差し上げます』

『だろうな』


 黒いAUⅢ が迫ってくる。


「イルさん、〈臨界黒体放射〉!!」


 やっぱりAUⅢのバリアが発生した。球体のバリアが黒いAUⅢ を覆う。

 それを、シャーイーって人の灰色のAUⅢが、またたく間に回復してしまう。


 マイルズの通信ウィンドウが開く。


『どうするスウ、ダメージを与えても回復されてしまう。シャーイーという奴を先に墜とさないと駄目かもしれんぞ』

「いやマイルズ、私に秘策があるんだよ」

『なに?』


 マイルズに、手早く説明する。


『なるほど・・・・だがそれは恐らく、こちらも背後を取らないといけないな』

 

 ルジェルナもこっちも、背後を取らないといけないのか――奇しくもドッグファイトだね。


「なら私の土俵だよ!」

『よし、機体の操縦をスウに渡す――火器管制は任せろ』


 私とルジェルナが互いにサークルファイトの形になった。

 けど、


『なんですのその機体!? 慣性がおかしくありません!?』

「これがこの機体の秘密機能、慣性ダンパー!」

『慣性を打ち消すとでもいいますの!?』

「その通り!!」


 仕組みは全くわからんけど!!


『くっ、これではこちらだけ氷の上で戦っているような物ですわ・・・・っ!』


 ドッグファイトは、旋回力で相手の内径に入るのが基本! さらに、


「アイステイルは、スワローテイル系の高速機体――サークルファイトをしていたらいつかこっちが背後に来るよ!」


 そして、ドッグファイトを崩壊させる粒子加速ヨーヨーによる牽引で、決して追い越し(オーバーシュート)しない!


『貴女、わたくしが人型にもなれる兵器に乗っていることを忘れてないかしら!?』


 気付かれた。当たり前か。


『小回りなら、飛行機では人型兵器に勝てませんわよ!!』


 どうする。速度(加速)はこっちがだいぶ上みたいけど、それを生かせる方法――ヒット&アウェイはできない。今は重力がない。速さの保存先が無い。


 ルジェルナが慣性に流されながらも回転して、こっちを追ってくる


『食らいあさばせ! 〈連式・超電磁銃スターダスト・マシンガン〉!』

『お前、まだ後ろを取ったわけではないこと忘れてないか?』


 マイルズがアダマンタイトの盾で、弾丸を防いでくれる。


「〈粒子加速・ヨーヨー〉!!」


 私は黒いAUⅢ に〈粒子加速・ヨーヨー〉を張り付ける。


『あら、そちらこそ、まだ後ろを取ったわけでもないでしょうに!!』

「重力がないなら、速度の保存先は――」

『そういう!? ――しまっ!!』

「――角力!」


 私は遠心力に速度を保存して、そのままルジェルナの近くを駆け抜ける。

 火器管制はマイルズがやってくれるから、回避に集中できる。


 慣性ダンパーのオン・オフすると、コンパスのように回っていた機体が蛇行しだす。


『面倒な軌道を!! 無駄ですわ〖必中〗!!』


 ルジェルナはマシンガンでこっちを撃ってくるけど。


「そっちこそ無駄だよ!!」


 私はアフターバーナーを噴かす。


「ここは宇宙、どこまでも加速していける! ――すでに相当速度が溜まってるのに、更に加速すれば、弾丸がそもそも追いつけない!! ――そして!」


 合体アイステイルを急反転させる。

 マイルズがアダマンタイトの盾で弾丸を防いでくれる。


「という訳!」

『く―――っ。驚きましたわ、ここまでこの天才ルジェルナを手こずらせた相手は、1000年前にもいませんでしたわ』

「分離!」


 私はいきなりアイステイルとブルーテイルの合体を解く。


『ん!? どうしたスウ!?』

「マイルズ、アレを使うよ!」

『アレ!? アレとはなんだ!?』


 私はアイステイルを人型にして、ブルーテイルを握る。

 鷲掴みで振り回されたせいか、通信ウィンドウの向こうのマイルズが凄まじい振動でシェイクされてる。

 シートベルトがなかったら吹っ飛んでたことだろう。


「必殺ぁつ。――マイルズ・ドラァイビング・ナッコォォォ!!」

『ちょ、おま、ふざけっ――うおぉぉぉ―――ッ!?』


 私はブルーテイルを、ルジェルナに向かってぶん投げた。


「信じてる!」

『このプッツン女ーーー!!』


❝今回ばかりはマイルズが正しい❞

❝うん❞


 文句を言いながらも経験値は正直、マイルズはきちんとアダマンタイトの盾で、弾丸を弾きながら黒いAUⅢ に接近。


『こうなたらやってやるぞ、銃鞘(ガン・シース)!!』


 マイルズのブルーテイルが人型になって、剣を鞘ごと抜いた。

 銃鞘? 銃剣みたいな感じなんだろうか。

 確かに、鞘が銃になってる


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