754 合体します
❝しょせんロボット乗り、戦闘機乗りに空中戦で勝てるわけもなく❞
❝つか機首上げしたら下に潜り込んでくるような裏技使ってくるヤツに勝てるか❞
❝しかもハイ・ヨーヨーしようとしたら、読んで下降Uターンの準備してくるんだぜ❞
私はオレンジ色の上半身・戦闘機を後ろから撃ちまくる。
『ビ、Bパーツ!』
合体しようとしてるな? させない。
オレンジ色のBパーツ戦闘機が、下から飛んでくる。
私はアイステイルを人型にして揚力を失わせ、急降下。
そのままBパーツ戦闘機に落下キック。
バランスを失ったBパーツ戦闘機が、フラフラとしてる。
でも流石超科学の戦闘機、姿勢をなんとか制御して持ち直そうと・・・。
「えい」
私はBパーツ戦闘機の上に乗っかった。
「知ってる? 飛行機って、翼の上がツルツルでないと揚力があんまり得られないんだぜ」
まぁ、流石に揚力を完全に失うわけじゃないけども。
アイステイルに乗られて揚力の大部分を得られなくなったBパーツ戦闘機は、どんどん高度を下げていく。
ほんと、ルミライト・ダーリン・インフィニティを乗せてた時、どんだけ飛びにくかったか。
というわけで、〈励起剣〉で翼をメタメタにしてあげて、離脱。
高揚力装置はもいできてあげた。はい、もう飛べない。
Bパーツ戦闘機は落下して行った。
オレンジ色のAUⅢのパイロットが、困惑。
『なんてことをするんですか!?』
私はサンライト・ショーグン・ゼロの右腕に戻る。
「まだやります? 上半身だけvs合体メカ。もうそっちに勝ち目ないですよ?」
『こ、こうなれば、自爆してでも!!』
えっ、自爆!?
オレンジ色のAUⅢのAパーツ戦闘機が、サンライト・ショーグン・ゼロに突っ込んでくる。
「なんでこの人達は死にたがるの!? アリス、私を射出して!!」
『射出!? ――は、はい!! スゥパァ・ドライビング・ナッコォ!!』
アリスが、台詞を言い終わる前に私を射出した。
『爆発の前にこっちを破壊する気ですか!? 間に合いませんよ!! 死になさい!! 貴女達も巻き添えです!!』
Aパーツ戦闘機が、真ん中から――爆発!!
「ふぅ・・・危ない所だった」
私が額の冷や汗を拭うと、オレンジ色のAUⅢのパイロットから通信。
『な、なんで生きているんですか!?』
「そっちも生きてるんだ?」
爆発前に脱出したのかな?
「私の機体は、三択ブーストのシールドが滅茶苦茶硬くてね」
❝出たジャス・シ❞
❝地球人には無理なやつ❞
地球人だよ?
『攻撃と見せかけて、防御のための射出だったというわけだったんですか!?』
「まぁ、そんなとこ」
『――ちっ!』
さて、奥に行こうかな。
と思っていたら、2つの通信が入ってきた。
どちらも女性の声だ。
『はぁ、情けない殿方達ですこと』
『ダ・・・ダサい』
ブルーテイルが前に出た。
『ボクの出番か』
『すみません、バリアとシールドが大分削られました。ヒーラーがいないので回復に時間がかかります』
アルハナも謝罪してくる。
『お母様、わたくしのエネルギーも大分減ってしまい、今しばらく掛かります』
『わたしはもう戦わんぞ、興ざめだ。――ピンチになったら手出しくらいしてやる』
どうもマイルズと私で戦うことになるみたいだ。
『よし。スウ、合体だ!!』
「りょ!」
『くっ、スウさんと男性の合体を許してしまうとは・・・っ』
変な意味みたいに言わないで貰えますか?
❝『男の子は男の子と、女の子は女の子と恋すれば良いと思うの!!』❞
❝やだー! スウとマイルズの合体なんてやだー!❞
「・・・黙ってろ、魑魅魍魎ども」
ブルーテイルとアイステイルが、上下に合わさるような感じで合体。
『へえ、スウさん。死んでも、またわたくしの前に現れる勇気があったんですのね? ですが怯えて上手く戦えないかも知れないわね』
残念、私、死んでませーん。
教えないけど。
『2vs2丁度いいですわね――スウさん、貴女どうも空中戦がお得意みたいなので、空気を抜いて差し上げますわ』
あっ、基地の通路の隔壁が降りて天井が開いていく!
大気のない惑星に、猛烈に抜けていく空気。
なんてことを!
『あと、重力も利用させませんわよ』
あ、重力まで消えた!
基地に巨大な重力制御装置でもあるの?
これじゃ、飛行機だと戦いにくい。
『さあ、死になさい! 〈炸薬波動銃〉』
芯を捉えてくるけど、無駄!
「分離!」
アイステイルと、ブルーテイルの間をすり抜けていく。
『なっ! ならばこれならどうですの!? 〈連式・超電磁銃〉〖必中〗!!』
今度はマイルズだ。
『無駄だ! 合体』
再びフアイステイルとブルーテイルが合体。
『スウ、機体の操縦をよこせ』
「うん! お願い! じゃあ火器管制に移る!!」
私が機銃で敵を狙っていると、アイステイルと、ブルーテイルの前に、盾が出現した。
バリアとかじゃなくて、物理的な、真っ白な盾だ。
〈連式・超電磁銃〉の攻撃を弾く白い盾。
『な、なんですのその盾は――ダメージが全く通らないですわ!』
マイルズが返す。
『アダマンタイトの盾だ』
『ア、アダマンタイト!?』
『ダンジョンで見つけた物を使って作った。凄まじい防御力を誇る――以前、〖必中〗とやらでスウをメタって来たようだったからな。こちらもメタらせて貰った』




