747 追加装備があります
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私はルルアに降りる連合の戦艦に移動して、フードコートで、たらこパスタを食べていた。
ルルアの軌道上を制圧したんで、今から惑星ルルアの地上にある基地に乗り込んで、取り戻し、銀河連合の宇宙にいるベクターを全滅させる作戦――なんだけど、腹が減ってはなんとやら。
そこでたらこパスタというわけ。
総大将はシュネちゃんに交代した。
一兵卒になった私は、のんびりお食事タイム。
というか今は全員、一兵卒。
ユーグレノゾアのイベントは、シュネちゃんが却下した。
ユーグレノゾアは『もう少し観察を』とか言ってたけど、シュネちゃんが『お前はこの奇跡のような状況の邪魔をするな!』ってちょっとキレてた。何回もループしてやっとたどり着いた世界みたいだもんなぁ。これブチ壊されたら、アイリスじゃなくてシュネちゃんが発狂しちゃう。
こうしてシュネちゃんはプレイヤー全員、突入する連合の戦艦に移動させた。
基地に乗り込みやすい戦艦らしい。
ちなみにパスタはエネルギーになるのが速いから良いんだって。視聴者に聞いた。
アスリートは試合前、主に炭水化物を摂るらしい。
❝ミートソースパスタは?❞
❝脂質が良くない。パフォーマンスが低下する❞
詳しい視聴者、助かる。
ちなみに一兵卒に戻ったアリスとリッカも、この戦艦に備え付けのジムで筋トレ中。キャッキャはしゃいでた。
私は筋肉増量マシーンの何が楽しいのか、いっちょんわからんので、一人で涼ランガイドを付けに来たって訳。
涼ランガイド星みっちゅしながら、連合ショップをARでウィンドウショッピング。
あれ?
私は、よく乳化されたたらこパスタを巻いた口に入れようとして、キョトンとした。
「イルさん。このVRギア、値段間違ってない? 連合に売るほうが高いよ」
❝えっ、mjd!? すぐ買わなきゃ❞
『え・・・なんですかマイマスター、怖い。検索します・・・・割引中の商品ではありますが、そんなことないですが』
「あっ、そっか私、色々割引の称号とか持ってるから。――じゃあ、これを大量に買って、連合に売りつけ・・・・」
❝またスウたんのオンリーチートか!❞
『まさか! 止めて下さいマイマスター!! 連合に喧嘩を売らないで下さい!』
「・・・・冗談だよ――売るなら鹸化でも売っとく。アルカリアルカリ」
『石鹸でも作るつもりですか』
もぐ――よく乳化されたパスタが旨い。
「・・・・閃いた!」
『えっ、なんですかマイマスター、もう閃かないで下さい。怖い!』
❝自分のAIに恐れられてて草w❞
「いや大丈夫だって。乳化ってさ」
『安いものは、なにも入荷してません!』
「〝ちちばけ〟の方」
『ああ、マイマスターの・・・・』
私はセクハラしてくるAIにチョップを入れておく。
「乳化って、要は、本来混ざらないはずの液体を混ぜることなんだよね。例えば水と油」
『はい、存じております』
❝そうだったのか❞
「で、鹸化って、石鹸にすること。つまり水と油を混ぜられる物質が生まれる」
『イエスマイマスター』
「つまり、脂っこい料理にはアルカリをぶっ込んで混ぜれば鹸化ができて、乳化もできる! ――そう、水酸化ナトリウムならね!」
❝水酸化ナトリウムをそのままぶっこんだら、それはただの毒だ!❞
❝んなもん食えるか!w❞
『冥土の土産でも作るつもりですか』
「おっと・・・・じゃあ重曹かカンスイ辺りで――ラーメンの麺のカンスイってそういう意味なのかな? スープの油を上手く麺に絡ませる効果があるとか?」
『イルにはわかりかねます』
❝石鹸やら水酸化ナトリウムやら、今日の飯テロは美味しくなさそうだ❞
❝珍しい――口の中が石鹸の味だよ❞
ラーメンを産んだのは、油をたっぷり使う国だしなぁ・・・なんて思っていると、通信ウィンドウが開いた。
あ、タタセさんだ。
『スウさん、整備完了しました』
「はい! 向かいます!」
迎えのジープが来た。
出番だ!
❝スウたん、がんばえー!❞
案内された薄暗い格納庫で靴音を鳴らしていると、
「マイルズ?」
「スウか。銀河連合にブルーテイルの改造が完成したと言われてな」
「マイルズの機体、壊れたもんねぇ」
「ああ」
するとアリスまで来た。
「あら、マイルズもですか? わたしも連合に追加武装をサンライト・ショーグン・ゼロに取り付ける。と言われまして」
アリスといっしょに来た、隣のリッカも、
「二人もか。わたしも追加武装が有ると言われてな――スウもか?」
「いや、私は別に」
「なんでスウさんではなく、わたし達3人に追加武装なんでしょう? マイルズは1位なのでわかりますが」
「一式 アリス。お前はもう5位だぞ、しかも効率的な狩りをせずに――だ」
「あー・・・」
「わたしは?」
リッカが〈時空倉庫の鍵〉から何かを取り出しながら、自分を指さした。
「リッカ、お前のランキング上昇の勢いが凄まじい。お前みたいな上昇スピードをボクはスウ以外知らない。お前の上昇スピードは、恐らくスウの次だ。だから実力を買われたのだろう」
リッカは胸を張って、鼻を天井に伸ばしてのたまう。
「まあリッカちゃんは強いもんなぁ」
❝強いと言うか、化物の域❞
❝・・・・なんだよ無双・合打ちって❞
ふむ流石ベクターとの最終決戦。連合も本気を出してきたのかな。
私が納得涼姫になっていると、アイビーさんがやって来た。
❝相変わらず超ミニスカから出る、おみ足が最高❞
❝踏んで欲しい❞
今日も魑魅魍魎が暴れてんなぁ。




